教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2020年10月のブログ記事

  • 教育随想 404回  話し合いの育て方(10) 埋没・依存・雷同

    集団学習は、子どもの学習意欲を高めます。 集団学習は、子ども一人ひとりの理解を助けます。 集団学習は、子どもたちの考えが固定化するのを防ぎます。 しかし、教室内の話し合いをよく注意してみると、次のような問題点があります。 はっきりした自分の考えを持たないで、話し合いの赴く方に流されます。(埋没) ... 続きをみる

  • 教育随想 403回  話し合いの育て方(9) 子どもたちの意思で授業を動かす

    話し合い学習が発展していくと、子どもたちは、自分たちで授業を動かすようになります。 最初のうちは、話し合いすることに力点を置きます。 やがて、話し合うことが学習目標に近づいているかどうかを意識させていきます。 学習の効率化の問題がでてきます。 学習課題と関係のない話がでてきます。 同じ意見が重なり... 続きをみる

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  • 教育随想 402回  話し合いの育て方(8) 自分たちの言葉でつないでいこう

    学習における話し合いにおいて、子どもたちだけで何分間つないでいきますか。 学習における話し合いにおいて、子どもたちはどのくらい学習を深めますか。 話し合いは集団思考です。 話し合いは広げ合いです。 話し合いは深め合いです。 最終目標は、学習目標に向かうことであって、話し合うことではありません。 挙... 続きをみる

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  • 教育随想 401回  話し合いの育て方(7) 発言が苦手な子を参加させるには

    自由発言による話し合いを指導する場合、三カ月かけて少しずつ話し合いの型を整えていきます。 その時に模範となる話し合い、リーダーによる話し合いを先行させます。 彼らの話し合いの仕方をまわりの子どもたちの参考にさせます。 どのようにしてつないでいくか、具体的にわかるようにします。 つないでいく話し合い... 続きをみる

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  • 教育随想 400回 話し合いの育て方(6) 自由発言の導入

    前回の無統制の段階から次に話を進めます。 無統制の段階を少しずつ変えていきます。 「みんなはどうして話しているのかな」 「学習を進めるたり深めたりするためだね」 「みんなで勉強するために話し合いを入れているのだけど、話し合いになったかな」 子どもたちに、学習を深めるという意識をしっかりと持たせるよ... 続きをみる

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  • 教育随想 399回 教育随想 399回 話し合いの育て方(5) 自己主張のエネルギーを引き出す

    以前、お話しましたことと重複する部分があります。 話し合いのエネルギーは、子どもたちそれぞれの自己主張のエネルギーです。 低学年の子どもたちを見ているとわかります。 口々に、自分の言いたいことを先生に向かって話そうとします。 他の友だちが言っていることなどお構いなしです。 あのエネルギーは、子ども... 続きをみる

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  • 教育随想 398回 話し合いの育て方(4) 先生への偏見をなくそう

    話し合い、特に挙手なしでの話し合いを目指しました。 できるだけ、日常の話し合いに近づけることがねらいでした。 最初においては、発表の話型を入れますが、やがて、段階的に取り払っていきます。 前回、リーダ―中心の話し合いから始めると言いました。 話し合いのつなげ方、つながり方を他の子どもたちに参観させ... 続きをみる

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  • 教育随想 397回 話し合いの育て方(3) リーダー中心の段階

    先生の質問に答えるのは、一部の知能に恵まれた子どもです。 あるいは、前もって知識を持っている子どもです。 大部分の子どもは、彼らの答えを聞く方にまわります。 自分から積極的に発言したり質問したりすることはありません。 彼らは、授業の傍聴者であり参観者です。 自分ひとりが発言しなくても学習は進んでい... 続きをみる

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  • 教育随想 396回 話し合いの育て方(2) 主な二つの指導方法

    話し合いは個人から集団への働きかけです。 「〇〇くんに質問します」「〇〇くんにつけ加えます」という言葉を耳にします。 個人が自分の考えを明らかにしていくための言葉です。 「〇〇くんの言っていることは、こういうことじゃない?」 「〇〇くんの考えでいくと、こういうことじゃないかな?」 これらは、個人か... 続きをみる

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  • 教育随想 395回 話し合いの育て方(1) 集団思考の流れを止めて

    学習において、問題について自分なりの考えを持ちます。 それが内言語となって頭の中をぐるぐる回ります。 ノートに書くことで、自らの内言語を表現することができます。 授業において、一人で考えることはノートに書きつけることです。 個人のあいまいな考えを言葉によって鮮明にします。 さらに、子どもたちの考え... 続きをみる

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  • 教育随想 394回  4年「ヒトの体のつくりと運動」ヒトたらしめるもの

    4年生の教材に「ヒトの体のつくりと運動」があります。 学習指導要領では次のように書かれています。  ヒトや他の動物の体の動きを観察したり資料を活用したりして、骨や筋肉の動きを調べ、ヒトの体のつくりと運動のかかわりについての考えをもつことができる。    ア 人の体には骨と筋肉があること。 ・ 児童... 続きをみる

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  • 教育随想393回  子どもたちの「たった今の生活」に直結した係活動

    係活動そのものが前に進んでいくためには、子供の知恵・技術・意欲が土台になっていきます。子どもが仲間として、どのように知恵を出しあい、それらをひびきあわせていけるかが大切になります。 係の仕事をどのような方法で実現していくか、実現できる技術、方法の問題をどうするかを指導者は考えておく必要があります。... 続きをみる

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  • 教育随想392回 係活動がなくても学級生活は動いている

    係を組織する二つの場合について話します。 まず係を組織する 四月のうちに係を組織します。。 子どもたちに任せてつくらせます 活動内容をしっかり考えさせてスタ-トします。 問題は、この後なのです。 係の仕事を通して、学級の様子や仲間の様子を意識させます。 係活動の対象は、学級全体であり、それぞれの仲... 続きをみる

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