教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2022年1月のブログ記事

  • 教育随想 674回 三学期後半は 次学年の準備

    学年の教材の多くは2月には終了します。 高学年の算数は、早ければ、1月には終了するのではないでしょうか。 一年間、学び方指導をしてきた結果、成果が表れる時です。。 この時期の子どもは、もちろん、担任、教科担任の指導の結果です。 それは、反省の材料でもあります。 教科書が終了した時から子どもたちを次... 続きをみる

  • 教育随想 673回  机間散歩? 机間指導?

    教育現場では、机間巡視という言葉ではなく机間指導という言葉が使われています。 巡視は、警戒、監督のために見て回ることです。 言葉の意味合いを考えると、少し厳しいように思います。 ただ、何を警戒するか、何を監督するかによります。 ただ、どうして、今までその言葉を使っていたのでしょうか。 机間指導は、... 続きをみる

    nice! 1
  • 教育随想 672回  学習意欲は 生活意欲に 転化される

    オンライン授業が多くなってきています。 オンライン授業では、映像を含めて豊富な資料をもとにして教えることができます。 能力の違うすべての子どもを一括にして相手するための工夫が必要です。 しかし、実際の教育委員会の授業や学校のオンライン授業を見ると、ふだんの講義形式の授業です。 おもしろさに欠けます... 続きをみる

  • 教育随想 671回 話合い活動の活発化  埋没、依存、雷同

    集団学習の利点は、一人一人の子どもの意欲を高める。 さらに、周りの助力により理解を助ける。 また、周囲の考えに耳を傾けたり、討論したりして、一人ひとりの考えが固定化されにくくなる。 しかし、教室内を注意してみると、問題点が見られる。 はっきりした自分の考えを持たない子どもの動向である。 話し合いの... 続きをみる

  • 教育随想 670回 先生、説明を待ってください 先生ストップ

    気楽に発表できる。 わからないことを尋ねられる。 話し合いの雰囲気が柔らかくなる。 子どもたちが自分を全体の場に少しずつ出せるようになる。 そのような段階で、同じ意見がでてもよい。 いや、どしどし安心して友だちと同じ考えを発表すればいい。 内容が深まらなくてもよい。 自分がみんなの学習に参加できて... 続きをみる

    nice! 2
  • 教育随想 669回  コロナと子どもの間に 先生がいる

    私のところに来ておられる先生の学校で、ある学年に感染者がでたとのこと。 まわりの子どもたち、先生もPCR検査を受ける。 その学級の子どもたちも自宅待機を強いられている。 もう、待機してから一週間以上になるという。 その理由は、PCR検査が混んでいて、すぐにできないらしい。 昨日、休日ではあるが、委... 続きをみる

  • 教育随想 668回 話し合い活動の活発化 発表言葉から話し合い言葉へ

    発表するときは、丁寧な言葉「です」「ます」を語尾につける。 話し合い、特に、学習においては、普段の言葉を使うようにする。 堅苦しい発表言葉ではなく、柔らかい話言葉を使っていく。 子どもたちの内言がそのまま出るような、つぶやきが音声化されるような言葉を使って話し合いを進める。 話し合いは、集団思考で... 続きをみる

    nice! 1
  • 教育随想 667回 話し合い活動の活発化 学習に必要な言葉を導入

    発表指導を進めるにあたって、大切なのは、学習に必要な言葉を導入していくことである。 したがって、その言葉は、授業進行中に生み出される。 わからないことが出てきたとき、どのような言葉を使うのか。 子どもたちの様子を見ていると、次のようなことばがででくる。 「えっ、今の話、わからないよ」 「どうしてな... 続きをみる

  • 教育随想 666回 話合い活動の活発化 発表形式の指導

    統制の段階から、少しずつ、学習の秩序を保ち、効率をあげるようにする。 「先生、これでは、話し合いができないよ」 「話が重なって聞こえないよ」 「よく発表するのはいいけど、もう少し相手の意見を聞かないとだめだなあ」 「同じことを言って、話が進まないよ」 子どもの気づき、このままではだめだという気持ち... 続きをみる

    nice! 1
  • 教育随想 第665回  話合い活動の活発化  無統制の段階

    どもたちが自分の考えを少しずつ、誰もが話せるようになると、学級の雰囲気は和らいでくる。 教室が学習の内容によっては、にぎやかな様相を見せる。 時には、雑談が少し多くなることもある。 笑い声、喚声のたぐいも起こってくる。 自分たちが自由に話せる、話してよいとなると緊張が解けてくる。 一つの課題や発問... 続きをみる

    nice! 2
  • 教育随想 664回 話し合い活動の活発化  中位の子の活発な動き

    あまり発言しない子どもが、発表した時に間違えることがあります。 言い間違えであったり、答えそのものが間違っていたりします。 この時に、指導者は、瞬時に周りの子を観察してみてください。 どのような表情をしていますか。 「そんなことも知らないのか」 「はっきりいってよ、時間がもったいない」 「何か言い... 続きをみる

