教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2021年7月のブログ記事

  • 教育随想 557回 子どもの結果の少し下をほめる

    能力差はあっても意欲差はなし 子どもたちの能力を一律に引き上げることはできません。 子どもにとって、難しすぎる課題は、学習意欲を失います。 子どもの学習目標を一律に平均化できることもありますが、難しいですね。 大切なのは、子どもたちの現状に即した学習目標、到達目標を設定することです。 一時間の授業... 続きをみる

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  • 教育随想 556回  自発的に動けない子に出会って

    自主的・主体的・自発的というスローガンが学校目標のどこかに入っています。 自分のことは自分でしよう。 自分から進んで行動しよう。 掛け声だけが空しく通り過ぎていきます。 自発的な子どもという場合、一つの危険性があります。 それは、大人側の期待にそった自発的な子どもをめざしていないかです。 先生が期... 続きをみる

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  • 教育随想 555回  つきあいの苦手な子に 出会って

    劣等感をもっています。 基本的に自分に対する自信をもつことができません。 ここで再度お断りします。 このような子にはこのようにすればよいと一般的なことを問題にしていません。 私がその子に対して、そのような指導をして、一定の成果があったものです。 子どもの性格や取り巻く環境が異なりますので、決して、... 続きをみる

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  • 教育随想 554回  むかつく子に 出会って

    学級にはさまざまな子どもたちがいます。 さらに、学校全体に至っては、本当に子どものあり方が多様です。 先生は、自分にとってあまり関わりたくない子どもに出会うことがあります。 指導困難な子どもたちもいます。 4月の新しい学級名簿をみて「今年はあたり」と叫んでいる先生もおられました。 しかし、どうなの... 続きをみる

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  • 教育随想 553回  横並びの若者たち 教育の成果が見えるかな

    車で10時間かけて、地方都市にやってきました。 縄文遺跡を見学するためです。 休日とあって、多くの人がでています。 駅前の商店街を散策していました。 若者が多い街でした。 少しばかりの活気を感じました。 ところが歩いているうちに、なにか違和感を感じるようになりました。 若者たちが同じように見えるの... 続きをみる

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  • 教育随想552回 子どもの負の行動 「いつも指導しています」

    子どもが友だちとけんかしてなぐってけがをさせてしまった事件がありました。 担任の先生が教頭先生から知らせを受けました。 この時、その担任の先生から出た言葉。 「私は、いつも暴力をふるうなと何度も指導していました。」 勉強で宿題を毎日してこない子どもがいます。 その先生の言葉。 「いつも口すっぱくな... 続きをみる

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  • 教育随想 551回 マニュアルだけで 退職しますか?

    色とりどりの花が花壇に賑わいをもたらしています。 家庭で咲かせた花を切って、いただくことがあります。 「この花、素敵だから分けてほしい」と言われることもあります。 生け花は、どんなに美しくても一週間ほどで衰えていきます。 同じ花を咲かせることはできません。 根がない花は、自分で持ち帰っても再び咲か... 続きをみる

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  • 教育随想 550回 異年令との関わり 困惑から

    子どもたちが学校で話しているのを聞くと、それぞれの子どもの言葉に相違がみられます。 その子どもの家庭環境の影響が子どもの言葉となって表れています。 親子の会話が多い子どもとそうでない子どもとでは、言葉に相違が表れます。 年上の人と話す時の配慮や気遣いが違っています。 親の仕事や趣味によって、子ども... 続きをみる

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  • 教育随想 549回 けんかができない子どもたち

    子どもたちの世界をのぞいてみると、いつも感じることがあります。 感情を極端に抑制している子どもが多いように思えます。 もちろん、地域によっては、そうとも言えないことがあるでしょう。 しかし、子どもたちの遊び方を見ていても、形式的な交際に終始しています。 集まって、ゲーム機器を中心に一人ひとりがゲー... 続きをみる

  • 教育随想 548回 夏休み作品の掲示は 夏休みが始まるまでに

    夏休みが明けると子どもたちは漢字や計算以外の宿題を提出します。 子どもたちにとって、全員共通の宿題については、だれもが提出するので、 安心なのですが、個人が自由に選択した学習や作品については、少し 不安になるとのことでした。 私は、全員共通な宿題よりも個人が選択した課題に力を入れてきました。 それ... 続きをみる

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  • 教育随想 547回 夏休みの自由研究 夏休み前に始めさせよう

    学校で自由研究を夏休みの課題にだすことがあります。 子どもたちに全面的に任せて先生が関与しない場合。 子どもたちに自由研究の仕方を指導して、あとは任せる場合。 保護者が熱心に指導する子どもは、夏休み明けに作品を提出します。 自由研究以外の、漢字や計算の宿題はどこでも出されています。 自由研究を本格... 続きをみる

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  • 教育随想546回 先生は学者ではなく どこまでも実践者

    前回、6年生の学習指導ということで、高学年であれば実践可能なことを書きました。(私自身の実践から書いています) ただ、「6年生・・・」としたのは、指導は常に最高の可能性を追求していくものだと考えるからです。 6年生は、高い目標をもって試みる具体的な内容を実現できるからです。 それが、子どもたちの可... 続きをみる

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  • 教育随想 545回  6年生の学習指導 テスト作成を子どもたちに

    子どもたちにテストを作成させることで、学習を違った角度から見直しができるようにさせます。 最初は、班の子どもたちで一枚の学習テストを作成させます。 算数はテスト問題がつくりやすいので、算数のテスト作成から始めます。 今でしたら、一学期の学習のなかから問題を作成します。 この学習は大切だ、よく間違え... 続きをみる

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  • 教育随想 544回 6年生の学習指導 予習無制限 復習視点を変えて

    子どもたちは、誰よりも先に学んでおきたいのです。 漢字ドリルや計算ドリルを与えると、早く先に進みたいものです。 私は、6年生の学習指導において、自由に先に学習させるようにしました。 できる子は、ドリルを1カ月ぐらいで終了します。 算数の予習、上巻の教科書は、6月ごろに終了しています。 子どもたちの... 続きをみる

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  • 教育随想 543回 6年生の学習指導 独り思考を鍛える

    課題が決定したら、問題解決のための道筋です。 先生が発問、指示をして学びを牽引していた形態を変えていきます。 子どもたちの学ぶ道筋を子どもたちに少しずつ任せていきます。 一度に任せることはできません。 子どもたちの習熟度に応じて指導します。 任せるためには、学び方指導が必要です。 まず、課題、問題... 続きをみる

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