教育随想 826回 先生の口ぐせ 言いたくなるのが「はやくしなさい」
先生自身が自分の口ぐせに気付いていないことが多いものである。 いや、いや、自分の口ぐせぐらいわかっているよと言われるかもしれない。 しかし、意外に気づいていな言葉がある。 試しに、子どもたちにアンケートをとってみるとよい。 「先生の口ぐせべスト5」ぐらいの言葉を聞いてみる。 自分でも気づいていな言... 続きをみる
子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。
教育随想 826回 先生の口ぐせ 言いたくなるのが「はやくしなさい」
先生自身が自分の口ぐせに気付いていないことが多いものである。 いや、いや、自分の口ぐせぐらいわかっているよと言われるかもしれない。 しかし、意外に気づいていな言葉がある。 試しに、子どもたちにアンケートをとってみるとよい。 「先生の口ぐせべスト5」ぐらいの言葉を聞いてみる。 自分でも気づいていな言... 続きをみる
教育随想825 教育随想825回 3年道徳「よわむし太郎」視点を変えて考える 学習指導のポイント
主題 善悪の判断 自律 ねらい 心やさしいよわむし太郎が、殿様から白い鳥を守る姿を通して、よいと思ったことを行うときに大切なことについて考えさせる。 正しいと信じることを行い、正しくないと判断したことを止めようとする心情を育てる。 指導にあたって 教科書の問いかけは3つあり、問いかけの意味を考... 続きをみる
教育随想824回 3年 道徳「やめられない」学習指導(光村図書)
1.指導目標 ゲームに依存し、やめられなくなっているまりさの姿を通して、節度ある生活をするために大切なことについて考えさせ、度を超すことなく生活していこうとする判断力を育てる。 ※「度をこすことなく」は、度を超えてみて初めて、その問題点がわかるものである。 さらに、わかっいていもやめられないのが... 続きをみる
高学年の子どもが自分より下位の学年と遊んでいるのを見ると、リーダ―格を努めていることが多い。 委員会やクラブ活動の様子を見ると、委員長や部長という役職(与えられた役職)でまわりを動かしている。 それとは反対に、子どもは「おにいさん・おねえさん」的な感覚で周囲の子らに接している。 役割で演じる自分(... 続きをみる
中学年は、パワーもあり活動的な子どもたちである。 徒党集団を組む傾向が強い。 普通は同性集団で異性を排除する。(性意識の芽生え) 徒党は男女ともに見られるが特に男子が目立つ。 これは男子の行動範囲が広くかつ活動的だからである。 そこで留意すべきことをあげる。(あくまで私の実践経験から) 子どもたち... 続きをみる
研修課題として、「対話的学び」という言葉が多く使われている。 しかし、IT教育を取り入れるなかで、子どもたちが自分の生の姿で、友だちと考えを確かめ合う場が少なくなっている。 集団思考は、友だちと共に考え合うことである。 友だちの考えを参考にしなが自分の考えを明らかにしていくことである。 肉声で友だ... 続きをみる
教育随想 820回 3年国語 「ちいちゃんのかげおくり」 指導 その7
物語のクライマックスである。 子どもたち一人ひとりが今まで読み取ってきたことをもとにして、自分なりに ちいちゃんは幸せであったかどうかを考えさせる。 あくまで子どもの結論にとどめ、指導者が戦争反対を叫ばない。 3年生の子がとらえた戦争でいい。 ちいちゃんの家族を信じる心が、ちいちゃんを強くしている... 続きをみる
教育随想 819回 国語「ちいちゃんのかげおくり」 指導 その6
指導目標 「きっと帰ってくるよ」という家族を信じて一人で待っているちいちゃん の不安な気持と少しずつ元気がなくなっていく様子を読みとる。 指導の展開 導入 質問 ちいちゃんは、どんな朝をむかえたのでしょうか。 ※子どもたちからでにくいので、先生が確認する。 ・ちいちゃん... 続きをみる
教育随想 818回 3年国語「ちいちゃんのかげおくり」 指導 その5
1.指導目標 空しゅうで家族とはぐれてしまった空襲の様子を想像する。 ひとりぼっちになったちいちゃんの不安な気持ちを読みとる。 2.指導にあたって ○大きく分けて3つのを読みとる。 ①空襲警報の夜、火が回る恐ろしさ。 ②ばくれるに至ったちいちゃんと家族の様子 ... 続きをみる
教育随想 817回 三年国語「ちいちゃんのかげおくり」指導 その4
指導目標 家族みんなでしたかげおくりの様子とちいちゃんの幸せな気持ちを読み取る。 その裏に流れる切ない想いと暗い背景をお母さんの言葉を通して読み取る。 .指導にあたって 家族みんなでしたかげおくり、家族の気持ちの盛り上がりがあって、大きな 記念写真ができる。 たのしいはずのかげおくり、それをなんと... 続きをみる
教育随想816回 3年 国語「ちいちゃんのかげおくり」指導 その3
下巻の最初の単元である。 教材に入る前に、下巻の教科書、表紙等の学習も入れる。 新しい教科書を開く子どもたちの気持ちは新鮮である。 1.指導目標 〇表紙、扉の詩、目次などから、下巻の学習への見通しをもつ。 〇物語の世界に興味をもち、時代背景、登場人物、あらすじをとらえる。 2.指導にあたって ○... 続きをみる
