教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)の新着ブログ記事

  • 随想 926回 子どもの印象・表情に 関心をもってチェック

    新学年に先だって、子どもの名前を覚えられる先生がおられます。 始業式の日にさりげなく子どもを見て、その子の名前を呼びます。 子どもたちは「えっ、ぼくのこと、知っているの?」と驚きの表情を見せます。 そして、「私は」「ぼくの名前を知っているの?」とせがむようになります。 サプライズを期待しています。... 続きをみる

  • 教育随想925回 担任になっても 先生にはなれない

    担任になると、子どもの前に立つだけで、子どもたちは先生の話を聞きます。 先生の指示にそれなりに従います。 子どもとの交際歴は初日のわずか1日だけなのに。 お互いの親密度は0に近いです。 もちろん、担任が代わったというだけで寄ってくる子どもたちはいます。 しかし、子どもたちにとっては、先生という肩書... 続きをみる

  • 教育随想 924回 新年度 子どもたちの意欲を高める教室準備

    いよいよ、新年度、に入学、進級した子どもたちを迎え入れる時がきました。 先生は、気分もリセットして新しい子どもたちと出会います。 子どもたちも「今年こそは・・・・」と学習や生活において気分を新にして登校します。 さて、子どもたちが登校したとき、何をもって「進級したなあ」という気持ちをもつでしょうか... 続きをみる

  • 教育随想  923回 よい子って どんな子かな

    「よい子であれば好かれる」「勉強ができたら愛される」「完璧に物事をこなせば非難されることはない」と、ひたすら思って生きている子どもがいます。 もっと、自分の本当の思いをだせばいいのにと思います。 何でも大人の言われたとおりやってみようとする子がいます。 表情は硬いです。 どことなくまわりの友達の表... 続きをみる

  • 教育随想 922回  子どもの中から 自分が抜ける

    子どもは、無意識のうちに、家庭においても学校においても、自分の安全を得ようとしています。 家庭においては、衣食住の保障、精神的なゆとりを得るために、無意識のうちにある行動をとろうとします。 子どもにとって家庭は最後の砦です。 親から見放されることが一番つらいですね。 私は、おさないとき、母親が私を... 続きをみる

  • 教育随想 921回 役割的人間関係から 教育的人間関係へ

    先生として自分は成長したと自負することがあります。 これだけ頑張ったのだからそれなりに成長しているはずだと思うことがあります。 「教育は人間だ」と思いながら、その「人間」を子どもたちにすり替えていることがあります。 その人間とは「自分自身」であることは明らかです。 先生が、教員として、教師として成... 続きをみる

  • 教育随想 920回  最後の後始末 残骸を残さない

    子どもたちが去った後の教室、いろいろな思い出が詰まっています。 一年間立つと、教室の隅々まで先生と子どもたちの足跡が残っています。 担任にとっては思い出であっても、次の担任にとっては残骸でしかありません。 学年末、教室移動、学校転任があります。 最後の後始末をします。 次の進級してくる子どもたちや... 続きをみる

  • 教育随想 919回 私の一年間の教育実践の評価 その視点

    一年間、精根をかたむけて育成に努めたクラスの実態について冷静に評価します。その視点を紹介します。あくまで個人的なものです。 1. 学級全体の学習、集団活動に対する高まりをどのように把握してきたか。 2. 各教科に対して、子どもの意欲・関心に偏りはなかったか。 3. 委員会、クラプ活動、学校行事に対... 続きをみる

  • 教育随想 918回 職員組織は 仲良しクラブなのか

    勉強会に来られている先生のお話から察すると、職員間の子どもや教材についての話し合いや相談が少なくなってきているとのこと。 これは、それぞれの学校においての違いがありますが否定はできません。 次の例から職員組織が仲良しクラブであることがわかります。 例1 朝集が終わっても教室に行かない先生たち。  ... 続きをみる

  • 教育随想 917回  昨年度 何事もなかったように 新年度が始まる

    今はコンピュータによる文書づくりが主流です。 かつては、本年度の成果、職員研修のあゆみと称して、分厚い印刷物を 刊行していました。 そこに書かれてあることと実際の子どもとは乖離していないのか。 まとめることで、そのあと、どれだけの先生が読み直されるのか。 来年度の計画は、まとめた冊子(成果)をもと... 続きをみる

  • 教育随想 916回  教員の生き抜く道 二つ

    先生の職名には、教師、教員、職員があります。 教師と呼べる先生も多くおられます。 私などは、いつも自分で「教員か職員程度」だと思ってきました。 教師などは、恐れ多いことでした。 学校という閉鎖的な社会を生き抜くことは大変です。 教職員のいじめはあります。 表面化するかしないかだけです。 子どもに教... 続きをみる

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  • 教育随想915回 教育実践は 常に未完のまま終わる

    一年間、先生が実践してこられたことを振り返るのは、自分の恥部をみることになるのでつらいものです。 できれば、何もなかったことにして「概ねできたかな」という程度にすましたいものです。 しかし、安易に見過ごしていくと、教師としての能力は衰退するばかりです。 年度当初に、先生は学級や学習指導における目標... 続きをみる

  • 教育随想914回 慌てなくてもいいが、落ち着いてもいられない

    教師の仕事から「一人ひとりの子どもの教育」という点を除けば、他の職業と同じようにその結果は見えます。 事務処理、報告、学校行事実践・・・。 しかし、子どもの教育については、明快な結果の判定は難しいですね。 ただ、親の側から見ても、職員側から見ても、子どもの側から見ても、教師としての資質、仕事の結果... 続きをみる

