教育随想 1122回 学級崩壊 甘やかし 締め付け 実力不足
学級崩壊の原因は、おおよそにおいて三つあげられます。 1.甘やかし、集団管理の拙さ 2.締め付け、集団管理の厳しさ 3.教師としての実力不足 1.甘やかし、集団管理の拙さについて 子供の要求をできるだけ聞き入れることでいい先生を演出。 叱らないことで易しい先生を演出。 人間が複数以上になれば、お互... 続きをみる
子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。
教育随想 1122回 学級崩壊 甘やかし 締め付け 実力不足
学級崩壊の原因は、おおよそにおいて三つあげられます。 1.甘やかし、集団管理の拙さ 2.締め付け、集団管理の厳しさ 3.教師としての実力不足 1.甘やかし、集団管理の拙さについて 子供の要求をできるだけ聞き入れることでいい先生を演出。 叱らないことで易しい先生を演出。 人間が複数以上になれば、お互... 続きをみる
現場の先生とお話していると どんな言葉かけをしたらいいですか。 どのように指導すればいいですか。 大抵は方法論についての質問が多い。 それよりも先生はもう少し踏み込んで考えなければならない。 目の前の子供に、なぜ、言葉かけをするのか。 言葉かけをするねらいは何か。 言葉をかけない沈黙ではだめか。 ... 続きをみる
指導しやすい子なんていないです。 もし、簡単に指導できたとしたら、相手の子供が無理をしているかもしれません。 子供は刹那的です。 先生に好かれたい、嫌われたくないのです。 それができなくなったら抵抗し始めます。 先生は、自分の意思に関わらず子供に対して権力を持っています。 「先生という肩書が見えぬ... 続きをみる
かよし学級の先生からうかがったことです。 新年度は、なかよしの子供たちは、交流学級にいることが多いそうです。 担任する4人の子供たちの様子を見るために、それぞれの学級を巡回しているということです。 その先生が、「それぞれの学級の雰囲気が大変違うものですね。この差はどこからきているのでしょうか」と質... 続きをみる
散策のとき、近所の学校の横を通ります。 運動場が緑道に面しています。 体育の授業が行われています。 先生が子供たちに助言、指示を出しています。 先生は、子供たちを集めることなく指示を出しています。 その時の目は全体の子供を把握していません。 言葉が空中をさまよっています。 子供を視野に入れて話して... 続きをみる
授業は子供に知識を伝えるもの。 授業は文化遺産を伝えるもの。 今までの文化を子供たちに伝えるもの。 そのための年間学習指導計画。 授業はもう一つの側面がある。 学ぶ意欲、学習意欲を育てる。 子供に学びに対するエンジンを取り付ける。 学ぶ意欲は、教材の面白さ、わかりやすさと難しさ、自分もできるという... 続きをみる
子供たちが目に入る順に学習します。 教科書をもらったら、まず、目にするのは教科書の表紙です。 表紙は子供たちの気持をひきつけるための工夫がなされています。 授業の始まり。 子供たちは目次をとばして単元教材のページを開いています。 「教科書の表紙から勉強しましょう」(子供たちの戸惑い) 表紙は教科書... 続きをみる
新学期が始まりゆっくりと授業を進めます。 年間学習指導計画に縛られて、最初からアクセルをふかして授業を実施します。 計画にしたがって、学習指導目標を遂行しようとします。 果たして、どれだけの子供たちがついてこれるでしょうか。 どれだけの子供たちを失望させることでしょうか。 「やっぱり今年の先生もぼ... 続きをみる
教育随想 1113回 掲示物は生もの 賞味期限が過ぎたら外す
新学期には、学級のきまり、時間割、係活動等、多様な掲示がなされています。 それぞれの掲示物には賞味期限があります。 一学期掲示されたものが一年間はられていることがありませんか。 学年末には、掲示物の色がくすみ腐りかけていることがあります。 白くまぶしかった画用紙は、学年末にはくたびれてしおれていま... 続きをみる
教育随想 1112回 新学期準備 教材研究で子供と仲良しになる
各教科の教科書を一読する先生は少なくなりました。 授業が大切だと思われるなら、子供たちとの媒体としての教材に目を通す必要があります。 今は、指導書に加えてネット情報に支えられながら授業準備をします。 その時においては、指導方法ばかりに目がいっています。 教材の意義、本質について問い正すことはありま... 続きをみる
教育随想 1111回 新学期 前担任から子どもの情報 懐疑的に
新しい学級の担任が決まります。 専科の先生は自分の受け持つ学年、学級がわかります。 その時に必ず、前担任、担当者との引き継ぎがあります。 事務的なこと、行事に関すること。 そのなかに子どもたちの情報のやりとりがあります。 私は、子どもについての情報に耳を傾けます。 しかし、そのことは記憶の端にとど... 続きをみる
