教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想1126回 子供たちに送るプレゼント 積極的な子に

消極的な子を積極的な子に
暗い子を明るい子に
話をしたがらない子をできる子に


時間を必要とします。
根気よく子供に寄り添います。
上記のことの原因の多くは、子供の自信喪失です。
自分に対する価値を低下させています。


もっと積極的になりなさいと行動面を指導してもだめです。
その原因は心の問題であり過去の体験にあります。


子供に自信を持たせるためには、自分に対する有能感、自分ならできる、自分でもできるという感覚を持たせます。


まず、子供の気持ちに近づくことから始めます。(親密になること)
そのためには、子供との接する場を多く作ります。
最初から会話の場をつくることは難しいです。
消極的な子は先生に対して話をしたがらない傾向にあります。



視線をできるだけ多く合わせます。
「あなたのことを気にしているよ」というサインを送ります。
ただし、視線をきちんと合わせません。
ちらっと見る、ちらっと合わせる程度です。


授業場面でのアイコンタクトがいいです。
ただし、子供は目が合うと指名されないか不安になります。
だから、目を合わせる時間はできるだけ短いことです。
子供が先生をみた瞬間、先生は視線を外します。
ちらっと見る、ちらっと目が合うだけでいいのです。


次にすることは、共に活動する場面を設定します。
掃除を共にします。
できるだけ会話しなくてもよい場面を設けます。
先生と子供が同じ目的で活動できるのが掃除です。
作業場面は、子供たちと仲良くなるには有効です。


やがて、子供の願いを理解します。
自分がどのような人間になりたいのかを探ります。
自分が気に入るぼく、わたしはどのような人間なのか。


やがて、彼らが自分の能力、願いを発揮できる場をつくります。
あくまで、少しずつでいいです。
場を提供することは、子供に近づくことです。


さりげなく関わります。
意識的になると相手に圧力を与えます。
掃除は、掃除することにおいて、それが媒体になって会話ができます。
趣味の話題もいいです。
天気の話もいいです。
「今日は暑いねえ」「気持ちいい天気だね」
このようななんでもない会話が子供とつながりを持つことができます。


学習、趣味、自然、、テレビ・・・・子供とつながる媒体です。

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