  • 教育随想 913回  わかりきったように 言葉を使う教育の日常

    失敗を学びに変える心の育成 挑戦を認め合える土壌の育成 居場所を感じ、自尊感情がもてる学級に いじめを許さない教育 開かれた学級づくり学校づくりの推進 一人ひとりを大切にする教育の推進・・・・・ 他にもいろいろあるでしょう。 学校のなかで、当たり前のように使われている文言。 先生同士、職員会議で使... 続きをみる

  • 教育随想 912回  卒業式 最後の指導 おかげ様の心

    まもなく卒業式です。 6年生の先生方が中心となり、子どもたちに式の動きを指導されてきました。 「もっと顔をあげて歩きなさい」 「もっと大きな声で伝えなさい」 「礼をするときに背中が曲がっています」 「堂々と出場しなさい」・・・ 何度も同じことを指導されてきたことと思います。 6年生は学校の顔といわ... 続きをみる

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  • 教育随想 911回 最後の一週間、子どもたちの胸を借りてみましょう

    先生方は、あの四月に大変だった子どもたちを、今では、多少とも落ち着いて学べる子どもたちに育てられたことでしょう。 学習集団として育てられてきたことでしょう。 その子どもたちの胸を借りましょう。 今までできなかった授業実践をしてみましょう。 詩の指導が苦手な先生は、投げ込み教材を使って実践します。 ... 続きをみる

  • 教育随想 910回 授業者は子どもの中に 漂流する者

    授業者は、子どもの前にたって指導することが多い。 「もう少し考えなさい」」 「このやり方は、こうすればいいよ」 指示と指導の連続。 教材という媒体を携えて、子どもに学ぶ意欲を育てる。 指導者は、指導案という教材に基づいて計画をたてる。 指導目標に子どもたちを向かわせるために、いくつかの指示をする。... 続きをみる

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  • 教育随想 909回  寄り添う 見守る 傍観する

    わたしと現場の先生との会話 「子どもに寄り添うことが大切だと思います」 「寄り添うとは、どういうことですか」 「子どもに近づいて、子どもの思いを聞くことだと考えます」 「子どもとの空間的距離を近づけることが寄り添うことですか」 「子どもに近づいて、子どもの話を聞かないと子どもの気持ちがわからないの... 続きをみる

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  • 教育随想908回  もうすぐ教育実践終了 入力と出力

    「教室に入ると疲れます。消耗している感じです。」 「子どもたちを指導していると、いらいらすることがあります」 「先生の仕事は疲れますね。」 一部の先生の声。 一年間が終わろうとしています。 どうしても愚痴、不満がでてきます。 どうして、あの子はわたしのいうことが聞けなかったのか。 先生は、子どもに... 続きをみる

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  • 教育随想907回 3年国語「モチモチの木」学習指導最後の読み

    指導目標 「豆太は見た」の後半部分を読み、モチモチの木に灯がついたところを見た  豆太の気持を読みとる。 指導にあたって  ○「おう、おうーー」から、医者から見た豆太の様子と思いを読みとる。  ○「もう一つふしぎなものを見た」から、豆太の気持を読みとる。    ふしぎなものは二つある。    「月... 続きをみる

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  • 教育随想 906回 3年国語「モチモチの木」4場面前半 2つのキーワード

    作品の山場にさしかかる。 4場面を前半と後半に分けて指導する。 じさまの病気を見て医者様のもとに走る場面。 医者様をじさまのもとに案内してくる場面。 「豆太は見た」の場面を読み、夜道を一人で医者を呼びに行く豆太の様子や気持の変化を読みとる。 .指導にあたって ○核になる言葉は2つである。    ①... 続きをみる

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  • 教育随想 905回 3年国語「モチモチの木」子どもが豆太に深く心を寄せる場面

    指導目標 「霜月の二十日のばん」の場面を読み、 なぜ、じさまは豆太にモチモチ木の話をしたかを考える。 じさまの話を聞いた豆太の揺れ動く気持ちを読み取る。 指導にあたって じさまの話➡とってもだめだ➡はじめっからあきらめて ➡よいの口からねてしまった じさまが話をしたのは、豆太に勇気ある子どもになっ... 続きをみる

  • 教育随想 904回  3年国語「モチモチの木」学習指導 中心になる文

    ねらい 「やい、木ぃ」の場面を読み、豆太のモチモチの木に対する昼と夜の 気持ちの違いを読み取る。   指導にあたって  言葉をもとにして自分の考えをだせるようにする。 どの言葉からそれがわかるの。 「どの言葉からそう思ったの」というように問い返していくことで、言葉にこだわる感覚を身につけさせていく... 続きをみる

  • 教育随想903回 3年国語「モチモチの木」学習 個別、個性的な子どもの思い

    1.ねらい ○「おくびょう豆太」の場面を読み、豆太の境遇や性格を読みとる。 2.指導にあたって  ○豆太のみにスポットを当てるのではなく、「じさま」の視点から豆太を眺める読み方が大切である。➡「描き出す」ということ。 3.指導展開 めあて  豆太はどんな子どもだろうか 導入    めあてを意識して... 続きをみる

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  • 教育随想 902回 3年国語「モチモチの木」自力で読む

    三学期の最終の教材である。 一年間の子どもの能力は高まっているはずである。 この時期は、指導者は子どもを突き放してみる。 先生が子どもたちにどれだけの読む能力を育てたかを評価する。 課題を提示して、一人で読み取る練習をする。   2時間程度の時間をかけて読ませる。 全員で決めた学習課題を一人で読み... 続きをみる

