教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2020年11月のブログ記事

  • 教育随想 417回 学校教育目標は 子どもではなく先生自身の目標

    学校教育目標は現実の子どもを否定するところから始まっています。 今の子どもの実態が職員会で話し合われます。 自主的に勉強しない。 友達に対して、やさしさが足りないような気がする。 何をするにしても、忍耐力がたりないようである。 だから、 主体的に学ぶ子 やさしい子、思いやりのある子  ねばり強い子... 続きをみる

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  • 教育随想 416回  学びの目的は、先生から離すことであり、離れること

    体育の授業がありました。 サッカーの学習です。 班に分かれて学習をします。 子どもたちは、がやがや雑談をしています。 若い先生が「班で体操しなさい」と指示しています。 誰も聞いていません。 さらに、同じ指示をしました。 だれも聞いていません。 そこで、先生が「ピッー」と笛を鳴らしました。 子どもた... 続きをみる

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  • 教育随想 415回 数人を生かし、その他の子どもをだめにする先生

    私も含めて、初任者からベテランと言われる年代になるまで、少なくとも同じような経験をしています。(そうでない先生もいると思いますが) これからお話することは、あくまで私の教員生活を振り返ったときの反省です。 授業を挙手している子どもだけを指名して進行する先生。 手をあげている元気な子どもを指名したい... 続きをみる

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  • 教育随想 414回  研究授業、授業研究・・・核となるものが希薄

    勉強会の先生が算数の研究授業をすることになりました。 テーマは「ITを使った指導方法について」です。 このように指導したいから、映像による授業を実施したいというのではありません。 その研究は、中学年の先生が協同で考えたことを一人の先生が代表で授業発表します。 さて、この研修において、問題点があるの... 続きをみる

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  • 教育随想 413回 教え込む ? 繰り返し説明 ? 効果的に力をつける

    教え込むことが一番効果的に力をつけると信じていた私。 初任者のころ、子どもには、しっかりと教え込むことが大切だと先輩から言われました。 初任のころは、教える手順も伝え方もわかりませんでした。 教えることはできても、教え込むことはできなかったのです。 教えるという行為は、子どもを前にして内容を伝える... 続きをみる

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  • 教育随想 412回 やる気を失う子、わからない子の原因を指導者に求めると

    やる気、学習意欲の低下は、社会、家庭環境に起因することもあります。 わからない子をつくりだす原因を教育体制に求めることもあります。 しかし、それは、政治や地方自治に任せるしかありません。 私たちがどんなに声を上げてもなかなか変わらないですね。 今回は、やる気がない、わからない子を作り出す原因を指導... 続きをみる

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  • 教育随想 411回   授業者、実践者としての道 3つの手

    3つの手があります。 一つ目は、努力から生まれる指導の決め手 二つ目は、情熱からほとばしる指導の打つ手 三つ目は、人間性からにじみ出る指導の差し手 この三つの手は、授業に対する先生の姿勢であり、筋道であり、手順です。 こうした手は、先生のたえざる努力、失敗、つまずき、さらに、工夫によって築き上げら... 続きをみる

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  • 教育随想 410回 授業は 子どもにとって一回きりの出会い

    授業時間数が少ないから、子どもの学力が落ちる可能性があると聞きます。 授業時間の確保は大切ではありますが、問題は、その内容にあることは誰もがわかっていることです。 ある学校では、特定教科が進みすぎて、11月の末には終わってしまうので、最後の単元をいかに引き延ばすかを学年打ち合わせで考えたそうです。... 続きをみる

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  • 育随想 409回  授業を通して 子どもから宿題をもらう先生の営み

    授業は、先生の人生観そのものです。 授業は、子どもたちを育てようという情熱です。 授業は、子どもたちに体当たりすることです。 授業は、技術の巧みさ、経験に関係なく全力を尽くすべきものです。 授業は、子ども一人一人を少しでも人間的に成長させようとする試みです。(育てる) 授業は、常に、子どもを立派に... 続きをみる

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  • 教育随想 408回  先生は 止まることなく 滞ることなく

    次男夫婦が帰ってきています。 一週間前に、はじめての子どもが生まれました。 嫁は、本当に疲れた様子でした。 この一週間でかなり回復したようです。 今回は、息子夫婦の様子を取り上げます。 赤ん坊が泣くと、二人で交代して抱いています。 赤ん坊の表情をいつも覗き込むように見入っています。 かわいくて仕方... 続きをみる

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  • 教育随想 407回  先生は、初めから先生ではありません

    教育で最も大切なこと、根底にあるものは、自己教育だと考えます。 子どもをどのように指導するか、その前に、自分という人間をどのように育てるかが大切だと思います。 当たり前のことで申し訳ないですが、やはり教育の根源は、ここだと考えます。 私は、自分自身が子どもたちを前にして、最も苦労し悩んだことは、自... 続きをみる

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  • 教育随想 406回  「教える」ことの曖昧さ 何を どのように どこまで

    前回に、学校が「教える」に偏っているとお話しました。 しかし、「教える」ことは、文化財の伝達の上ではとても重要なことです。 先人たちが積み上げてきた知識や技術を教えることで伝えていきます。 「教える」と「習得する」 学校の教育活動において大切なことは言うまでもありません。 伝えるために、視聴覚教材... 続きをみる

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  • 教育随想 405回 「教える」に偏り、「育てる」が見えない学校

    子どもを育てる最良の場所は学校です。 その学校が怪しくなってきているように思えます。 それは、学校が「子どもを育てること」にあまり重点を置かなくなっているからです。 いやいや、そうでない先生もおられるので失礼があったらお許しください。 あくまで一般的なことなのでお許しください。 コロナで学習が遅れ... 続きをみる

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