レストランに行くことがありますね。 入店した瞬間、すでにレストランの風が吹いています。 張りつめた風、わくわくする風、なんとなくけだるい風・・・・。 すっきりとさわやかな風が吹いているレストラン。この風はどこから吹いてくるのだろうかと考えます。 見えるものは、ごみ一つ落ちていていない床。 清潔でて... 続きをみる
教育随想 1109回 世間に批判されない、目のつけられない学校運営
護者クレームがさらに多くなっているようです。 自分の子どもの雰囲気にあっていないから担任を代えてくれ。 厳しすぎるから自分の子どもが不登校になろうとしている。 そのために、赴任して2年間で今年転任が決まった先生がいるそうです。 マスコミも学校のトラブルに対しては、批判的に報道します。 小さな事象を... 続きをみる
学校行事、教育活動において、無駄、無意味だから止めよう。 運動会、入場の駆け足は無駄だから、直接演技の場に集合させる。 駆け足で入場する意義は考えない。 とにかく時間のむだだという。 今までの学校行事のあり方を検討するのは大切です。 しかし、合理的判断として決定しているところがあります。 無駄であ... 続きをみる
子どもたちを指導していると、指導に疲れてしまうことがある。 これだけ一生懸命説明しているのに。 あれだけ指示をだしておいたのに。 指導者の血圧が上がっても、子どもは平然としている。 いらいら、悔しい、どうしてどうしてと自問自答するばかり。 出力はあっても入力がない状態。 教育効果が上がれば、子ども... 続きをみる
最近、特に、ニュースや情報番組、バラエティ番組を視聴するのを好まない。 「異常な暑さです。不要不急の外出を控えてください。」 それにもかかわらず高校野球は実施されている。 コロナの時も必要以上に日常生活を自粛するように指示している。 自粛するように伝えながら、感染者は何人トム必要以上に報道する。 ... 続きをみる
教室で目立つ子供たち。 発言力があり、授業者が困っていると親衛隊のごとく発言する子。 教えてもすぐに理解して自分のものにできる優秀な子ども。 運動能力の高い子は誰からも注目されるスター的存在。 指導者も彼らを使って模範演技をさせることもある便利な子。 すぐに先生になついて人見知りしない子。 新学期... 続きをみる
教育随想 1104回 子どものご機嫌とりが 学校の目的ですか
元来、学校の存在意義は、社会で必要とされていることを子どもたちに教え込むために開設されたものです。 学校生活のほとんどは、大人が編み出したことを半ば強制的な方法で教え込みます。 それは、決して子どもにとって「おもしろい」「楽しい」とばかりは言えない場です。 かつては、学校は、教科指導を通して子ども... 続きをみる
言葉は便利であることには変わりない。 少なくとも作業・伝言などの要件を伝えるためには有効である。 言葉は道具であり手段であり目的ではない。 要件を伝えたり指図をしたりする場合において有効である。 しかし、気持ち、心の奥にあるものを伝えるには限界がある。 言葉は心の湖を掬い取る柄杓のようなものである... 続きをみる
講師の先生を採用試験に合格させるために指導しています。 指導しているのか、指示しているのかどうなのでしょうか。 指示ならば、教材の学び方、内容理解を促します。 ほとんどは、指示ですね。 指導とは、合格に導くためにどのような手だてをうつか。 導くから指導です。 導けないなら指導者ではなく指示者にすき... 続きをみる
教育随想 1101回 この先生ならぼくもついていけるよ 水泳最初の一歩
体育で水泳の技能についての指導があります。 どの先生でもされていることです。 その中でも水そのものに恐怖感を持っている子を取り扱います。 子どもとプールサイドで水かけ遊びをします。 次に、プールサイドにすわって、足をつけた状態で水かけ遊びをします。 プールのなかの先生に水をかけるように指示します。... 続きをみる
社会、地域、学校は、人間一人ひとりの違いで小さな世界を作っています。 差をとりあげるとすぐに「差別だ」と声をあげる人がいます。 生まれた時から、誰一人として同じ人間はいません。 初めから容姿、能力、感情に差があるのです。 それは、だれもがわかっていることです。 差があることは、ややもすると人間の妬... 続きをみる
教育随想 1099回 子供が突然暴力的に 先生の常識でとらえない
先生方の会話のなかで 「常識では考えられない、あの子の行動は」 「子どもの様子を見守っていたが、まさかこうなるとは思えない」 このようなことを口にしているのをしばしば聞いてきました。 常識では考えられない行動、その常識とは誰の常識でしょうか。 あなたの常識ですか、同僚の中での常識ですか、それとも学... 続きをみる
教育随想1098回 良さを見つける指導から 良さを育てる指導へと発想転換
どちらも子ども本人の潜在されている能力を具現化する目的は同じです。 しかし、「見つける」は消極的な方法で長期的な時間を費やします。 親しくない相手を外から観察します。 先入観をできるだけ押さえて観察します。 子どもと先生の間の人間関係が、まだしっくりしない一学期前半ぐらいに用いる方法です。 育てる... 続きをみる
