教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2020年8月のブログ記事

  • 教育随想 378回 ワークシートだけで終わるの?

    ある先生から伺った話です。4 学年で物語文の指導について、世話係から指示があったそうです。 教科書の物語文をコピーして、その用紙の下、5cmぐらいをあけるそうです。 その下の欄に子どもたちが一人で読んで思ったこと、考えたことを書かせるということです。 いわゆる、独り読み、書き込みという方法です。 ... 続きをみる

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  • 教育随想 377回 教育の成果は コロナ社会の中に具現化

    楽しく学ばせないと子どもたちは興味関心を持ちません。 指導者は子どもに忖度して指導の仕方を変えます。 子どもに難しさの壁をつくらないようにします。 苦労しないで、短時間で、効率よく学ばせるようにします。 指導案を検討会、「ここで子どもがつまずかないように」と。 前もって、道を覆った雪をかき分けてお... 続きをみる

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  • 教育随想 376回 人間のくらしとつながる「月の理科学習」

    単元目標(学習指導要領より) ○ 月や星を観察し、月の位置と星の明るさや色及び位置を調べ、月や星の 特徴や動きについての考えをもつことができるようにする。 月は日によって形が変わってみえる。 1日のうちで、時刻によって位置がかわる。 星の集まりは、1日のうちでも時刻によって並び方は変わらないが 位... 続きをみる

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  • 教育随想375回 やさしいけど乱暴な子 乱暴なところもあるがやさしい子 

    「次郎物語」を書いた下村湖人という人がいます。 私が中学の時、初めて読んだ小説です。 私は、次郎の生き方に共感したことを覚えています。 その後に出会ったのが、山本有三の「路傍の石」です。 少年の時から丁稚奉公に出された男の子のお話でした。 人生のなかで、いろいろな人、物、事象と出会います。 それら... 続きをみる

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  • 教育随想 374回  学習ルール  先生が決めて子どもが壊す

    学習ルールの多くは指導者が最初に決定します。 挙手の仕方や発言の仕方も最初に決められています。 指導者の都合で決めることが多いです。 これは、子どもたちが決めることは難しいと判断したからでしょう。 子どもたちは、先生のルールにあまり考えることなく従います。 最初が大切だという先生は、その方法をとら... 続きをみる

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  • 教育随想 373回 学習指導は 逃げ道をつくらないこと

    「わかりません」と「忘れました」 新しく子どもたちを担任すると、次のようなことがあります。 子どもを指名して問題の答えを求める時です。 「わかりません」と答える子。 「忘れました」と答える子。 前学年までは、この一言で許されていたようです。 子どもたちの実態に応じて、次のような言葉を投げかけます。... 続きをみる

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  • 教育随想 372回  学級づくりは 常に壊すこと

    ある学校の校長先生が職員に向かって言いました。 「学級づくりは最初の3日で決まる。」 かつて、同僚が書籍を出版しました。 「1年生は、最初の一週間で決まる」 職員がよく話していたことです。 「学級は、最初の一か月、4月に決まる。」 「最初の3日で決まる」 最初の基本的な学習の仕方、学級の生活の仕方... 続きをみる

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  • 教育随想 371回 授業技術 「わからなさ」を競争

    「できる、できない」「わかる、わからない」を言えることが学習の基本です。 これは今まで何度もお話ししてきましたが、今回は、実践に沿って書いてみます。 個人(自主)と集団(協同)の二つの観点から考える必要があります。 私たちは、できることよりもできないことの方が多いですね。 子どもたちは、何ができて... 続きをみる

  • 教育随想 370回  先生、ぼく、宿題をしないからねと 宣言する子

    学習意欲が乏しい子ども、どの学級にもいます。 4月に新しい学級をもったとき、歓迎されない子どもたちがいます。 一つは、問題行動をとる子どもです。 二つ目は、学習意欲がほとんどない子どもです。 先生のつぶやきとして 「今年は、難しい子どもがいるので大変だ」 「えっ、あの子が私のクラスに入っている。」... 続きをみる

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  • 教育随想 369回 授業 先生に見放された子どもたち

    学習意欲が低下している子どもたち。 やればできる子どもに多いです。 「あなたは、頑張ったらできるのだから」と励まされる子。 励まされても頑張ろうとしない子。 ある時期には、学習意欲があり勉強に努力したこともある子。 宿題や忘れ物が多い子。 授業において、自主的に話し合いに参加しない子。 それなりに... 続きをみる

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  • 教育随想 368回 授業 ふつうと見なせる子どもたちの指導 

    「ふつう」の子どもってどんな子か難しいですね。 ここでは、学習意欲だけに限って考えます。 宿題を忘れることはほとんどありません。 先生の説明を聞けば、おおまかなことは理解できる子どもたちです。 集団の半数以上を占めます。 彼らは、授業においては指導しやすい子どもたちです。 指示したことを忠実にこな... 続きをみる

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  • 教育随想 367回 授業 学習に意欲的な子どもの指導

    授業を子どもの「ものの考え方」や「意欲」と切り離して考えることはできません。 子どもたちが本来、内に持っている「生き方」や「考え方」を大切にして、教科の独自な活動の中にそれらをうまく生かしていくことがねらいです。 授業を構成するとき、教材の理解過程だけを問題にしません。 それぞれの学習過程において... 続きをみる

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  • 教育随想 366回 自主と協同 二つの視点にたった授業(学習)をめざして

    授業って何でしょうか。 子どもたちに教材をわかりやすく伝えること。 子どもたちに考える力を育てること。 計算ができるようになること。 漢字に興味を持たせて使えるようにすること。 いずれにしても学習内容に興味関心を持たせて楽しく学ばせることが授業の役割です。 ネット授業の役割も上のようなねらいです。... 続きをみる

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  • 教育随想 365回  教育は 接客業に?

    問題を起こした子どもが出ると、すぐに家庭訪問。 保護者に事の原因をしっかりと説明して納得してもらうようにします。 その時に、一人で家庭訪問をしないようにします。 後で、保護者との間で「先生がこんなことを話した、話していないでトラブルにならないようにするためです。 保護者のクレーム対策だそうです。 ... 続きをみる

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