教育随想 727回 気持ちの伝え方 4年生の国語教材「お礼の気持ちを伝えよう」 その1
「話し言葉と書き言葉が遊離されてきている」と言われている。 以前は、話し言葉がそのまま書き言葉にできた。 しかし、今の省略言葉や単語のみを使う話し言葉は、そのまま書き言葉にならない。 メールが日常でのコミュニケーションツールになっている。 気持ちを伝えきれていない実態がある。 伝言さえ伝わればいい... 続きをみる
子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。
教育随想 727回 気持ちの伝え方 4年生の国語教材「お礼の気持ちを伝えよう」 その1
「話し言葉と書き言葉が遊離されてきている」と言われている。 以前は、話し言葉がそのまま書き言葉にできた。 しかし、今の省略言葉や単語のみを使う話し言葉は、そのまま書き言葉にならない。 メールが日常でのコミュニケーションツールになっている。 気持ちを伝えきれていない実態がある。 伝言さえ伝わればいい... 続きをみる
新学期の授業が始まっている。 先生も子どもたちも新鮮な気持ちで授業に臨んでいる。 多くの子どもたちは、進級して今度こそはと期待感を抱いている。 当たり前のことだが、授業は学びの場を提供するところである。 その教室にいる全員の友だちと学ぶ場である。 誰もがその集団学習の場に参加したがっている。 とこ... 続きをみる
「今年は、いい学級を受け持つことになりました。前の先生がしっかりと子どもたちをしつけているので手間がいらないです。楽勝ですね。」という先生。 気の毒なことに、連休明けぐらいから、学級の子どもたちへの愚痴ばかり。 前の担任の指導効果は、長くて1か月。 2年生は、一週間で崩れる。 一年生の担任の先生が... 続きをみる
教育随想 724回 学級の組織づくり 観察➡診断➡治療の手順。
当番活動は、その日から必要な仕事だから、給食、清掃当番ぐらいは決めておく。 その場合も、子どもたちは前の学級の習慣を持ち出してくる。 当番についても前学年の学級によって、経験の内容が異なっている。 実は、ここが大切。 前学年の習慣を最初から否定してはいけない。 「新しい学級には、新しいやり方があ... 続きをみる
新年度が始まると、学級生活の準備という名目で、大掃除、学級のめあて、学級のルール、係活動分担、当番活動の割り当てなど、新学期の三日間は大忙し。 先生としては、最初にきちっとした型作りをしたい。 容器をつくってから液体を流し込む。 しかし、液体は、その枠組みの中で形が規制される。 形を変えることはな... 続きをみる
担任紹介のあと、教室に入る。 この時は、先生も子どもたちもなんとも言えない新鮮な気持ちになる。 わくわく感とほどよい緊張感がわく。 お互いによく知らない者同士のお見合いのような。 子どもたちは「どんな先生かな」と不安と期待をもって先生を注視する。 子どもは先生の言葉や何気ない振舞いの中に先生の人間... 続きをみる
教育随想 721回 担任になっても 子どもの先生にはなれない
新しく学級の担任になる。 「最初が肝心だ。だれが先生かを子どもに理解させなければならない」と言われた先生がおられた。 子どもになめられたらだめ。 威厳をもって先生の指示に従わせる方針をたてて指導にあたられた。 これも先生としての一つの生き方。 その先生と同じ学年をもつ機会を得た。 4,5月は、教室... 続きをみる
教育随想 720回 教室環境整備 子どもたちへの最初のメッセージ
進級する子どもたちの思いはさまざまである。 前学年の時に頑張れた子どもは、進級してもやるぞという気持ちをもって進級。 前学年の時には、うまくなじめなかったり、勉強に成果をだせなかったりしたが、新学年では、リフレッシュしようと進級。 これらの子どもたちを、最初にしっかりと受け止める。 入室した時に、... 続きをみる
私の知っている学校には、担任をしている先生が12人います。 そのうち、臨時講師が4人います。 その先生のお話を伺う機会がありました。 今まで担任を持たせてもらって、授業を通して子どもたちと関わることが楽しかったそうです。 ところが、新年度、学校の教員配置の都合上、なかよし学級を持つように言われたそ... 続きをみる
かつて、私の師匠よりうかがった話です。 昭和20年代、敗戦のショックで世の中は混沌としていた時です。 立ち直ろうと国民が必至になっていた時代です。 教育界もほとんどの教員は、子どもたちのために必死に頑張っていました。 都市では、午前、午後の二部制の授業が行われていました。 田舎でも昼食を持参できな... 続きをみる
校長は学校の長(おさ)です。 卒業式、入学式での式辞は、来賓に対しては、学校に対する信頼を得ます。 教職員には、仕事の社会性、子どもの一生に深く関わることの重要さと使命感を呼び起こすものです。 校長の教職30年にわたる集大成が式辞に表れるものです。 一人の教師としての知性、理性、感性、徳性に基づい... 続きをみる
