教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2021年11月のブログ記事

  • 教育随想 637回 補助発問 鉄砲玉 スモールステップ発問

    学習中、中核に迫るために、子どもの考えを一つに集約させることがあります。 あるいは、今まで考えてきたことを整理することがあります。 そのような時に、補助的発問を提示します。 この発問は、指導案に組めないものです。 指導者が授業中とっさにだす発問です。 学習の雰囲気を変えます。 ヒントをだして気づか... 続きをみる

  • 教育随想 636回  自然の中に 身を沈める子ども

    九州に位置する九重山。 山一帯にひろがる紅葉が目の前に迫ってきます。 登り切ったところが平坦で広がる紅葉の山腹。 足が痛くなり体に力が入らなくります。 苦しければやめればいいのに・・・。 なぜ、そんなにしんどいことをするんだという批判。 でも、頂上に立った者だけが共有できる何かがあります。 充足感... 続きをみる

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  • 教育随想 635回 子どもの前に立つ 先生の幸せとは

    幸せ(不幸)は他人の幸せ(不幸)を基準にしていることがあります。 私の近所に少し気になる人がいます。 親子で外まで気になるような大声をだして喧嘩しています。 夜遅くの車の出入りの音が気になることもあります。 なによりも奥さんのご主人に対する言葉づかいは、聞くにたえないものがあります。 そこまでいわ... 続きをみる

  • 教育随想 634回 学習指導 一人一人の反応力強化

    全体学習においては、多くの子どもたちが集団のなかで埋没しています。 あるいは、周りに合わせて、自分の意見を引っ込めます。 授業において、子どもたちをよき学び手にするためには、一人ひとりの学習に対する反応を強化する必要があります。 先生の発問に対して反応力強化 先生が発問したとき、「すこしわかりにく... 続きをみる

  • 教育随想 633回 高学年の指導 朝の会・おわりの会 自治活動として

    高学年の学級経営の中心は、子どものための子どもによる自治活動の実現です。 子どもが自分たちの学級生活を自分たちで運営していけるようにします。 高学年なら、一年間をかけて先生から離していきます。 その中心になるのが朝と帰りの会です。(朝と終わりの会) 子どもたちが一日の生活を見通し(朝の会)一日の生... 続きをみる

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  • 教育随想 632回 高学年の指導 指示は 減るもの 消えていくもの

    子どもたちの指導において、先生はいつも指示をだしています。 言わなくてもよい指示が多すぎます。 まず、一番よくない指示は「静かにしなさい」です。 子どもたちは、好奇心、意欲があれば、必然的に静かになります。 「静かにしなさい」という言葉を使わないで、子どもたちが静かになる方法を考えるのが実践者であ... 続きをみる

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  • 教育随想 631回 高学年学習指導 小集団学習 学習効果と人間理解

    授業において、班学習を使うときはどんな時でしょうか。 全体で意見が出ない時、班で話し合いをさせる。 子どもたちの考えが停滞した時、班で考えさせる。 班だったら子どもたちの考えがだしやすいということで場を設定する。 指導者が授業の進行に困ったとき、とりあえず班学習をさせる。(避難所) 調べ学習、実験... 続きをみる

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  • 教育随想 630回 高学年学習指導 作文を 書くように 考える

    高学年の学習の基礎は、自力学習であるとお話しました。。 言葉を通して物事を考えるのは誰もが承知しています。 ところが、私たちもそうですが、考える時に、言葉の断片だけで考えています。 考えることは、文章で考えることだと思います。 最後の文末まで言葉に表すことです。 文章にして最後まで自分の考えを頭に... 続きをみる

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  • 教育随想 629回 高学年学習指導 授業の始め方 ベル着

    勉強会に来ておられ先生からの質問です。 「授業開始の合図をどうするのがいいのでしょうか。」 その先生は、チャイムがなると、「今から国語の勉強をします」という言葉から始めているそうです。 「起立、礼、始めます」で授業を始められる先生もおられます。 どんな形でも、授業が始まればいいのでしょう。 ここか... 続きをみる

  • 教育随想 628回 高学年学習指導 宿題は 子どもの主体性を阻害する

    高学年の学習指導、自分独りで進める自力学習を核にします。 先生が子どもに教えすぎると、子どもを受け身にさせます。 先生の質問に答えながら進んでいく学習指導。 一問一答式の授業。 初めから先生が子どもを引っぱって、最後まで引っ張りぬく校外学習の引率授業。 そこには、子どもたちの主体性はありません。 ... 続きをみる

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  • 教育随想 627回 体育の授業 笑い 楽しさ

    散策の時、ある小学校のグラウンドの横を通りました。 中学年ぐらいの子どもが、鉄棒と一輪車の練習をしていました。 若い男の先生が指導していました。 運動場に子どもの声が響いていました。 さて、一見楽しそうに見えます。 子どもたちの声を聞いていると、運動に関係のある言葉は少なかったです。 友だちや自分... 続きをみる

  • 教育随想 626回 中学年の学習指導  競争と支え合い

    思考力を育てる 結果から原因を探る。  主人公の気持ちの変化の原因を探る。 実験がうまくいかなかったとき、その原因を探る。 計算の答えが間違った時、その原因を振り返ることができる。 結果には、常に、原因があるという因果関係の考え方を育てる。 物事の結果、自分の行動の結果について、自分なりに振り返ら... 続きをみる

  • 教育随想 625回 中学年の学習指導 今日・明日の学習と関連づけた宿題

    高学年を長く担任していると、学習の基礎は、中学年の指導にあると感じました。 学び方やその姿勢、学習に対する喜びは、中学年の時に十分に経験させることです。 高学年になると、学びの差が大きくなっています。 中学年の問題解決力を考えみましよう。 低学年では、「先生、今日の宿題は」と催促していた子どもたち... 続きをみる

  • 教育随想624回 問題児とした瞬間 こじれていく指導

    3年生の学級にA君がいます。 一学期当初は、少しわがままな子だなと思われるぐらいの子だったそうです。 それが、二学期になると、先生の手を煩わせる子どもになっていました。 授業中の立ち歩き、暴言、友だちに対する暴力等、その都度、先生を困らせています。 最初は、先生のそばにきて、先生の手伝いをする子で... 続きをみる

  • 教育随想623回 低学年学び方指導その2 学びの入り口は静かに聞く

    思考力を育てるためには、一年生であっても、「理由づけができる」ことを目指します。 「どうしてそう思ったのかな」と、問いかけることで子どもたちの理由を引き出します。 自分の考えに対して、自分なりの根拠を示せるようにします。 育てたい学習技能 ◎話の内容を正しく聞き取る。  低学年は聞くよりも話すこと... 続きをみる

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