教育随想815回 3年国語「ちいちやんのかげおくり」 指導その2
子どもたちにどのような認識の力を育てるのかを考える。 条件的な見方 戦争という条件のなかで生きる人間の行動と心情を考える力を育てる。 物語を読むとき、主人公は、一定の環境におれている。 さらに、いろいろな条件によって制約を受けている。 人間をとらえるとき、日常生活においてもな、人々は生育的、家庭的... 続きをみる
教育随想814回 3年 国語 「ちいゃんのかげおくり」 指導その1
〇情景や登場人物の様子、心情、その変化について、叙述に基づいて想像することができる。 〇読み取ったことについて、友だちと感想や考えを出し合い、その相違について共有しあうことができる 物語文の学習において、読むことと共有し合うことが中心になってい る。 ところが、読み取ることをワークシートに任せ、い... 続きをみる
教育随想 813回 先生の基本姿勢 させる しむける つきはなす
先生の基本姿勢と言うよりは、私自身が生涯貫いてきた姿勢です。 させる…その動作を勧めたり、命じたりする。 しむける・・・特定の行動をするように働きかける。 つきはなす…突いて押してはなれさせる。 させる 作業が遅い子どもをがまんできなくて、いらいらしてつい手助けする。 全体の効率をあげるために、遅... 続きをみる
子どもたちに勉強を教えている時に先生方は気づいている。 教えるだけでは一方的である。 教えるだけに偏ると子どもたちは興味関心を失う。 教えながら育てることの大切さをほとんど先生は知っておられる。 教えることと育てることは同時である。 医者は言う。 患者に自分の病気を治したい、元気になりたいと思う気... 続きをみる
グルメランキング 観光地ランキング 避暑地ランキング ニュースランキング・・・ 世の中、ランキングだらけである。 テレビやネットにおいて、ランキングをつけると視聴者が増えるからである。 私は、ランギングの調査にあたって、何人からアンケート調査をしたのだろうと不思議に思う。 ニュースランキングには... 続きをみる
街を歩いていると、若者が集団で座り込んでいる場面を多く見る。 その様子を見ると、楽しく語り合っているようには見えない。 一人ずつが自分のスマホで何かしらボタンを操作している。 ゲームかチャットかは知る由もないが、集団が沈黙の空気のなかに埋もれている。 何かしらの情報を得るために検索することはよくあ... 続きをみる
専科の授業者は、普段の子ども同士の交友関係に詳しくない。 専科授業で学級集団に接するとき、最初に確認しておくことがある。 ふだん、子どもたちがどれだけ学びに意欲をもっているかである。 子どもたちの学習の準備の状態を確かめる。 何人の子どものたちが机上に教科書とノートをおいているか。 さらに、今日の... 続きをみる
前回に続いて、専科を担当した場合の授業について。 専科の授業では、違った学級、ふだんは交流がない子どもたちの前に立つ。 子どもたちが先生に求めているものは、教科学習がおもしろいかどうかである。 当然、子どもたちは普段の担任の授業と比較しながら学習する。 専科担任は、最初に自己紹介をしたり、授業のた... 続きをみる
教育随想 807回 専科制における授業こそ、授業者の手腕にかかる
小学校高学年において、一部の教科(理科・社会)において専科制を実施しているところが多くなっている。 理由は、授業準備の負担を減らすため、さらには、中学校にむけての準備だと聞いている。 集団を育てるというよりは、専門的な知識を教える制度ということらしい。 私は、専科制を実施している学校の先生に話を聞... 続きをみる
教育随想 806回 5年国語「たずね人」 自力で読ませるための発問
国語の読解学習において、校外学習で先頭に先生がたって引率するようなことはしない。 先生の質問に答えていくだけの学習になる。 子どもは物語文の全容がはっきりしないまま物語の終着点につく。 子どもが自力で読むためのきっかけをつくる発問を考えることが教材研究である。 もちろん、その前に教材に対する一個人... 続きをみる
4年生の理科の学習に「月、星の学習」がある。 小学校の指導者にとっては、天文の学習はやりづらいものである。 多くが教科書や動画によって学習が済まされている。 「しらべましょう」「くらべましょう」「たしかめましょう」「きろくしましょう」と 観測主義で貫かれている。しかし、夜間の観察は難しい。 そも... 続きをみる
概数の意味を理解し、数を手際よくとらえたり処理したりすることができるようにするとともに、目的に応じて概数を用いることができるようにすることをねらいとしている。 「野球場の観客数が34523人と34500人、どちらが正しい人数かを子どもたちに話しあわせる。 野球場の観客数はたえず増減をくりかえしてい... 続きをみる
教育随想 803回 小1児童に「幼稚園・保育園行きなさい」ニュースから