街を歩いているときです。 一人の就学前の女の子が地面に腰を下ろしています。 何をしているか不思議に思い様子を見守ることにしました。 自分のマスクを道路の上に広げています。 その上にピンク色の花びらをマスクにのせようとしていました。 大切に花びらを包み込もうとしています。 やがて、マスクの両端のひも... 続きをみる
宮本武蔵の「五輪書」の中に立ち会う時の眼の動きについて書かれた一節があります。 「囲まれた敵を見るのに、見るようにしては見ず、見ないようにして見て、合間合間に油断なく、盗み見ることである」 これは、私が授業の時に、たえず意識してきた眼の使い方です。 子どもを見ているが、その視点を固定しないようにし... 続きをみる
一人の子どもが授業中にぼうっとしている。 先生は、ぼうっとしていることを注意して、子どもの行動を是正する。 見た目だけで子どもを見ている。 まず、その子を心の眼でとらえる。 勉強に関心がないのか。 何か悩みごとがあるのか。 親に叱られて登校したのか。 体調が思わしくないのか。 心の眼で子どもをなが... 続きをみる
教育反省は、すでに終わっている。 ある学校の教育目標を例として考える。 「進んで」 「やさしく 」「たくましく」 どこの学校でも教育目標に関することは、次年度に引き続いて目標を継続しようという結論でスルーされる。 学校の教育実践として、最も根幹に関わる内容なのに、毎年、踏み込んだ検証はない。 今... 続きをみる
3年生のA君は、けんか、授業妨害のトラブルが多い。 学校は、その学級に対して、専科の時間に空きの先生がサポートする体制づくりをした。 学習も遅れているA君の補助をする。 授業妨害の行動を起こした時は、教室外に連れ出して指導する。 ところが、サポート体制、その内容について、職員会で話し合ったにも関わ... 続きをみる
教育随想 711回 子どもは 授業者の教え 以外のことを習得
先生は、授業において教科指導をする。 ところが、先生が教室で授業を行っているときに、先生の意図しないことのほうが、子どもたちは習得しているようだ。 私は、かつて3年生の授業を参観したことがある。 30代ぐらいの女の先生であった。 社会科の授業をしておられた。 教室に入らせてもらった時、教室は和やか... 続きをみる
教育随想 710回 意味のないことを させる意味があるのでは
学校生活のなかには、本当に意味がある指導なのか、疑問をもつことがある。 朝会のとき、校長先生が朝会台にあがると、子どもたちから挨拶をするという慣例をつくっている学校がある。 どちらから先にしてもいいのにと思うこともあった。 しかし、目上の者に対する礼儀を自然に教えているという見方もできる。 そんな... 続きをみる
自立とは、友だちを頼らないで自分ひとりで生きることではないのか。 親は、自分ひとりでできるようになりなさいと言う。 先生は、自分のことは自分で周りに頼らないでできるようになりなさいと言う。 どれも間違っていない。 私たち大人が道に迷ったとき、なんとか自分で地図を頼りにたどり着こうとする。 その時に... 続きをみる
社会科の専科の先生の指導。 「発表していない子は立ちなさい。」 発表していないのかできない子なのか。 していない子は、必要性を感じていない子。 発表できない子は、今の授業内容に自信がない子。 そのような子をいきなり立たせてもよいのだろうか。 指導者は、全員参加の授業に発表は不可欠であると考えている... 続きをみる
あと一週間で一年の学習が終了する。 おそらく教室は、授業の消化試合だろう。 復習と称して、プリントばかりが机上に配られる。 一年間で、子どもたちを指導して学び方を育ててきたと自負する先生ならば、最後の一週間は最高の時間になる。 教材も終了している。 だから、いろいろな投げ込み教材を入れることができ... 続きをみる
近所の母親 たまたまその子の家の子どもの話になった。 母親は、二学期の懇談会で、担任の先生から次のように言われたとのこと。 「お宅の子どもさんは、学習は優秀、友だちからも慕われています。最高ですね。 もう何も指導することはありません。」 これはどういうことでしょうね。 母親は疑問をもった。 私の... 続きをみる
学校に接している住民からの苦情。 生徒が菓子のからを民家に投げ入れて困る。 学校の対応。 「学校の規則として、勝手な校内飲食は禁止していますので、そういう事実はありません。」 学校は、生徒がルールを守っているという前提にたって応対している。 「一度、調べてみます。」とは言わない。 その時の町内会の... 続きをみる
教育随想 704回 教育雑談 先生の前だけ 学校内だけの自立
ある学校の風景。 劇場に子どもたちを引率して出かける。 劇場に行きつくまでは、 「歩き方、無言、よそ見しない、列の等間隔、信号での待ち方・・・」 子どもたちは、電車のなか、駅構内においても整然と行動している。 ところが、劇場に入った着席した途端、子どもたちは自由行動を開始。 声高なしゃべり声、立っ... 続きをみる
教育随想 703回 若い先生「どうしたらいいてすか」を問う前に
