教育随想622回 低学年学び方指導その1 楽しい学習の展開・問題解決力
低学年、1,2年生についての学び方指導についてお話します。 私は、低学年の経験が1年生一回しかありません。 しかし、多くの学級に入らせていただきました。 そこで、心にとめたことをお話します。 学習の基底にある考え方・・・楽しい学習の展開 低学年は、頭で勉強しません。 触って、動いて、からだで学びま... 続きをみる
子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。
教育随想622回 低学年学び方指導その1 楽しい学習の展開・問題解決力
低学年、1,2年生についての学び方指導についてお話します。 私は、低学年の経験が1年生一回しかありません。 しかし、多くの学級に入らせていただきました。 そこで、心にとめたことをお話します。 学習の基底にある考え方・・・楽しい学習の展開 低学年は、頭で勉強しません。 触って、動いて、からだで学びま... 続きをみる
教育随想621回 個を生かす学習指導 その5 始業の開始・終了の厳守
学習の前提として、子どもたちの学習環境を整えます。 これは、指示が中心になります。 もちろん、なぜ、それがいいのかを納得させる必要があります。 学習時に筆箱をださないようにします。 狭い、机上で必要のない学習用具を出さないようにします。 ペン、ケシゴム、定規等、その学習に必要なもののみを机上に上げ... 続きをみる
教育随想620回 個を生かす学習指導 その4 聞き手の反応を考えて
話すことの心構えは、以前にお話したように、授業の中で指導します。 教材を真中にして、学ぶ過程において、話し方を指導します。 そのほうが、より具体的に指導できるからです。 さて、子どもが話す時に、排除すべきことは「エーット、アノウ」です。 大人でも、話のなかで「エーット、アノウ」を入れる場合が多いで... 続きをみる
教育随想619回 個を生かす学習指導 その3 学び方指導 話す心構え
話す時の心構えを指導します。 進んで参加するように指導 これは、進んで参加できるような配慮が前提になります。 子どもは、自分の発言が友だちの前で失敗した時のことが記憶にあります。 言い間違いや途中で止まってしまった時、嘲笑がおこることがあります。 そこで、言い間違いをしたときは、最初に、先生が受け... 続きをみる
教育随想618回 個を生かす学習指導 その2 学び方指導 聞き返す
聞くことについて 一問一答式の授業からの脱却を目指します。 学習が先生の独壇場とならないようにします。 先生が説明し、発問し、正答のみを追い続ける授業を廃止します。 子どもの興味関心の度合いを探ります。 子どもたちの反応を確かめながら展開する一時間でありたいと願います。 そのためには、子どもたちの... 続きをみる
教育随想617回 個を生かす学習指導 その1 学び方・学ぶ心
子どもたちを育てるのは、つまるところ授業実践だと考えます。 もちろん、他の視点からアプローチされている先生もおられます。 でも、私には、授業者として、授業実践に大きなウェイトをかけてきました。 子どもたちの実態を把握すると、 子どもに活気がない。 目的意識が子どもに育っていないのではないだろうか。... 続きをみる
子どもたちは、聞いているようで聞いていません。 聞いているふりをするのも上手です。 適当に話し手を見てうなずいています。 自分が話すことは好きですが、聞くことは嫌がります。 今までの授業において、聞かなくてもすんできた経緯があります。 子どもたちの一人が発言したあと、その子の顔を観察してください。... 続きをみる
教育随想 615回 子ども中心に見える学習ほど、指導者の意図が強い
先日、勉強会でのことでした。 指導案を検討している時です。 国語の季節の楽しみの教材です。 春夏秋冬のなかの「秋の楽しみ」の学習を検討しているときでした。 月見や秋の七草などの内容がのっています。 そして、子どもたちに「あなたはどんな秋にしたいですか」という問いかけがありました。 これまでに、春や... 続きをみる
世相を反映して、多くのネット授業が行われました。 一人一人にパソコンを持たせてネット授業が行われました。 子どもたちに知識を伝えるだけなら、ネット授業もありです。 ただし、どれだけ子どもたちが学習意欲を膨らませるかはわかりません。 ネットを使って教えられるのなら、子どもたちを学校に来させる必要はあ... 続きをみる
経験年数が少ないと、周りの先輩からいろいろな指示、課題が出されます。 先生は、多くの場合、若い先生に教えすぎる傾向があります。 自分の持っている経験を押し付ける? 場合もあります。 もちろん、悪いことではありません。 自分なりに新しい実践を試みようとすると、周りからブレーキがかかることがあります。... 続きをみる
新任から20代後半までの先生についてお話します。 若い先生は、昔と違って、すぐに方法論、技術論を問題にします。 授業の指導案は、ネット社会において、お手軽に手に入れることができます。 同僚の先生に聞かなくても、こっそりと指導技術を身につけられます。 あるベテランの先生は「この頃の若い先生は、わから... 続きをみる
先週の月曜日にある学校でコロナが発生しました。 一人の子どもの家族がコロナにかかり、家族に広がったということです。 その家から子どもが二人、登校していました。 学級の子どもたちは、保健所からPCR検査を受けました。 全員陰性でした。 二つの学年は、2日間、休校にしました。 学校は、2日間、リモート... 続きをみる