こんなニュースがあった。 小1児童に「幼稚園・保育園行きなさい」 女性教諭の不適切言動、授業参観の保護者が目撃。 発表によると、教諭は、2019年度と21年度に担任だった1年生児童に対し 「暴れたり騒いだりする子たちがいるところに行きますか」 「幼稚園・保育園に行きなさい」などと計12件の不適切言... 続きをみる
集団学習をとりあげる。 指導者の側にたって考えることにする。 いい授業の条件として「クラス全員を学習に引き込んでいるか」 授業の反省会では、子どもたちが授業に全員参加しているかどうかが話し合われる。 その時の全員参加の基準の一つが「発言する子どもの多さ」である。 なかには、全員発言を絶賛されること... 続きをみる
全国研究発表大会 地域教育研修会での研究授業、そして、校内の研究授業発表会。 研究授業ははなくなることはない。 私は、現役の時に、全国、県内の研究会、研究授業に参加させてもらった。 時には、研究授業をさせていただいたこともある。 私が研究授業するときは、多くの小道具を使わない。 とってつけたような... 続きをみる
病気も傷害も、最終的には本人の潜在的な力で修復する。 コロナも同じである。 人間の免疫力を信じることが必要である。 もともと人間の体に生まれた時から備わっている力を最大限に引き出せるようにするのが免疫力である。 外部の薬に頼りすぎると、本来の自己復元力を失う。 子どもの生活、学びも同じである。 子... 続きをみる
指導者が子どものできない、わからないことに最後まで付き合わない。 見通しと手段を理解させたら、子どもから手を放して見守る。 計算の苦手な子がいる。 その時に、先生が、がむしゃらに子どもに計算練習を強いても子どもは意欲を膨らますことはない。 子どもが十分に計算を理解しないまま、プリントによる宿題をだ... 続きをみる
先生は、子どもの指導において、スピート゛、時間、数値にとらわれている。 一定時間内にいかに早く高い得点を獲得するかがねらいになっている。 テストは、その最たるもの。 問題を解くのに時間のかかる子を問題にする。いや、気になる。 その子は、時間さえあれば、解決にたどりつくことがでるのに、その思考の過程... 続きをみる
煩わしいとは「処理がめんどうで不快に感じる様子。」 日常生活においては、ごはんを炊く煩わしさから炊飯器が誕生。 めんどうな掃き掃除から電気掃除機の誕生。 階段を歩く煩わしさからエスカレーターや動く歩道の誕生。 このようにして、人間は、諸々の煩わしさから解放されてきました。 便利さとは、煩わしさから... 続きをみる
次のような案内が届きました。(自治会だより) 「自治会館で、夏休みの宿題を楽しくお片付けしませんか。大学生のお兄さんが分からないところや、困っているところを教えてくれまいよ。 ・・・自治会館では、宿題が残っている子どもたちに、涼しい自治会館で宿題を終わらせ、元気に新学期を迎えられるようにお手伝いが... 続きをみる
教育随想 795回 国語力の低下 ごんぎつねの授業の記事から
興味深いネット記事がありましたので紹介します。 筆者は石井光太(いしいこうた)さんの記事です。 石井さんについては、次のように紹介されています。 「1977年東京生まれ。作家。国内外の貧困、災害、事件などをテーマに取材・執筆活動をおこなう。」 少年犯罪から虐待家庭、不登校、引きこもりまで、現代の子... 続きをみる
猛暑が続いています。 防災アプリからの熱中症警戒アラートです。 「○○県では、今日12日、熱中症の危険性が極めて高い気象状況になることかせ予測されます。」 危険な時間帯を確認し、熱中症予防のための行動をとってください。」 連日、この情報が配信されています。 さらに、具体的指示として次のようなことが... 続きをみる
教育随想 793回 子どもを育てる先生 子どもを管理する先生
教育界がIT教育に傾いていくなかで、一方的な教育方法が多く話題になっています。 先生の夏休みの職員研修の多くは、この課題を扱っているようです。 しかしながら、教育の新しい方向にだけ目がいくと大切なものを失ってしまいます。 それは、教育機器による指導、専科担任による指導などが多くなっても昔から変わら... 続きをみる
動物たちは、自分たちの餌の獲得、安全の保障のために群れをなしています。 ニホンザルは動物園に行くとわかるように、明らかに個体の優劣が見られます。 一つの餌が客によって投げられたとき(本当は禁止)その餌に向かうのは、優位なサルです。 見ていると自分のそばに落ちても素知らぬ顔をしている時があります。 ... 続きをみる
連日暑い日々が続いています。 防災情報には「熱中症警報アラート、野外の活動はなるべく控えて」 炎天下で作業したり運動したりすると、自分の体はどのように変化するかを一番よく知っているのは自分自身ですね。 外からの指示で「野外からの活動は控えて」と指示されることではありません。 主体的にそれぞれの人が... 続きをみる
教育随想 790回 学校教育目標って 先生のための目標でしょ
学校教育目標は、どの学校にもあり、、校長室に額縁に入れて目立つようになっています。 外来者を校長室に招き入れた時に、学校の理念がわかるようにしています。 私の学校は、このような方針に立って子どもを教育、指導していることを伝えています。 学校のお題目として、あまり大きく修正されることなく存在し続ける... 続きをみる