若い先生は、その若さだけで子どもたちが近づいてくる。 うらやましい限りである。 新しい担任が若い先生であると子どもたちの表情は明るい。 若さは、教育技術よりも大きな力になる。 少しぐらい失敗も「先生大丈夫だよ」ときにしない子どもたち。 そんな若い先生が質問されることの共通性。 「どのような方法があ... 続きをみる
教育随想 702回 教員6年目の分かれ道 ベテランの道を進むのか
勉強会にこられている先生からお聞きした話。 同じ学年で6年目の先生がおられる。。 教材進度が遅れていてもいつのまにか進度通りになっていることが多い。 以前使ったワークシートをそのまま使うことが多い。 「ここの勉強、先生はどのように指導むされるのですか」と尋ねると 「さっと読んで終わりましたよ」と軽... 続きをみる
教育随想 701回 教育雑談 先生の口癖 なんでもありの研究会
「宿題しなさい」「忘れ物はだめですよ」「廊下を走るな」を言い続けてきた学校教育。 「おしゃべり学習」が子どもの参加をもたらすと信じている世界。 「対話的学習」ともったいぶってみても、従来と同じ相談しあう学習。 対話は、対等な関係において成立するもの。 できない子どもがいれば、「やればできるよ」と言... 続きをみる
2つの寺を紹介する。 一つは、有名な寺で参拝客が多い。 各建物においては、拝観料と称してお金を徴収する。 そのなかで参拝客の方が、合格祈願はどこで参拝したらよいかを尋ねていた。 社務所のかたが横柄な受け答えをしていた。 その方は、子どもの合格祈願のために来ておられた。 大きな寺に参拝したいという気... 続きをみる
教育随想 699回 国語 感想の交流の仕方 「初雪のふる日」を通して
最後に物語を読み終わって、子ども同士の感想を交流する学習がある。 お互いの感想文を読み合うこともある。 発表会形式で感想を交流することもある。 今回は、音読を通して交流を深める方法を提示する。 教育方法には、ベストの方法はない。 その時々に応じて、子どもたちの学びの実態に応じて変化させる。 方法論... 続きをみる
教育随想 698回 4年 国語「初雪のふる日」 6,7,8場面 よもぎの葉 なぞなぞ
ねらい‣・・6,7,8場面 石けりの途中で見つけたよもぎの葉をきっかけに、どのようにして、女の子が元気を取り戻していくのか、その様子を言葉に注意して読み取る。 指導にあたって 「ばあちゃん、助けて」・・・「ああ、助かった」の間にある女の子とうさぎの変化を読み取らせる。 足を入れた輪の中に見... 続きをみる
教育随想 697回 「初雪のふる日」 4,5場面「唱えることができない」「助けてー」をキーワードとして
ねらい 女の子は、うさぎから逃げる手段を思い出すものの、それを実行することができない。 やめられない石けりのせいで、女の子は遠くの町まで来てしまい、女の子がだんだんと衰弱していく様子とその女の子の気持ちを読みとる。 4,5場面 指導にあたって キーワード 4場面・・・女の子は、どうして... 続きをみる
教育随想 696回 「初雪のふる日」 三場面「大変だ」という言葉に尽きる
今回は2つの発問で読み取らせる。 ねらい 女の子が、おばあさんの話を思い出し、うさぎの正体と今、置かれている状況を理解した時の女の子の恐怖を読みとる。 指導にあたって キーワードは「大変だ」という言葉に尽きる。 「大変」の意味を具体的に考える。 うさぎの正体 自分のおかれている状況。 こ... 続きをみる
教育随想 695回 「初雪の降る日」 二場面 「うわっ」「ええっ」の言葉から深入り
ここでも3つの発問を中心にして読み取りを進める。 ねらい いつのまにか、うさぎの列にまよいこんでしまった女の子の恐怖を読みとる。 指導にあたって 女の子がうさぎの列にまよいこんでいくまわりの状況と女の子の心情変化を 中心にして読みとらせる。 指導の展開 うさぎの列に迷い込んでしまった女の子... 続きをみる
教育随想 694回「初雪のふる日」第一場面 授業は3つの発問で組み立てる
どの教科においても、授業は3分節で組み立てる。 したがって、例外を除いて、多くの場合3つの発問を用意する。 そこで、最初の場面を考える。 この場面で、子どもたちの興味づけがなされる。 ねらい 秋から冬に向かう中で、女の子が石けりの輪を見つけて石けりを始めていく 様子を、不思議な何かが起こるかもしれ... 続きをみる
教育随想 693回 職員室 「指導しましょう」「指導しました」
先生は、程度の多少はあっても、子どもたちを大切に思っている。 子どもたちに小言を言う時も「あなたのためだ」と思って、自分を納得させて注意します。 先生の子どもへの愛が直接的に子どもたちに伝わったとしたらどうでしょうか。 愛されることが、子どもたちにとって圧力となり「重荷」と感ずることがあるはずであ... 続きをみる
教育随想 692回 4年 国語「初雪のふる日」 あらすじの見出し ひと言で表現
ねらい 短い言葉に絞り込むことを通して、あらすじを明確につかむ。 指導にあたって ○場面をわけをして、場面ごとに小見出しをつけさせることで、物語の流れ をとらえさせる。 〇小見出しは、できるだけ短くまとめられるようにする。 指導展開 めあて 場面分けをして、あらすじをまとめる。 ①8つの場面に分... 続きをみる