  • 教育随想 901回 3年国語「モチモチの木」学習指導(3)導入にあたって考えること

    題名から入る場合 「モチモチの木」➡どんな木ですか。 豆太が命名した木であり、じさまと豆太をつなぐ木でもある。 題名は、作品の真ん中にあり主題とも関係が深い。 「どうしてモチモチの木という名前がついているのか」 子どもたちに考えさせてもよい。 すばらしい挿絵が6枚ある。 この挿絵を映像化、あるいは... 続きをみる

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  • 教育随想900回 3年国語「モチモチの木」学習指導(2)音読指導

    作品の勉強には、作品を読むための準備学習がある。 語句や漢字、登場人物、背景の把握、そして、はじめの感想などいろいろとある。 子どもたちが作品に無理なく入っていけるようにするのが準備学習である。 作品、子どもの実態、地域環境によって指導の仕方は異なる。 最初の音読 子どもたちは自分で黙読したり音読... 続きをみる

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  • 教育随想 899回 3年国語「モチモチの木」学習指導(1)

    筋の展開のおもしろさだけでなく、幻想的な情景描写、臆病でありながらとてつもない行動をやってのける主人公、語り口を生かした得意な表現などに児童の心をひきつけるおもしろさがある作品である。  5つのまとまりで構成されており、方言、なまり、俗語などが効果的に使われている。  また、符号「-」「・・・・」... 続きをみる

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  • 教育随想 898回 授業の始まり なか、終わり 一つの景色

    読解力とは、読んで字のごとく「読んで解く」こと。 「解く」とは、文章を読んで、疑問、不明点などの問題にふれ、それについて何らかの見通しがもてること。 「なぜだろう」「どうしてそうしたのか」「それはおかしい」などの問題意識を持つこと。 したがって、文章を読んで何らかの問題が浮かばないと読解指導とはい... 続きをみる

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  • 教育随想 897回 3年理科 「音のせいしつ」学習指導

    単元目標(指導要領) 〇音を出した時の震え方の様子を追究する中で、    差異点や共通点をもとに、音の性質についての問題を見出すことができる。 身の回りにある物を使って音をだした時の物の震え方に着目する。    ➡トライアングル 打楽器 笛 太鼓 弦楽器など 音の大きさを変えたときの現象の違いを比... 続きをみる

  • 教育随想 896回  授業における沈黙 言葉に言葉を足さない

    今の先生、いや、昔からそうですが、授業を拝見するとおしゃべりしすぎです。 今のテレビのワイドショーと同じように、立て続けに言葉を発しています。 そうしないと間合いがもたないようです。 授業者の指示のあとに、さらに、細かい指示、付け加え発言がでできます。 先生に自信がないのです。 言葉を発して待つだ... 続きをみる

  • 教育随想 895回  一年間のあなたの成績は 何点ですか?

    勉強会に来ておられる先生に質問しました。 「一年間のあなたの成績は 何点ですか?」 自分が自分の仕事についいて評価して点数をつけることは難しいですね。 できるかぎり避けたいと思うこともあります。 でも、先生方は、自分の一年間を自己評価する必要があります。 学校運営の評価、行事の評価があるのに、先生... 続きをみる

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  • 教育随想 894回 「自己調節能力」とは、自己調節できないことを自覚する能力

    学校教育目標「自主性や積極性、自己調節能力の育成」を考える ここで再確認することは、「自己教育」とは何かです。 「自分自身に対する教育で自分にとって何が必要かを自分で考え、学ぶことに対して意義をもち、自ら主体的に学ぶことを必要とする」 子どもが自分にとって必要であると認識することです。 最初は先生... 続きをみる

  • 教育随想 893回 読書活動の推進 読書予告編の実施

    学校教育目標「読書活動の推進」から 今、子どもたちは本を読まなくなってきています。 文字文化よりも映像文化になれてしまった子どもたち。 図書室に漫画をおくという取り組みもあります。 子どもたちにもっと本を読ませたいと願う先生。 ところで、先生は、どのくらい読書されているのでしょうか。 学校図書館に... 続きをみる

  • 教育随想 892回  子どもたちの学ぶ楽しさは、授業者の苦しみと努力から

    「学習規律や学習習慣の形成」が学校教育目標の指導事項です。 具体的には、「自主学習の推進」「聞く態度」「学習準備」「家庭学習」などの項目が挙げられています。 これらの内容については、いろいろな取り組みが実施されています。 しかし、上の四つの内容は一つのことを実施することにおいて達成できるものです。... 続きをみる

  • 教育随想 891回  「表現力や伝え合う力の育成」言葉にしない伝え合い

    「表現力や伝え合う力の育成」を通して、自己教育力を育てることをねらっています。 自分の思いを書いたり話したり、描いたりして相手に伝える力です。 話す、聞くのコュニケーション能力を育てます。 これについては、昔も今もかわりません。 しかし、ここで問題にしたいことがあります。 人間の伝え合うに言葉は必... 続きをみる

  • 教育随想 890回 学校教育はスローガンで終了している

    ある学校の研究会に向けての冊子があります。 研究テーマに次のようなスローガンが書かれています。 研究テーマ すすんで やさしく たくましく テーマ 「対話的な学びを通して考えを深め合う授業を目指して」       ・・・多様性を認め合うための集団づくり・・・ スローガンだけが表紙の上にスペースをと... 続きをみる

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  • 教育随想 889回 4年 国語「ウナギのなぞを追って」学習指導の実際 第6時