手にやさしい 肌にやさしい 胃にやさしい 自然にやさしい・・・。 世の中「やさしい」という言葉にあふれています。 教育においても、このやさしさに左右されているところがあります。 子どもたちは、やさしい先生を求めています。 その内容は、叱らない先生、うるさく言わない先生、宿題を多くださない先生・・・... 続きをみる
教育随想 788回 書き取りの学習が 手書きではなくコンピュータ
「6年生の夏休みの宿題すべてがコンピュータなんですよ」と先生の驚きの声。 疑問をもっていることがあるというので伺った。 「書き取りをノートにしないのですよ。画面に手でなぞり書きをすると、正解の文字が画面に浮かび上がるようになっています。はねる、とめるがいい加減でも正解の漢字が画面上に表れるのです。... 続きをみる
子どもは、先生の机のまわりに寄ってきます。 「先生、好きな食べ物は」「好きな歌手は」「先生、子どもいるの」 とりとめのない質問をしてきます。 子どもたちが先生を観察しているのです。 先生は、子どもたちが寄ってくれるのでなんとなく気持ちのいいものです。 気を良くして、自分から子どもたちの遊びのなかに... 続きをみる
教育随想 786回 学習で信頼を得ないうちは 子どもと遊ばない
最近、暑さのせいで運動場で遊ぶ子どもたちが少なくなっています。 熱中症で児童が倒れたという話を近くの学校で聞きました。 4月の初めの一週間、運動場で子どもたちと遊ぶ先生を見かけます。 先生は、子どもたちと仲良くなりたいために自ら運動場に足を運びます。 その気もちはよくわかります。 先生方は、子ども... 続きをみる
対話する時、自分だけが勝手にしゃべっていることがあります。 反対に、相手の想いに気配りしながら寄り添って聞くこともあります。 自分だけが一方的に話すのは対話ではないです。 対話するとき、相手の感じ方、考え方を理解しながら話します。 気遣いながら、気配りしながら話します。 多くのお店、客を相手にする... 続きをみる
「今、学期が終わりました。振り返って、どのくらいの手ごたえをもっていますか」 このように質問されたら、どう答えるか。 子どもたちも静かに授業にのぞむようになった。 宿題を忘れる子が少なくなった。 発表できる子どもが多くなった。 友だちに少しは優しく振舞うようになってきた。 けんかが少なくなった。 ... 続きをみる
発問は、授業を構成するときの骨組みである。 一時間の授業において、3つの発問で構成すると、学習過程がわかりやすくなる。 発問の類別として、大きく二つある。 一問一答 答えが単語 あるいは文章の場合。 一問多答 答えが単語 あるいは文章の場合。 一つずつ説明する。 一問一答単語型 T「このグラフ... 続きをみる
子どもたち一人ひとりにタブレットが与えられている授業風景。 子どもたちは、自分の考えをダフレットに書き込む。 先生はタブレットの画面上で、子どもたちの考えを把握できるようになっている。 先生は、タブレットに集中。 授業後の先生の感想。 「一人ひとりの考えを把握できていいです。」 先生がはほとんど子... 続きをみる
ICT教育の ICTは「情報通信技術 」のことである。 文部科学省は、この教育を進める時に次のように伝えている。 「もはや学校のICT環境は、その導入が学習に効果的であるかどうかを議論する段階ではなく、鉛筆やノート等の文房具と同様に教育現場において不可欠なものになっていることを強く認識する必要があ... 続きをみる
教育随想 780回 子どもに寄り添うとは、一人の学びを充実させること
対話的学びは、独り学びの充実の上に成り立つ。 一斉授業の欠点は、個の学習に十分な時間をかけないことである。 個の学習、独りの学び方を子どもたちの事実から研究する必要がある。 子どもに寄り添うとは、一人の学びを充実させることである。 国語を例にとる。 ・全体を詳しく調べる。 時 季節 場所 登場人... 続きをみる
主体的に学ぶ子どもたちの育成 どの学校にも理念としてあげられている。 横文字になって、アクティブラーニングという言葉がよく使われている。 教育方法を横文字にすることで、あたかも新しい教育であるかのような錯覚をおこさせる。 教育において、言葉が変わっても、主体的な学びができる子どもを育てることに変わ... 続きをみる
質問を受けて子どもたちが返答する場面がある。 友だちの意見を受けて 「そうでーす」「いいでーす」と答えさせる教室がある。 間延びしたような返答である。 どうして、それらの言葉で終わってしまうのか。 「そうでーす」「いいでーす」と言ってしまえば、その後、考えなくてもいいからだ。 先生もその言葉を聞い... 続きをみる
「尊敬される教師とは」という質問に対して、「子どもの話を聞く先生」と答えられた先生がおられる。 尊敬される医者「患者の話を聞く医者」。 さらに、尊敬される仕事人のほとんどが、お客の要望をよく聞く人である。 すなわち、その答えは、どの職場にも通用することであり、教師に限ったことではない。 したがって... 続きをみる
