教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 895回  一年間のあなたの成績は 何点ですか?

勉強会に来ておられる先生に質問しました。
「一年間のあなたの成績は 何点ですか?」
自分が自分の仕事についいて評価して点数をつけることは難しいですね。
できるかぎり避けたいと思うこともあります。
でも、先生方は、自分の一年間を自己評価する必要があります。
学校運営の評価、行事の評価があるのに、先生の自己評価がないのはおかしいです。


「70点ぐらすかな」「60点ぐらいかな」・・・・。
自己評価を50点以下にはしたくないですね。
いずれにしても点数をつけることです。
その結果「60点だとしたら、どんなことが60点なのですか」
「あとの40点は、どのようなことができなかったのですか」
「具体的に文章にあらわしてみてください」


去年の今頃で自己評価したときは何点か。
できていないマイナス点の内容は何か。
それが今年の実践で克服されているのか。
こんなことを考えてみます。


違う視点から考えます。
今年の学級は去年の学級よりも
勉強する子が増えたか。
学級の雰囲気がよくなったか。
集団として協力しあう姿勢が大きくなったか。
子どもたちとの親密度は増したか。


今年の学級は、去年の学級に比べて、なんとなくアップした感じがするかを考えてみます。
アップした理由をを振り返ります。


新年度の計画を立てる時、今年のマイナス点を具体的に考えます。
学年が違っても、教科担任であっても同じです。
成長する先生は、これからの一カ月が重要になります。
振り返るのは、自分にとってつらいです。
それよりも「先生、今年先生でよかった」と褒められるほうがいいですね。
しかし、先生の反省は、今の子どもの事実に表れています。

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