教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2020年5月のブログ記事

  • 教育随想 335回  「見通しをもつ」ことが 自学自習への道

    子どもたちの学びを主体的なものにするために、前回では、「学習のめあて」に焦点をあてました。雲の上のめあてを自分のところにおろして引き寄せることが大切だとお話しました。 今回は、めあてよりもっと大切なものが「見通しをもつ力」です。 ところが、実際の授業の場面では、先生が子どもに一方的にめあてを提示す... 続きをみる

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  • 教育随想 334回 学習のめあてを子どもに引き寄せて

    算数の学習は、基本的には自学自習がしやすい教科です。 算数を問題解決的な道筋で学ばせるようにします。 学習過程として 問題を「とらえる」・・・学習の道筋を見通す・・・自力解決・・・学び合う・・・まとめる の5段階を考えたとします。 この時に最も大切な学習場面はどれでしょうか。 「めあてをつかむ」こ... 続きをみる

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  • 教育随想 333回 教育 はかなさ むなしさ

    卒業式、終業式のとき、子どもたちが教室から出て行くとき、私は、もう終わってしまったという思い、なんとなくむなしさのようなものを感じてきました。 これだけのことを教えた、育てたとは、どうしても思えなかったです。それでも、少しは感じたことがありましたが、それは、私の思い上がり、驕りにすぎなかったと感じ... 続きをみる

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  • 教育随想 332回 授業が教育である時  決め手 打つ手 差し手

    私は、子どもたちの基礎学力とは学習意欲だと考えて実践してきました。学ぶための課題の発見、そこにいくまでの学びの道筋、わかる、できるという満足感、そこで育てられる学習意欲を育てることが大切だと思いました。 もちろん、基礎学力は他にもいろいろありますが、授業者として、まず、子どもたちのなかに育てたい核... 続きをみる

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  • 教育随想 331回 授業が教育である時 雰囲気はつくるもの

    「教える」「習う、学ぶ」の二極化ではなく、もう一つの三次元的な極が必要です。 食事も、つくる、食べるだけでは、今一つ、おいしさがもりあがりませんね。 食べる時の雰囲気が大切になります。 それと同じように、授業の雰囲気は、底辺に温もりのじゅうたんがしかれ、その上では明るく、時には緊張感のある学びを計... 続きをみる

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  • 教育随想 330回 コロナ生活 自学自習からステップアップ

    全国的に学校が再開されます。 すでに始まっている学校もありますが、この2,3か月の期間、子どもたちの生活は一変しています。 平常どおり4月に始まる新学期とは違います。 子どもたちは、一人で生活、勉強することに飽きています。 退屈ですることがないという子どももいるようです。 しかし、ほとんどの子ども... 続きをみる

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  • 教育随想 329回 授業が教育である時 変数としての授業者

    前回で先生の迫力について触れました。 一番大切なことは、言うまでもなく「やる気をもつ」ことです。 やる気さえあれば、子どもたちはついてくるものだよと言われたことがあると思います。 考えてみれば、「やる気さえあれば」どの仕事もなんとかなるものです。(なんとかならないものもありますが) 教育における先... 続きをみる

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  • 教育随想 328回 子どもは勉強しないものだ

    「子どもは勉強するものだ。」 勉強をしない子ども、宿題をしてこない子どもは、先生にとって問題児になります。どうして勉強しないのだと、その原因を考えるとき、たいがいの場合は、その責任を子どもの怠惰に求めます。 自分の教え方が悪いと考える先生は少ないようです。 もっとも、内心では、そのように思われてい... 続きをみる

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  • 教育随想 327回 先生の迫力が子どもを魅了する

    非常事態のなかで、教育について問題点や提言がなされています。 しかし、ほとんどの場合、教育を言葉でやろうとしています。 今、医療現場の先生は、言葉で治療しておられません。 まさに、命をかけて、体をはって医療にあたられています。 言葉ではなく黙って行動で医者の仕事をなさっています。 私は敬服していま... 続きをみる

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  • 教育随想326回 そろそろ授業再開 9月に入学? ネット授業?

    コロナウィルスによって、全国的に少しずつ緊急要請が緩和されるようです。休校していた学校も再開され、少しずつ、地域に応じて授業が再開されます。 さて、この間においても、社会は教育について提言しています。 9月始まりの学校にしたらという意見が出ました。世界のスタンダードと言っておられた知事もいました。... 続きをみる

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  • 教育随想 325回 子どもの万能感 あきらめる力

    子どもたちが、幼い頃から将来に対して、自分が行く道について、希望をもって進もうとすることは大切なことです。 将来、野球選手をめざして、少年野球の厳しい練習を乗り越えようとしている子ども。特定の職業をめざして、勉強に取り組んでいる子ども。 学校では、「将来の夢」というテーマで作文指導をしています。 ... 続きをみる

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  • 教育随想 324回 学級づくりは 男の子を中心に

    すてきなコメントをいただきましたので、そのコメントをきっかけとして書かせていただきます。 以下コメントより  特に男の子は自覚してからが伸びますね。急激です。 今までぽや~っとしているように見えた子が全て繋がっていくかのような姿は感動すら覚えます。 女の子は大抵普通に階段を上りますが。成長が目に見... 続きをみる

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  • 教育随想 323回 子どもが変わるということ 目覚め 自覚

    「子どもが一年間で変わるということはないのだよと、先輩の先生から言われました。だから、そんなに一生懸命しなくても、それなりにやればいいのだ」とアドバイス?を受けたことがありました。 ある先生は4月に言いました。 「子どもは、最初が肝心だ。だれが先生かをはっきりとわからせておかなければならないのだよ... 続きをみる

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  • 教育随想 322回   授業研究会にも イロイロ

    批評をもとにする研究会 俗にいうあら探し研究会です。特に初任者など若い先生に対して行われます。若い時には厳しく言ってあげることが将来のためだと前置きして、重箱の隅をつつくような批判をします。 私は、「モグラタタキ研究会」とよんでいます。 その結果、批評された先生になにが残るでしょうか。 私の若い頃... 続きをみる

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  • 教育随想 321回  発問は ゆさぶり 授業の山場づくり

    教材研究の柱は授業中の発問となって表れます。 しかし、授業中、先生の口からでることをすべて発問として扱われるみとがあります。 授業中の指導者の活動は、 発問--質問--指示--説明--補足--助言と細かく分けられ、それぞれの働きをします。 授業中における発問は、先生自身が答えをはっきりと予測できな... 続きをみる

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