教育随想 776回 子どもにとってつらい 先生の指示(言葉)
「まず、聞かせなければならない」という先生の意思。 「まず、聞かなければならない」という子どもの必要感。 この両方があってこそ、学習は成立する。 最も気になるのが、子どもが手遊びしていても平気で話を進める。 これは、先生の話は聞かなくてもよいというメッセージを送っていることになる。 子どもたちが隣... 続きをみる
「ほめる」と「しかる」は、子どもたちを指導する上で必要な時がある。 子どもたちは頑張ったことをほめられるとうれしい。 子どもたちがよくないことをして叱られると子どもはうれしくないという。。 叱られる時、誰に、どのようなタイミングで、どのように叱られるかによって、子どもの受け取り方は異なる。 親しく... 続きをみる
教育随想 774回 「スイミー」のクライマックス 音読 群読の活用
ねらい 岩陰にいる小さな魚たちに出会い、呼びかけ、知恵をしぼり考えがひらめいて、大きな魚を追い出したスイミーたちの様子を豊かに想像する。(4,5場面を一緒に扱う) 指導にあたって 物語のクライマックスである。 ★中心文は「かんがえた」「いろいろかんがえた」「うんとかんがえた」 かんがえた内容を... 続きをみる
教育随想 773回 最初の4行で読み深める 「スイミ―3場面」
ねらい すばらしい海の世界の様子読み取り、その中でしだいに元気を取り戻してい くスイミーの心情を想像する。 指導にあたって 〇場面最初の接続詞。 「けれど」とは反対の接続詞である。まぐろのこわいものに対する「すばらしいもの」をスイミーが発見することで、だん... 続きをみる
2年国語「スイミー」を例にとって考える。 場面を順番に読まない。 読ませると授業者は常に、子どもたちを引っ張ることになる。 師問➡児答 の繰り返しである。 子どもたちに考えさせるためには、場面全体を読まないとわからない言葉 を取り扱う。 2場面の最初の一行と最後の四行。 ある日・・・・こわかった ... 続きをみる
教育随想 771回 2年国語「スイミー」挿絵だけで あらすじを
あらすじをつかむことは、どの学年においても行われている。 映画でもドラマでも前もってあらすじがわかっていると見通しが立つ。 なかには、あらすじなどはないほうがいい作品もある。 低学年のあらすじは挿絵である。 挿絵だけて゜話の大体の流れを把握する。 挿絵は、子どもたちを物語の世界に引き込む。 スイミ... 続きをみる
教育随想 770回 2年国語「スイミー」 かっこよくスイミーを登場させよう
挿絵をもとにして、あらすじをつかむ。 一言感想を持たせ、発表を通してお互いの違いを意識させる。 お話の流れをつかむことは、子どもたち一人一人の読みの入り口に立たせること。 低学年の場合、文字よりも絵を見てお話の骨格を印象的につかませる。 その前に、子どもたちを連れて物語の世界に入る。 それが書き出... 続きをみる
教育随想 769回 2年国語「ス イ ミー」 主人公に寄り添う子ども
2年生の「スイミー」という作品は、仲間と共に生きることの大切さを示唆する。 今までの学級生活、自分と友だちの在り方を振り返ることもできる。 指導目標 〇文章の中の大事な言葉や文を書き抜き、それをもとに感想を書くことができる。 〇人物の行動や場面の様子などについて、想像を広げながら読み、感想を書く... 続きをみる
水泳指導が始まった。 近所の学校からも水泳指導の声が聞こえてくる。 ところが不思議なことがあった。 プール内からの子どもの声が聞こえてこない。 プールの子どもの様子は、こちらからは見えない。 騒がしい先生の指導の声だけが15分間以上続いている。 スピーカーから流れる先生の声は、近隣の住宅地に響き渡... 続きをみる
4年生の理科、生物学習は四季の変化による動植物の生態を学ぶ。 単元のねらい ○春、観察した生き物が夏の季節になると、どのように変わって生きているかを 観察できるようにする。 指導にあたって ○2つの観察から学習が構成されている。 ①校庭などの木やその周りの生き物が春と比べてどう変わってい... 続きをみる
先生と生徒が教育的実践を通して、共に学び合う、励まし合うことが大切。 この言葉は実践者の戒めでもある。 先生も子どもたちも自分を育てようとする意欲に満ち溢れている。 子どもたちに頑張れと指示して、先生が動かないのではない。 先生は、常に、自分を育てていく気持ちが必要である。 そんなことは、昔から言... 続きをみる
依頼されて採用試験の指導をしていた。 個人だが、講師の方の指導である。 何年間か講師をされている。 その指導が明日で終了。 週に2回、夜間3時間の勉強。 これも縁だと思いやらせていただく。 国語、数学、理科、社会、家庭、体育、音楽、英語等の勉強。 私の苦手な分野もあったが、遅くまで勉強する。 過去... 続きをみる
学校は子どもたちに学力と人間的な基盤を育てる場所である。 ところが、地域や保護者の思いにを気にしながら教育が実施されている。 教育に学校独自の自由さと豪放さが薄らいでいる。 問題が起きると、ほとんどが保護者対策。 ともに協力関係を築かなければならない保護者を対立関係としてとらえる。 問題がおきた時... 続きをみる
