教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2020年6月のブログ記事

  • 教育随想 350回  命の教育 指導が できるのかな?

    勉強会での報告から バッタジュース 中学年の子どもに事件がありました。 ある男の子が担任に話をしました。 友達と遊ぶとき、自分は家で飼っているクワガタをかごに入れて持っていたとき、その友達に「かわいそうだから、飼ってはだめだから放してやるように言われたそうです。 ところが、その友達は、目の前で、ペ... 続きをみる

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  • 教育随想 349回  新しい学級は 前学級の思い出も持ち上がる

    学校が再開されてから一か月もたっていません。(6月15日再開の学校) まだ、4月の状態です。 先生は子どもと全くの他人です。(去年の持ち上がりは別ですが) 子どもにとっても先生はえたいの知れない他人です。 だから、子どもは先生の正体を探ります。 先生は自分の担当する子どもということで、少しばかり子... 続きをみる

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  • 教育随想 348回  算数は 迷う能力を育てる

    自力解決学習と対極にあるのが、先生中心による説明型の授業です。 先生が教科書を中心に説明して、子どもたちに類題を解くように指示していく授業は、いつのまにか、子どもたちに受け身的な学習習慣を身に着けさせることになります。 そして、先生が解き方を懇切丁寧に指導すれば指導するほど、子どもたちの自力解決へ... 続きをみる

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  • 教育随想 347回 社会科学習 自分に引き寄せてスタート そしてゴール

    4年生の社会科の学習に「くらしとごみ」の学習があります。 指導要領には 「健康でゆたかなくらし」の目標と内容(指導要領より) 地域社会の人々の健康な生活や良好な生活環境の維持と向上を図る上でかかすことのできない飲料水、電気、ガスの確保、及び、ごみや下水などの廃棄物の処理にかかわる対策や事業を学ぶ。... 続きをみる

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  • 教育随想 346回 給食指導も 個人を把握することから

    給食指導においても、食事の「早い子」や「遅い子」に対して、指導を抜きにして「早すぎる」「遅すぎる」と切り捨てにする光景に出合います。ある学級では、給食終了のチャイムがなると、まだ、食べている子どもがいるのに、清掃の準備をするために、机を後ろに運びます。給食の遅い子は、運ばれた机の間で食べています。... 続きをみる

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  • 教育随想 345回 挙手発言は、挙手しない子を大切に

    全体学習において、子どもたちに発言を求めるとき、その方法は、大きくは3つに分かれます。 挙手発言と指名発言、そして自由発言(つぶやきも含む)です。 挙手発言では、発問、質問に対して、挙手で解答を求め、正解を得て進行します。 挙手発言で指名して子どもが発表するとき、先生は、「私が求めている答えを言っ... 続きをみる

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  • 教育随想 344回 全体学習 個人に働きかけている その2

    前回は、先生の話すときの「間合い」についてお話ししました。 今回は、子どもに働きかけるためには、先生が子どもたちの様子を把握するためのお話しです。 先生方にとっては、もうすでに実践されている方も多いと思いますが、私は、子どもたち全員の前で話す時ほど難しいものはないと考えてきました。 実は、私は、年... 続きをみる

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  • 教育随想 343回 全体学習 個人に働きかけている

    団を目の前にして学習を進行していますが、一人ひとりの子どもを対象にしています。全体学習の声かけは、子ども全体に話しかけているだけでなく、特定の子どもたちに話しています。 子どもたちに課題説明をするとしましょう。 先生は、順序だてて話します。 この順序、速さは先生の都合で進めることがあります。 課題... 続きをみる

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  • 教育随想 342回 学校から 子どもがいなくなった

    明日、15日から学校が本格的に始まります。 勉強会も昨日から再開することにしました。 そこで、この休校期間中の学校の様子を聞くことができました。 先生の悩みとして、疑問として聞くことができました。 休校期間中、家庭学習として課題プリントをだしていたのですが、その回収を一か月に一回、いや、二週間に一... 続きをみる

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  • 教育随想 341回 コロナ感染予防 教室での学習一つのチャンス

    子どもたちの机の間を離し、子どもたちが密にならないようにして授業が始まっています。 ペアや班での話し合いは難しい状況にあります。 私は、授業をする上で大きなチュンスになると考えています。 安易にペアや班学習を活用しないことです。 一見、子どもたちが学び合っているように見える班学習は、必ずしも個人の... 続きをみる

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  • 教育随想 340回 集団学習  助力 と 依存性

    明治以前は、寺子屋を中心とした個別指導が中心でした。 ところが、明治になって、国家の近代化を目標とするにあたり、できるだけ多くの国民に知識や考え方を入れていく必要性に迫られました。 そこで、効率性を重視した制度がつくられました。 集団における学習の効率性でした。 集団主義教育の思想も外国から入って... 続きをみる

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  • 教育随想 339回  集団学習 集団育成のなかでの個人の育成が目標

    集団学習は集団を育てます。 お互いに信頼関係を築きます。 お互いの意見、考えを理解し合います。 人と人の間が和やかで心が通い合うようになります。 学校(集団での教育活動)は、家庭教育を是正したり補ったりします。 核家族化、少子化により、子どもたちが成長していく過程において、様々な人との交流が少ない... 続きをみる

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  • 教育随想 338回  今こそ、授業計画、授業実践が問われる時

    ほとんどの学校が再開されます。 地域の子どもたちも、今、午前中、隔日ごとに登校しています。 近所で聞いた話ですが、ある子は登校するときに元気がないとのことです。 理由は、学校がおもしろくないそうです。 子どもたちは、友達と会えるということでうれしいという反面、勉強が楽しみだという子どもは、何人いる... 続きをみる

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  • 教育随想 337回 老いるキンセンカ 命をつなぐ

    理科の教材で植物の栽培内容がでています。 種をまいて子どもたちが育てる学習です。 教科書や地域によって栽培植物はことなりますが、次のようなものがあげられています。 ヒマワリ ホウセンカ オクラ ダイズ マリーゴールド…3年生 ツルレイシ ヘチマ ヒョウタン…4年生 インゲンマメ  トウモロコシ  ... 続きをみる

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  • 教育随想 336回 命の触れ合う 学級とは

    学級は三十人の小さな命とそれを見守る大きな一人の命(先生)の触れ合いの場です。 誰もがわかっていることを書くなといわれそうですが、私は、何度も振り返る必要があると思います。 子どもが命であるとはどういうことでしょうか。 それぞれ名前が違って人格、個性をもっていることですか。 具体的に考えてみましょ... 続きをみる

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