教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2023年6月のブログ記事

  • 教育随想 974回 授業は、指導者の意思(気持ち)ではなく意志(意欲)

    この教材を・・・わからせたい。 この教材で・・・気づかせたい。 この教材で・・・考えさせたい。 「させたい」という指導者の意思を明確にするのが授業者である。 それをしないで、子どもたちの学びに追従する授業になっている。 それがあたかも子ども中心であると思うことさえある。 子どもに寄り添って、学びを... 続きをみる

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  • 教育随想973回 授業の醍醐味 先生の造詣の深さと巧みな演出

    能力に関係なく学級すべての子供が、学習の進行にしたがって参加意識を高めていきます。 「ぼくでもわかる」「ぼくにもできる」という気持ち。 一時間の授業が緊張に満ちています。 授業の最初は頭をたれていた子供たちが、授業が終わるころになると頭を起こして表情には明るさが戻ってきます。 子供たちの学ぶエネル... 続きをみる

  • 教育随想 972回  ベテランと呼ばれないように

    ベテランとや呼ばれるのが何歳からなのでしょうか。 周りから呼ばれるだけであって、先生自身はつねに初心者、挑戦者の気持ちをもてればいいですね。 今の学級はどうですか。 子供たちは、あの子は問題だと日々、愚痴をこぼしていませんか。 教員も年数を重ねてくると、どのような学級、子供を受け持っても、その結果... 続きをみる

  • 教育随想 971回 二十代の先生へのメッセージ

    新卒の3年間は、学校全体の動きがわかるまで無我夢中であったと思います。 教員をめざした動機があったことでしょう。 その目標をおぼろげながらもめざしてこられたことでしょう。 やがて、6年目を迎えます。 6年もたつと、学校や子供のことについて、一通り理解できるようになります。 学校学級の行事のこなし方... 続きをみる

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  • 教育随想 970回 こんなこと なんでやる 子供たちの声

    直接耳にした子供たちの声。 立場を変えてみると、納得できることばかり。 話題1 自転車の安全教室講習 教えてくれた自転車の乗り方、わかるけど町で見かけたことないよ。 だれがあんな乗り方をするんだろう。 本当に意味があるのかな。 「乗り方を子供たちが習得することではなく、世間にむけて、学校も安全意識... 続きをみる

  • 教育随想 969回 ちまたの子供の声 おかしいよなあ

    子供たちが学校の外で友だち同士で雑談しています。 その話のなかにおもしろい話がありました。 話題1 先生の机の周りは整理整頓できなくて、どうしてぼくらには整理しろと強制するのかな。 ぼくたちは毎日机をふいているけど、先生の机を自分でふいているのをみたことがないよ。 休憩時に、机の上を整頓してから外... 続きをみる

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  • 教育随想 968回 どちらが先かな 授業と宿題 学習意欲と学習態度

    疑問1 学校での学習ができるから宿題をするのか。 宿題をするから学校での学習ができるようになるのか。 「あなたは宿題をきちんとしないから勉強がわからないのよ」という先生。 授業で理解していないことを宿題にして独りで家で勉強できるのか。 宿題が練習、復習というねらいをもっているなら、その前提は、授業... 続きをみる

  • 教育随想 967回 子供が求める授業 期待を裏切る授業

    今の子供たちは英知にとんでいます。 昔のように、先生の話をわかっていても我慢して聞くことが苦手です。 一言聞いて頭が回転する子が増えています。 質問することがすぐに浮上してきます。 中には、納得のいくまで聞き返す子供もいます。 学習の目標と内容がわかったら、すぐにやってみたいのです。 先生の長った... 続きをみる

  • 教育随想 966回 学力優秀だけが 先生ではない

    今からお話するのは、私をかつて指導してくださった先生のことです。 先生が最初に赴任されたのは、札幌市の小学校でした。 一学級70名、各学年約500名、先生の数は70名おられたそうです。 その先生のなかでも、「あの先生に習ってみたい」という先生がいました。 その先生は、先生らしい風格があり、その学級... 続きをみる

  • 教育随想 965回 子供から風が吹く 先生から風を吹かす

    学級において、それぞれの子供から個性を含めてさまざまな風が吹いています。 子供たちからは、願い、欲求、不満の風が吹いています。 そして、学級という集団においては、それらの風が反応しあいます。 不協和音になったり、響きあったりします。 大切なことは、子どもたちの風(主張・ふるまい・性格など)を先生が... 続きをみる

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  • 教育随想 964回 働き方改革 なぜ労働の内容が問われないのか

    教育を効率的、合理的に進めようとしています。 教育に効率性を求める必要があるのか疑問に思います。 現場では「〇〇の導入で仕事の負担が少なくなった」という声。 さらには、働き方改革と称して、労働時間ばかりが問題視。 教育実践の内容はとりあげられないです。 時間をかけてもかけなくても、先生が子供をどれ... 続きをみる

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  • 教育随想 963回 教科書は教えても 教科書で教えられない

    授業前の準備で、指導書を見ながら教科書に手順を細かく書き留めておられる先生。 教科書に指導例が書かれている「赤本」を手にされている先生。 指導書さえあれば、先生でなくても誰にでも教えられるのではという外部の声。 教科書は、指導者と子供との接点である。 教科書をを介して、先生と子供とが交流する。 教... 続きをみる