教師という肩書き、新卒の時には、この肩書きをどのように受け取っていただろうか。 先生としての自覚、まじめで人間的にも少しは成長していきたいと思った。 日々、自分を先生という仮面に近づけようと努力する毎日だった。 私が先生としての資質にかけるものが多かったからである。 常に、子どもたちから先生と呼ば... 続きをみる
子どもたちが自分自身をとても素敵な存在であると思うことは大切である。 しかし、「どうせぼくなんか」「ぼくはだめだよ」とつぶやく子どもも少ない。 大人が子どもをみる目が厳しすぎると、子どもたちなりの感情や考えが育ちにくくなっている。 厳しすぎると、現実の子どもに満足することなく、いつも不平不満をも... 続きをみる
前回、学級そのものが成り立っていないことをお話しました。 今回は、崩壊の兆候としての事実について書きます。 子どもたちの中には、チャイムがなってもが着席しない子がいる。 先生は、着席するように指示、叱責をすることがある。 しかし、この事実は、次時の学習への興味関心がないともいえる。 子どもにとって... 続きをみる
学級崩壊という言葉は現場で言い古された言葉である。 しかし、本当に学級崩壊になったのだろうかと疑う。 特に、最近、子どもたちへの指導の様子を聞くと、学級崩壊ではないのではと思ってしまう。 そもそも、学級崩壊なんて,初めからなかったのではないか。 崩壊とは、くずれこわれることである。 だから、もとも... 続きをみる
一年間,子どもを担任して、学習指導を通して、どれだけの子どもたちが成長したのか。 そして、先生は、どれくらい先生として育てられたのか。 一年ごとに子どもと共に成長する先生は,10年たったらどれだけの先生になっているのか。 本当に,子どもたちから学んでいるのであれば、先生は成長するはずだ。 子ども... 続きをみる
教育の世界は、新しい造語を伴って、あたかも新しい教育が優れているという印象を与えている。 教科教育、教育心理、教科教育法、教育工学等あらゆる場面から教育にアプローチしている。 しかし、教科教育の本質は、教育哲学にある。 かつて、校長を退職され、そのあと授業実践を通して全国を行脚された芦田先生。 国... 続きをみる
教育随想757回 教育随想 情報の海の中で生まれ 育つ子どもたち
ネット検索 目的をもってみることが少ない。 最初は、ある情報を把握したいと思う。 しかし、すぐに他の情報に心がうつろいでいく。 そして、ネット情報の蟻地獄に陥る。 必要としない情報に引き込まれる どうでもいいはずの情報に翻弄される。 自分とはちがう異様な世界。 好奇心だけで検索する。 暇つぶしでも... 続きをみる
教育随想 756回 3年国語「まいごのかぎ」 子どもたちとドキドキできる指導者
いよいよ最後の場面、クライマックスである。 指導目標 「どうしよう」「これが最後だからね」と言い訳をしながら、バスの時刻表にかぎを差し込んだ時のバスの様子とりいこの心の揺れを想像する。 この場面では、りいこの心のゆれが明確に表れている。 今までの場面と比較して読み進める。 りいこのつぶやきだけで学... 続きをみる
教育随想 755回 3年国語「まいごのかぎ」 想像しあう 共通の仲間意識
指導目標 「お魚にかぎあななんて」とへんだと思いながら、かぎを差し込んで起こったあっけにとられた出来事の様子と りいこの気持ちを想像する。 指導にあたって キーワード2つ ② 「あっけにとられて」してしまう。りいこは悲しくなりました。」 ②「わたし、やっぱりよけいなことばかり ★りいこ... 続きをみる
教育随想 754回 3年国語「まいごのかぎ」 登場人物のつぶやきを核にして
登場人物のつぶやきの中には、子どもたちを登場人物に近づけるものがある。 その言葉を板書の中心にして指導する。 第3場面 指導目標 「でも、もしかして」 と、ベンチにかぎをさしこむことでおこる ひっくり 返りそうな出来事の様子とりいこの気持ちを想像する。 導入において、前の場面のさくらの木の様子を... 続きをみる
教育随想 753回 3年国語「まいごのかぎ」2場面「まさか、ね」がキーワード
物語を読みすすめる時、その入り口は、感嘆詞など短い言葉である。 「まさか、ね」⇒「あっ」⇒「どんぐりだ」⇒「びっくりした」 これらの言葉は、子どもたちにとって親近感を抱かせる。 2場面の指導目標 大きなさくら木にかぎをさしこむ 青々とした葉桜になった大きなさくらの木にかぎをさしこんだこ... 続きをみる
教育随想 752回 最後まで読むための課題 3年国語「まいごのかぎ」第一場面
国語の場合においても、問題を意識させて読み進める学びが必要である。 単元通しての課題は、最後までその問題を意識できるものであること。 「なぜ」「どうして」という意識が継続できる課題設定を必要とする。 第一場面において、いりこはファンタジーの世界に入っていく。 物語全体を読み続けるための課題は 「ま... 続きをみる
教育随想 751回 3年 国語「まいごのかぎ」 学習指導例 その1