学校は家庭とは違います。 先生の指示にしたがってきちんとする厳粛な印象が強調されます。 そのため入学してくる子どもは、期待感に胸を膨らませて登校します 同時に、しっかりとしなければという圧力を強く受け取ります。 そのために、必要以上に硬くなり楽しんで生活することを忘れます。 勉強の楽しさを忘れ、何... 続きをみる
教育随想 1096回 「たぬきの糸車」指導研究 第10回(最終回)
ねらい ○冬の間、糸を紡いでいたのは、いつかのたぬきであったとわかったおかみさんの驚きとたぬきを見守る優しさ、そして、自分の行為をわかってもらえた、たぬきの喜び、うれしさを読み取る。 2.指導にあたって 最後の挿絵に吹き出しを入れることで、帰っていくたぬきとそれを見守るおかみさんの気持ちを想像する... 続きをみる
ねらい ○冬をこしてもどってきた家に、あるはずのない糸のたばがあったことへのおかみさんの不思議な思いを想像することができる。 「春になって」時間の流れをつかむ 問:きこり夫婦が村へ下りてから、春になって小屋にもどるまで、どのくらいの時間がたっていますか。 ①一週間ぐらい ②一ヶ月ぐらい ③四ヶ月... 続きをみる
教育随想 1094回 1年国語「たぬきの糸車」指導研究 第8回
ねらい ○わなにかかったたぬきを「かわいそうに」と、ためらうことなく助けるおかみさんのやさしさを読み取る。 指導過程 (1)「おかみさんが こわごわいってみると、いつものたぬきが、わなにかかっていました。」 ・文章を視写 ・自分の思ったことを書く。 〇「こわごわ」どんな様子か 「こわい」とは違う... 続きをみる
たぬきの糸車は、さらに続きますが、少し休憩します。 先日、現場の先生とお話していて気になったことがあります。 いわゆる「管理職批判・不満」です。 どこの学校でもあります。 その内容をうかがっていると納得する面もあります。 職員の意見を尊重しない。 教育委員会を向いていて、職員に目が行き届いていない... 続きをみる
ねらい 1段落だけを扱う ○月のきれいなばん、糸を紡ぐ音が聞こえてくる山奥の一軒家の周りの様子を想像する。 ○いたずらするたぬきの様子ときこり夫婦の思いを想像する。 ○一人読みの仕方を理解する。 指導展開 指導1 一軒家のある山奥の様子を読みとろう。 〇1段落だけを音読する。 全体で読... 続きをみる
○題名や挿絵からお話の内容を想像することができる。 子どもは、この作品で最初に目を通すのは挿絵である。 映像から作品に入るであろう。 指導も挿絵から入る。 指導1 本文を読んでから挿絵に入るのではなく、黒板に貼られた6枚の 挿絵から物語のあらすじを想像する。 一枚ずつ子どもたちのつぶやきを... 続きをみる
教材研究はどこまで大人の研究です。 教師である前の一人の大人としての作品解釈です。 しかし、この作品解釈を子どもに向けての教材解釈に移します。 作品と子どもとを関わらせ方を研究します。 「展開の角度」は、、子どもに対する作品の見せ方であり指導の角度です。 子どもはこの作品のどこに興味関心をもつか。... 続きをみる
7段落 わなにかかったたぬき。 どうして、何度もたずねてきたたぬきが罠にかかったのだろうか。 罠はいたずらをする場所に仕掛けるということは、このたぬきは、いつもと違うルートで尋ねてきたことになる。 罠にかかったたぬきは、おかみさんに助けられる。 「こわごわいってみると」の「こわごわ」という言葉... 続きをみる
教育随想1088回 1年国語教材「たぬきの糸車」指導研究 第3回
段落ごとに見てみよう。 4段落 しょうじの穴から二つの目玉、あかるい障子には、たぬきのかげが映っている。 幻想的であったり、牧歌的であったり、あるいは、少し怪奇的な感じがしないわけではない。 「二つの目玉」「月の明るいしょうじ」がキーワードである。 障子に映るたぬきの体のシルエットと穴から出てい... 続きをみる
教育随想1087回 1年国語教材「たぬきの糸車」指導研究 第2回
段落を追って教材を考えます。 1段落 「きこり」という職業は、すでに死語になっている。 きこりとは、「山林の木を伐ること。また、それを職業と する人」 きこりが何のために、山奥に住んでいるのか、そこで、どんなことをしているのかということを理解しなければならない。 「山おくの一軒家」ということから... 続きをみる
教育随想1086回 1年国語教材「たぬきの糸車」指導研究 第1回
一年生の物語文の指導は、身をもって作品のなかに没頭することである。夢中になる子どもを育てたい。 以下私の実践例です。 1.単元のねらい ○語のまとまりや言葉の響きなどについて考えながら音読することができる。 ➡子どもは言葉を声にだすことで自分の気持を表す。 しかし、一年生の子のなかには、自分の気... 続きをみる
教育随想1085回 先生が職務怠慢での崩壊 人一倍熱心な場合の崩壊
