教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2021年6月のブログ記事

  • 教育随想 542回 6年生の学習指導 主体的学習の一歩

    6年生の学習指導の目標は、自学自習、主体的学習にポイントをおきます。 その最初の指導内容として、問題意識の強化です。 単元全体で、1時間で、どのようなことを学習するのかを明確にできるようにします。 問題解決力は、問題をとらえる、情報を集める 仮説をたてる 検証するなどの過程をたどります。 そのなか... 続きをみる

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  • 教育随想 541回  子どもを包み込む 空気の流れ

    楽しい雰囲気づくり どんな考えもバカにしたり笑ったりしないのは当たり前のことです。 子どもがまちがった発言をすると、「そんなこともわからないのか」と笑われることもあります。 そこまでいかなくても、間違った子に対して、しらっとした空気が漂います。 先生は、子どもの一人が間違った時、その周りの子どもた... 続きをみる

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  • 教育随想 540回 子どもの相互不信が 学級のルールをつくる

    どの学級にもルールがあります。 4月の最初にルールをつくります。 学級によっては、たいへん細かいルールをつくります。 断っておきますが、ルールは必要です。 ルールを否定するものではありません。 ただ、学級の子どもたちの成長とルールづくりについて考えてみるのです。 子どもたちは、学級に問題が起こると... 続きをみる

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  • 教育随想 539回  教材研究 直接対決から 取り出し研究へ

    教材研究については、今までもいくつかお話させていただきました。 それらをもう少しまとめてみたいと思います。 教材研究で最も大切なことは、「教材に対する先生の直接対決」です。 今の現場を見ても、このことがほとんど実施されていないように思います。 教材を教える技術が先行されています。 最初にくるのは、... 続きをみる

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  • 教育随想 538回 6月20日から 子どもたちの芽吹きの時

    私は、6月20日から7月10日の間の期間を「芽吹きの時」と呼んでいました。 以前に、子どもたちの予期せぬ変化があることをお話したのは、「芽吹きの時」のことです。 4,5月の間、子どもたちにしっかりと関わってくると、不思議なことに、子どもたちに小さな変化が起こりは始めます。 それまでは、先生として失... 続きをみる

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  • 教育随想 537回   4年国語教材「一 つ の 花 」 教材研究 その2

    前回に続きます。 4場面 物語は、「条件的にものを見る」ということを学ばせます。 子どもたちに今の自分の生活と比べて、簡単に判断させてはならないのです。 条件設定された社会、環境の中での登場人物の行動や言葉を考えさせます。 その言動には、常に、必然性が伴います。 ゆみ子ちゃん、いいわねぇ。お父ちゃ... 続きをみる

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  •  教育随想 536回   4年国語教材「一 つ の 花 」 教材研究 その1

    回は、4年の国語物語文、「一つの花」について書きます。 これは、あくまで、私の拙い解釈であり問題を多く含むと思われます。 教材解釈に加えて、授業への展開の角度についても少し書いています。 教材を先生自身が解釈すると同時に、子どもたちにどのような角度をもって展開するのかを考えます。 教師の教材解釈と... 続きをみる

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  • 教育随想  535回  3年国語教材「まいごのかぎ」 教材研究の最初 後半

    前回の続きです。 第五場面 バスの時刻表のかぎあな 「バ」の点が三つあり、その一つがかぎあなに見える。 「どうしょう」と迷うりいこ。 よけいなことはやめようとお魚の時に思ったばかりである。 「これでさいごだからね」といいわけをするりいこ。 せのびしてかぎあなにかぎをさしこむ。 いつも自分の想像する... 続きをみる

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  • 教育随想  534回  3年国語教材「まいごのかぎ」 教材研究の最初 前半

    教材研究をする場合、どの教科においても、まず、先生自身が自分の力で、一人の大人として、教材に向き合うことが大切だと考えます。 すぐに、指導書や参考書を読むのではなく、一人の大人として、自分自身がどのように感じたのかを素直に書きます。 そこには、子どものことは考えません。 子どもを頭におくと、指導の... 続きをみる

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  • 教育随想 533回 6月は、子どもたちの予期せぬ変化が・・・

    植物の種をまいて、発芽するまでの間、土に覆われた種の様子を目にすることはできません。 ところが、発芽してくるのは、ほんの瞬間ですね。 「あれ、芽が出たよ」と、喜びがわいてきます。 反対に、種をまいて、何週間にもなるのに一向に発芽しない時、「どうしてかな、温度かな、土かな、空気かな?」と心配になりま... 続きをみる

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  • 教育随想 532回 教育は 取引ではない

    「ビー玉貯金、喧嘩しなかったらビー玉1個を与えて、それを貯金する。 たまれば宿題なしなどのご褒美をあげるようにする。」 これは、ある先生が先輩の先生からアドバイスを受けたとのことでした。 その先生は、一時的には、子どもの喧嘩は減少するかもしれないけど、本当にそのような方法を使っていいものかと迷って... 続きをみる

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  • 教育随想 531回 教え待ち 後追い 寄りかかり

    授業において、極端な場合を考えてみましょう。 先生の教え込み授業 教え込むことは決し悪いことではありません。 必要なこと、基礎的なことは、教え込む必要があります。 子どもの意欲に関わらず、徹底して教え込み、一定の成果をあげられる先生は力があると思われます。 大概は、中途半端で終わっていることが多い... 続きをみる

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  • 教育随想 530回  6月 先生のグチる時がきた

    授業について、相も変わらず高い次元を目指しての論は繰り返されています。 しかし、現実の授業は なぜ、子どもは積極的にやろうとしないのか。 どうして、できない子どもが多いのだろうかという次元の問題から、一歩も踏み出せていないよう思います。 先生は、「やらない子」「わからない子」」「できない子」に、放... 続きをみる

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  • 教育随想  529回  見栄えのよい授業への憧れ

    子どもによる子どものための学習、授業。 子どもが理科の授業を学級会形式で司会をしています。 参観者は、これが子どもたちの主体性かと感動しておられました。 先生は、補助として参加しています。 「言っていいですか」「はい、○○さんどうぞ」と指名を受けて子どもが自分の意見を言います。 そのあと、「ぼくの... 続きをみる

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