教育随想 691回 4年国語「初雪のふる日」児童感想は、教材への入り口
どの教材も感想を持たせるところから始まっている。 ねらい ○全文を読んで読後感を出し合い、友だちとの共通点、相違点を明確にする。 ○漢字の学習をする。 指導にあたって ○漢字の学習は、新出漢字をさらに広げる学習、熟語づくりをする。 ○全員の読後感を掲示して、場面ごとの読み取りに活用... 続きをみる
1.ねらい 場面の移り変わりに注意しながら、登場人物の気持の変化、情景などについて叙述をもとにして想像して読む能力を育成していくものである。 重点➡読後感を大切にして、その根拠を読みとらせる能力を育てる。 読後感を感性を大切にして一言で表す。 書いてあることを根拠にして、子ど... 続きをみる
給食の時間に立ち歩く、食べ方が悪い時「お行儀よくしなさい」。 見学に行くとき、乗り物の中、見学先の行動「お行儀よくしなさい」 私も幼い時、「もっとお行儀よくしなさい」と言われたことが脳裏に残っている。 私たちは、社会において、いろいろなルールに従うことは大切である。 今は、子どもたちの公と私の区別... 続きをみる
教育随想 686回 授業における追究過程 「とらえる」「たしかめる」「ひろげる」
学習問題を追究させる段階は、おおきく分けて3つである。 「とらえる」「たしかめる」「ひろげる」である。 どんなことを勉強するか、その学習課題をとらえることが最も大切である。 学びの目標であり到着点である。 「とらえる段階」について 先生方は、すでによく知っておられることなので、重複することも多い。... 続きをみる
教育随想 727回 気持ちの伝え方 4年生の国語教材「お礼の気持ちを伝えよう」 その1
「話し言葉と書き言葉が遊離されてきている」と言われている。 以前は、話し言葉がそのまま書き言葉にできた。 しかし、今の省略言葉や単語のみを使う話し言葉は、そのまま書き言葉にならない。 メールが日常でのコミュニケーションツールになっている。 気持ちを伝えきれていない実態がある。 伝言さえ伝わればいい... 続きをみる
教育随想 727回 気持ちの伝え方 4年生の国語教材「お礼の気持ちを伝えよう」 その1
「話し言葉と書き言葉が遊離されてきている」と言われている。 以前は、話し言葉がそのまま書き言葉にできた。 しかし、今の省略言葉や単語のみを使う話し言葉は、そのまま書き言葉にならない。 メールが日常でのコミュニケーションツールになっている。 気持ちを伝えきれていない実態がある。 伝言さえ伝わればいい... 続きをみる
子どもに競争に勝つことによる優越感を経験させる。 競争心は、子ども同士が切磋琢磨する上で大切である。 ただし、競争させる内容が一種類であるのはだめである。 ある子どもだけに課題な優越感を持たせるのはよくない。 自分以外の人の立場を考えられない驕り高ぶった子どもをだしてはいけない。 一人ひとりの子ど... 続きをみる
街に出かける。 大型店には多くの人々が出入りしている。 入口と出口。そこは、人が交錯する場所である。 ドア、そこから入る人もいれば、出る人もいる 同時に出入りすると、人と人とが重なり合う。 時には、往来が停滞する。 そこに自然に生まれるのが「譲り合い」である 公共の場にはすべて入口と出口がある。 ... 続きをみる
教育随想 683回 考える 覚える 慣れる まとめるノートづくり
学び方の基礎を指導。 教科書をどのように活用するか。 復習と予習のあり方について 宿題としての漢字練習の仕方 これら以上に、大切なのは、考えるノート指導。 学び方の基礎は独り勉強の仕方にある。 「一人」ではなく「独り」という漢字を使う。 「独」は、「誰にも頼らないで」という意味が込められている。 ... 続きをみる
わかるというのは、知識を獲得したとか、何かの結論を得たということではない。 物事をよく知っている、知識が豊富であることでもない。 子どもたちは、「わからなかった」の次には「わかった」という言葉を使う。 「何がわかったのか」ということをたずねると、うまく表現できない。 友だちに自分のわかったことを説... 続きをみる
理科の学習がいい加減に行われているのは、今に始まったことではない。 教科学習を実施するとき、その教科の本質、特性を理解する。 理科が知識優先の学習になっている。 実験・観察は、はじめに答えありきの学習。 実験は確かめるための実験。 教科書と結果が違うと「本当は、教科書のような結果になるんだよ」と、... 続きをみる
学級通信は、子どもたちの学校生活を保護者に伝えるために発行している。 熱心な先生は、毎日、出されている方もおられた。 私は、その姿を横目で見ながら「私も真似を」という気はおきなかった。 その時間があれば、教材研究と子どもとの関わりに時間を使いたかったからだ。 一日の学校生活が終わり、子どもたちをそ... 続きをみる