    1.ねらい    12から13段落を読んで、調査、発見、さらなる課題を読みとる。 2.指導にあたって  ○子どもたちに、そのキーワードを問題として与えて内容を読みとらせる。 3.指導展開  めあて ついにそのしゅんかんがやってきた時のことを読みとろう。       課題は三つです。       発... 続きをみる

  • 教育随想 888回 4年 国語「ウナギのなぞを追って」学習指導の実際 第5時

    ねらい 8から11段落を読んで、「海山の近く」「新月のころ」という二つの仮説を導いた調査内容を読みとる。 指導にあたって   ここでは、疑問、仮設、検証、結果という科学的な考え方を実際例をもとにして学ぶ     よい機会です。   思考の仕方を学ぶための読み取り学習にします。   説明文は、本来、... 続きをみる

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  • 教育随想 887回 4年国語「ウナギのなぞを追って」学習指導の実際 第4時

    1.ねらい   たまごを産む場所を見つけるための調査方法を読みとる。                            4段落から7段落まで 2.指導にあたって ○より小さいうなぎを追い求めることは、海流をさかのぼることになる  ということを理解させる。 ○その理由は、レプトセファルスは、海流... 続きをみる

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  • 教育随想 886回 4年国語「ウナギのなぞを追って」学習指導の実際 第3時

    1.ねらい 第1段落から第3段落を読んで、話題として提示されている内容について読み取るこ  とができる。筆者の研究に対する思いを読み取る。 2.指導にあたって ○筆者の課題を読みとる場面である。   ○キーワード 「ウナギのなぞ」「今年も」「マリアナの海」 「実は」「実に」に表れた筆者の気持ち 3... 続きをみる

  • 教育随想 885回 4年国語「ウナギのなぞを追って」学習指導 第2時

    1.ねらい   ○感想をもち、学習課題をつかむ。 2.指導にあたって  ○興味をもったところはどこかというところを中心に感想を出させる。       感想の選択肢をだして、感想の中心を明確にする.  ➡子どもたちが説明文のどこに心がいくのでしょうか。     「うなぎ」に対する子どもの体験とイメー... 続きをみる

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  • 教育随想 884回 4年国語「ウナギのなぞを追って」学習指導の実際 第1時

    1.ねらい   ○読み深めるための準備学習をする。     作品の概要をつかむ。(どんな話、筆者について)     行番号・段落番号・       ○語句の意味調べをする。・・・辞書を使って 2.指導にあたって   ○説明文の準備学習を定着させる。   ○語句の意味については、予想してから使わせる... 続きをみる

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  • 教育随想883回 4年 国語「ウナギのなぞを追って」学習指導計画

    4年生最後の説明文です。 説明文の4年生としての読む力を達成させるための教材です。 1.単元設定の趣旨 ○ 長期にわたるウナギの産卵場所を探る調査報告文である。 ○ 調査過程で明らかになる事実とそれに対する考察のおもしろさ、長い年月をかけて地道な努力を重ねる研究者の姿勢、前半のマクロな視点からの経... 続きをみる

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  • 教育随想 882回 子どもは 先生の言葉ではなく 行動に従う

    昔から誰もが分かっていたことです。 「教育は人間である」「教師である前に人間である」とよく言われる言葉です。 先生と子どもからも保護者からも呼ばれていると、いつしか、自分が偉くなったような気になります。 子どもたちを指導する立場にたつと、どこかで命令口調が多くなるものです。 その癖がレストランで会... 続きをみる

  • 教育随想 881回 授業方法に変化がおきた1950年代

    子どもたちの学力の向上をめざした教育団体は増えてきました。 国語の世界では、生活綴り方の見直しが行われました。 以後、「日本綴り方の会」「日本作文の会」と名前が変わりました。 作文を通して、社会や自分を見る目を養うことをねらいとしました。 理科では、1963年に科学史の専門家である板倉聖宣(いたく... 続きをみる

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  • 教育随想 880回 ゆとり教育 子どもの主体性に疑問

    ゆとり教育の総合的学習の授業は、子どもの関心、意欲に委ねた学習でした。 子どもの主体性を重んじた学習でした。 学習課題も子どもが主体的に決めるものでした。(理想として) ところが、子どもが課題を決定できる能力は育てられていませんでした。 「どうしていいかわからない」迷える子どもたちを指導者は助言で... 続きをみる

  • 教育随想 879回  「ゆとり教育」の弊害は 今なお続く

    1977年に「詰め込み教育」が批判され、勉強すべき量を減らせば 「落ちこぼれ」や「登校拒否」が解消されるだろうと言われました。 2002年まで指導要領が改訂されるたびに、学習内容と授業時間は減り続けました。 このゆとり教育の導入は、儒儀容の根本部分が壊されました。 私は、ゆとり教育の導入されるとき... 続きをみる

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  • 教育随想 878回 授業にドラマがなくなった

    授業が説明的で平板になっています。 子どもの理解過程は計画しますが、思考過程が乏しいです。 指導案をみせてもらっても、指導者がどこを山場にするのかよくわかりません。 先生方は、指導案を立てられるとき、子どもたちがつまずかないように計画します。 理解しやすいように流れをつくります。 授業進行において... 続きをみる

  • 教育随想877回 授業参観 私の視点(6) 授業の始まりと終わり

    授業が本当に子どもたちにとって意味のあるものになったかどうかは、子どもたちの表情に表れています。 さらに、参観者にも心地よい感動をあたえています。(余韻) を 授業の最初から最後まで重たい空気に包まれて学習が進んでいることがあります。 いわゆる、平板な授業です。 教えて理解させるだけの盛り上がりの... 続きをみる