先生が職務怠慢での崩壊と人一倍熱心な場合の崩壊とではどちらが多いでしょうか。 後者に多いのです。 勤務怠慢の先生の場合 子どもたちは学校に楽しみにくるのです。 厳しい説教も叱責もありません。 先生と一緒にわいわいとさわいでおればいいのです。 勉強は塾ですればいいです。 人一倍熱心な先生の場合 几帳... 続きをみる
教育随想 1084回 周りから教えてあげようと思われる人間に
卒業した子どもが成人したときに、小さいときの印象とは別人に育っていることがあります。 高校、大学、社会人のなかで、小学校の時とは大きく違って見えることがあります。 この事実だけをみても、子どもは学校だけで育つものではないということです。 それに、一介の教師の世話で成人するものではありません。 いろ... 続きをみる
教育随想 1083回 育てるとは、種をまいて「待って見守る」
先生の仕事は基本的には一年契約です。 だから、4月当初にガツガツして指導しなくてもよいのです。 来年月までに学年に相応した子に育てたら良いのです。 引きこもりの子には 社会性を。 勉強嫌いな子には、学習意欲を。 暗い子どもは明るくなるように。 嫌われる子には人気がでるように。 消極的な子を積極的に... 続きをみる
子どもたちの成長を願うあまり、ともすると先生は性急に成果を上げようとします。 子どもの機械化につながります。 スイッチをおしたら必ず明かりがつく照明器具。 子どもにこういう指導したら、必ずこうなるという思い込み。 そこから「〇〇式教育」なるものが生まれてきます。 先生は「教えること」を最重要に考え... 続きをみる
教育随想 1081回 つぶやきは、自発的な学びの芽 独り学習
だれでも子どもたちの生き生きした活発な行動を望みます。 それにもかかわらず、事前に計画した指導者の思いを押し付けます。 「子どもたちのために」という理由をつけて実践します。 その前に 必要な考えがあります。 それは「子どもたちのために」てはなく「子どもたちにとって」という立場です。 指導者がこれで... 続きをみる
教育随想 1080回 過程とばしで、子どもの学ぶエネルギーを増幅
かりやすい授業・親切な授業 どの子にも一定の理解を求める授業です。 落ちこぼれのないように、スモールステップ式の学習を設定します。 あるいは、学習内容の難易度を下げて学習させることもあります。 子どもたちがつまずかないように、悩まないように簡単にします。 もちろん結構なことです。 大切なことです。... 続きをみる
子どももいろいろ、親もいろいろ。 そのいろいろな子どもや親に対応していく職業であることを自覚。 親と言い合っても意味がありません。 親と物議を醸し出さないようにします。 親を説き伏せても何の意味がありません。 その結果は、子どもに跳ね返ってくるからです。 親と先生の間で、困惑するのは子どもたちです... 続きをみる
職員ほど上司、同僚の悪口をたえず口にする世界はないかもしれません。(ストレス発散も必要) 職員室の隅、校内の教室、学習園等でひそひそ話が聞こえてきます。 かつて、神戸市で大きないじめがあったが驚かない。 これは厳しい見方ですが、先生という人種は「井戸の中の蛙」的なところがあります(一部だけど) 先... 続きをみる
子どもをゆとりをもって、じっと見つめてみる。 子どもをゆとりをもって見守ることは難しいです。 目の前の子どもの事実に焦りうろたえることがあります。 そして、感情的にとらえてしまいがちです。 いつも冷静にはなれない。 しかし、自分の言動を振り返ることができたらいいと思っています。 自分さえも揺れ動く... 続きをみる
先生が子供と接することに楽しみを感ずる。 先生が目覚めと同時に、今日一日の内容を頭に浮かべてみる。 時間割の内容を子供たちの立場になって追っていく。 今日の目玉授業は何か。 子供たちがおもしろいと感じで乗り出してくる授業は何時間目か。 逆に、今日一日の学級生活の目玉は何にするか。 昨日、あの子の表... 続きをみる
前回は 「集団によって支えられている自分を知る」ことを中心にお話ししました。 今回は 「集団に寄与できる自分に誇りを抱く。」ことについてです。 これは、子供たちが自分の所属している集団に誇りを持っているかどうかです。 ただし、自分の一人の力がチームが勝つことに役立っていることを自覚できるときです。... 続きをみる
個人か集団か、どちらに重点を置くべきか。 個人の力は集団を変える。 集団の力は個人を変える。 集団学習、小集団学習は昔から言われ続けてきました。。 これは、決して集団に重きをおいているわけではありません。 目的は個人の能力、人格の変容です。 そのために集団によって個人が変容されるのです。 私たち大... 続きをみる
教育は「いい子」を目指している。 いい子以外はすべて悪い子になる. 先生や保護者にとって、いや大人にとって「都合の良い子」「扱いやすい子」を求めている。 「あの子は宿題をいつもがんばっているのよ」 「指示したことをきちんとやる子だ」 「何の問題も起こすことがない子すな」 先生の言葉を聞いていると、... 続きをみる
