教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 902回 3年国語「モチモチの木」自力で読む

三学期の最終の教材である。
一年間の子どもの能力は高まっているはずである。
この時期は、指導者は子どもを突き放してみる。
先生が子どもたちにどれだけの読む能力を育てたかを評価する。
課題を提示して、一人で読み取る練習をする。
  2時間程度の時間をかけて読ませる。
全員で決めた学習課題を一人で読み取っていく。


最初に指導者の方から課題を与える。
そのなかで、自分の課題が見えてきたらその課題を書いて追究させる。
1場面
② 豆太がどんな子どもかわかる言葉をぬきだす。
②豆太は、どうして一人でせっちんに行けないのか。


2場面
③ 昼間と夜の豆太はどんなちがいがあるか。


3場面
④灯のともったモチモチの木の様子をぬきだす。
④ 見ることができる人はどんな人だろうか。


⑤ 4場面
⑥医者さまをよびにいく豆太の様子がわかる言葉をぬぎたす。
⑥ 豆太はどうして「なきなき走った」のだろうか。
⑦ 豆太はどうして灯のともったモチモチの木を見ることができたのか。


5場面
⑧ 「は、は、は。」とわらった時、じさまはどんなきもちだったか。
⑨ 「弱虫でも、やさしけりゃ」の後に、どんな言葉がつづくだろうか


この時間は、子どもたちにできるだけノートを使わせる。
今、IT教育でノートを使わせない傾向が強くなってきている。
すべてを合理的、効率的にすすめようとしている昨今である。
しかし、私は、自筆で書くことも大切にしてほしいと思う。
自分の思いが手の筆圧とともにノートに刻まれていく
学びは、本来、独りである。
孤独な営みである。
どの教科においても、この3月は自力でできる課題をあたえる。
子どもの力を試す最後の機会である。
三月を消化試合にしない。
三月は、一年で最高の学び(独り・協同)ができる時間である。

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