教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

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    教材研究をする場合、どの教科においても、まず、先生自身が自分の力で、一人の大人として、教材に向き合うことが大切だと考えます。 すぐに、指導書や参考書を読むのではなく、一人の大人として、自分自身がどのように感じたのかを素直に書きます。 そこには、子どものことは考えません。 子どもを頭におくと、指導の... 続きをみる

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    4年 国語学習指導計画案「こんなところが同じだね」 目次のあとにでてくる最初の教材です。 全員が参加できるような設定になっています。 1指導目標 〇様子や行動、気持ちや性格を表す語句の量を増し、話や文章の中で使うことができる。 〇話し手が伝えたいことや自分が聞きたい中心を捉え、自分考えをもつことが... 続きをみる

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    新学期には、学級のきまり、時間割、係活動等、多様な掲示がなされています。 それぞれの掲示物には賞味期限があります。 一学期掲示されたものが一年間はられていることがありませんか。 学年末には、掲示物の色がくすみ腐りかけていることがあります。 白くまぶしかった画用紙は、学年末にはくたびれてしおれていま... 続きをみる

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    直接耳にした子供たちの声。 立場を変えてみると、納得できることばかり。 話題1 自転車の安全教室講習 教えてくれた自転車の乗り方、わかるけど町で見かけたことないよ。 だれがあんな乗り方をするんだろう。 本当に意味があるのかな。 「乗り方を子供たちが習得することではなく、世間にむけて、学校も安全意識... 続きをみる

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