学習以外の場において 月一回のお楽しみ会。 お互いの交流と文化の創造の時間である。 一つの企画、テーマを決めて、班ごとに出し物を考える。 出演は全員である。 月一回のお楽しみ会は楽しいものである。 お楽しみ会は学級文化の創造である。 子供たちが先生の指導から離れて、自力でつくる楽しさを味わえる。 ... 続きをみる
学習目的を明確にして、学習方法を考えさせる。 普段から学習に分節を取り入れる。(学習形態の変化) 一気に終わりまで同じ形態で学習を進めることのないようにする。 学習の途中で、学習方法をこちらから提示して選択させる。 独りにもどって時間をかけて考える。 独りの意見を班ですり合わせてみる。 二人で雑談... 続きをみる
子供ととりとめない会話をする。。 私には、ついていけない話題が多い。 話がエスカレートすることもあるが理解できないもものある。 年の差を感じることもある。 子供を仲間として、その雑談のなかに入る。 いや、入れてもらうというほうがいいだろう。(お邪魔しますよ) いわゆる子供との世間話。 「先生がいな... 続きをみる
教育随想 1069回 子供と通じ合うための実践 学校行事を語り合う
済んだ学校行事の反省、これからの学校行事の抱負について語り合います。 その意義は 学校行事が子供たちの意識から離れて、教師集団だけの行動にならないようにします。 そのために、普段から子供たちと意見交換をします。 行事で楽しかったところ、次回は、こうしてみたらという提案も聞きます。 全校集会 それぞ... 続きをみる
教育随想 1068回 子供と通じ合うための実践 休憩時の意見交換
休憩時間に先ほどの学習についての意見交換をします。 全体を相手にするのではなく、数人の子供との会話を試みます。 「さっきの時間、先生はみんなの意見を聞いてわかるようにしたつもりだけど、どうだったかを教えて?」 「さっきの時間、どうして、みんながだまってしまったのかわからないんだよ。どうしてかを教え... 続きをみる
学校生活の中でも、学習時間に子供たちはいろいろな発想を秘めています。 それぞれの子供の発想(いろいろ性)が全体の場で生かされているとはいえません。 そのためには、一人の発想を全体の場で協議する場を設定します。 子供集団(教育されていない集団)は平等ではありません。 集団のなかで位置の高い子の発言は... 続きをみる
2学期が終了しました。 2学期は、学校行事も多く大変だったと思います。 先生も子供たちもほっとしている時期ですね。 三学期には、卒業式以外に大きな行事がないです。 あとは、3月まで無事、何ごともなく過ごしたいと思う子供もいるでしょう。 ところが、学期末の気のゆるみのまま三学期に入ると思わぬことがあ... 続きをみる
教育随想 1065回 教育のおもしろさは 手引きが使えないこと
一人の子から得た指導経験を他の子供に直接与えることはできません。 一人の子を教え育てる方法は、すべて同じではありません。 新しい出会いの子供たちを見ると、今まで指導した子供に似ていることはあります。 先生は、指導を一般化、分類化されることが多いです。 「暴力的な子には」「落ち着きがない子には」など... 続きをみる
教育随想 1064回 先生の指導力は 子供が変わるきっかけづくり
一人の子がいました。 この子は緘黙児童です。 今まで学年が変わるごとにそれぞれの担任が言葉を使わせるために苦心を重ねてきました。 6年生になって、A先生が担任になりました。 その子については、前担任から事情は聞かされていました。 A先生は、示された資料をもとに献身的な努力を重ねてきました。 結果 ... 続きをみる
一つは、世間に向かって虚勢を張る「先生らしさ」 二つめは、子供の教育に自分の人生をかける「先生らしさ」 前者は、外に向かっての「らしさ」であり、後者は内に向かっての「らしさ」です。 子供の教育にとって重要な「先生らしさ」はどちらでしょうか。 当然、後者の「らしさ」ですね。 もちろん、前者を目指して... 続きをみる
教育随想 1062回 子供になめられたら なめられながら成長すればいい
小学生は、日々目のぐるしく変わるものですね。 だから、欠点も非常に多い時期です。 その時に、先生が絶対的な立場に身を置くと、子供たちの欠点だけが強く印象に残るものです。 「どうしてこんなことができないのだ」 「これぐらいのことが我慢できないのか」 「どうして聞くことができないんだ」・・・いろいろ ... 続きをみる
教育随想 1061回 学校は子供と先生が 共に間違いを起こす場
間違いは子供だけに起こる現象ではありません。 子供も先生も発展途上の人間です。 その間違いを率直に認めることです。 音読教材の読み間違い、漢字の筆順の間違い、計算間違いなど子供から指摘を受けることがあります。 下調べをしっかりしているつもりでも間違いは起こります。 その時に子供たちに「ごめんなさい... 続きをみる
教育随想 1060回 子供に 受け入れられることを意識しない
