教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 864回 2年国語「スーホの白い馬」第3時 学習指導

本時目標
 生まれたばかりの子馬を連れ帰ったスーホのやさしさや喜びを読み取る。


教材解釈
「ぐんぐんくらくなっているのに、スーホが帰ってきません」
 ひつじかいの仕事は、ひつじの世話をしているのだから明るいうちに終わるはずである。
草原の中で暗くなることの恐怖、おばあさんの心配。
 おばあさんにとっては、たった一人の孫である。かけがえのない孫である。
その孫が草原の中で一人になることの危惧はいかほどであっただろうか。


さわぎはじめました」ということは、スーホは仕事に慣れているので、そのうちに戻るだろうと思っていたみんなが「さわぎ始めた」ということは、尋常ではない事件だということになる。
 時間がたてばたつほど、「心配でたまらなくなったころ」とあるが、みんなはどのような心配をしただろうか。
 一番に狼などの獣に襲われたのではという心配。
病気やけがで倒れたとか、迷子になったという心配もあっただろう。


「スーホは、にこにこしながら、みんなにわけを話しました。」
おばあさんもみんなもとても心配していたのに、スーホは遅くなったことを謝ったのだろうか。
「にこにこ」して戻ってきたスーホを見て、安心しただろう。
スーホが最初に謝らなかったとしたらどうして「にこにこ」しているのだろうか気になるところである。
子馬をほっておけなかったスーホのやさしい気持ち。
子馬の命を助けることができたうれしさ。
そのことをみんなに夢中になって話すスーホの純真さ。


「心をこめてせわしたおかげで
 スーホは子馬にどのような世話をしたのだろうか、「すくすく」という言葉から感じられるスーホの細やかな世話の在り方がわかる。


子馬の姿「雪のように白く」「きりっとひきしまって」
だれでも思わず見とれる」この三つの言葉は、子どもたちにしっかりとイメージさせたい。


「思わず」「見とれる」の言葉を大切にする。
この場面では、子馬を拾って帰り、大きくなるまで育てたスーホのやさしさがにじみ出ている。
スーホの新たな人物像の追加てある。


2.指導にあたって
「みんながしんぱいでたまらなくなったころ」と「にこにこにしながら
 みんなにわけを話した」との対比の中で、子馬の心配をしていたスーホのやさしさを読み 取らせる。


指導展開
課題 子馬をつれてきたスーホの優しさを見つけよう


スーホのやさしさがわかるところはどこだろうかを読み取る。
② 独りで読み返して、わかるところに線を引く。
②その理由も考える。


➡やさしいと思ったわけをノートに書く。
にこにこしながら
食われてしまうかもしれない。
心をこめてせわ
すくすくとそだちました などの言葉から想像する。


板に書かれた言葉や文からやさしさを見つける。
言葉や文を発表する。
それぞれについて話し合う


ノートに話し合って感じたことや考えたことをまとめる
 ※特に、話し合って新しくわかったことは何か。
  話し合って考えが変わったことは

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