最近、問題のある子どもを抱えた担任の先生から聞いた話である。 多動の子どもで、授業が中断されることもある。 学年としては、なかよし学級に通わせるのがよいのではという意見になった。 保護者も学校における子どもの様子はあまり把握されていなかった。 家庭では、いい子として過ごしているからだ。(父親の圧力... 続きをみる
前回の時短についての続き。 世の中は科学の力によって、ますます便利になっていく。 街の中を歩いていると、歩道が動き、自然に階段が上がる。 高齢者にとっては、有難いことである。 でも、一方では、歩かないとますます脚力は衰えるという。 便利になることで失われことはないのだろうか。 小さな力で大きな力を... 続きをみる
先日、料理番組を視聴していると、時短料理と言う言葉を聞いた。 時間をかけずに、手間を省いて短時間で調理することらしい。 忙しい毎日を過ごしている方にとっては、必要なことである。 時短調理を否定はしない。 生活上での必要性からきているからだ。 「手間」は「手の間」である。 辞書を引くと「手を使う仕事... 続きをみる
先生は、ねらいを意識して教えている。 教材内容であったり、生徒指導上のしつけであったりする。 意識して教えてもなかなか子どもたちのなかに入らないこともある。 ところが、振り返ってみると、意識していない私の言葉や行為が子ともたちのなかに浸透してしまっていることがあった。 そのいくつかの例をあげる。 ... 続きをみる
教育随想 675回 学びが変わる(GIGA)スクール ほんとうなの?
先日、市の広報に次のような記事が載っていた。 「市立小中学校で、児童生徒一人ひとりに学習用パソコンを家庭での学習に活用するなど、子どもの学びのようすが変わりつつあります。」 「GIGAスクール構想とは、1人1台の学習用パソコンと高速大容量の通信ネットワークを整備し、これまでの教育方法とバランスよく... 続きをみる
学年の教材の多くは2月には終了します。 高学年の算数は、早ければ、1月には終了するのではないでしょうか。 一年間、学び方指導をしてきた結果、成果が表れる時です。。 この時期の子どもは、もちろん、担任、教科担任の指導の結果です。 それは、反省の材料でもあります。 教科書が終了した時から子どもたちを次... 続きをみる
教育現場では、机間巡視という言葉ではなく机間指導という言葉が使われています。 巡視は、警戒、監督のために見て回ることです。 言葉の意味合いを考えると、少し厳しいように思います。 ただ、何を警戒するか、何を監督するかによります。 ただ、どうして、今までその言葉を使っていたのでしょうか。 机間指導は、... 続きをみる
オンライン授業が多くなってきています。 オンライン授業では、映像を含めて豊富な資料をもとにして教えることができます。 能力の違うすべての子どもを一括にして相手するための工夫が必要です。 しかし、実際の教育委員会の授業や学校のオンライン授業を見ると、ふだんの講義形式の授業です。 おもしろさに欠けます... 続きをみる
集団学習の利点は、一人一人の子どもの意欲を高める。 さらに、周りの助力により理解を助ける。 また、周囲の考えに耳を傾けたり、討論したりして、一人ひとりの考えが固定化されにくくなる。 しかし、教室内を注意してみると、問題点が見られる。 はっきりした自分の考えを持たない子どもの動向である。 話し合いの... 続きをみる
教育随想 670回 先生、説明を待ってください 先生ストップ
気楽に発表できる。 わからないことを尋ねられる。 話し合いの雰囲気が柔らかくなる。 子どもたちが自分を全体の場に少しずつ出せるようになる。 そのような段階で、同じ意見がでてもよい。 いや、どしどし安心して友だちと同じ考えを発表すればいい。 内容が深まらなくてもよい。 自分がみんなの学習に参加できて... 続きをみる
私のところに来ておられる先生の学校で、ある学年に感染者がでたとのこと。 まわりの子どもたち、先生もPCR検査を受ける。 その学級の子どもたちも自宅待機を強いられている。 もう、待機してから一週間以上になるという。 その理由は、PCR検査が混んでいて、すぐにできないらしい。 昨日、休日ではあるが、委... 続きをみる
教育随想 668回 話し合い活動の活発化 発表言葉から話し合い言葉へ
発表するときは、丁寧な言葉「です」「ます」を語尾につける。 話し合い、特に、学習においては、普段の言葉を使うようにする。 堅苦しい発表言葉ではなく、柔らかい話言葉を使っていく。 子どもたちの内言がそのまま出るような、つぶやきが音声化されるような言葉を使って話し合いを進める。 話し合いは、集団思考で... 続きをみる
教育随想 667回 話し合い活動の活発化 学習に必要な言葉を導入
発表指導を進めるにあたって、大切なのは、学習に必要な言葉を導入していくことである。 したがって、その言葉は、授業進行中に生み出される。 わからないことが出てきたとき、どのような言葉を使うのか。 子どもたちの様子を見ていると、次のようなことばがででくる。 「えっ、今の話、わからないよ」 「どうしてな... 続きをみる
