教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 885回 4年国語「ウナギのなぞを追って」学習指導 第2時

1.ねらい
  ○感想をもち、学習課題をつかむ。
2.指導にあたって
 ○興味をもったところはどこかというところを中心に感想を出させる。
      感想の選択肢をだして、感想の中心を明確にする.
 ➡子どもたちが説明文のどこに心がいくのでしょうか。
    「うなぎ」に対する子どもの体験とイメージによって、その感想は異なります。
    うなぎの好きな子とそうでない子。
    よく食べている子とそうでない子。
    あるいは、長い蛇のような感覚をもち嫌っている子。
    いずれにしても、子どもの実体験がもとになっています。
    だから、子どもたちのウナギに対するイメージの把握は大切になります。
    どの子の感想も、そこが読みの出発点ですので、すべて肯定します。
 ○文図を書いて全体の構図をつかませる。
    黒板の端から端まで一本の直線を書きます。
    その線分を段落の数だけ区切ります。
    長い段落は長い目に区切ります。
   ★文章を横一直線に表示することで、全体がとらえやすくなります。


3.指導展開
とらえる段階
感想を出しあって学習のめあてをつかむ
○全文を4つに分かれる。
 話題(問題)をだす
 調査報告①と②
 まとめ
以上4つに分かれることを念頭におきながら全文を読みます。
全体を4つに分ける。


確かめる段階
最もきょうみをもったところはどこか。その理由も考えよう。
自由にださせてもいのですが、文章が長いので選択肢を設けます。
選択肢
興味をもった理由をしっかりと書かせる。
読み手の立場を明確にするからである。
★選択肢は前もって短冊にかいておく。
① ウナギの一生がわかっていないところ
②レプトセファルスの旅
③毎年、船で海に出てて旅をするところ
④一つの研究に長い年月がかかるところ
⑤しだいになぞがとけていくところ
⑥筆者の書きぶり・・地図や写真
⑦その他
 ★この時に、筆者に対する印象、思いも出させる。
  熱心、すごいぞ、そこまでどうして?・・・
 興味,感想の共通するもの。異なるものを区別して掲示する。
 感想は、4子供の読みのスタート点であり、ゴールにおいて、もう一度振り返る時に
 参考にするものです。


うなぎのなぞとはどんなことか。
それを調べるための調査の様子を理解する。
事実、筆者の考え、熱意を読み取る。
 以上の3つに加えて、子どもたちからの疑問も課題に入れます。

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