  • 教育随想 663回 話し合い活動の活発化 リーダ―中心の段階

    先生の発問に対して答えるのは、一部の能力の恵まれている子どもです。 それらの子どもたちによって、多くの授業が展開されています。 挙手した子どもを指名して発言させることが多いです。 できる子どもたちをつなげて、本時目標を達成します。 指導者の言いたいことを発言してくれる子どもによって展開されます。 ... 続きをみる

    nice! 1
  • 教育随想 662回 話し合い活動 活発にするために

    話合い活動を指導していく場合、2つの方法があります。 一つ目は、話し合いをさせるために学習する。 二つ目は、学習するために話し合う。 これは、話し合い活動を活発化するための両輪です。 話し合いは、学びの手段です。 集団思考のための手段です。 子どもにとって楽しくて質の高い授業であれば、自然に子ども... 続きをみる

    nice! 1
  • 教育随想  661回  子どもを育てる 待つこと

    待つことの意味。 二人で歩きます。 どうしても自分のペースで歩いています。 相手は遅れます。 それを待ちます。 一緒に歩けるように、からだであなたを感じながら歩きます。 待ちながら歩きます。 待つということは、相手の歩調に合わせることです。 待ち合わせの時。 あなたが定刻よりも来るのが遅れている時... 続きをみる

  • 教育随想 660回  発表形式 温かさがにじみでてくるように

    独りが考えるということ。 自分の考えをおぼろげながら把握するということ。 自分が理解していることを反芻するということ。 理解できない疑問を浮かび上がらせるということ。 これらの個人思考は、集団思考にも生かされなければなりません。 わいわいがやがやの発言。 「子どもたちがよく発表していますね」と参観... 続きをみる

  • 教育随想 659回 三学期 子ども一人ひとりの花が咲く

    三学期の位置づけについては、今までもお話してきました。 4月、先生は、新しい子どもたちと出会いました。 その時のことを覚えておられるでしょうか。 座席に座っても落ちつかない子 暴言をはく子 宿題をほとんどしない子 先生は嫌いだと公言する子。 授業中にほとんど発表しない子 自己主張が強く、友だちの意... 続きをみる

    nice! 1
  • 教育随想 658回 班学習を 先生の下請けにしない

    班学習をどの場面で子どもたちに活用させるかを考えます。 よく見受けられるのは、班学習が先生の下請けのような活動をしていることです。 先生が班のリーターに指示して、班を動かしている場面です。 野外活動の場合は、ほとんど、このパターンですね。 しかし、学習においては、支障をきたすことがあります。 子ど... 続きをみる

    nice! 1
  • 教育随想 657回  班学習における個人的な指導

    班学習、話し合いを見守りながら、先生は、。適宜、指導を入れます。 1年 「はい」「いいえ」「ちがいます」の意思表示ができる。 自分から進んでわからない点が言える。 発言者をしっかり見て聞ける。(眼で聞く) 相手を決めて話ができる。(誰に伝えたいのか) 2年 「○○さんと同じです」「まだあります」な... 続きをみる

  • 教育随想 656回 班における話し合い活動 学年別目標

    学年ごとに目標の目安をあげます。 これは、私の実践からの学んだことです。 達成できた時もあれば、できなかった時もあります。 ただ、目標をもつことで、実践の道すじができます。 あくまで参考程度に考えてください。 1年・・・ペアを中心にして 一人でしゃべらないで友だちの話が聞ける。 隣同士で話し合える... 続きをみる

  • 教育随想 655回 班学習  押し付ける、話の腰を折る子ども

    明けましておめでとうございます。 今年も命をいただきました。 その命を少しでも生かしたいと考えます。 教育は、命でもって命を育てる営みです。 班学習における基本的な指導   「仲間を尊重し、認め合う」 このようなことは、誰もが言えることですね。 問題は、その実践にあります。 荒れている学級では、そ... 続きをみる