教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2023年2月のブログ記事

  • 教育随想 899回 3年国語「モチモチの木」学習指導(1)

    筋の展開のおもしろさだけでなく、幻想的な情景描写、臆病でありながらとてつもない行動をやってのける主人公、語り口を生かした得意な表現などに児童の心をひきつけるおもしろさがある作品である。  5つのまとまりで構成されており、方言、なまり、俗語などが効果的に使われている。  また、符号「-」「・・・・」... 続きをみる

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  • 教育随想 898回 授業の始まり なか、終わり 一つの景色

    読解力とは、読んで字のごとく「読んで解く」こと。 「解く」とは、文章を読んで、疑問、不明点などの問題にふれ、それについて何らかの見通しがもてること。 「なぜだろう」「どうしてそうしたのか」「それはおかしい」などの問題意識を持つこと。 したがって、文章を読んで何らかの問題が浮かばないと読解指導とはい... 続きをみる

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  • 教育随想 897回 3年理科 「音のせいしつ」学習指導

    単元目標(指導要領) 〇音を出した時の震え方の様子を追究する中で、    差異点や共通点をもとに、音の性質についての問題を見出すことができる。 身の回りにある物を使って音をだした時の物の震え方に着目する。    ➡トライアングル 打楽器 笛 太鼓 弦楽器など 音の大きさを変えたときの現象の違いを比... 続きをみる

  • 教育随想 896回  授業における沈黙 言葉に言葉を足さない

    今の先生、いや、昔からそうですが、授業を拝見するとおしゃべりしすぎです。 今のテレビのワイドショーと同じように、立て続けに言葉を発しています。 そうしないと間合いがもたないようです。 授業者の指示のあとに、さらに、細かい指示、付け加え発言がでできます。 先生に自信がないのです。 言葉を発して待つだ... 続きをみる

  • 教育随想 895回  一年間のあなたの成績は 何点ですか?

    勉強会に来ておられる先生に質問しました。 「一年間のあなたの成績は 何点ですか?」 自分が自分の仕事についいて評価して点数をつけることは難しいですね。 できるかぎり避けたいと思うこともあります。 でも、先生方は、自分の一年間を自己評価する必要があります。 学校運営の評価、行事の評価があるのに、先生... 続きをみる

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  • 教育随想 894回 「自己調節能力」とは、自己調節できないことを自覚する能力

    学校教育目標「自主性や積極性、自己調節能力の育成」を考える ここで再確認することは、「自己教育」とは何かです。 「自分自身に対する教育で自分にとって何が必要かを自分で考え、学ぶことに対して意義をもち、自ら主体的に学ぶことを必要とする」 子どもが自分にとって必要であると認識することです。 最初は先生... 続きをみる

  • 教育随想 893回 読書活動の推進 読書予告編の実施

    学校教育目標「読書活動の推進」から 今、子どもたちは本を読まなくなってきています。 文字文化よりも映像文化になれてしまった子どもたち。 図書室に漫画をおくという取り組みもあります。 子どもたちにもっと本を読ませたいと願う先生。 ところで、先生は、どのくらい読書されているのでしょうか。 学校図書館に... 続きをみる

  • 教育随想 892回  子どもたちの学ぶ楽しさは、授業者の苦しみと努力から

    「学習規律や学習習慣の形成」が学校教育目標の指導事項です。 具体的には、「自主学習の推進」「聞く態度」「学習準備」「家庭学習」などの項目が挙げられています。 これらの内容については、いろいろな取り組みが実施されています。 しかし、上の四つの内容は一つのことを実施することにおいて達成できるものです。... 続きをみる

  • 教育随想 891回  「表現力や伝え合う力の育成」言葉にしない伝え合い

    「表現力や伝え合う力の育成」を通して、自己教育力を育てることをねらっています。 自分の思いを書いたり話したり、描いたりして相手に伝える力です。 話す、聞くのコュニケーション能力を育てます。 これについては、昔も今もかわりません。 しかし、ここで問題にしたいことがあります。 人間の伝え合うに言葉は必... 続きをみる

  • 教育随想 890回 学校教育はスローガンで終了している

    ある学校の研究会に向けての冊子があります。 研究テーマに次のようなスローガンが書かれています。 研究テーマ すすんで やさしく たくましく テーマ 「対話的な学びを通して考えを深め合う授業を目指して」       ・・・多様性を認め合うための集団づくり・・・ スローガンだけが表紙の上にスペースをと... 続きをみる

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  • 教育随想 889回 4年 国語「ウナギのなぞを追って」学習指導の実際 第6時

    1.ねらい    12から13段落を読んで、調査、発見、さらなる課題を読みとる。 2.指導にあたって  ○子どもたちに、そのキーワードを問題として与えて内容を読みとらせる。 3.指導展開  めあて ついにそのしゅんかんがやってきた時のことを読みとろう。       課題は三つです。       発... 続きをみる

  • 教育随想 888回 4年 国語「ウナギのなぞを追って」学習指導の実際 第5時

    ねらい 8から11段落を読んで、「海山の近く」「新月のころ」という二つの仮説を導いた調査内容を読みとる。 指導にあたって   ここでは、疑問、仮設、検証、結果という科学的な考え方を実際例をもとにして学ぶ     よい機会です。   思考の仕方を学ぶための読み取り学習にします。   説明文は、本来、... 続きをみる

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  • 教育随想 887回 4年国語「ウナギのなぞを追って」学習指導の実際 第4時

    1.ねらい   たまごを産む場所を見つけるための調査方法を読みとる。                            4段落から7段落まで 2.指導にあたって ○より小さいうなぎを追い求めることは、海流をさかのぼることになる  ということを理解させる。 ○その理由は、レプトセファルスは、海流... 続きをみる

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  • 教育随想 886回 4年国語「ウナギのなぞを追って」学習指導の実際 第3時

    1.ねらい 第1段落から第3段落を読んで、話題として提示されている内容について読み取るこ  とができる。筆者の研究に対する思いを読み取る。 2.指導にあたって ○筆者の課題を読みとる場面である。   ○キーワード 「ウナギのなぞ」「今年も」「マリアナの海」 「実は」「実に」に表れた筆者の気持ち 3... 続きをみる

  • 教育随想 885回 4年国語「ウナギのなぞを追って」学習指導 第2時

    1.ねらい   ○感想をもち、学習課題をつかむ。 2.指導にあたって  ○興味をもったところはどこかというところを中心に感想を出させる。       感想の選択肢をだして、感想の中心を明確にする.  ➡子どもたちが説明文のどこに心がいくのでしょうか。     「うなぎ」に対する子どもの体験とイメー... 続きをみる

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  • 教育随想 884回 4年国語「ウナギのなぞを追って」学習指導の実際 第1時

    1.ねらい   ○読み深めるための準備学習をする。     作品の概要をつかむ。(どんな話、筆者について)     行番号・段落番号・       ○語句の意味調べをする。・・・辞書を使って 2.指導にあたって   ○説明文の準備学習を定着させる。   ○語句の意味については、予想してから使わせる... 続きをみる

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