教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2020年1月のブログ記事

  • 教育随想 267回 劇指導 その1 配役決定

    私は、劇発表会を毎年欠かさずに実施してきました。 それ以外に、人形劇、ドラマ、落語、漫才、コント、ファッションショーなども授業参観に発表しました。 今回は、劇指導について何回かに分けて指導例をお話します。 劇を始めようと思ったきっかけがありました。 先生になって2年目の時でした。国語の教科書の中に... 続きをみる

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  • 教育随想 266回 学校教育反省会、これでいいのでしょうか?

    授業後の反省会はややもすると技術、方法についての意見に終始します。 しかし、反省会は、学校教育目標に添って行われるべきです。 学校教育目標を具現化するための教育ですね。 地域から委託された公教育です。 今、各学校では学校教育の反省会が行われています。 その中で一番簡単に取り扱われるのが学校教育目標... 続きをみる

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  • 教育随想 265回  見て見ぬふり 見ぬふりして見る

     「見て見ぬふりをする」  大人の社会でもこれが常識になっています。  自分に火の粉がふりかからないように必死に逃げます。  会社でも責任を問われないように、少しぐらいのことには目をつぶります。  子どもたちが悪いことをしていても、行儀が悪くても、見て見ぬ振りをすることが多くなっています。  家庭... 続きをみる

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  • 教育随想 264回  反抗ではなく対抗へ

    小学生高学年から中学生になると、児童期とは違ってかなり変化してきます。 反抗期という言葉は、あくまで、親の立場からみての言葉です。親の指示や助言を聞かなくなったり、反対のことをしたりする時期がでてきます。 しかし、子どもたちからみると、「反抗」ではなく「対抗」です。 それまでは、親のいうことに順応... 続きをみる

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  • 教育随想 263回 子育てマニュアルは子どもから(家庭も学校も)

    子どもたちが自分自身をとても素敵な存在であると思うことは大切です。しかし、「どうせぼくなんか」「ぼくはだめだよ」とつぶやく子どもも少なくありません。  今、親が子どもをみる目が厳しすぎると、子どもたちなりの感情や考えが育ちにくくなっています。厳しすぎる親は、現実の子どもに満足することなく、いつも不... 続きをみる

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  • 教育随想262回 親は 就学前の6年間の 担任です

    思いやりのある親が、「思いやりのある子ども」を育てます。  進んで学ぶ親が、「進んで学ぶ子ども」を育てます。  たくましい親が、「たくましい子ども」を育てます。  よく働く親が、「よく働く子ども」を育てます。  わかっていてもできないのが人間ですが、そのことがわかっていることこそ大切なことではない... 続きをみる

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  • 教育随想 261回 子どもの顔は 母の顔

    町を歩いているときです。大きな駅前にいました。向こうから子どもと母親が手をつないで列をなして歩いてきます。 子どもを車道を走る車から遠ざけるようにして手をつないで歩いています。そして、母親も列をなして歩いています。 最初は、遠目に見ていると、どこかの宗教団体なのかと一瞬思いましたが、近くの保育園に... 続きをみる

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  • 教育随想  260回 よい子という殻の中で 生きている子どもたち

    町のショッピングセンターのエスカレーターに乗ったときのことです。 アナウンスが聞こえてきました。 「よい子のみなさん、エスカレーターから手をだしたりからだをのりだしたりしないでください。」(子供に対する注意) 私はこれを聞いて、おかしいなあ、よい子はだったらそんなことをしないのに。「よい子のみなさ... 続きをみる

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  • 教育随想 259回 おかげさま とわかっていても・・・

    教育は知識を多く与えることではありません。 もちろん、知識をもつことは大切です。 しかし、私たち大人が子ども時代から振り返ったとき、学校で教えてもらったものと自分で身につけたものとどちらが多いでしょうか。 たとえば、漢字はどうでしょうか。 学校で、漢字を学ぶきっかけを与えられました。 そのあとは、... 続きをみる

  • 教育随想 258回 最高だ という落とし穴

    チームが全員の力をあわせて優勝した。優勝して知名度が高くなりました。 しかし、優勝したあと、その勢いを続けることが大切です。 好きな飲食店が列をつくっていました。 しかし、1か月たつと、その列はありませんでした。 飲食店は、人気がでて繁盛します。 しかし、その人気が続くことです。 続く努力をたえず... 続きをみる

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  • 教育随想 257回 私の師と出会った教育実習 子どもに圧倒された日々

    昔のことです。教育実習中、大学4年生の時のことです。 私の教師としての源、出発は、教育実習の師との出会いでした。 私は、市内の小学校に実習にいくことになりました。 指導教官の先生は、40代後半のベテランの先生でした。 私は6年生を担当することになりました。 授業経験は、すでに付属小学校で理科の実験... 続きをみる