  • 教育随想876回 授業参観 私の視点(5)発表時の先生と子どもの視線

    先生の様子を観察します。 子どもたちは、活発に発言しています。 授業者は、その発言を聞いてうなずいています。 自分の予想した意見がでるとにんまりです。 そうでないと「そうなの」と簡単に受けます。 なかには、ほとんど反応しない指導者もいます。 ちなみに、私は、すべての子どもの発言に反応しないことが多... 続きをみる

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  • 教育随想 875回 授業参観 私の視点(4) 子どもたちの発表

    研究会に行くと、子どもたちは、普段から発表の訓練を受けている様子がわかります。 地方に出かけても、その発言の仕方はさまざまです。 先生方はいろいろ工夫されています。 挙手発言 多くの学級に見られる子どもたちの姿です。 発言の時にたって発表するクラスもあります。(椅子を引く音が気にならないのか) 挙... 続きをみる

  • 教育随想874回 授業参観私の視点(3) 授業開始時の意識と眼差し

    いよいよ授業参観が始まります。 普段の授業はわかりませんが、大概は始業チャイムの前に指導者は入室。 ふだんもそうあってほしいのですが、諸般の事情があるのでチヤイムの合図前に入室できないこともありますね。 さて、授業前、開始時の授業者を見てみましょう。 服装です。 ふだんは、ジャージ姿で授業される先... 続きをみる

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  • 教育随想 873回 授業参観 私の視点(2) 休憩時間の机の上

    今、参観する立場で授業を見ていますが、同時に自分の授業技術を磨く場でもあります。 人のふり見てわがふりを見直すためです。 決して、授業参観のあらさがしではありません。 あらさがしは、自分の技術向上には役立ちません。 あらをさがすのは、多分に感情的なものを含んでいるからです。 学習と学習の間には必ず... 続きをみる

  • 教育随想 872回 授業参観 私の視点(1)足と指の動きに注目

    子どもの集中の度合いは、次のようなところで判断します。 よそ見していないかどうか。 姿勢がよいかどうか。 しかし、それらは、子どもが意識して頑張っているふりをするために、意識的にできる動きです。 子どもの姿は、小さなところに表れます。 一番目は足の動きです。 特学年ほど、足の動きに注意します。 足... 続きをみる

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  • 教育随想 871回 他校の授業発表会 授業参観は一番最後

    授業研究会で他校を参観することがありますね。 各教室の授業発表があります。 学校の玄関は、色とりどりの花が植えられています。 玄関前の掲示は、学校の方針を訴えかけています。 「私たちの学校は、このような取り組みをしています」 私が学校参観で興味があるのは、その学校の子どもたちです。 だから、すぐに... 続きをみる

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  • 教育随想 870回 言葉かけ指導に効果なし

    言葉だけの教育とは、口先だけで「こうしなさい」「わかりましたか」という言うだけの教育。 先生は、「どのような言葉かけが必要ですか」「どのように言葉かけしたら子どもは変わりますか」と言われます。 かつて、一日、私の学級を参観された先生と放課後に話した時です。 先生方の質問のほとんどが、私が子どもたち... 続きをみる

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  • 教育随想 869回  義務教育で子どもを集めてどうする?

    今、学校現場は目的を失っている。 教育、義務教育とは何か、どの方向に進むべきかという点が希薄である。 現場の先生のお話を伺っても、日々の問題に対応するだけで忙しい。 管理職の日々、世間の目を気にして運営していることが多い。 担任の先生の問題行動や発言に神経をすり減らしている。 悪く言えば、その場限... 続きをみる

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  • 教育随想868回2年国語「スーホの白い馬」第7時 学習指導

    本時目標 夢に現れる白馬の言葉に導かれ、白馬の体で馬頭琴をつくり響かせることで、白馬との結びつきがいっそう深まっていくと思うスーホ心情を読み取る。                     教材解釈 〇「かなしさとくやしさで」   悲しさは悔しさになり怒りとなったはずである。   競馬に参加していな... 続きをみる

  • 教育随想867回 2年国語「スーホの白い馬」第6時学習指導

    本時目標   〇一刻も早くスーホのもとに帰りたいと必死になって殿様のところから逃げ出す白馬の様子を読み取る。              〇何本も矢が突き刺さった白馬が、好きなスーホのところに戻り息絶えてしまう様子と、それを「しなないでおくれ」と呼びかけたスーホと白馬の深い心の結びつきを読み取る。 ... 続きをみる

  • 教育随想 866回 2年国語「スーホの白い馬」第5時 学習指導計画

    1.本時目標 白馬とともに競馬に出て一等をとったにもかかわらず、殿様に白馬をとられてしまった  スーホの悔しさと悲しさを読み取る。 2.教材解釈 〇「なかまのひつじかいたちは、スーホにすすめました」 どうして、すすめたのだろうか。スーホの育てた白馬がすばらしい馬になっていたことを誰もがみとめていた... 続きをみる

  • 教育随想865回 2年国語「スーホの白い馬」第4時 学習指導

    1.本時目標  大切な羊をおおかみから命がけで守り、スーホの優しさに応えようとした白馬と、それをきっかけに二人の心の結びつきが強さらに強くなっていく様子を読みとる。 2.教材解釈 〇「けたたましい馬の鳴き声」「ひつじのさわぎ」で「はっと目をさましました」 スーホは、一人前のひつじかいである。 危険... 続きをみる

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  • 教育随想 864回 2年国語「スーホの白い馬」第3時 学習指導

