教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2021年1月のブログ記事

  • 教育随想 453回  学習問題を追究させる過程 3つの分節に分けて

    授業において、学習問題を追究させる過程においては、今までいろいろな実践が試みられてきました。 授業者は、自分の実践を通して、自分なりの方法を見つけてきました。 その目標は、自分の教えたいことを教える過程ではなく、より子どもたちの学びに近づく試みでした。 すべては、教室の子どもたちの実態から出発した... 続きをみる

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  • 教育随想 452回 見張る まなざし 見守る まなざし

    運動会の練習、体育の授業で、行儀の悪い子どもたちが先生にしかられています。 先生の目は、大きく見開いて子どもたちに注意しています。 とても厳しい顔です。 もちろん、このようなことも必要です。 決して否定しません。 さらに、事例を追加します。 野外観察実習の時の先生の表情です。 だれか怠けている子は... 続きをみる

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  • 教育随想 451回  社会科学習 情報収集から 疑いへ

    今、コロナを中心にいろいろな報道がなされています。 どの報道が正しいのかわかりにくいです。 しかし、テレビ等のワイドショーは、最初から世論を操作しようとする意図が見え見えです。 ある一定の主張をするために、特異な事実を一般化、誇大化しています。 私たちは、不安ばかりが膨らんできます。 さて、情報社... 続きをみる

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  • 教育随想450回 学習生活態度診断カルテ 評価は指導過程にすぎない

    診断項目はありふれたものばかりです。 聞き方・・・よく聞く  時々ぼんやりしている  ぼんやりしていることが多い 話し方・・・まとめて話す  まとめ方やや不足  声が小さく不明瞭 質問・・・進んで質問する  時々質問する  ほとんど質問しない 本読み・・・大きな声ですらすら  多少まちがえるが読め... 続きをみる

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  • 教育随想 449回  学習診断カルテの活用 

    子どもたちの個々の学習状況を大まかに把握することは児童理解と指導の上で大切なことはいうまでもありません。 日々、ノートに記録すればいいのでしょうが、どうしても抜け落ちることが多いです。 私は、簡単に児童の様子をチェックできるカルテを考えて活用していました。 あらかじめ評価項目をつくっておきます。 ... 続きをみる

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  • 教育随想 448回  授業目標の明確化、教材の精選、山場づくり

    1.その教材を通して、子どもに身につけさせるものは何か、子どもがどうしても学びとらなければならないものは何かという授業目標を明確にします。  少し具体的にします。 〇心の糧として受け止めるべき精神的価値は何か。 〇身につけるべき知識、技能は何か。 〇さらに、その知識、技能の基礎的、基本的事項は何か... 続きをみる

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  • 教育随想 447回  4年理科「冬の生き物」4年  学びを通して何を育てるのか

    教材が目標とするところを教科書からあげてみます。 「ようすは、これまでとくらべて、どのように変わってきたかを調べてみましょう」 さらに、単元目標として ○ 冬の動物の活動や植物の成長に興味・関心をもつ。 ○ 動物の活動や植物の成長と季節のかかわりをとらえることができる。 ○ 春・夏・秋における生き... 続きをみる

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  • 教育随想 446回  時間つぶしの授業 苦行の授業

    授業は、先生、教材、子どもの三つによって成立します。 その一つが欠けても成立しません。 無計画な自習は、たとえ先生がいても授業とは言えません。 先生が綿密な計画のもとで頑張っても、子どもが学ぼうという意思がなければ授業とは言えません。 教材は、子どもたちの人間性を導くに足るもの、知識、技能を啓発す... 続きをみる

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  • 教育随想 445回 高学年の学習指導  まず、先生がノートづくりをして公開する

    ノートで子どもたちの思考を鍛えます。 ノートで子どもたちの学びを鍛えます。 ノートは低学年から、子どもたちの実態に応じて指導します。 ノートは先生が一人ひとりに関わって指導することが大切です。 授業参観や研究会に出かけたとき、私は、子どもたちのノートを見せてもらいました。 それを見れば、子どもたち... 続きをみる

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  • 教育随想 444回 高学年の学習指導  教科委員会 授業を 子どもに委ねる

    子どもたちが主体的になってくると、子どもたちと教材を先生を介さずに研究する場を提供します。 先生の指示を待たないで、自分たちの学習として取り組む意識を持たせます。 教科委員会の設置です。 国語、算数、理科、社会、体育の5教科の委員会をつくります。 子どもたちの希望によって、参加する委員会を決定しま... 続きをみる

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  • 教育随想 443回 高学年の学習指導  参観し合える班学習 オープン化

    班で話し合う、考え合うといっても、実際にどのような手順をふめばいいかわかりにくいものです。 最初のうちは、子供たちが自由に自分の意見を勝手に発表しているにすぎません。 そこには、深まりも広がりもありません。 班での話し合いは自分が発表したらいいと思う子どもも少なくありません。 特に、全体学習が実施... 続きをみる

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  • 教育随想 442回 高学年の学習指導  班学習 始まりも終わりも子どもたち

    二学期から少しずつ学習を子どもたちで進められるようにします。 そのために、一学期は、各教科の学び方を育てるようにします。 「独りで考えさせてください」 「班で考えさせてください。」 「全体で考えてみませんか」 それぞれの要求や提案が子どもたちの中から出せるようにします。 その核になるのは、班学習(... 続きをみる

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  • 教育随想 441回 高学年の学習指導  班学習への疑い

