教育随想 738回 学級担任になって一か月 子どもからもらった宿題
新しい学級が始まって一か月が終わる。 学級担任は、新学期当初の気持ちと一か月を経た気持ちとを比べてみる。 当初、明るく希望を持っていた気持ちが、少し沈んでいる先生がいる。 実際に子どもたちと接してみて、今まで考えていた以上に悩みが多くなった先生がいる。 いきなり保護者にクレームをかけられて困惑され... 続きをみる
子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。
教育随想 738回 学級担任になって一か月 子どもからもらった宿題
新しい学級が始まって一か月が終わる。 学級担任は、新学期当初の気持ちと一か月を経た気持ちとを比べてみる。 当初、明るく希望を持っていた気持ちが、少し沈んでいる先生がいる。 実際に子どもたちと接してみて、今まで考えていた以上に悩みが多くなった先生がいる。 いきなり保護者にクレームをかけられて困惑され... 続きをみる
教育随想 737回 きつつきの商売 グライマックス 音の合唱
.指導目標 とくべつメニューの雨の音に包まれて聞いている野ねずみの家族の 気もちと様子を想像する。 .指導にあたって ○いろんな音を再現してみるのもおもしろい。 ○子どもたちが楽器の演奏のように、擬音語を表現させる。 ○これらの音を野ねずみたちがどのように感じているかは、... 続きをみる
教育随想 736回 3年国語「きつつきの商売」 クライマツクスの前半
この場面をあえて二つにわけて指導する。 野ねずみの一家が音を聞く前の様子と聞いている時の様子にわける。 1.指導目標 店の評判を聞いてやってきた野ねずみの家族の音を聞くまでの様子 を想像する。 2.指導にあたって 「へえ」・「へえ」・「へえ」・「そいつはいいなあ」 「よ... 続きをみる
教育随想 735回 3年国語「きつつきの商売 」2場面 音を授業の真ん中に
この作品は、「音」だけで子どもと勝負できる作品である。 子どもは、音を声で表現することは得意である。 だれでも参加できる授業を設定することがねらいである。 その時に、何を捨てて何を残すかを考えるのが授業者の指導観である。 本時目標 ぶなの音を出すきつつきと それを聞く野ウサギの様子を想像する。... 続きをみる
教育随想 734回 3年国語「 きつつきの商売 」 導入場面
本時目標 「おとや」というお店をだしたきつつきの気持ちを想像する。 指導にあたって 商売を始めるきつつきの気持ちを想像する。 〇大切な叙述 「それはもう」・・・言葉にできないくらい 「きつつきにぴったり」・・・どうしてぴったりなのか」 「えりすぐりの木」…選りすぐる 特にいいも... 続きをみる
教育随想733回 3年国語「きつつき」の商売」学習指導 ゆっくりと進める
指導目標 登場人物の場面設定などあらすじをつかむ。 晴天と雨天の場面 登場人物による場面分け リード文から物語の概要をつかむ。 学習の見通しをもつ。 読んだ感想を一言ずつ交流する。 感想を一言で表現させる。 いくつかの感想があっても、そのなかで最も大... 続きをみる
教育随想 732回 3年国語「きつつきの商売」 音の世界から映像へ
3年の国語の物語文教材に「きつつきの商売」という作品がある。 この話の中心は、「音」である。 自然界の音を紹介するきつつきの商売。 視覚に偏りがちな子どもにとって、耳から入る音を通して、自然の世界に引き込まれていく動物たちの姿を新鮮に感じるにちがいない。 「きつつきの商売」の指導の流れについて書く... 続きをみる
教育随想 731回 理科 さくら たんぽぽ チューリップの世
植物の学習は各学年で取扱われている。 野外観察をする前に、タンポポの花を机上で観察させる。 子どもたちの一番近い位置において観察させる。 植物の世界は不思議である。 子どもたちの身近な植物から学習する。 それは、さくら・たんぽぽ・チューリップである。 問題形式にして、子どもたちの好奇心を刺激する。... 続きをみる
教育随想 730回 野外観察 自然にせまるとは、自然を味わうこと
教科書のなかに「自然にせまる」という言葉がある。 「せまる」とは、対象との間隔がなくなって、もう少しでとどきそうになるとろまで近づくことである。 今では、生物の生態が映像で簡単に手に入れられる。 子どもたちは、映像によって生物教育がなされていることが多い。 子どもたちは、生物についての知識は豊かに... 続きをみる
