教育随想 1096回 「たぬきの糸車」指導研究 第10回(最終回)
ねらい ○冬の間、糸を紡いでいたのは、いつかのたぬきであったとわかったおかみさんの驚きとたぬきを見守る優しさ、そして、自分の行為をわかってもらえた、たぬきの喜び、うれしさを読み取る。 2.指導にあたって 最後の挿絵に吹き出しを入れることで、帰っていくたぬきとそれを見守るおかみさんの気持ちを想像する... 続きをみる
子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。
教育随想 1096回 「たぬきの糸車」指導研究 第10回(最終回)
ねらい ○冬の間、糸を紡いでいたのは、いつかのたぬきであったとわかったおかみさんの驚きとたぬきを見守る優しさ、そして、自分の行為をわかってもらえた、たぬきの喜び、うれしさを読み取る。 2.指導にあたって 最後の挿絵に吹き出しを入れることで、帰っていくたぬきとそれを見守るおかみさんの気持ちを想像する... 続きをみる
ねらい ○冬をこしてもどってきた家に、あるはずのない糸のたばがあったことへのおかみさんの不思議な思いを想像することができる。 「春になって」時間の流れをつかむ 問:きこり夫婦が村へ下りてから、春になって小屋にもどるまで、どのくらいの時間がたっていますか。 ①一週間ぐらい ②一ヶ月ぐらい ③四ヶ月... 続きをみる
教育随想 1094回 1年国語「たぬきの糸車」指導研究 第8回
ねらい ○わなにかかったたぬきを「かわいそうに」と、ためらうことなく助けるおかみさんのやさしさを読み取る。 指導過程 (1)「おかみさんが こわごわいってみると、いつものたぬきが、わなにかかっていました。」 ・文章を視写 ・自分の思ったことを書く。 〇「こわごわ」どんな様子か 「こわい」とは違う... 続きをみる
たぬきの糸車は、さらに続きますが、少し休憩します。 先日、現場の先生とお話していて気になったことがあります。 いわゆる「管理職批判・不満」です。 どこの学校でもあります。 その内容をうかがっていると納得する面もあります。 職員の意見を尊重しない。 教育委員会を向いていて、職員に目が行き届いていない... 続きをみる
ねらい 1段落だけを扱う ○月のきれいなばん、糸を紡ぐ音が聞こえてくる山奥の一軒家の周りの様子を想像する。 ○いたずらするたぬきの様子ときこり夫婦の思いを想像する。 ○一人読みの仕方を理解する。 指導展開 指導1 一軒家のある山奥の様子を読みとろう。 〇1段落だけを音読する。 全体で読... 続きをみる
○題名や挿絵からお話の内容を想像することができる。 子どもは、この作品で最初に目を通すのは挿絵である。 映像から作品に入るであろう。 指導も挿絵から入る。 指導1 本文を読んでから挿絵に入るのではなく、黒板に貼られた6枚の 挿絵から物語のあらすじを想像する。 一枚ずつ子どもたちのつぶやきを... 続きをみる
教材研究はどこまで大人の研究です。 教師である前の一人の大人としての作品解釈です。 しかし、この作品解釈を子どもに向けての教材解釈に移します。 作品と子どもとを関わらせ方を研究します。 「展開の角度」は、、子どもに対する作品の見せ方であり指導の角度です。 子どもはこの作品のどこに興味関心をもつか。... 続きをみる
7段落 わなにかかったたぬき。 どうして、何度もたずねてきたたぬきが罠にかかったのだろうか。 罠はいたずらをする場所に仕掛けるということは、このたぬきは、いつもと違うルートで尋ねてきたことになる。 罠にかかったたぬきは、おかみさんに助けられる。 「こわごわいってみると」の「こわごわ」という言葉... 続きをみる
教育随想1088回 1年国語教材「たぬきの糸車」指導研究 第3回
段落ごとに見てみよう。 4段落 しょうじの穴から二つの目玉、あかるい障子には、たぬきのかげが映っている。 幻想的であったり、牧歌的であったり、あるいは、少し怪奇的な感じがしないわけではない。 「二つの目玉」「月の明るいしょうじ」がキーワードである。 障子に映るたぬきの体のシルエットと穴から出てい... 続きをみる
教育随想1087回 1年国語教材「たぬきの糸車」指導研究 第2回
段落を追って教材を考えます。 1段落 「きこり」という職業は、すでに死語になっている。 きこりとは、「山林の木を伐ること。また、それを職業と する人」 きこりが何のために、山奥に住んでいるのか、そこで、どんなことをしているのかということを理解しなければならない。 「山おくの一軒家」ということから... 続きをみる
教育随想1086回 1年国語教材「たぬきの糸車」指導研究 第1回
一年生の物語文の指導は、身をもって作品のなかに没頭することである。夢中になる子どもを育てたい。 以下私の実践例です。 1.単元のねらい ○語のまとまりや言葉の響きなどについて考えながら音読することができる。 ➡子どもは言葉を声にだすことで自分の気持を表す。 しかし、一年生の子のなかには、自分の気... 続きをみる
教育随想1085回 先生が職務怠慢での崩壊 人一倍熱心な場合の崩壊
先生が職務怠慢での崩壊と人一倍熱心な場合の崩壊とではどちらが多いでしょうか。 後者に多いのです。 勤務怠慢の先生の場合 子どもたちは学校に楽しみにくるのです。 厳しい説教も叱責もありません。 先生と一緒にわいわいとさわいでおればいいのです。 勉強は塾ですればいいです。 人一倍熱心な先生の場合 几帳... 続きをみる
教育随想 1084回 周りから教えてあげようと思われる人間に
卒業した子どもが成人したときに、小さいときの印象とは別人に育っていることがあります。 高校、大学、社会人のなかで、小学校の時とは大きく違って見えることがあります。 この事実だけをみても、子どもは学校だけで育つものではないということです。 それに、一介の教師の世話で成人するものではありません。 いろ... 続きをみる
教育随想 1083回 育てるとは、種をまいて「待って見守る」
先生の仕事は基本的には一年契約です。 だから、4月当初にガツガツして指導しなくてもよいのです。 来年月までに学年に相応した子に育てたら良いのです。 引きこもりの子には 社会性を。 勉強嫌いな子には、学習意欲を。 暗い子どもは明るくなるように。 嫌われる子には人気がでるように。 消極的な子を積極的に... 続きをみる
子どもたちの成長を願うあまり、ともすると先生は性急に成果を上げようとします。 子どもの機械化につながります。 スイッチをおしたら必ず明かりがつく照明器具。 子どもにこういう指導したら、必ずこうなるという思い込み。 そこから「〇〇式教育」なるものが生まれてきます。 先生は「教えること」を最重要に考え... 続きをみる