子供たちが望んでいる担任は、「やさしい先生」「親切な先生」「面白い先生」となっています。 このことを正面から受け止めて、若い先生の中には、子供集団に「受け入れられる」先生になろうとしています。 そのために悲壮な努力をされている方もいます。 子供たちの人気獲得に一年を費やしている風潮がうかがえます。... 続きをみる
現場の先生から耳にすることです。 「自己顕示力が強すぎる先生」 研究会にしても行事にしても常に、自分の意見を通そうとする先生。 きっと自信をもって仕事をしておられるのでしょう。 時には、自分に自信がなくて、それを隠すために自己顕示をされている人もいます。 その習癖は、職員と協調するときに問題になり... 続きをみる
ユーチューブ動画、誰もが立ち上げることができます。 動画の中には、視野を広げたり考えさせる視点を与えてくれたりするものもあります。 しかし、その根底に、「自分の存在を知ってほしい」「自分を認めてほしい」という承認欲求が感じられます。 世間の人に注目されるために、より特異な、さらには過激な動画も散見... 続きをみる
教育随想 1057回 学び手の事実から指導が始まる(教員採用試験指導から)
教材研究と授業の指導に加えて、教員採用試験の指導もしています。 対象は何年か講師経験をして改めて採用試験に挑戦したいという方です。 数年間のブランクがあります。 大学を卒業したてとは違い、多くの教科の勉強をこなすのは大変です。 今、指導しているのは 数学 国語(長文読解・語彙・古文・漢文他) 理科... 続きをみる
教育随想 1056回 ネット検索「すぐにわかる」ことが問題点
今は情報過多ですね。 どんなことでもネット検索すればわかるようになっています。 学習の場においても、子供たちは「調べる」と称してネット検索します。 これが問題なのです。 答えが「すぐにわかる」ことが問題なのですね。 子供たちは、ネット検索するときに「調べてみます」と言います。 ところが「しらべる」... 続きをみる
病気にかかることがありますね。 医者に診察を受けて薬を処方してもらいます。 医者の立場からみると、患者の病気を治したということになります。 しかし、医者は病気をなおしていません。 患者自身の生命力と治癒力が病気を回復に向かわせています。 医者は、その底辺を支えただけです。 医者が直接病気を治してい... 続きをみる
教育随想1054回 先生を裏で支える五者(学者・医者・易者・役者・芸者)
は子供たちの前でいろいろな先生を演じています。 一日、朝から放課後、下校するまで子供たちの前でどんな自分を演出されているのでしょうか。 先生は、それぞれの場面で意図的に自分を演出します。 もちろん、自然にその先生から出ている場合もあります。 私が師匠からうかがった五者のことをお話します。 学者 知... 続きをみる
子供の指導を厳しくする。 厳しく指導する時はあります。 指導が厳しすぎるということで保護者からクレームが上がっています。 学校の話です。(相談を受けて) 3年生の学級です。 担任の先生の指導が厳しすぎて、学校に行きたくないという子供たちが増えているとのことです。 どんなところが厳しいのか全体像はわ... 続きをみる
教育随想1052回 教師の適性「いっときの力」ではなく こつこつと
丹精をこめて育てる。 植物に花を咲かせるには「いっときの力」ではだめです。 年間を通して、その植物の育て方に通じていることです。 寸時を惜しんで世話をしなければなりません。 その世話をやくことが、この上なく幸せに感じられる人。 これが教育につながります。 要するに、教育は瞬間的な技術ではないのです... 続きをみる
動物を愛することができる人、子供は胸の内を開きます。 よくいわれることに「動物は餌、人は言葉」で仲良しになるといいます。 しかし、子供たちと深くつきあって、お互いが協調できたり、理解したりする間柄になるには、師弟間の愛が必要です。 言葉ではないもので先生と子供が分かり合える。 目に見えない放射線で... 続きをみる
教育随想 1050回 教師としての適正 微笑みをもって見守る
詩人のサトウハチロウさんは、「子供のにおいは太陽の匂い」と表現されていました。 子供たちと付き合っていて感じること。 春先に、若い草が萌え出す前の枯草。 春をいっぱいためこんで、これから青い空に向かってぐーんと伸びだす匂い。 清流のなかで気持よく泳ぎまわる鮎の匂い。 どれも、枠に縛られないエネルギ... 続きをみる
かつて、総合的な学習が始まって以来、子供の気づきを大切にするために、意図的にさせる学習をよしとしなくなってきた。 かつて指導案の指導目標の文末は、「・・・させる」という 文言で終わっていた。 やがて、「指導者の意図を前面にたざずに、子供たちが学びにおいて気づいていけるようにする」という考え方に変わ... 続きをみる
教育随想 1048回 先生に対して 保護者が不信に思うとき 前半
保護者とのトラブル、私の耳にも入ってくる。 先生にとって、つらいときでもある。 自分ではがんばっているつもりでも、保護者が不信感を持つ。 先生と保護者の間には、子供がいる。 その子供は最初において当然、保護者よりである。 4月から指導が進むと、少しずつ子供が先生に近づいてくる。 そして、子供が先生... 続きをみる
