教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2021年8月のブログ記事

  • 教育随想576回 3年国語「夕日がせなかをおしてくる」教材分析

    教育随想576回 3年国語「夕日がせなかをおしてくる」教材分析 1.指導目標 ◎文章を読んで感じたことや考えたことを共有し、一人一人の感じ方に違い  があることに気付くことができる。 〇文章全体の構成や内容の大体を意識しながら音読することができる。 〇文章を読んで理解したことにもとづいて、感想や考... 続きをみる

  • 教育随想 575回 詩「わたしと小鳥とすずと」指導

    実際の教材をもとにして、授業の在り方を考えていきます。 教材分析については、私の力量不足で至らないことも多いです。 これからいろいろな学習指導案について提案します。 私が授業で最も大切にしてきたことは、教材と子どもとをつなげることです。 教材のどこを、どのようにつなげていくかという点についてお話し... 続きをみる

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  • 教育随想574回 二学期、授業の始まり ゆっくり 仮眠もあり

    今年は行事も中止されている学校が多いですが、運動会を実施するところでは、二学期の最初から体育の授業が組み込まれます。 長期休暇と暑さは、大人も子どもたちも体がついていかないこともあります。 暑さに負けるなと叱咤激励される意欲的な先生もおられます。 その気持ちはわからないでもありませんが、子どもたち... 続きをみる

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  • 教育随想 573回 子どもの小さな事実を集める先生

    夏休みの長い期間が明けて、子どもたちと出会います。 二学期、最初の出会いはとても大切な瞬間です。 子どもたちとは、一学期終了時のイメージを心に留めて別れています。 ですから、最初に子どもの姿を目にした時は、とても新鮮な感じを受けます。 この感覚、感性的なものを大切にします。 子どもたちの表情 夏休... 続きをみる

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  • 教育随想 572回 夏休みの宿題 先生の学習指導の結果では

    夏休みの宿題提出からわかる担任の指導力 夏休みは、子どもたちが主体的に勉強する機会です。 いくら宿題が強制であっても、すべての子どもが提出すると限らないです。 まして、計算や漢字の画一的な宿題は、子どもそれぞれの能力に見合ったものではありません。 学校として、何も宿題をださないで夏休みを迎えさせら... 続きをみる

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  • 教育随想571回 二学期を迎えるにあたって「空白の時間を知る」

    夏休みがまもなく終わります。 県や市によっては、8月の下旬から二学期が始まります。 夏休みが終わり、先生は、子どもたちと出会います。 しばらくの間、顔を見ていません。 先生と子どもたちにとっては、空白の時間です。 学校での規則的な生活から解放されている子どもたちが、再び、学校教育の管理下におかれま... 続きをみる

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  • 教育随想 570回 形式的な授業 パターン化

    形式的な授業で物語文の内容を教え込みます。 私は、全市の教科部会で国語の研究分の会に出席するのがあまり好きではありませんでした。 部会のなかで、指導力の強い先生が国語指導の有るべき姿、授業のパターン化を押しつけられるからです。 その一つのパターンとして 読む・・問題提出・・考えさせる・・答えを尋ね... 続きをみる

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  • 教育随想 569回 物語文の指導 指導者の考える「物語の落ち」に誘導?

    物語文でなければ国語の指導ができないと言われる先生がいます。 まず、登場人物の心情を中心にとらえます。 指導過程において、「登場人物の気持ちは?」という質問の連発。 子どもが自由に登場人物に寄り添うのではありません。 指導者の教材解釈に基づいた考えを核にして、子どもたちを追いつめます。 ここが問題... 続きをみる

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  • 教育随想568回 教科書 頭に入れて持ち歩く

    2学期に向けての教材研究が始まります。 私も指導案作成を開始しました。 まず、2学期に指導する教科書の単元に目を通します。 年度当初にも内容について理解するために教科書を読みます。 2学期は、もう少し詳しく読みます。 その目的の一つに、すべての単元の内容を理解した上で、月間計画をたてることにありま... 続きをみる

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  • 教育随想 567回 指導案は 4つの変数からできている