    本時目標  生まれたばかりの子馬を連れ帰ったスーホのやさしさや喜びを読み取る。 教材解釈 「ぐんぐんくらくなっているのに、スーホが帰ってきません」  ひつじかいの仕事は、ひつじの世話をしているのだから明るいうちに終わるはずである。 草原の中で暗くなることの恐怖、おばあさんの心配。  おばあさんにと... 続きをみる

  • 教育随想 863回 2年国語「スーホの白い馬」第2時学習指導

    本時目標 年取ったおばあさんとふたりきりで、くらしている貧しいひつじかいのスーホという少年の人物像を読み取る。 教材解釈 「まずしいひつじかい」 「ひつじかい」は前もって説明があるので理解できるだろう。しかし「まずしい」という境遇は、物が豊かなな環境の中で生きている子どもたちには、具体的に想像でき... 続きをみる

  • 教育随想862回 2年国語「スーホの白い馬」第1時 学習指導

    本時目標 〇物語の題名からお話の概要をつかむ。  ※子どもが概要をどの程度把握するかは個人差が大きい。  ➡挿絵をもとにして物語の流れをつかませる。  ➡誰がどこに住んでいるのかは物語を読む上で重要である。   遊牧民の一人として生活するユーホの背景を捉えさせる。    〇初発の感想を書き、強く心... 続きをみる

  • 教育随想861回 2年国語「スーホの白い馬」 学習指導

    指導目標 ◎場面の様子について、登場人物の行動を中心に想像を広げながら読むことができる。  ➡「想像を広げる」ことが今の子供たちにとって難しいようだ。    幼い時から映像文化に慣れ親しんだ子どもたち。    文字言語から入るのに比べて、想像することが限られている。    文字から想像することは、... 続きをみる

  • 教育随想 860回 対話的学びと簡単に言うけれど

    「対話的な学び」という言葉が学校の研修資料に多く見受けられる。 別に新しいことではないのに、表現を変えて、あたかも新しい試みであるかのように文字化されている。 対話とは、子どもたちがどうすることなのかは具体的に追求されていない。 二人の子どもが言葉を音声としてだしあっていることなのか。 もちろん、... 続きをみる

  • 教育随想 859回 子どもが動けば 子どもが残る

    入口と出口。そこは、人が交錯する場所である。  ドア、そこから入る人もいれば、出る人もいる。 同時に出入りすると、人と人とが重なり合う  そこに自然に生まれるのが「譲り合い」である。 時には出合い頭の衝突もある。 考えてみると、公共の場にはすべて入口と出口がある。 教室の出入り口、子どもの様子を観... 続きをみる

  • 教育随想  858回  ほめることの副作用

    「○○さん、いつもまじめに掃除をしているね」 「○○さん、いつも宿題頑張ってやっているね」 「○○さん、いつも友だちにやさしいね」 このような言葉は、現場ではよく使われる。 ところが、なかには「○○さん、いつもまじめに掃除をしているね、先生うれしいな」と付け加える先生がいる。 子どもと先生との関係... 続きをみる

  • 教育随想  857回  啐啄同時(そったくどうじ)

    教育の場において、子どもをほめることは、子どもを育てる一つの指導法 としてよく用いられている。 ほめることで子どもの学びの意欲が大きくなることがある。 ほめることで認められたという子どもの安心感を育てることがある。 ほめることで子どもを委縮させることなく育てることができることがある。 「ことがある... 続きをみる

  • 教育随想 856回 先生という仮面をつけた私

    教師という肩書き。 新卒の時には、この肩書きをどのように受け取っていたのだろうか。 先生としての自覚、まじめで人間的にも少しは成長していこうと心に抱いていたはずである。 日々、自分を先生という仮面に近づけようと努力する毎日。 私が先生としての資質にかけるものが多かったからである。 だから、子どもた... 続きをみる

  • 教育随想 855回  お楽しみ会 子どもの文化の創造

    二学期の終わりには、お楽しみ会を開く学級が多くなります。 どのような内容になるのでしょうか。 聞くところによると、球技大会やゲーム、カラオケ、クイズ大会が多いとのことです。 いつも変わりばえしない内容です。 子どもたちの息抜きとして計画されるならば、そのような内容でもいいでしょう。 ところで、お楽... 続きをみる

  • 教育随想 854回 感動を言葉に 詩を書こう その2 三行詩の多作

    指導目標  単元のめあてと学習計画を理解し、詩を書く学習に見通しをもつことができる。 指導にあたって  詩とは何か、心の動きをつかんで言葉に表すことであることを理解させる。  したがって、心が動かないうちは、詩を書いてはいけない。  頭で書くのは詩ではない。(考えたことを書いたものは詩ではない) ... 続きをみる

  • 教育随想 853回 感動を言葉に 詩を書こう その1  感嘆の言葉から

    詩として言葉に表現する学習がある。 しかし、その前提として「感動すること」がある。 感じて自分の心を動かすことである。 そもそも「感」という漢字の意味は次の通りである。 大きな威圧の前に声を出し切る。 人の心が大きな刺激の前に動く。 「出し切る」ことであり「動く」ことが詩なのだろう。 ただ感じるだ... 続きをみる

  • 教育随想 852回 オンライン授業で先生の授業力が低下

    コロナ感染が拡大したとき、一時的に学校が休校になった。 学校は、自宅待機している子どもに対して、自宅にいる子どもたちにネット授業を始めた。 先生方は、一時、オンライン授業の準備に忙しくなった。 準備がすぐにできないので、その間、教育委員会所属の指導主事が授業を実施した。 学力を落とさないための授業... 続きをみる