タブレットの上にだいたいの字(漢字も含めて)を書けたらよしとする。 現場の先生が「漢字をしっかりと書けなくても形さえあっていればよしとする」ことに疑問を持たれていた。 その学校では、百字練習をやめようという方向になっているそうだ。 したがって、漢字の止めやはねは許容範囲だという。 文科省の指導書に... 続きをみる
授業についての考え方の一つとして例をあげる。 あくまで一つです。 教材を子どもに理解させ伝えていく。(文化継承という側面) 理解過程は内容に興味関心を持たせることが始まり。 そのために、いかに、効率的に、わかりやすく 伝えるかが大切。 授業開始5分間。 大抵の授業は、導入に5分間以上かかっている。... 続きをみる
4年理科の教科書に「生き物のふゆごし」の学習がある。 単元のねらいは以下の文言である。 1.冬の動物の活動や植物の成長に興味・関心をもつ。 2.動物の活動や植物の成長と季節のかかわりをとらえることができる。 3.春・夏・秋における生き物の様子と比べて観察することができる。 この学習の方向性を次のよ... 続きをみる
教育随想 1044回 全国大会の研究授業 その前後に関心をもつ
かつて、全国大会の研究会に参加された先輩の先生の話。 話題1 ・・・研究授業が終わったあとの話。 あとの反省会には参加されなかった。 終わったあと、各教室の廊下をぶらぶら歩いておられたときのこと。 教室から突然の怒号。 「なぜ、昨日のようにしなかったのだ。なぜ、先生に恥をかかせたのか」 その先生が... 続きをみる
現場の先生によく質問されるのは、「子供に対する言葉かけをどうしたらいいですか」という内容である。 先生がたは、言葉を教育の主力媒体だと思っておられる。 もちろん、子供らに指示したり評価したりする時に言葉を使う。 決して言葉をないがしろにするものではない。 ただ、問題なのは、言葉かけを問題にされるな... 続きをみる
教育随想 1042回 「働き方改革 担任の先生は3人」???
ある小学校の取り組みの記事。 その中からいくつかの文言をとりあげる。 ・・・担任の先生は3人です。新しい取り組み・・・その名も「チーム担任制」「早く帰れる」先生たちの働き方改革。 学年2クラスを3人の先生が担当する。 学級担任1組と2組、そして学年担任で3人のローテーションを組む。 一週間交代で担... 続きをみる
供たちの登下校の行き帰り。 学校でおもしろかったこと、いやなことの不満が聞こえてくる。 しかし、その話を周りの子が同意しているわけではない。 どちらかという聞き流しの状態である。 友だちの不満を自分のものとして受けとっていない。 ある子は、自分の気に入っているゲームの話をしている。 不満の話もゲー... 続きをみる
理科や社会の問題解決学習において最後は結果、結論にたどり着く。 そして、結論を出したらすぐに正しい知識として指導者は子供たちに理解を求める。 どのような結論であっても、そこには、角度を変えると疑問がわく。 その疑問こそ、学びの一歩である。 学びは疑うことである。 本当にそれでいいのか。 それでは、... 続きをみる
教育随想 1039回 4年「熱の伝わり方」 正解よりも正解の周りの真実へ
前回は、金属棒の真ん中を熱したときの熱の伝わり方であった。 今回は、「熱する棒を傾けて棒の中央を熱する」問題である。 こうなると混乱する子供がいる。 熱を粒のようなものと考える子は、傾けると熱は上にあがらないと考える。 逆に、室内でストーブをつけると、上の方の空気のほうが暖かくなる。 風呂の場合も... 続きをみる
教育随想1038 回 4年理科 「もののあたたまり方」 予想理由に付き合う
理科の学習の場合、 疑問⇒予想⇒討論⇒実験⇒結果⇒考察➡疑問の手順で進められる。 そして、この問題解決過程のどこに力点をおくのか、どのような科学的能力を育成したいのかを明確にする。 科学的な思考は手順を大切にする。 実験結果を知識として覚えておきなさいではだめである。 4年 理科 「もののあたたま... 続きをみる
教育随想 1037回 保護者のクレーム 子どもを真ん中におく
昔は、子どもを学校に送り出すときに 「先生の言うことをしっかりと聞くんだよ」 先生には 「うちの子ども、悪いことをしたら叱ってやってください。」 先生にお任せでした。 今は、保護者の学歴が高くなっています。 知的レベルにおいては、同等かそれよりも低く見られています。 それは、授業を参観すればわかり... 続きをみる
今、音楽会の練習をされている学校がほとんどでしょう。 音楽会は、学校の音楽教育、集団教育をする上において大切な行事です。 ところが最近において、(以前からかもしれないが)この行事が学校の主体性を失う状況になっています。 いくつかの例を紹介します。 学校が決めた曲目に対して、保護者が「古い」「楽しく... 続きをみる
教育随想 1035回 自分の身を守る、弁解に使用する言葉が豊富