    小集団学習を班学習と置き換えます。 班学習は、先生の目が行き届かないことがでてきます。 「班で話し合ってまとめました」と子どもたちが発言するときに疑問をもつことです。 本当に話し合ったのだろうか。 どのように話し合ったのだろうか。 全員の意見が提出されたのだろうか。 全員の意見がでたのに、そんなに... 続きをみる

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  • 教育随想 440回 高学年の学習指導  独り学習を支える 小集団学習

    小集団学習の在り方を問題にします。 「班で話し合いなさい」と簡単に先生の指示で学びの形態が変更されます。 子どもたちの中には、どうしていきなり班で学習するのかわからない子もいます。 班での話し合いの大半が先生の都合で実施されることが多いです。 子どもたちが一人で考えられなくなると班で話し合うように... 続きをみる

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  • 教育随想 439回 高学年の学習指導 子どもから始まる授業

    高学年の学習指導、特に最終学年の6年生を中心にお話します。 6年生の子どもたちの学習態度は、学校教育の集大成です。 卒業式の態度は、まさに、全職員の6年間の結果であり成果であるはずです。 学校教育目標で掲げた内容は、卒業式の時の6年生の子どもたちに具現化されていなければなりません。 しかし、実際は... 続きをみる

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  • 教育随想 438回 高学年の学習指導  つかむ 見通す たてる

    高学年の学習指導、特に最終学年の6年生を中心にお話します。 6年生の子どもたちの学習態度は、学校教育の集大成です。 卒業式の態度は、まさに、先生方の6年間の結果であり成果であるはずです。 学校教育目標で掲げた内容は、卒業式の時の6年生の子どもたちに具現化されていなければなりません。 しかし、実際は... 続きをみる

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  • 教育随想 437回 中学年の学習指導  見つける 気付く なしとげる

    中学年の子どもたちは、一旦、興味関心をもつと身を入れて学習に取り組みます。 国語の暗唱指導 物語文を読んでいくとき、一時間分を暗唱させてから読みの学習に入ります。 最初は、嫌がる顔をする子もいますが、1ページの文章を覚えきると自信がわいてきます。 そうすると、家で次時の文章を暗唱してきます。 全員... 続きをみる

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  • 教育随想 436回 中学年の学習指導  こだわって暴走させてもいいのでは

    中学年の子どもたちは、一つにこだわるとその勉強ばかりを追いかけるところがあります。 その特性を利用した学習も入れます。 漢字1万字 百字ノート100ページ分です。 一年生からの漢字も含めます。 その学習状況をグラフ化して競争させます。 もう一つは、計算1000題です。 計算問題に通し番号を打たせて... 続きをみる

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  • 教育随想 435回 中学年の学習指導 宿題から予習・復習へ

    中学年の子どもたちは、たいへん活動的です。 決められたルールを平気でこえていきます。(そこが魅力) 勉強においても、自分で興味あることに対しては、とことん夢中になることがあります。 若い先生や新卒の先生が中学年の担任になることが多いのは、子どもたちの特性と合っているように思います。 しかし、高学年... 続きをみる

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  • 教育随想 434回  低学年の学習指導(その5) 家庭でほめられないことをほめる

    低学年の指導は、小鳥を手のひらの上にのせて、逃げないようにつかんでいることです。 強くつかむと小鳥は、息苦しくなり死んでしまいます。 逆に、弱すぎるとどこかに飛び去って行きます。 小鳥をつかむとき、つかまれているという感覚を与えないようにします。 つかむというより手のひらで抱擁しているという感じで... 続きをみる

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  • 教育随想 433回  低学年の学習指導(その4) 元気に話す 返事と挨拶

    前回は「静かに聞く」ことについてお話しました。 今回は「元気に話す」についてです。 「元気」という言葉を入れるのは「気後れせずに」という意味あいがあります。 低学年の話すことの指導は「返事」と「挨拶」です。 返事 名前を呼ばれたら、気後れすることなく「はい」という言葉で押し返します。 高学年になっ... 続きをみる

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  • 教育随想 432回  低学年の学習指導(その3) 静かに聞いて話し手に近づく

    今回は学習技能について書きます。 重点的な指導は3つです。 他にも身につけさせたい技能はありますが、これだけはというものをあげます。 その3つとは、「静かに聞く」「元気に話す」「ノートをていねいに」です。 当たり前のことなので申し訳ありません。 しかし、私が低学年、特に一年生を担任して、この3つの... 続きをみる

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  • 教育随想 431回  低学年の学習指導(その2) 仲良くなる仲間活動

    低学年の子どもを指導するとき、動作や活動を取り入れるようにします。 子どもによっては、5分間、同じ活動を維持できません。 学習形態 独り学習、独り活動と仲間活動です。 「一人」ではなく「独り」です。 だれの力も頼らないで自分でやってみる、考えてみるという活動が基本です。 「独り」になることで、自分... 続きをみる

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  • 教育随想 430回  低学年の学習指導(その1) 問題解決力と思考力

    高学年から低学年の子どもを担任すると、いろいろな面で戸惑いがちになります。 子どもたちに指示するときの言葉が通じないことがあります。 センテンスが長いと子どもは混乱します。 指示の中に、2つ以上のことを入れると、どちらかが抜け落ちることがあります。 子どもと指導者の距離感がわからなくなることがあり... 続きをみる

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  • 教育随想 429回 授業は流すものではなく、深みに落ちること

    明けましておめでとうございます。 私にとっては、日々が新年です。 私の思いを書き綴った記事を一人の方に読んでいただければ嬉しいです。 だれにも読まれなくなったら筆をおこうと思って、新しい年を迎えてしまいました。 私にとっては、私の記事に向かい合って読んでいただけるあなたが大切な人です。 授業にあた... 続きをみる

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