教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 920回  最後の後始末 残骸を残さない

子どもたちが去った後の教室、いろいろな思い出が詰まっています。
一年間立つと、教室の隅々まで先生と子どもたちの足跡が残っています。
担任にとっては思い出であっても、次の担任にとっては残骸でしかありません。
学年末、教室移動、学校転任があります。
最後の後始末をします。
次の進級してくる子どもたちや先生の身になって考えます。
ざっと挙げてみます。
① 子どもたちへの約束ごとの掲示物
    この時期まで貼ってあることが問題ですが、後始末すべきものです。
② 学校備品の返還、理科備品・図書等
③ 未使用の市販テスト
④ 先生の引き出し、子どもの机とロッカーの中の清掃。
⑤ 黒板、チョークの後始末。
⑥ 貼付物(セロテープ、画鋲、釘)の除去。
⑦ 蛍光灯、床面の清掃
⑧ 窓ガラスの清掃


もし、転任となれば、核場所に貼られている自分の氏名ラベル等もきれいにはがします。



こんなことにこだわるのはどうかという先生もおられます。
しかし、先生方が進級して、新しい教室に入ったときに気づかれたでしょう。
前の子どもたちや先生のにおいが残っています。
その様子を見て、担任の仕事ぶりがなんとなくわかります。
子どもたちには、後始末が大切だと語ってきたのとは矛盾することになります。


次に入室される先生の立場で考えると、自然にやるべきことが浮かんできます。
これが仲間を大切にすることです。

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