統制の段階から、少しずつ、学習の秩序を保ち、効率をあげるようにする。 「先生、これでは、話し合いができないよ」 「話が重なって聞こえないよ」 「よく発表するのはいいけど、もう少し相手の意見を聞かないとだめだなあ」 「同じことを言って、話が進まないよ」 子どもの気づき、このままではだめだという気持ち... 続きをみる
どもたちが自分の考えを少しずつ、誰もが話せるようになると、学級の雰囲気は和らいでくる。 教室が学習の内容によっては、にぎやかな様相を見せる。 時には、雑談が少し多くなることもある。 笑い声、喚声のたぐいも起こってくる。 自分たちが自由に話せる、話してよいとなると緊張が解けてくる。 一つの課題や発問... 続きをみる
教育随想 664回 話し合い活動の活発化 中位の子の活発な動き
あまり発言しない子どもが、発表した時に間違えることがあります。 言い間違えであったり、答えそのものが間違っていたりします。 この時に、指導者は、瞬時に周りの子を観察してみてください。 どのような表情をしていますか。 「そんなことも知らないのか」 「はっきりいってよ、時間がもったいない」 「何か言い... 続きをみる
教育随想 663回 話し合い活動の活発化 リーダ―中心の段階
先生の発問に対して答えるのは、一部の能力の恵まれている子どもです。 それらの子どもたちによって、多くの授業が展開されています。 挙手した子どもを指名して発言させることが多いです。 できる子どもたちをつなげて、本時目標を達成します。 指導者の言いたいことを発言してくれる子どもによって展開されます。 ... 続きをみる
話合い活動を指導していく場合、2つの方法があります。 一つ目は、話し合いをさせるために学習する。 二つ目は、学習するために話し合う。 これは、話し合い活動を活発化するための両輪です。 話し合いは、学びの手段です。 集団思考のための手段です。 子どもにとって楽しくて質の高い授業であれば、自然に子ども... 続きをみる
待つことの意味。 二人で歩きます。 どうしても自分のペースで歩いています。 相手は遅れます。 それを待ちます。 一緒に歩けるように、からだであなたを感じながら歩きます。 待ちながら歩きます。 待つということは、相手の歩調に合わせることです。 待ち合わせの時。 あなたが定刻よりも来るのが遅れている時... 続きをみる
独りが考えるということ。 自分の考えをおぼろげながら把握するということ。 自分が理解していることを反芻するということ。 理解できない疑問を浮かび上がらせるということ。 これらの個人思考は、集団思考にも生かされなければなりません。 わいわいがやがやの発言。 「子どもたちがよく発表していますね」と参観... 続きをみる
三学期の位置づけについては、今までもお話してきました。 4月、先生は、新しい子どもたちと出会いました。 その時のことを覚えておられるでしょうか。 座席に座っても落ちつかない子 暴言をはく子 宿題をほとんどしない子 先生は嫌いだと公言する子。 授業中にほとんど発表しない子 自己主張が強く、友だちの意... 続きをみる
班学習をどの場面で子どもたちに活用させるかを考えます。 よく見受けられるのは、班学習が先生の下請けのような活動をしていることです。 先生が班のリーターに指示して、班を動かしている場面です。 野外活動の場合は、ほとんど、このパターンですね。 しかし、学習においては、支障をきたすことがあります。 子ど... 続きをみる
班学習、話し合いを見守りながら、先生は、。適宜、指導を入れます。 1年 「はい」「いいえ」「ちがいます」の意思表示ができる。 自分から進んでわからない点が言える。 発言者をしっかり見て聞ける。(眼で聞く) 相手を決めて話ができる。(誰に伝えたいのか) 2年 「○○さんと同じです」「まだあります」な... 続きをみる
学年ごとに目標の目安をあげます。 これは、私の実践からの学んだことです。 達成できた時もあれば、できなかった時もあります。 ただ、目標をもつことで、実践の道すじができます。 あくまで参考程度に考えてください。 1年・・・ペアを中心にして 一人でしゃべらないで友だちの話が聞ける。 隣同士で話し合える... 続きをみる
明けましておめでとうございます。 今年も命をいただきました。 その命を少しでも生かしたいと考えます。 教育は、命でもって命を育てる営みです。 班学習における基本的な指導 「仲間を尊重し、認め合う」 このようなことは、誰もが言えることですね。 問題は、その実践にあります。 荒れている学級では、そ... 続きをみる
全体学習と班学習との関連をさぐると、およそ下記の二つに分けられると考えます。 (1)課題提示➡各班学習➡全体学習 (2)課題提示➡全体学習➡班学習➡全体学習 個人学習は、すべてに含まれていると考えてください。 (1)の場合 班である程度、課題が吟味され、学びの方向が焦点づけられます。 それを全体学... 続きをみる