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  • 教育随想 256回 授業を通して差異を認め合う

    子どもたちの集団生活の指導を学級指導、生徒指導等で行われていますが、本当に子どもたちに社会性を身につけさせるためには、授業(学習)を通して身につけさせるようにします。 社会性、この場合は、友達を認め、お互いに手を取り合えることでする。 認めるとは、お互いの違いを認めることです。 お互いの差異を認め... 続きをみる

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  • 教育随想 255回 「先生、そこがわからない」という子どもを育てる

    勉強会にきておられる先生のことです。 先日、校内で研究授業をされました。 算数の直方体、立方体のところです。 日常にある箱の分類をする場面です。 先生がある箱を隠しています。 その箱を3つの質問で子どもたちがあてる場面です。 先生は、子どもたちから3つの質問を受けることになっていました。 ところが... 続きをみる

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  • 教育随想 254回  子どもたちから 対話が消えていく

    子どもたちが集まっています。 その話を聞いていると、お互いに意見を求め合っているのではなく、自分の知っている情報を伝えているだけのことが多いです。 現代人のテレビ生活、一方的にコマーシャルの音やいろいろな情報が止めどなく流れてきます。テレビをほとんど一日つけている家もあるらしいです。 その中で、子... 続きをみる

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  • 教育随想 253回  視覚的理解よりも感覚的に子どもを捉える

    三学期が始まっています。 冬休みを過ごした子どもたちと出会います。 夏休みでも同じですが、長い休日のあと、子どもたちに久しぶりに出会うと、2学期末とは違った印象を受けることが多いです。 子どもたちと2週間ぶりに出会います。 たった2週間ほどの時間ですが、子どもによって2学期とは違った印象を持ちます... 続きをみる

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  • 教育随想 252回 学級づくりを見直す  学び合うのではなく 学ぶ学級へ

    「学びあう」ではなく「学ぶ」です。 あくまで個人を主体としています。 「話し合う」「支えあう」「聞きあう」「学びあう」という言葉が、学校現場ではよく使われていますが、すべて人間相互関係を問題にしています。 しかし、話し合うためには一人ひとりに話す力をそぢてなければなりません。 支える力があって支え... 続きをみる

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  • 教育随想 251回 学級づくり 誰の願いで動いているか

    集団において、お互いの願いや考えがすべて満たされることは難しいです。 いや、ありえないことです。 ただ、問題にしたいのは、学級という集団において、だれの願いを満たしていくかということです。 学級という集団を通して、集団を維持することの難しさを学ばせます。 先生の願いが強く前面にでている場合。 先生... 続きをみる

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  • 教育随想 250回 学級づくりの見直し 支え合うのではなく 支える学級

    今までお話したことを三学期に向けてまとめてみます。 支えあうでも支えられるでもない「支える学級」を目指します。 支えるというと、すぐに助け合うとかやさしくしてあげようとかのスローガンがでてきます。 子どもたちに「助け合ってごらん」と指示しても、子どもたちは助けるための力量がありません。ですから、言... 続きをみる

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  • 教育随想 249回 学級づくりの見直し  吐かせて吸わせる 呼吸する学級

    私たちは、当然のことながら呼吸して生きています。 学級において子どもたちは、自由に呼吸しているでしょうか。 緊張して「息を止める」。 当てられたら、叱られたらどうしようと「息を殺す」 自由に活動できない、自分を出せないと「息苦しい」ですね。 がんばれがんばれと先生がお尻を叩いて活動させるとき、先生... 続きをみる

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  • 教育随想 248回 三学期は 喜びと辛さが同時にやってくる

    一年間の学級生活もあと、3学期を残すところとなりました。 三学期は担任の先生にとって、つらい時であり、喜びの時でもあります。 三学期は、1,2学期の子どもたちへの指導の成果、問題点が表面化するからです。 子どもたちと出会った一か月ぐらいでしたら、目の前の子どもたちの問題点を今までの担任のせいにする... 続きをみる

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  • 教育随想 247回  皮膚感覚体験

    山や川に出かけると、子ども連れの家族に出会います。 川に足を入れて、魚を追いかけている子ども。 釣りをしているお父さんの横で、小さな竿をのばしている子ども。 森林の中を息をきらしながら歩いている子ども。 子どもたちに知識で自然を教えるのではありません。 幼いときから自然と身についた感覚が大切です。... 続きをみる

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  • 教育随想 246回 日常、その非凡に感謝する心を子どもたちに

    新しい年を迎えました。 人それぞれどのようにして迎えられたのでしょうか。 外出して、家のこたつで、テレビで、親戚とともに・・・様々ですね。 私は、テレビを一切つけずに、静かにいつもどおりに過ごします。 一年間の日記などを読み返して過ごしました。 自分を振り返る場、時間として(日々そうなのですが)日... 続きをみる

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