先生に必要な眼力です。 目が利く・・・鑑識眼がすぐれている 目が肥える・・・同種類の多くのものを見て、価値の見分けがつく 美術館や博物館に足を運んで、実際に優れていると言われているものを見て回ります。 さらに、素晴らしい自然のなかを歩きます。 紅葉も素敵ですね。 実際の物に触れることを通して、五感... 続きをみる
新任の頃でしたね。 教師、先生という肩書がうれしくもあり、重たくもありました。 子どもの前に立つ立場になったんだ。 子どもから先生と呼ばれるようになったんだ。 わくわくする私がありました。 私は、「先生」になろう。 子どもたちにとっていい先生なろうと思いました。 先生としての自ができたように思いま... 続きをみる
教育随想 608回 どれだけ 自分の子ども時代を覚えているか
親として、先生として、私たちは、子どもに期待を込めて、いろいろな言葉を投げかけてきました。 「勉強がんばりなさいね」 「うそをついたらだめだよ」 「けんかしてはいけません」など・・・。 それらの言葉を振り返ると、自分ができなかったことが多いです。 勉強を怠け、嘘をつき、けんかもした私が、教壇に立っ... 続きをみる
先生方の多くは、教員としてのプライドは必要以上に持っておられます。 ところが、実際の場から受ける成功感・成就感に乏しいように思えます。 特に、挫折感、屈辱感、劣等感等のマイナス感情を乗り越えた成就感、成功感に乏しいように思います。 多くの先生方とお付き合いしてきて、私も含めて言えることがあります。... 続きをみる
教員以外の仕事についておられる人が、自分の仕事を話されているとき、話の真実味について魅了されます。 お話をお聞きするほど、その方の仕事に対する熱意、プライドを感じる人が多かったように思います。 ところが、先生方の話は、話せば話すほど内容が乏しく感じられます。 職員会や研究会の話し合いの時に感じる「... 続きをみる
ネットでは、情報があふれています。 しかし、目的をもってみることが少ないです。 最初は、ある情報を把握したいと思います。 しかし、すぐに他の情報に心がうつろいでいきます。 そして、ネット情報の蟻地獄に陥るのです。 必要としない情報に引き込まれます。 どうでもいいはずの情報に翻弄されます。 自分とは... 続きをみる
かつて、ある市で国語の授業研究会が開催されました。 私の師匠がコメンテーターとして招待されました。 私もそこに招かれて参加しました。 一時間中、子どものおしゃべり学習に終始していました。 授業者は、そばで見守っているだけでした。 聞いているだけでした。 いかにも自分も子どもたちの話の中に没入してい... 続きをみる
授業者は言います。 授業がうまくいきました。 あの子が私の言いたいことを言ってくれました。 私が予定していた子どもたちの発言がでました。 先生は、挙手している子を中心に学習を進めます。 先生の親衛隊です。 どんな意見を言ったら先生が喜ぶかを知っている頭のいい子たちです。 いつも先生がしてほしいこと... 続きをみる
先生の教育作用に欠かせない語句とは思いませんか。 適がつく言葉を調べてみました。 適応 その場の状態・条件などによくあてはまること。 適言 その場合にぴったり当てはまった言葉。 適合 ある条件や事情によくあてはまること。 適材 ある仕事・職務に適した才能や能力を持つ人。 適時 ちょうど適... 続きをみる
「今日は、○○の問題について勉強します」 いきなり先生の課題提示です。 子どもたちは、目の前の問題について認識していません。 「わかる、わからない」「できる、できない」が曖昧です。 おなかが空いた。 だからごはんを食べたい。 おなかが空かないのにごはんを食べさせていませんか。 栄養になるからたべな... 続きをみる
一日の学校生活を考えます。 先生の学校生活ではありません。 子どもたちの学校生活です。 子どもが登校してから下校するまでの生活です。 子どもたちの気分を考えるのです。 一日で、解放感がある時、緊張感がある時、この両面を考えます。 朝、登校する子どもたち。 教室を入る時、どんな気分で入るのでしょうか... 続きをみる
教育随想 599回 3年国語「ちいちゃんのかげおくり」教材の展開角度
私の指導案の最初の部分を抜粋します。 指導目標 ◎情景や登場人物の様子、心情、その変化について、叙述に基づいて想像する ことができる。 〇読み取ったことについて、友だちと感想や考えを出し合い、その相違について 共有しあうことができる。 教材について ○「かげおくり」という遊びを題材にして、戦... 続きをみる
何度も先生をしていると、同じ教材を何回も指導しなければならないです。 私は、6年生だけで10回経験しています。 そうなると、10回も同じ教材で授業をすることになります。 現場の先生からお聞きすると、学年が決定すると、引き出しやコンピュータから以前に実施した教材案やワークシートを出してこられるようで... 続きをみる
前回、「先生の力量は 両極端の間を動く」というお話をしました。 子どもに対して 褒めるのか、叱るのか、どちらがよいか。 ほめるのでもなく、叱るのでもなく「沈黙」があるのみです。 厳しさか、やさしさか、どちらがよいか。 厳しいでもなく、優しいでもなく、ただ、「沈黙」があるのみです。 先生は、両極端の... 続きをみる