教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2022年12月のブログ記事

  • 教育随想 869回  義務教育で子どもを集めてどうする?

    今、学校現場は目的を失っている。 教育、義務教育とは何か、どの方向に進むべきかという点が希薄である。 現場の先生のお話を伺っても、日々の問題に対応するだけで忙しい。 管理職の日々、世間の目を気にして運営していることが多い。 担任の先生の問題行動や発言に神経をすり減らしている。 悪く言えば、その場限... 続きをみる

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  • 教育随想868回2年国語「スーホの白い馬」第7時 学習指導

    本時目標 夢に現れる白馬の言葉に導かれ、白馬の体で馬頭琴をつくり響かせることで、白馬との結びつきがいっそう深まっていくと思うスーホ心情を読み取る。                     教材解釈 〇「かなしさとくやしさで」   悲しさは悔しさになり怒りとなったはずである。   競馬に参加していな... 続きをみる

  • 教育随想867回 2年国語「スーホの白い馬」第6時学習指導

    本時目標   〇一刻も早くスーホのもとに帰りたいと必死になって殿様のところから逃げ出す白馬の様子を読み取る。              〇何本も矢が突き刺さった白馬が、好きなスーホのところに戻り息絶えてしまう様子と、それを「しなないでおくれ」と呼びかけたスーホと白馬の深い心の結びつきを読み取る。 ... 続きをみる

  • 教育随想 866回 2年国語「スーホの白い馬」第5時 学習指導計画

    1.本時目標 白馬とともに競馬に出て一等をとったにもかかわらず、殿様に白馬をとられてしまった  スーホの悔しさと悲しさを読み取る。 2.教材解釈 〇「なかまのひつじかいたちは、スーホにすすめました」 どうして、すすめたのだろうか。スーホの育てた白馬がすばらしい馬になっていたことを誰もがみとめていた... 続きをみる

  • 教育随想865回 2年国語「スーホの白い馬」第4時 学習指導

    1.本時目標  大切な羊をおおかみから命がけで守り、スーホの優しさに応えようとした白馬と、それをきっかけに二人の心の結びつきが強さらに強くなっていく様子を読みとる。 2.教材解釈 〇「けたたましい馬の鳴き声」「ひつじのさわぎ」で「はっと目をさましました」 スーホは、一人前のひつじかいである。 危険... 続きをみる

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  • 教育随想 864回 2年国語「スーホの白い馬」第3時 学習指導

    本時目標  生まれたばかりの子馬を連れ帰ったスーホのやさしさや喜びを読み取る。 教材解釈 「ぐんぐんくらくなっているのに、スーホが帰ってきません」  ひつじかいの仕事は、ひつじの世話をしているのだから明るいうちに終わるはずである。 草原の中で暗くなることの恐怖、おばあさんの心配。  おばあさんにと... 続きをみる

  • 教育随想 863回 2年国語「スーホの白い馬」第2時学習指導

    本時目標 年取ったおばあさんとふたりきりで、くらしている貧しいひつじかいのスーホという少年の人物像を読み取る。 教材解釈 「まずしいひつじかい」 「ひつじかい」は前もって説明があるので理解できるだろう。しかし「まずしい」という境遇は、物が豊かなな環境の中で生きている子どもたちには、具体的に想像でき... 続きをみる

  • 教育随想862回 2年国語「スーホの白い馬」第1時 学習指導

    本時目標 〇物語の題名からお話の概要をつかむ。  ※子どもが概要をどの程度把握するかは個人差が大きい。  ➡挿絵をもとにして物語の流れをつかませる。  ➡誰がどこに住んでいるのかは物語を読む上で重要である。   遊牧民の一人として生活するユーホの背景を捉えさせる。    〇初発の感想を書き、強く心... 続きをみる

  • 教育随想861回 2年国語「スーホの白い馬」 学習指導

    指導目標 ◎場面の様子について、登場人物の行動を中心に想像を広げながら読むことができる。  ➡「想像を広げる」ことが今の子供たちにとって難しいようだ。    幼い時から映像文化に慣れ親しんだ子どもたち。    文字言語から入るのに比べて、想像することが限られている。    文字から想像することは、... 続きをみる

  • 教育随想 860回 対話的学びと簡単に言うけれど

    「対話的な学び」という言葉が学校の研修資料に多く見受けられる。 別に新しいことではないのに、表現を変えて、あたかも新しい試みであるかのように文字化されている。 対話とは、子どもたちがどうすることなのかは具体的に追求されていない。 二人の子どもが言葉を音声としてだしあっていることなのか。 もちろん、... 続きをみる

  • 教育随想 859回 子どもが動けば 子どもが残る

    入口と出口。そこは、人が交錯する場所である。  ドア、そこから入る人もいれば、出る人もいる。 同時に出入りすると、人と人とが重なり合う  そこに自然に生まれるのが「譲り合い」である。 時には出合い頭の衝突もある。 考えてみると、公共の場にはすべて入口と出口がある。 教室の出入り口、子どもの様子を観... 続きをみる

  • 教育随想  858回  ほめることの副作用

    「○○さん、いつもまじめに掃除をしているね」 「○○さん、いつも宿題頑張ってやっているね」 「○○さん、いつも友だちにやさしいね」 このような言葉は、現場ではよく使われる。 ところが、なかには「○○さん、いつもまじめに掃除をしているね、先生うれしいな」と付け加える先生がいる。 子どもと先生との関係... 続きをみる

  • 教育随想  857回  啐啄同時(そったくどうじ)

    教育の場において、子どもをほめることは、子どもを育てる一つの指導法 としてよく用いられている。 ほめることで子どもの学びの意欲が大きくなることがある。 ほめることで認められたという子どもの安心感を育てることがある。 ほめることで子どもを委縮させることなく育てることができることがある。 「ことがある... 続きをみる

  • 教育随想 856回 先生という仮面をつけた私

    教師という肩書き。 新卒の時には、この肩書きをどのように受け取っていたのだろうか。 先生としての自覚、まじめで人間的にも少しは成長していこうと心に抱いていたはずである。 日々、自分を先生という仮面に近づけようと努力する毎日。 私が先生としての資質にかけるものが多かったからである。 だから、子どもた... 続きをみる

  • 教育随想 855回  お楽しみ会 子どもの文化の創造

    二学期の終わりには、お楽しみ会を開く学級が多くなります。 どのような内容になるのでしょうか。 聞くところによると、球技大会やゲーム、カラオケ、クイズ大会が多いとのことです。 いつも変わりばえしない内容です。 子どもたちの息抜きとして計画されるならば、そのような内容でもいいでしょう。 ところで、お楽... 続きをみる

  • 教育随想 854回 感動を言葉に 詩を書こう その2 三行詩の多作

    指導目標  単元のめあてと学習計画を理解し、詩を書く学習に見通しをもつことができる。 指導にあたって  詩とは何か、心の動きをつかんで言葉に表すことであることを理解させる。  したがって、心が動かないうちは、詩を書いてはいけない。  頭で書くのは詩ではない。(考えたことを書いたものは詩ではない) ... 続きをみる