教育随想 729回 4年国語「白いぼうし」 絵をかくように音読
ファンタジーのおもしろさを十分に味わえる。 不思議だなあ という感覚が芽生える作品である。 文芸教材の中心になるのは人物である。 松井さんの目と心に寄り添って読む。 ➡松井さんが見ているもの、心を動かしているものは何か ➡同時に松井さんをわきから見ている。第三者の視点。 松井さ... 続きをみる
教育随想 728回 気持ちの伝え方 4年生の国語教材「お礼の気持ちを伝えよう」 その2
手紙文を学習することの意義は、気持ちの伝え方のパターンを学ぶことにある。 もちろん、自分なりに文章の書き方を工夫すればよいことである。 しかし、型を学ぶことは、武道においても大切なこととされている。 型を習得することで、そこから応用、発展が生まれる。 手紙文も同じである。 手紙文の型は、誰もが自分... 続きをみる
教育随想 727回 気持ちの伝え方 4年生の国語教材「お礼の気持ちを伝えよう」 その1
「話し言葉と書き言葉が遊離されてきている」と言われている。 以前は、話し言葉がそのまま書き言葉にできた。 しかし、今の省略言葉や単語のみを使う話し言葉は、そのまま書き言葉にならない。 メールが日常でのコミュニケーションツールになっている。 気持ちを伝えきれていない実態がある。 伝言さえ伝わればいい... 続きをみる
新学期の授業が始まっている。 先生も子どもたちも新鮮な気持ちで授業に臨んでいる。 多くの子どもたちは、進級して今度こそはと期待感を抱いている。 当たり前のことだが、授業は学びの場を提供するところである。 その教室にいる全員の友だちと学ぶ場である。 誰もがその集団学習の場に参加したがっている。 とこ... 続きをみる
「今年は、いい学級を受け持つことになりました。前の先生がしっかりと子どもたちをしつけているので手間がいらないです。楽勝ですね。」という先生。 気の毒なことに、連休明けぐらいから、学級の子どもたちへの愚痴ばかり。 前の担任の指導効果は、長くて1か月。 2年生は、一週間で崩れる。 一年生の担任の先生が... 続きをみる
教育随想 724回 学級の組織づくり 観察➡診断➡治療の手順。
当番活動は、その日から必要な仕事だから、給食、清掃当番ぐらいは決めておく。 その場合も、子どもたちは前の学級の習慣を持ち出してくる。 当番についても前学年の学級によって、経験の内容が異なっている。 実は、ここが大切。 前学年の習慣を最初から否定してはいけない。 「新しい学級には、新しいやり方があ... 続きをみる
新年度が始まると、学級生活の準備という名目で、大掃除、学級のめあて、学級のルール、係活動分担、当番活動の割り当てなど、新学期の三日間は大忙し。 先生としては、最初にきちっとした型作りをしたい。 容器をつくってから液体を流し込む。 しかし、液体は、その枠組みの中で形が規制される。 形を変えることはな... 続きをみる
担任紹介のあと、教室に入る。 この時は、先生も子どもたちもなんとも言えない新鮮な気持ちになる。 わくわく感とほどよい緊張感がわく。 お互いによく知らない者同士のお見合いのような。 子どもたちは「どんな先生かな」と不安と期待をもって先生を注視する。 子どもは先生の言葉や何気ない振舞いの中に先生の人間... 続きをみる
教育随想 721回 担任になっても 子どもの先生にはなれない
新しく学級の担任になる。 「最初が肝心だ。だれが先生かを子どもに理解させなければならない」と言われた先生がおられた。 子どもになめられたらだめ。 威厳をもって先生の指示に従わせる方針をたてて指導にあたられた。 これも先生としての一つの生き方。 その先生と同じ学年をもつ機会を得た。 4,5月は、教室... 続きをみる
教育随想 720回 教室環境整備 子どもたちへの最初のメッセージ
進級する子どもたちの思いはさまざまである。 前学年の時に頑張れた子どもは、進級してもやるぞという気持ちをもって進級。 前学年の時には、うまくなじめなかったり、勉強に成果をだせなかったりしたが、新学年では、リフレッシュしようと進級。 これらの子どもたちを、最初にしっかりと受け止める。 入室した時に、... 続きをみる
私の知っている学校には、担任をしている先生が12人います。 そのうち、臨時講師が4人います。 その先生のお話を伺う機会がありました。 今まで担任を持たせてもらって、授業を通して子どもたちと関わることが楽しかったそうです。 ところが、新年度、学校の教員配置の都合上、なかよし学級を持つように言われたそ... 続きをみる