学習指導例は、あくまで参考にすぎない。 読んでどんどん捨てていくことである。 指導の角度 〇りいこの心の動きに寄り添いながら読み進められるようにする。 〇そのためには、りいこの言葉と行動描写をていねい取り上げる必要がある。 〇「語彙をふやす」という目標があるが、言葉の示すところを具体的に想像できる... 続きをみる
教育随想 750回 3年国語「まいごのかぎ」 ファンタジーの世界(その二)
前回に続いて 第三場面 緑のベンチのかぎあな 緑色のベンチの手すりに小さな穴 「そんなはずないよ」 通りすぎようとしたが、ふと立ち止まってしまいました。 「でも、もしかしてー」と思いながらかぎあなにかぎをさす りいこ。 どこまでも自分の気持ちが欲するところに動いていく りいこ。 「わあ」ひっくり... 続きをみる
教育随想 749回 3年国語「まいごのかぎ」 ファンタジーの世界
教材文は、まず、指導者が自分なりに楽しみ味わうことから始まる。 指導書の解釈があって、教材があるのではない。 自分の生き方のなかから解釈は生まれてくる。 それが、時には独善になるかもしれない。 しかし、私は、教材研究の出発は、どの教科も先生の独善から始まると考えている。 そのあと、参考書等の資料で... 続きをみる
子どもたちに明日の連絡をするとき、口頭で伝えることが多い。 あるいは、学習予定(時間割など)の連絡の時、書いてあるのにさらに口頭で伝えることも多い。 子どもたちによって、耳から情報を入れる子と目から入れる子がいる。 先生が黒板に書いても、どうせ先生かぜ説明してくれると安心して文字で表現された内容を... 続きをみる
以前にも書いたが、掲示ははずためにある。 何カ月も掲示するのは、単なる教室を飾るための壁紙である。 中には、一年間、はりっぱなしの掲示もある。 学級目標もその一つである。 目標は一年間変わらないのではずす必要がないと思われのだろう。 世の中の商業施設の看板を見てみよう。 看板が色あせているものがあ... 続きをみる
学級のきまりがつくられている。 今の時期、どれだけの数のきまりがつくられているだろうか。 きまりをつくるとき、二つの問題点がある。 一つは、それらのきまりが主に誰の手によってつくられたものか。 二つは、学級のきまりは、月日を追うごとに増えるのか減るのか。 この二点について考える。 「給食中は静かに... 続きをみる
説明文の教材は、短い説明文と長い説明文に分かれている。 単元目標 〇考えとそれを支える理由や事例との関係について理解することができる。 ★筆者の考えがどのような理由に基づいて述べられているのか、どのような事例を 使って伝えようとしているのかを理解するという意味。 筆者にと... 続きをみる
説明文の学習は、筆者を読むことである。 筆者の読者に対する読ませるための意図的な仕掛けを学ぶ。 筆者の論述の仕方を子どもなりに吸収することで、自分の考えを表現することに役立たせる。 話す、書くの表現において、自分の考えをいかに効率的、印象的に伝えるか、その参考にすることができる。 説明文を受け身的... 続きをみる
説明文は日常生活のほとんどを占めています。 ゲーム、電化製品、薬の説明書などは説明文です。 説明文は、筆者の意図を的確に読み取ることがねらいです。 曖昧な読み取りは、実生活においては支障をきたします。 さらに、理科、社会科、算数文章題なども説明文で書かれています。 ところが、説明文の指導の多くは、... 続きをみる
毎月曜日に、輪番で職員が朝会指導をする。 週の目標や先週での問題点などを子どもたちに伝える。 先生方にとっては、全校生を相手にする授業。 そのような緊張感をもって取り組んでおられるでしょうか。 朝会指導は、教室の授業とは異なる。 一つ目は、視聴者が全学年であること。 二つ目は、視聴者の能力に学年差... 続きをみる
教育随想 741回 理科 播種、発根、重い土を押しのけて 発芽
各学年とも、植物や野菜の種まきの学習があります。 そして、種をまいて、発芽してから観察記録が始まります。 土の上に発芽してから理科学習、観察が始まります。 植物を育てる学習は、命を育む学習です。 それは、点でとらえられるものではありません。 命のすべての現象は連続しています。 点ではなく線としてと... 続きをみる
授業の本質は、いうまでもなく文化遺産の伝達です。 したがって、伝達が可能であれば、いかなる伝達方法をとってもよいわけです。 たとえば、先生の一方的講義型の授業であっても、すべての子どもに知的な感動を呼び起こしたり、技能習得を効果的にできたりするなら、それは見事な授業だと賞賛すべきことではないでしょ... 続きをみる
教育随想 739回 先生としての指導力がないと 嘆く必要はない
学級担任としての願い、先生に共通して言えることは二つである。 一つ目は、学力保障。 子どもたちの学力はすべて同じではない。 知識・理解の程度以前に、学習意欲の差が大きい。 すべての子どもたちに同じ量の知識を理解させることはできない。 各教科において、能力差があるのは当たり前。 しかし、学力保障にお... 続きをみる
教育随想 738回 学級担任になって一か月 子どもからもらった宿題