私が指導を受けていた先生のお話から入ります。 「今の子どもの語彙は豊富。今の幼稚園児は、昔の6年生に匹敵すると言われています。 けれども彼らと行動を共にすると、偏った使い方が見えてきます。 その一つの傾向として 自分の身を守る、弁解に使用する言葉が豊富であること。 他人を責める言葉が豊富であること... 続きをみる
「ある枠組みががっちりできてしまうと、脳はその枠の外のことを そもそも認識しようとしない。」(養老孟司) 低学年から「この子はすぐに手が出て暴力的なところがある」 その子は、低学年から担任によって次の担任に申し送りされてきました。 「すぐに手がでる」というその子に対する認識だけが固定化されて、上... 続きをみる
これは、かつて大学の先生がお話になったことです。 そこから私なりに考えてみました。 1.クラスの全員を学習の中に引き込む(全員参加) どの教育研究会でもよく言われることです。 全員参加が全員発言することを目標においていることがあります。 子どもたちのほとんどが挙手していれば全員参加です。 ... 続きをみる
仮に名人と言われる先生の授業をいい授業の最高点とします。 あくまで「仮に」ですよ。(私は生涯 迷人) 実際の授業では、瞬間的に「いいなあ」と思えることがあります。 授業の底辺を考えてみます。 新任の先生でも体験されたことがあると思います。 授業一時間がいい授業でなくても、部分的にいい授業になること... 続きをみる
先生方に「いい授業とはどんな授業ですか」と尋ねると、いろいろな答えが返ってきます。 指導に沿って着実に学習が進んでいく授業。 計画・意図されたことが、時間の終了とともに達成されている授業。 子どもたちの発表が多い授業。 先生中心ではなく子どもの活動が多い授業。 授業者の巧みな技術が子どもの指導に多... 続きをみる
なしをかにたちは、どのように受け取ったのか。 そのとき、トブン かわせみだ やまなしだ やっぱりやまなしだ おいしそうだね さあ、もう帰ってねよう かにの気持ちを想像するかぎになる6つの言葉です。... 続きをみる
水面からの侵入者「かわせみ」が魚を捕獲しました。 「ぶるぶるふるえているじゃないか」とお父さんの声。 「こわいよ、お父さん」と兄の声。 「だいじょうぶだ。心配するな。そら、かばの花が流れてきたよ。」 殺生があったあとに、「白いかばの花びらが、天井をたくさんすべってきました」 一つの命が消えたあとの... 続きをみる
「そのときです。にわかに天井に白いあわが立って、青光りのまるでぎらぎらする鉄砲だまのようなものが、いきなりとびこんできました。」 課題 そのときどんなことがおこったのですか。 かには何をみたのですか。 あくまでかにがとらえた世界です。 「そのとき」一瞬です。 「いきなり」は思いもかけない瞬間です。... 続きをみる
勉強会でなかよし学級を担任している先生のお話です。 ・・・5,6年生を担任している二人の男の子のことです。 5年生の子どもが授業を受けるために、交流学級に付き添って 行く時のことです。学級の中に入ると、他の子どもたちが私の そばに寄ってきて、「Y君、発表がんばっていたよ」「運動会... 続きをみる
今は情報過多ですね。 どんなことでもネット検索すればわかるようになっています。 学習の場においても、子供たちは「調べる」と称してネット検索します。 これが問題なのです。 答えが「すぐにわかる」ことが問題なのですね。 子供たちは、ネット検索するときに「調べてみます」と言います。 ところが「しらべる」... 続きをみる
やまなしという作品は ある時は暗く ある時は急に明るく ある時ははげしく ある時はゆるやかに 明るさの中に暗さがあり 暗さの中に一点の光があります。 この場面は明るい いや暗いよ どちらでもないよ 明るいけどどこか明るい 暗いけどどこか明るい 子どもたちの感想に寄り添っていきます。 「つうと銀の... 続きをみる
「谷川の上から見ていたのでは、この作品はまったくわからないのです。みんなもかにの目で、谷川の底に自分をしずめてみましょう」 この言葉から「やまなし」を始めます。 二ひきのかにの子どもに寄り添って読みます。 子がにの目になって 心になって見ている谷川の底を見ていきます。 谷川の底から見ていることが、... 続きをみる
教材としての文学作品は、多くの人々が作品の解釈をされています。 どれも熱心に追究されているものが多いです。 私は、敬服するばかりです。 その一方で、ひとつの疑問がうまれるのです。 文学作品についての研究が、どちらかというと作者の立場で研究されています。 作者の考え方、生き方、人生遍歴などから作品の... 続きをみる
常々、授業は立体的だと言ってきました。 直線的な授業(教科の論理のみで進める) 平面的な授業(教える側と教えられる側の二元的) 立体的とは、それらの上に、子ども一人ひとりの特性、心理、体調を考慮します。 直線的な授業・・・一次元的な授業 多くの授業は、指導者の一方的な教材研究、指導手順によって結論... 続きをみる