授業展開のなかで、一人ひとりの子どもと班学習と関わり合いを大切にします。 なぜならば、班員がリーダーに依存して、何も考えださないで終わるからてす。 班でまとめたことも、自分とは関係のないものとして傍観することになります。 それらの問題に対処するために次のようなことを考えます。 1.問題の確認 全体... 続きをみる
学習は、わからないことから出発するとよく言われています。 班のなかで、「わからない」と一人一人の子どもが言えるでしょうか。 全体学習と比べると、何か言いやすいように思われますが実際は違います。 班の一人ひとりが「ここがわからない」と言ったとしましょう。 わからない内容を班員は、平等に扱ってくれるで... 続きをみる
私の家から車で5分のところに、大きな農産物の直売所があります。 いつもにぎわっています。 土日は、駐車場に入る車で渋滞します。 直売所は、地元の野菜を中心に売られ、他よりも新鮮かつ安値です。 でも、私は、開設当時から知っていますが、あまり好きではありません。 その理由をお話します。 全体的に照明が... 続きをみる
小集団にして、人数を4人ぐらいにすると、多人数よりも子どもたちが話し合いに参加するだろうと考えがちです。 しかし、実際には、それほど差はありません。 能力の低い子どもや社会性の乏しい子どもは、主要メンバーになれません。 形式的に参加しているにすぎないこともあります。 小集団の全員が参加しているよう... 続きをみる
教育随想 649回 小集団学習 「おもしろみ」「よくわかる」「役に立つ」
小学校も教科担任制が本格的に実施されようとしています。 一部の教科においては、教科を交換して教えるという学校もあります。 教科担任になると、教科内容、知識に重きがおかれる可能性があります。 学習集団を育てるという意識は低いようです。 もちろん、そうでない先生も多くおられます。 教科担任制になっても... 続きをみる
ある先生が、この教材はあまり好きではないので、教えにくいと言われました。 その先生は、それをもって、この教材はあまりよくないとも言われました。 料理するとき、どのような具材であっても、それを生かすための調理方法を考えます。 いろいろと試してみることで、具材の良さが表れます。 調理師の腕次第です。 ... 続きをみる
授業を進めていくと、一人ひとりの子どもが学習問題に対して疑問をもちます。 ところが、自分の疑問が自己表現として表面に表すことができません。 そのうちに、自分の疑問も自然消滅していきます。 これを繰り返していく間に学習意欲の減退が見られるようになります。 子どもたちは疑問を抱いていても、それを質問す... 続きをみる
体育や休憩時間に、クラスでなわとびをしているのを見かけます。 一人なわとびと集団なわとびがあります。 一人なわとびが苦手な子どもを観察していると、なわの動きと眼球の動きが連動していません。 なわの動きに目の動きがついていかないのです。 これを解消するためには、体の側面で片手でなわを回させます。 な... 続きをみる
話し方の指導については、今まで、何度もとりあげてきました。 指導するとき、必ず、授業場面において指導します。 授業から切り離して、言葉、基本話型だけを指導しません。 言葉は、その場面において、必要だから生まれるものです。 「わかる」「わからない」の弁別から指導が始まります。 これも何回もお話しまし... 続きをみる
授業者の発問、質問のあとすぐに子どもたちに発言を求めることがあります。 問いに対して、子どもたちにできるだけ早く答えさせます。 先生が自分の考える答え、正解?を求めるからでしょう。 テンポよく指導を進めたいからでしょう。 子どもたちは、授業者に引っ張られています。 先生の期待する問いを探すことに一... 続きをみる
子どもの学び、特に、話し合いをさせていると主題からそれることがあります。 子どもたちが自分の思いを友だちにぶつけ合うと話題がそれることがあります。 話し合い学習に熱が入ると、その傾向が強いです。 それを微笑みをもって見守るのが楽しいです。 指導者の思いとは、違った方向に学びが進むのは大歓迎です。 ... 続きをみる
授業において、学習を深める上において、とても大切な発問です。 子どもたちの考えが落ち着かないようにします。 子どもたちは答えをだしてしまうと、それが正解だとして落ち着きます。 それ以上に追求しようとはしません。 これは、問いを出して、正解を求める学習の悪い習慣からきています。 本来、学問は、問い続... 続きをみる
授業をしていると、子どもたちは、指導者の意図とは違って、思わぬところでつまずきます。 理解できない子どもがでます。 頭のなかがごちゃごちゃになったという子どもがでます。 さらに、その原因が先生の問いかけであったりします。 途中で考えに混乱で生じた子どもを救う必要があります。 その時に、もう一度、わ... 続きをみる
教育随想 640回 国語「3年とうげ」一人の人間として、作品を味わう
