教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2020年9月のブログ記事

  • 教育随想391回 係活動は先生の下請けではない 原点に戻る

    係活動は、子供たちにとって楽しくてやりがいのあるものでしょうか。 子どもの主体性を大切にとは言いながら、本当にそのようにできているのでしょうか。 当たり前のこととして、先生は、このような反省を日々しています その反省にたって、先生は何か新しい方法を考え、子供たちの前に方法を提示したり、意欲や関心を... 続きをみる

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  • 教育随想 390回 指導主事の指導助言「先生の教室はきたないです」と・・・

    指導主事が学校訪問して、先生方一人ひとりの授業を参観したそうです。 全体の研修の場で、各先生方の授業や教室について指導されました。 その時の話を聞きました。 そのなかで、印象的だったことを紹介します・ 10年目の先に対して、主事の先生が言われたこと。 「教室がきたないです」と言われました。 授業に... 続きをみる

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  • 教育随想 389回  授業で子どもを明るくする

    「授業だけが教育ではない。先生は、授業よりも、もっと学級経営、生徒指導、道徳教育に教育の重点を置くべきである。」 確かに、子どもの人間性という観点に立てば、学級経営、生徒指導、道徳教育は重要な問題です。 新任の先生は、必ず先輩の先生方から、学級経営が大切であると教えられます。 学級経営がうまくいか... 続きをみる

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  • 教育随想388回 話し合い学習の指導 最初の一歩  

    先日、ある先生から相談を受けました。 授業の中で、子どもたちがいろいろな意見を出してきて収拾がつかなくなりそうでした。 その時に子どもたちの発言を止めてしまいました。 学習の課題からそれていくのが怖かったからですと言われました。 先生は、自分の考えた路線に子どもの話し合いを乗せます。 話し合いは、... 続きをみる

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  • 教育随想 387回 ごんぎつね 最後の6場面 一つの指導

    「ごんぎつね」の最終場面です。 ここは、子どもたちが今まで読んできたことの評価の場面です。 最後の5行を中心に子どもたちと読み深めます。 ・・・・ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずきました。     兵十は、火縄銃をばたりと取り落としました     青いけむりが、つつ口から細く出ていました... 続きをみる

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  • 教育随想386回 物語文「ごんぎつね」クライマックスは最後の場面ではない

    「ごんぎつね」の教材は、ごんが鉄砲で打たれて死ぬ6場面がクライマックスになっています。研究授業によく取り上げられる場面です。 しかし、それは、ごんの行動のクライマックスです。 ごんが葛藤のすえ、兵十の家の中に入るに至ったのは、5場面が心のクライマックスがあったからです。 「おれは引き合わない」とい... 続きをみる

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  • 教育随想 385回 子どもに「わかったですか」は禁句

    授業中でよく使われる言葉です。 国語の音読の場面です。 「読める人は手をあげて」「うまく読めない人はいるかな」 最初から読める、読めないと子どもたちを振り分けています。 「先生の説明でできますか、できない人はいませんか」 「できない人は手をあげなさい。」 できない人が子どもたちの前に姿をさらすこと... 続きをみる

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  • 教育随想384回 子どもたちを学習に誘い込む 三つの世界

    現場での授業がますます形骸化されてきているように思います。 授業のIT化と称して、電子黒板をどのように活用するかを研修のテーマにされている学校があります。 教育機器は、歴史的に見ても、現場の先生が求めて導入されたものは少ないです。 いろいろな教育機器が導入されましたが、その時は少し盛り上がるのです... 続きをみる

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  • 教育随想 383回 「ごんぎつね」ごんを悪者にしない

    また、「ごんぎつね」と再開しました。 ごんと出会うたびに、ごんの見方が少しずつ違ってきます。 指導者の年齢と体験、価値観の変遷によって、物語文(小説も含めて)の解釈が微妙 に違ってくるものです。 ですから、指導書なるものにぶらさがっていては、授業者としての力は育ちま せん。 どんなに拙くても、自分... 続きをみる

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  • 教育随想 382回 学級通信は 帰宅する子どもの姿そのもの

    「ただいま お母さん、今、帰ったよ」 玄関のドアを開ける帰宅した子どもたちの姿。 「今日ね、とても楽しいことがあったんだ」 「今日、ぼく、算数の時、ほめられたんだよ」 「体育のマット運動で、上手だと先生が言ってくれたよ」 帰宅する子どもの姿は、今日一日の学校生活を反映しています。 時には、うつむい... 続きをみる

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  • 教育随想 381回 4年理科「とじこめ空気や水」空気の存在を意識させるために

    4年生では、物質・エネルギーの内容として、空はや水の様子を比較しながら「粒子」について基本的な見方や概念を学習していきます。 その中で、本単元では「粒子の存在」を学習し、その後「ものの温度と体積」によってさらに「粒子のもつエネルギー」と続いていきます。 教科書では、大きく取り扱わなくなりましたが、... 続きをみる

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  • 教育随想 380回 授業における 入力と出力

    学習内容の精選 教科の系統性、前学年から次学年、さらには中学校の学習とのつながりを考えます。 核になる学習を考えます。 中心になる内容・知識が何かを考えます。 できるだけ学習内容をそぎ落とします。 この時に、消去法を使います。 系統性に深く結びついていないものから削っていきます。 後の単元学習でも... 続きをみる

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  • 教育随想 379回 社会科 先生が資料を解説しない

    4年生の社会科学習の単元に「自然災害にそなえる人々とわたしたち」 があります。 そのねらいは どのような自然災害が発生したのか。 どのような被害をもたらしたか。 地域の人々が、自然災害の被害を減らすためにどのような努力を しているかを考える。 今、災害が多いなかでとても大切な学習です。 ある先生が... 続きをみる

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