新しい学級が始まって一か月が終わる。 学級担任は、新学期当初の気持ちと一か月を経た気持ちとを比べてみる。 当初、明るく希望を持っていた気持ちが、少し沈んでいる先生がいる。 実際に子どもたちと接してみて、今まで考えていた以上に悩みが多くなった先生がいる。 いきなり保護者にクレームをかけられて困惑され... 続きをみる
教育随想 737回 きつつきの商売 グライマックス 音の合唱
.指導目標 とくべつメニューの雨の音に包まれて聞いている野ねずみの家族の 気もちと様子を想像する。 .指導にあたって ○いろんな音を再現してみるのもおもしろい。 ○子どもたちが楽器の演奏のように、擬音語を表現させる。 ○これらの音を野ねずみたちがどのように感じているかは、... 続きをみる
教育随想 736回 3年国語「きつつきの商売」 クライマツクスの前半
この場面をあえて二つにわけて指導する。 野ねずみの一家が音を聞く前の様子と聞いている時の様子にわける。 1.指導目標 店の評判を聞いてやってきた野ねずみの家族の音を聞くまでの様子 を想像する。 2.指導にあたって 「へえ」・「へえ」・「へえ」・「そいつはいいなあ」 「よ... 続きをみる
教育随想 735回 3年国語「きつつきの商売 」2場面 音を授業の真ん中に
この作品は、「音」だけで子どもと勝負できる作品である。 子どもは、音を声で表現することは得意である。 だれでも参加できる授業を設定することがねらいである。 その時に、何を捨てて何を残すかを考えるのが授業者の指導観である。 本時目標 ぶなの音を出すきつつきと それを聞く野ウサギの様子を想像する。... 続きをみる
教育随想 734回 3年国語「 きつつきの商売 」 導入場面
本時目標 「おとや」というお店をだしたきつつきの気持ちを想像する。 指導にあたって 商売を始めるきつつきの気持ちを想像する。 〇大切な叙述 「それはもう」・・・言葉にできないくらい 「きつつきにぴったり」・・・どうしてぴったりなのか」 「えりすぐりの木」…選りすぐる 特にいいも... 続きをみる
教育随想733回 3年国語「きつつき」の商売」学習指導 ゆっくりと進める
指導目標 登場人物の場面設定などあらすじをつかむ。 晴天と雨天の場面 登場人物による場面分け リード文から物語の概要をつかむ。 学習の見通しをもつ。 読んだ感想を一言ずつ交流する。 感想を一言で表現させる。 いくつかの感想があっても、そのなかで最も大... 続きをみる
教育随想 732回 3年国語「きつつきの商売」 音の世界から映像へ
3年の国語の物語文教材に「きつつきの商売」という作品がある。 この話の中心は、「音」である。 自然界の音を紹介するきつつきの商売。 視覚に偏りがちな子どもにとって、耳から入る音を通して、自然の世界に引き込まれていく動物たちの姿を新鮮に感じるにちがいない。 「きつつきの商売」の指導の流れについて書く... 続きをみる
教育随想 731回 理科 さくら たんぽぽ チューリップの世
植物の学習は各学年で取扱われている。 野外観察をする前に、タンポポの花を机上で観察させる。 子どもたちの一番近い位置において観察させる。 植物の世界は不思議である。 子どもたちの身近な植物から学習する。 それは、さくら・たんぽぽ・チューリップである。 問題形式にして、子どもたちの好奇心を刺激する。... 続きをみる
教育随想 730回 野外観察 自然にせまるとは、自然を味わうこと
教科書のなかに「自然にせまる」という言葉がある。 「せまる」とは、対象との間隔がなくなって、もう少しでとどきそうになるとろまで近づくことである。 今では、生物の生態が映像で簡単に手に入れられる。 子どもたちは、映像によって生物教育がなされていることが多い。 子どもたちは、生物についての知識は豊かに... 続きをみる
教育随想 729回 4年国語「白いぼうし」 絵をかくように音読
ファンタジーのおもしろさを十分に味わえる。 不思議だなあ という感覚が芽生える作品である。 文芸教材の中心になるのは人物である。 松井さんの目と心に寄り添って読む。 ➡松井さんが見ているもの、心を動かしているものは何か ➡同時に松井さんをわきから見ている。第三者の視点。 松井さ... 続きをみる
教育随想 728回 気持ちの伝え方 4年生の国語教材「お礼の気持ちを伝えよう」 その2
手紙文を学習することの意義は、気持ちの伝え方のパターンを学ぶことにある。 もちろん、自分なりに文章の書き方を工夫すればよいことである。 しかし、型を学ぶことは、武道においても大切なこととされている。 型を習得することで、そこから応用、発展が生まれる。 手紙文も同じである。 手紙文の型は、誰もが自分... 続きをみる
教育随想 727回 気持ちの伝え方 4年生の国語教材「お礼の気持ちを伝えよう」 その1
「話し言葉と書き言葉が遊離されてきている」と言われている。 以前は、話し言葉がそのまま書き言葉にできた。 しかし、今の省略言葉や単語のみを使う話し言葉は、そのまま書き言葉にならない。 メールが日常でのコミュニケーションツールになっている。 気持ちを伝えきれていない実態がある。 伝言さえ伝わればいい... 続きをみる