  • 教育随想 851回   子どもの非のなかに先生の非を見る

    子どもと毎日関わっていると、職員室で愚痴が多くなる。 子どもの指導よりも欠点をあげつらうことが多くなることがある。 しかし、よくよく考えてみると 子どもの非のなかに先生という私がいる。 「行儀が悪いと注意する」時、先生も自分を振り返ると行儀がよいのかどうか。 子どもの言動のなかに、私も同じだなと感... 続きをみる

  • 教育随想850回  上から見る指導 下から見る指導

    どうしてこの子は、かけざんの九九がすらすらと覚えられないのだろうか。 何回も繰り返し指導しているのに効果が見えない。 いらいら・・・でも、がまん・・・時には、強い口調で説明することも。 彼は、宿題をしてこない。 前日にあれだけしてくるように伝えたのに、次の日、忘れている。 本人は「忘れた」と言い訳... 続きをみる

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  • 教育随想 849回  先生は悩むことを売りにしてはならない

    先生とお話していると、 時々、私は先生として悩みが多く悲劇の主人公であると感じさせる方がおられる。 私の学級は他の学級に比べて問題のある子が多い。 保護者もクレームをかけてくる親も多い。 だから、私は、毎日悩んでいる。 私は、「あなたはそれに対してどのような行動をおこしているのですか」と尋ねると ... 続きをみる

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  • 教育随想 848回 係活動はなくても困らない

    次のような相談がある。 学級活動で行なう学級内の仕事にはどんなものがあるでしょうか。 それを分担する方法や子供が意欲的に活動する援助の工夫を教えてく ださい。 学級活動で行なう学級内の仕事にはどんなものがあるか 当番活動と係活動に分けることができる。 この二つの仕事は、明確に区別しておく必要がある... 続きをみる

  • 教育随想 847回 学級や学校の問題に 広く目を向けさせるには

    次のような相談があった。(研修会の場で) 生活上の諸問題といっても、子どもにとって身に迫る問題になっていな いことが多い。また、子供自身が気づいていない問題の中で、学校生活 を向上させていく上で、大切な問題もある。教師は、子供一人一人の実 態をしっかり把握し、常に、学級や学校の中における問題に広く... 続きをみる

  • 教育随想 846回  話し合いの結果を個の成長に生かす工夫

    学習や学級会等で、話し合いが活発に行なわれることがある。 しかし、子ども一人ひとりが自分自身との関わりの中で考えているとは限らない。 その結果、話し合いのための話し合いになってしまうことが多い。(職員会議でも) 話し合いの結果が一人ひとりの子どもたちに、生きて働くようにさせたいものである。 話し合... 続きをみる

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  • 教育随想 845回 挫折した6年生の担任

    勉強会の席で現場の先生から伺った話。 3年目の男の先生。 6年生を担任したいと校長に申し出て願いが叶う。 一学期、意気揚々と6年生の教室で指導された。 ところが、2学期になって休職された。 原因はよくわからないそうだが「うつ状態」にあるという。 3年目の先生が6年を担任して意欲満々であっただろう。... 続きをみる

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  • 教育随想 844回  子どもに発した言葉は先生に跳ね返ってくる

    教育が語られる時、いつも話題になりすぐに通過してしまうことがある。 それは「教育は人間を育てることだ」「先生である前に人間だ」。 人格教育とうたわれながら教育目標は多くの先生の前を素通りしていく。 私は、子どもの前にたてるほどの人格者でも人間でもない。 子どもに人間的な成長を求めるなら、その言葉を... 続きをみる

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  • 教育随想 843回 4年国語「プラタナスの木」4,5場面 学習指導

    目標は二つ プラタナス公園の異変 プラタナス公園の異変を知ったマーちんたちの驚きと落胆の様子を読み取る。 立ち入り禁止がとけた公園 みんながプラタナスの下部に立ち、木のみきや枝になった時の気持ちを読み取る。(子どもたちの気持ちの変化) 指導にあたって  4,5場面を一括して扱うことにする。 場面の... 続きをみる

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  • 教育随想 842回 4年国語「 プラタナスの木 」3場面 学習指導

    目標として マ ーちんの祖父母の家で体験した出来事とおじいさんの言動がつながり、木への思いが変わったことに気づく。 学習課題 台風にあって、おじいさんの言葉を思いしたマーちんは、木への思いがどのように変わったのだろうか。 指導にあたって 本文には必ずキーワードがある。 それは読み深めるためのポイン... 続きをみる

  • 教育随想 841回 4年国語「プラタナスの木」学習指導 1,2場面の展開

    1,2場面の指導 1.本時目標 1場面 プラタナス公園で遊ぶマーちんたちのプラタナスの木への思いを考える 2場面 木への思いがおじいさんとの出会いや会話から変化してきていることを読み取る。 2.指導にあたって 〇マーちんたちは、最初はプラタナスの木に対しては無関心であったことを確認する。 〇おじい... 続きをみる

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  • 教育随想 840回 4年国語「プラタナスの木」学習指導の見通し

    単元目標  〇読んで感じたことを発表しあい、感じ方の違いに気づくことができる。➡対話的学び   ○登場人物の性格や気持の変化、情景などについて、叙述をもとに想像して読む。  ○物語を読んで感想文を書くことができる。 教材の解釈 教材「プラタナスの木」は、「マーちん」を中心とする4人組が、プラタナス... 続きをみる

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  • 教育随想 839回  教師の仕事 易者 役者 芸者

    前回に続きます。 易者としての教師 跳び箱3段をとべた子がいる。 その子は、跳び箱上の手の運び、踏切り台への入り方から見て、4段も飛べるとする。 ただ、その子の少しばかりの恐怖感が挑戦することをためらっている。 そのような時に「あなたは、もうすぐ高い段をとべるようになるよ。3段とんだときのあなたの... 続きをみる

