教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2024年3月のブログ記事

  • 教育随想 1109回 世間に批判されない、目のつけられない学校運営

    護者クレームがさらに多くなっているようです。 自分の子どもの雰囲気にあっていないから担任を代えてくれ。 厳しすぎるから自分の子どもが不登校になろうとしている。 そのために、赴任して2年間で今年転任が決まった先生がいるそうです。 マスコミも学校のトラブルに対しては、批判的に報道します。 小さな事象を... 続きをみる

  • 教育随想 1108回  卒業文集は 時間の無駄?

    学校行事、教育活動において、無駄、無意味だから止めよう。 運動会、入場の駆け足は無駄だから、直接演技の場に集合させる。 駆け足で入場する意義は考えない。 とにかく時間のむだだという。 今までの学校行事のあり方を検討するのは大切です。 しかし、合理的判断として決定しているところがあります。 無駄であ... 続きをみる

  • 教育随想 1107回 出力と入力 授業者

    子どもたちを指導していると、指導に疲れてしまうことがある。 これだけ一生懸命説明しているのに。 あれだけ指示をだしておいたのに。 指導者の血圧が上がっても、子どもは平然としている。 いらいら、悔しい、どうしてどうしてと自問自答するばかり。 出力はあっても入力がない状態。 教育効果が上がれば、子ども... 続きをみる

  • 教育随想 1106回 教育を含めて 情報の洪水

    最近、特に、ニュースや情報番組、バラエティ番組を視聴するのを好まない。 「異常な暑さです。不要不急の外出を控えてください。」 それにもかかわらず高校野球は実施されている。 コロナの時も必要以上に日常生活を自粛するように指示している。 自粛するように伝えながら、感染者は何人トム必要以上に報道する。 ... 続きをみる

  • 教育随想1105回 先生が 目立たない子をつくる

    教室で目立つ子供たち。 発言力があり、授業者が困っていると親衛隊のごとく発言する子。 教えてもすぐに理解して自分のものにできる優秀な子ども。 運動能力の高い子は誰からも注目されるスター的存在。 指導者も彼らを使って模範演技をさせることもある便利な子。 すぐに先生になついて人見知りしない子。 新学期... 続きをみる

  • 教育随想 1104回 子どものご機嫌とりが 学校の目的ですか

    元来、学校の存在意義は、社会で必要とされていることを子どもたちに教え込むために開設されたものです。 学校生活のほとんどは、大人が編み出したことを半ば強制的な方法で教え込みます。 それは、決して子どもにとって「おもしろい」「楽しい」とばかりは言えない場です。 かつては、学校は、教科指導を通して子ども... 続きをみる

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  • 教育随想 1103回  言葉  伝えきれない気持ち

    言葉は便利であることには変わりない。 少なくとも作業・伝言などの要件を伝えるためには有効である。 言葉は道具であり手段であり目的ではない。 要件を伝えたり指図をしたりする場合において有効である。 しかし、気持ち、心の奥にあるものを伝えるには限界がある。 言葉は心の湖を掬い取る柄杓のようなものである... 続きをみる

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  • 教育随想 1102回 指導なのか 指示なのか

    講師の先生を採用試験に合格させるために指導しています。 指導しているのか、指示しているのかどうなのでしょうか。 指示ならば、教材の学び方、内容理解を促します。 ほとんどは、指示ですね。 指導とは、合格に導くためにどのような手だてをうつか。 導くから指導です。 導けないなら指導者ではなく指示者にすき... 続きをみる

  • 教育随想 1101回 この先生ならぼくもついていけるよ 水泳最初の一歩

    体育で水泳の技能についての指導があります。 どの先生でもされていることです。 その中でも水そのものに恐怖感を持っている子を取り扱います。 子どもとプールサイドで水かけ遊びをします。 次に、プールサイドにすわって、足をつけた状態で水かけ遊びをします。 プールのなかの先生に水をかけるように指示します。... 続きをみる

  • 教育随想 1100回 優劣の差ではなく能力の個性にすぎない

    社会、地域、学校は、人間一人ひとりの違いで小さな世界を作っています。 差をとりあげるとすぐに「差別だ」と声をあげる人がいます。 生まれた時から、誰一人として同じ人間はいません。 初めから容姿、能力、感情に差があるのです。 それは、だれもがわかっていることです。 差があることは、ややもすると人間の妬... 続きをみる

  • 教育随想 1099回 子供が突然暴力的に 先生の常識でとらえない

    先生方の会話のなかで 「常識では考えられない、あの子の行動は」 「子どもの様子を見守っていたが、まさかこうなるとは思えない」 このようなことを口にしているのをしばしば聞いてきました。 常識では考えられない行動、その常識とは誰の常識でしょうか。 あなたの常識ですか、同僚の中での常識ですか、それとも学... 続きをみる

  • 教育随想1098回 良さを見つける指導から 良さを育てる指導へと発想転換

    どちらも子ども本人の潜在されている能力を具現化する目的は同じです。 しかし、「見つける」は消極的な方法で長期的な時間を費やします。 親しくない相手を外から観察します。 先入観をできるだけ押さえて観察します。 子どもと先生の間の人間関係が、まだしっくりしない一学期前半ぐらいに用いる方法です。 育てる... 続きをみる

  • 教育随想 1097回 楽しむことから遠ざかる 学校・教室

    学校は家庭とは違います。 先生の指示にしたがってきちんとする厳粛な印象が強調されます。 そのため入学してくる子どもは、期待感に胸を膨らませて登校します 同時に、しっかりとしなければという圧力を強く受け取ります。 そのために、必要以上に硬くなり楽しんで生活することを忘れます。 勉強の楽しさを忘れ、何... 続きをみる

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