◎登場人物の気持ちの変化について、場面の移り変わりと結び付けて具体的に 想像することができる。 〇様子や行動、気持ちや性格を表す語句の量を増やし、話や文章のなかで使えるようにする。 〇登場人物の行動や気持ちについて、叙述をもとに捉えることができる。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・... 続きをみる
スモールステップ発問は、子どもの理解過程にそって、細かく助言、発問をします。 常に、段差の少ない学びの道を作ります。 ところが、これでは、子どもたちの思考力を育てるには弱いです。 飛び石発問、川の端から端へと飛び石が敷かれています。 その間隔は、だいたい等距離にしてあります。 学びでは、この間隔を... 続きをみる
これは、よくある発問ですね。 子どもたちの思考を刺激する時に使います。 「ごんぎつね」の導入の時に使うことがあります。 子どもたちの最初の感想は、「ごんが殺されてかわいそう」と言います。 その時に、指導者は否定します。 「ごんは、馬鹿だね。わざわざ人間の家に入ってしまうなんて」 子どもたちは「いや... 続きをみる
学習中、中核に迫るために、子どもの考えを一つに集約させることがあります。 あるいは、今まで考えてきたことを整理することがあります。 そのような時に、補助的発問を提示します。 この発問は、指導案に組めないものです。 指導者が授業中とっさにだす発問です。 学習の雰囲気を変えます。 ヒントをだして気づか... 続きをみる
九州に位置する九重山。 山一帯にひろがる紅葉が目の前に迫ってきます。 登り切ったところが平坦で広がる紅葉の山腹。 足が痛くなり体に力が入らなくります。 苦しければやめればいいのに・・・。 なぜ、そんなにしんどいことをするんだという批判。 でも、頂上に立った者だけが共有できる何かがあります。 充足感... 続きをみる
幸せ(不幸)は他人の幸せ(不幸)を基準にしていることがあります。 私の近所に少し気になる人がいます。 親子で外まで気になるような大声をだして喧嘩しています。 夜遅くの車の出入りの音が気になることもあります。 なによりも奥さんのご主人に対する言葉づかいは、聞くにたえないものがあります。 そこまでいわ... 続きをみる
全体学習においては、多くの子どもたちが集団のなかで埋没しています。 あるいは、周りに合わせて、自分の意見を引っ込めます。 授業において、子どもたちをよき学び手にするためには、一人ひとりの学習に対する反応を強化する必要があります。 先生の発問に対して反応力強化 先生が発問したとき、「すこしわかりにく... 続きをみる
教育随想 633回 高学年の指導 朝の会・おわりの会 自治活動として
高学年の学級経営の中心は、子どものための子どもによる自治活動の実現です。 子どもが自分たちの学級生活を自分たちで運営していけるようにします。 高学年なら、一年間をかけて先生から離していきます。 その中心になるのが朝と帰りの会です。(朝と終わりの会) 子どもたちが一日の生活を見通し(朝の会)一日の生... 続きをみる
教育随想 632回 高学年の指導 指示は 減るもの 消えていくもの
子どもたちの指導において、先生はいつも指示をだしています。 言わなくてもよい指示が多すぎます。 まず、一番よくない指示は「静かにしなさい」です。 子どもたちは、好奇心、意欲があれば、必然的に静かになります。 「静かにしなさい」という言葉を使わないで、子どもたちが静かになる方法を考えるのが実践者であ... 続きをみる
教育随想 631回 高学年学習指導 小集団学習 学習効果と人間理解
授業において、班学習を使うときはどんな時でしょうか。 全体で意見が出ない時、班で話し合いをさせる。 子どもたちの考えが停滞した時、班で考えさせる。 班だったら子どもたちの考えがだしやすいということで場を設定する。 指導者が授業の進行に困ったとき、とりあえず班学習をさせる。(避難所) 調べ学習、実験... 続きをみる
教育随想 630回 高学年学習指導 作文を 書くように 考える
高学年の学習の基礎は、自力学習であるとお話しました。。 言葉を通して物事を考えるのは誰もが承知しています。 ところが、私たちもそうですが、考える時に、言葉の断片だけで考えています。 考えることは、文章で考えることだと思います。 最後の文末まで言葉に表すことです。 文章にして最後まで自分の考えを頭に... 続きをみる
勉強会に来ておられ先生からの質問です。 「授業開始の合図をどうするのがいいのでしょうか。」 その先生は、チャイムがなると、「今から国語の勉強をします」という言葉から始めているそうです。 「起立、礼、始めます」で授業を始められる先生もおられます。 どんな形でも、授業が始まればいいのでしょう。 ここか... 続きをみる
教育随想 628回 高学年学習指導 宿題は 子どもの主体性を阻害する
高学年の学習指導、自分独りで進める自力学習を核にします。 先生が子どもに教えすぎると、子どもを受け身にさせます。 先生の質問に答えながら進んでいく学習指導。 一問一答式の授業。 初めから先生が子どもを引っぱって、最後まで引っ張りぬく校外学習の引率授業。 そこには、子どもたちの主体性はありません。 ... 続きをみる