教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2022年8月のブログ記事

  • 教育随想 803回 小1児童に「幼稚園・保育園行きなさい」ニュースから

    こんなニュースがあった。 小1児童に「幼稚園・保育園行きなさい」 女性教諭の不適切言動、授業参観の保護者が目撃。 発表によると、教諭は、2019年度と21年度に担任だった1年生児童に対し 「暴れたり騒いだりする子たちがいるところに行きますか」 「幼稚園・保育園に行きなさい」などと計12件の不適切言... 続きをみる

  • 教育随想 802回 学びの質を 全員発言に求めない

    集団学習をとりあげる。 指導者の側にたって考えることにする。 いい授業の条件として「クラス全員を学習に引き込んでいるか」 授業の反省会では、子どもたちが授業に全員参加しているかどうかが話し合われる。 その時の全員参加の基準の一つが「発言する子どもの多さ」である。 なかには、全員発言を絶賛されること... 続きをみる

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  • 教育随想 801回  現場の実態からずれる 研究授業

    全国研究発表大会 地域教育研修会での研究授業、そして、校内の研究授業発表会。 研究授業ははなくなることはない。 私は、現役の時に、全国、県内の研究会、研究授業に参加させてもらった。 時には、研究授業をさせていただいたこともある。 私が研究授業するときは、多くの小道具を使わない。 とってつけたような... 続きをみる

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  • 教育随想 800回  子どもの潜在的な力を信じて

    病気も傷害も、最終的には本人の潜在的な力で修復する。 コロナも同じである。 人間の免疫力を信じることが必要である。 もともと人間の体に生まれた時から備わっている力を最大限に引き出せるようにするのが免疫力である。 外部の薬に頼りすぎると、本来の自己復元力を失う。 子どもの生活、学びも同じである。 子... 続きをみる

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  • 教育随想 799回 見通しと手段だけを与えるのが学習指導

    指導者が子どものできない、わからないことに最後まで付き合わない。 見通しと手段を理解させたら、子どもから手を放して見守る。 計算の苦手な子がいる。 その時に、先生が、がむしゃらに子どもに計算練習を強いても子どもは意欲を膨らますことはない。 子どもが十分に計算を理解しないまま、プリントによる宿題をだ... 続きをみる

  • 教育随想 798回  はやくはやく  ぐずぐずしないで

    先生は、子どもの指導において、スピート゛、時間、数値にとらわれている。 一定時間内にいかに早く高い得点を獲得するかがねらいになっている。 テストは、その最たるもの。 問題を解くのに時間のかかる子を問題にする。いや、気になる。 その子は、時間さえあれば、解決にたどりつくことがでるのに、その思考の過程... 続きをみる

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  • 教育随想 797回  教育は 煩わしさが大切

    煩わしいとは「処理がめんどうで不快に感じる様子。」 日常生活においては、ごはんを炊く煩わしさから炊飯器が誕生。 めんどうな掃き掃除から電気掃除機の誕生。 階段を歩く煩わしさからエスカレーターや動く歩道の誕生。 このようにして、人間は、諸々の煩わしさから解放されてきました。 便利さとは、煩わしさから... 続きをみる

  • 教育随想 796回 「夏休み宿題お片づけ隊」自治会の行事

    次のような案内が届きました。(自治会だより) 「自治会館で、夏休みの宿題を楽しくお片付けしませんか。大学生のお兄さんが分からないところや、困っているところを教えてくれまいよ。 ・・・自治会館では、宿題が残っている子どもたちに、涼しい自治会館で宿題を終わらせ、元気に新学期を迎えられるようにお手伝いが... 続きをみる

  • 教育随想 795回 国語力の低下 ごんぎつねの授業の記事から

    興味深いネット記事がありましたので紹介します。 筆者は石井光太(いしいこうた)さんの記事です。 石井さんについては、次のように紹介されています。 「1977年東京生まれ。作家。国内外の貧困、災害、事件などをテーマに取材・執筆活動をおこなう。」 少年犯罪から虐待家庭、不登校、引きこもりまで、現代の子... 続きをみる

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  • 教育随想 794号  ていねいな情報は脳力を衰えさせる

    猛暑が続いています。 防災アプリからの熱中症警戒アラートです。 「○○県では、今日12日、熱中症の危険性が極めて高い気象状況になることかせ予測されます。」 危険な時間帯を確認し、熱中症予防のための行動をとってください。」 連日、この情報が配信されています。 さらに、具体的指示として次のようなことが... 続きをみる

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  • 教育随想 793回  子どもを育てる先生 子どもを管理する先生

    教育界がIT教育に傾いていくなかで、一方的な教育方法が多く話題になっています。 先生の夏休みの職員研修の多くは、この課題を扱っているようです。 しかしながら、教育の新しい方向にだけ目がいくと大切なものを失ってしまいます。 それは、教育機器による指導、専科担任による指導などが多くなっても昔から変わら... 続きをみる

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  • 教育随想 792回 チンパンジーの集団から学ぶ

    動物たちは、自分たちの餌の獲得、安全の保障のために群れをなしています。 ニホンザルは動物園に行くとわかるように、明らかに個体の優劣が見られます。 一つの餌が客によって投げられたとき(本当は禁止)その餌に向かうのは、優位なサルです。 見ていると自分のそばに落ちても素知らぬ顔をしている時があります。 ... 続きをみる

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  • 教育随想 791回 情報は 主体性を奪う ?

    連日暑い日々が続いています。 防災情報には「熱中症警報アラート、野外の活動はなるべく控えて」 炎天下で作業したり運動したりすると、自分の体はどのように変化するかを一番よく知っているのは自分自身ですね。 外からの指示で「野外からの活動は控えて」と指示されることではありません。 主体的にそれぞれの人が... 続きをみる

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  • 教育随想 790回 学校教育目標って 先生のための目標でしょ

    学校教育目標は、どの学校にもあり、、校長室に額縁に入れて目立つようになっています。 外来者を校長室に招き入れた時に、学校の理念がわかるようにしています。 私の学校は、このような方針に立って子どもを教育、指導していることを伝えています。 学校のお題目として、あまり大きく修正されることなく存在し続ける... 続きをみる

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  • 教育随想 789回 学校で一番 きびしい先生をめざして

    手にやさしい 肌にやさしい 胃にやさしい 自然にやさしい・・・。 世の中「やさしい」という言葉にあふれています。 教育においても、このやさしさに左右されているところがあります。 子どもたちは、やさしい先生を求めています。 その内容は、叱らない先生、うるさく言わない先生、宿題を多くださない先生・・・... 続きをみる

  • 教育随想  788回  書き取りの学習が 手書きではなくコンピュータ

    「6年生の夏休みの宿題すべてがコンピュータなんですよ」と先生の驚きの声。 疑問をもっていることがあるというので伺った。 「書き取りをノートにしないのですよ。画面に手でなぞり書きをすると、正解の文字が画面に浮かび上がるようになっています。はねる、とめるがいい加減でも正解の漢字が画面上に表れるのです。... 続きをみる