教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2020年2月のブログ記事

  • 教育随想 281回 補足 「授業開始 5分間で離陸」

    前回でお話したことについて、私の不手際でうまく伝えられなかったことがありますので補足します。 前回の授業開始の5分間の動きについては、1か月以上の時間をかけているということです。そうでないと、発達障害の子供たちにとっては、最初からついていけないことになります。 子供たちの思考、気づきをしっかりと育... 続きをみる

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  • 教育随想 280回  授業開始 5分間で離陸

    授業の始まりは先生方によって違うことも多いと思います。 「今日は算数の勉強をします。」 時間割があるのだから、算数の時間であることはわかっています。 「何ページの何番からです」とか「大きな数について勉強します。」 これも前時の学習の続きですから、子どもたちはわかっています。 忘れている子どもがいる... 続きをみる

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  • 教育随想  279回 お試し授業ができる最後の月 3月

    学級担任をされている先生、去年の子どもたちと比べてどうですか。 子どもたちの学びが主体的になってきた。 学習意欲を持たせることができた子どもの割合が大きくなった。 当番活動や係活動を自分たちで運営することが多くなってきた。 話し合いで参加する子どもが多くなった。 子どもたちの親密感が強くなった。 ... 続きをみる

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  • 教育随想 278回 授業 教材のドアを開けて学問の世界に

    教材で教えることは、それぞれの学年で指導要領に書かれています。まずは、その教材でどんなことを一律に教えるのかを把握します。 ところで、文科省から出されている指導要領、各教科の指導書を個人で持っておられますか。職員用の書架には指導要領がありますが、ほとんど読まれていないように思います。 学年の教材内... 続きをみる

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  • 教育随想 277回 授業のねらいは 学習意欲の増幅

    国語の評価をとるために、まだ、読解指導をしていない物語文を読ませて、その感想文を400字の原稿用紙に書かせ、それを評価にしましょうという学年打ち合わせがあったと聞きました。 まだ、学習前に感想文を書かせることはよしとしましょう。しかし、それを読みの評価にするというのはどういうことでしょうか。 評価... 続きをみる

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  • 教育随想 276回 授業 子どもの学習を支える基盤は何か

    学校の授業研究会がいつのまにか教材研究会になっています。 授業を研究するのではなく、教材を研究する場となっています。 その教材研究も特定教材の場所に限られています。 授業の在り方にまで研究は広がっていきません。 しかも、子どもたちがよく発表していました。 (学習は深まったのでしょうか) 時間どおり... 続きをみる

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  • 教育随想 275回  3月は投げ込み教材で授業力を磨く

    3月上旬頃には、おおむね、一年間の学習予定が終了します。 あとの1,2週間はどのようにして過ごされますか。 プリントによる復習でしょうか。 大切なことです。 ただ、子どもたちからすると、一日の大半が独り学習のプリントでしたら、家でもできることをしているわけです。 せっかく、子どもたちが学校に足を運... 続きをみる

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  • 教育随想 274回 「はい」で始まった入学式 「はい」で終わる卒業式

    「はい」という返事が体育館いっぱいに響きわたります。 卒業証書授与の瞬間です。 子どもたち一人一人が主人公になる瞬間です。 子どもたちは、呼名されたとき、何を思い抱いて「はい」と返事するのでしょうか。 たった2文字の言葉の中に、どのような気持ちを入れ込むのでしょうか。 「はい」子どもたちが一年生と... 続きをみる

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  • 教育随想 273回  卒業式 呼びかけは、その子どもの一枚の写真

    呼びかけの脚本を作成する過程は、各学校いろいろとあります。 例年の脚本に少し、今年の子どもたちの言葉を入れ替えます。 あるいは、子どもたちに呼びかけ脚本作成実行委員会を組織して学年全体で作っていくこともあります。 学級ごとに言葉をつくり、実行委員会に持ち寄って脚本を作ります。 ただし、実行委員会で... 続きをみる

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  • 教育随想 272回 二分の一成人式に思う

    「 4年生では,「人間関係形成能力」の育成の観点から,自分自身の生きてきた過程や出来るようになったことを振り返る活動を充実させていきます。そして、その中で豊かな自己肯定感 を培い,自分自身のこれからの生き方を考え,将来の夢や希望をもつために,さらに意欲的 に生きていく心情を育てていくことがねらいに... 続きをみる

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  • 教育随想 271回 劇指導 その5(最終) 暴走する子どもたち

    ①誰に向かって話しているのか、話し手であることを明確にする。  子どもたちは、ほっておくと真横に向いて対話しています。大人の場合は、言葉の表現力があるので問題ないのですが、子どもたちはそうではありません。  対話をしながら、顔は観客の方に向かせます。ですから、対話の場合は、体を45度に向けて観客か... 続きをみる

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  • 教育随想 270回  通し練習から舞台練習へ 

    通し練習ができるまで次の段階の指導はしません。せりふとせりふをつなげることに力をいれます。それと、役者としての自己表現ができることを目標として活動させます。 劇の自己表現をさらにはっきりさせるための指導として、次のようなことを実施します。 ①ペアやグループで、会話のやりとりをする場面だけの集中練習... 続きをみる

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  • 教育随想  269回 劇指導 その3 せりふ練習の指導

    劇の脚本配布 ①自分の役に印をつけて全体で読み合わせ。  どんな劇なのか、何を伝えようとしている物語なのかを把握します。  自分の役について考察します。  性格・人柄などのだいたいを把握します。 細かいことは、練習する中でわかってきます。 自分のせりふだけに注目するのではなく、そのせりふの前後も覚... 続きをみる

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  • 教育随想 268回 劇指導その2  共に創り上げる意欲

    劇の脚本をわたして「さあ、始めなさい」では、子どもたちの意欲は持続しません。  子どもの意欲を持続させるためには   ①めあてを持たせる。どんな劇にしたいのか。    具体的なイメージを持たせて、そのイメージを全員であわせてみる。 みんなで創り上げるという共通意識。 その共通意識は、その劇を作り上... 続きをみる

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