  • 教育随想 838回  教師の仕事内容は 学者 医者 易者 芸者 役者

    私たちの若い頃から先輩に教えられてきた言葉である。 学者は、それぞれの教科学習における専門性である。 小学校の先生は、教科書程度のことは、誰にでも教えられる。 しかし、子どもの学びを広げたり深めたりするには、それぞれの教科に対する深い勉強が必要である。 算数は、数学的な考え方、系統性、簡単な数論、... 続きをみる

  • 教育随想837回 自分の体をさわって骨格の図を書く (4年理科)

    課題1 自分の骨格を自分の体を触って図に書く。 上からわからないところは、想像して書く。 教科書は机の中にしまっておく。 A4の体の外形だけの図を印刷して、そのなかに書き込ませる。 背中などは、自分で触れられないので友だちの背中を借りる。 ① 骨の図をできるだけくわしく書く ② 友だちの図と比べて... 続きをみる

  • 教育随想 836回 自分の骨格を理解することは自分の命を守ること             4年理科「 ヒトの体のつくりと運動」から

    「ヒトや他の動物の体の動きを観察したり資料を活用したりして、骨や筋肉の動きを調べ、ヒトの体のつくりと運動のかかわりについての考えをもつことができる。」(指導要領 理科 4年) 子どもたちは自分の体について、どれだけのことを知っているか。 特に、自分の形を整えている「骨格」についてどれだけ理解してい... 続きをみる

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  • 教育随想 835回 教材研究は 先生の生き様に他ならない

    前回に続いて、先生の人間性についてお話します。 IT教育が導入されることによって、教材と指導者としての先生が切り離されるようになった。 だれが教えても同じことが教えられるものが多く使われるようになった。 教材ごとに指導の仕方がパターン化されている。 そこには、授業者と子どもたちの人間的な関わりが希... 続きをみる

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  • 教育随想834回 子どもへの言葉かけではなく、先生から染み出る人間性

    ある先生が一人の子どもとのやりとりが苦手であると言われた。 ことごとく先生の指示に反抗的であるらしい。 言葉かけがうまくいかない。 どのような接し方をしていいのかわからない。 その先生は、言葉を使っての働きかけばかりに気持ちが傾いている。 言葉かけは大切だか、それは、子どもに対する接し方のひとつの... 続きをみる

  • 教育随想 833回 2年国語「お手紙」 学習指導 音楽劇に向けて

    教材解釈 本単元は、ちょっぴりわがままながまくんと、友達を想い一生懸命にやさしい言葉をかけるかえるくんなど、ユーモラスなキャラクターで構成されている。二人の掛け合いがおもしろく、楽しく読むことのできる資料である。 地の文が少なく、会話文を中心として展開していく作品の特徴を生かし、様々な言葉や表現か... 続きをみる

  • 教育随想 832回 「ごんぎつね」発展的な学習 二つの立場に立つと

    前回の学習の仕方は、ごく普遍的なものである。 しかし、子どもたちの学習能力によっては、次のようなことも考えられる。 その立場とは次の通りである。 ① ごんの立場(おれがくりなどを持って行ったことをわかってくれ)で二人の会話を読む。 ② 客観的な立場で二人の会話を読む。 その中心となるのは 加助の言... 続きをみる

  • 教育随想 831回 4年国語「ごんぎつね」 クライマックス「ひきあわない」

    ごんぎつねについては、教材解釈と指導過程について176回から183回の 計8回に分けて詳しく書いている。 今回は、その補足をしたい。 この物語のクライマックスは5場面である。 最後のごんが兵十にうたれる場面は、読者サイドの問題になる。 ごんの死を子どもたちがどのように受け止めるかは子ども自身の問題... 続きをみる

  • 教育随想830回   命の教育 感謝の心を育てる

    命の教育については、いろいろな取り組みがある。 動植物の継続的な世話、命のつながりを辿ること、自分の命の大切さの理解。 いたましい事件、自殺の時に命の大切さを指導することもある。 しかし、命をどのようにとらえるかによって、指導の方向が変わる。 命は自分のものだとするならば、どこまでも自分の心身を大... 続きをみる

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  • に育随想 829回 先生の口ぐせ「きちんと」の意味するものは

    ある先生が掃除の指導に力を入れていると言われた。 子どもたちが掃除をしたあと、必ず点検をしているという。 そして、汚れていたら「きちんと掃除をしなさい」「もっときれいに掃除しなさい」 と指導するとのこと。 私はその先生に尋ねた。 「たとえば、教室の掃除について、きちんと掃除するとはどういうことです... 続きをみる

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  • 教育随想 828回  フィルターを通して見る 子ども

    勉強会に来ておられる先生がなかよし学級を担任している。 私は、「なかよし学級のA君はどんな子ですか」と聞いた。 すると、先生は 情緒的障害のある子です。 自分のしたいことしかしません。 書くことが嫌で指示すると怒ります。 なかよしの勉強を速く終わらせて遊具であそぼうとします。 交流学級の友だちとは... 続きをみる

  • 教育随想827回 3年道徳「長なわ大会の新記録」(光村図書)学習指導

    この教材は、難しい。  道徳は、頭で割り切れても心では割り切れないものが多い。  人間の真実は、揺れ動く心にあるから。 指導目標 新記録が出そうなことに夢中で,ストップウォッチのボタンを押し忘れてしまったことに悩む守の姿を通して,明るい心で生活するためには,どんなことが大切かについて考えさせ,自分... 続きをみる