    私は、指導案をいつも「学習指導計画案」と呼んでいます。 あくまで、計画案なのです。 計画案は、子どもたちと勝負する前の案ですから、実際の場では修正を余儀なくされます。 これが実に楽しいのです。 計画の浅はかさ、視点のずれ、学習者の学びの読み違い。 計画したことを無理に実践すると、子どもたちを指導案... 続きをみる

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  • 教育随想 566回 授業を行ずる 常に、指導案の改訂を

    私は、現場を離れてから勉強会のために、各教科の毎時間の指導案をかいています。 具体的に指導案を書いて、授業のあり方、進め方を一緒に勉強しています。 教育論をお話させていただくことはほとんどありません。 こうあるべきだということを話してみても、目の前の先生の役に立つことは少ないです。 もし、お話する... 続きをみる

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  • 教育随想 565回  不登校児が 出やすい時期

    多くの不登校の子どもたちと接してきました。 かつては、虚弱体質、学習不振、貧困、過程の内輪もめが主な原因でした。 しかし、時代が変わると、学習優秀児、素直な子、勤勉な子どもが増えてきました。 いわゆる、「よい子」がある日、突然に不登校になるケースがあります。 その兆候は、事前に察知できることが多い... 続きをみる

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  • 教育随想564回 自由にしていいよ 頭がフリーズ

    保育園や幼稚園の先生の話です。 今の子どもたちは、遊びも画一的になっている。 提案された遊び方は上手にできる。 しかし、自分で遊び方を考えることはできない。 大人の指示がないと遊べない子が多くなっている。 自由に遊べない子どもたち。 親の世代も豊かで便利な時代に生まれています。 物事にはすべてマニ... 続きをみる

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  • 教育随想 563回  社会の実態は、教育実践者のヒントの場

    今まで、子どもたちの実態については、いろいろな角度からお話させていただきました。 しかし、今のコロナが流行している社会において、義務教育(小・中学校)における問題点が浮き彫りになっています。 どんなに教育目標を「思いやりのある子」と掲げてみても、実際の社会は少し違っています。 教育の成果を数値で示... 続きをみる

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  • 教育随想 562回  子どもの成熟 異年令集団との交流

    子ども同士、同世代子どもたちの会話を聞いていると、とても単純です。 すべて片言で通じ合っています。 本当に通じ合っているのではなく、情報交換の程度です。 その反面、お互いの感じ方、考え方に深く関与している会話はありません。 子どもたちが成熟していかない一つの要因として、子どもたちに世代をこえた会話... 続きをみる

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  • 教育随想 561回  子どもが成熟しない

    家庭の役割は、共同体社会に出ていくための準備場所です。 学校とか社会の一員になってくための「大人になるための通過儀礼」の場であるはずです。 しかし、子どもたち見ていると、延々と「子ども生活」を演じ続けているように思えてなりません。 子ども生活から一歩も進化しない有袋類の子のような気もします。 もち... 続きをみる

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  • 教育随想 560回  指示は、子どもの自由を奪う

    教育において、「指示」、そして、「導く」、これをあわせて「指導」と言います。 指示することで、学習過程がすっきりします。 指示することで、子どもたちは学びやすくなります。 明確で適切な指示は、学習を効率的に目標まで到達させることができます。 指示にもいろいろあります。 席に座りなさい。 静かにしな... 続きをみる

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  • 教育随想 559回 班活動は 副班長の活動が決めて

    一学期は、個人学習とペア学習を中心として、子ども一人ひとりの学習意欲、コミュニケーション力を育成します。 さて、二学期は、小集団を通して、協同的な姿勢を育てます。。 その一つとして、班長・副班長・班員の役割分担です。 この三つのなかでもっとも難しい役割は何でしょうか。 班長のように思われますが、実... 続きをみる

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  • 教育随想 558回 子どもの感性は 先生を一瞬で見抜く

    散歩の途中のことです。 少し離れたところで、母親と幼い子どもがせみとりをしていました。 一匹、セミを捕まえました。 そして、透明の容器に入れました。 すると、セミは激しくはねをばたつかせて動いていました。 二人の子どもは、それを見て感動していました。 「動いている、お母さん」「うわっ、生きているん... 続きをみる

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