教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2022年7月のブログ記事

  • 教育随想 787回 子どもの観察は教師を丸裸にする

    子どもは、先生の机のまわりに寄ってきます。 「先生、好きな食べ物は」「好きな歌手は」「先生、子どもいるの」 とりとめのない質問をしてきます。 子どもたちが先生を観察しているのです。 先生は、子どもたちが寄ってくれるのでなんとなく気持ちのいいものです。 気を良くして、自分から子どもたちの遊びのなかに... 続きをみる

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  • 教育随想 786回 学習で信頼を得ないうちは 子どもと遊ばない

    最近、暑さのせいで運動場で遊ぶ子どもたちが少なくなっています。 熱中症で児童が倒れたという話を近くの学校で聞きました。 4月の初めの一週間、運動場で子どもたちと遊ぶ先生を見かけます。 先生は、子どもたちと仲良くなりたいために自ら運動場に足を運びます。 その気もちはよくわかります。 先生方は、子ども... 続きをみる

  • 教育随想 785回  気遣い、気配り わかっていても

    対話する時、自分だけが勝手にしゃべっていることがあります。 反対に、相手の想いに気配りしながら寄り添って聞くこともあります。 自分だけが一方的に話すのは対話ではないです。 対話するとき、相手の感じ方、考え方を理解しながら話します。 気遣いながら、気配りしながら話します。 多くのお店、客を相手にする... 続きをみる

  • 教育随想 784回  子どもたちの「声なき声」

    「今、学期が終わりました。振り返って、どのくらいの手ごたえをもっていますか」 このように質問されたら、どう答えるか。 子どもたちも静かに授業にのぞむようになった。 宿題を忘れる子が少なくなった。 発表できる子どもが多くなった。 友だちに少しは優しく振舞うようになってきた。 けんかが少なくなった。 ... 続きをみる

  • 教育随想 783回  授業における発問

    発問は、授業を構成するときの骨組みである。 一時間の授業において、3つの発問で構成すると、学習過程がわかりやすくなる。 発問の類別として、大きく二つある。 一問一答  答えが単語 あるいは文章の場合。 一問多答  答えが単語 あるいは文章の場合。 一つずつ説明する。 一問一答単語型 T「このグラフ... 続きをみる

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  • 教育随想 782回  ICT教育 機器を使うことが目的化

    子どもたち一人ひとりにタブレットが与えられている授業風景。 子どもたちは、自分の考えをダフレットに書き込む。 先生はタブレットの画面上で、子どもたちの考えを把握できるようになっている。 先生は、タブレットに集中。 授業後の先生の感想。 「一人ひとりの考えを把握できていいです。」 先生がはほとんど子... 続きをみる

  • 教育随想 781回 ICT教育の導入 本当にいいのかな

    ICT教育の ICTは「情報通信技術 」のことである。 文部科学省は、この教育を進める時に次のように伝えている。 「もはや学校のICT環境は、その導入が学習に効果的であるかどうかを議論する段階ではなく、鉛筆やノート等の文房具と同様に教育現場において不可欠なものになっていることを強く認識する必要があ... 続きをみる

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  • 教育随想 780回 子どもに寄り添うとは、一人の学びを充実させること

    対話的学びは、独り学びの充実の上に成り立つ。 一斉授業の欠点は、個の学習に十分な時間をかけないことである。 個の学習、独りの学び方を子どもたちの事実から研究する必要がある。 子どもに寄り添うとは、一人の学びを充実させることである。 国語を例にとる。 ・全体を詳しく調べる。  時 季節 場所 登場人... 続きをみる

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  • 教育随想 779回  国語 ひとり勉強  予習段階

    主体的に学ぶ子どもたちの育成 どの学校にも理念としてあげられている。 横文字になって、アクティブラーニングという言葉がよく使われている。 教育方法を横文字にすることで、あたかも新しい教育であるかのような錯覚をおこさせる。 教育において、言葉が変わっても、主体的な学びができる子どもを育てることに変わ... 続きをみる

  • 教育随想 778回  思考停止を示す 子どもの言葉

    質問を受けて子どもたちが返答する場面がある。 友だちの意見を受けて 「そうでーす」「いいでーす」と答えさせる教室がある。 間延びしたような返答である。 どうして、それらの言葉で終わってしまうのか。 「そうでーす」「いいでーす」と言ってしまえば、その後、考えなくてもいいからだ。 先生もその言葉を聞い... 続きをみる

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  • 教育随想 777回 尊敬される先生?

    「尊敬される教師とは」という質問に対して、「子どもの話を聞く先生」と答えられた先生がおられる。 尊敬される医者「患者の話を聞く医者」。 さらに、尊敬される仕事人のほとんどが、お客の要望をよく聞く人である。 すなわち、その答えは、どの職場にも通用することであり、教師に限ったことではない。 したがって... 続きをみる

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  • 教育随想 776回 子どもにとってつらい 先生の指示(言葉)

    「まず、聞かせなければならない」という先生の意思。 「まず、聞かなければならない」という子どもの必要感。 この両方があってこそ、学習は成立する。 最も気になるのが、子どもが手遊びしていても平気で話を進める。 これは、先生の話は聞かなくてもよいというメッセージを送っていることになる。 子どもたちが隣... 続きをみる

  • 教育随想 775回  ほめるとしかるの間で 子どもを指導

    「ほめる」と「しかる」は、子どもたちを指導する上で必要な時がある。 子どもたちは頑張ったことをほめられるとうれしい。 子どもたちがよくないことをして叱られると子どもはうれしくないという。。 叱られる時、誰に、どのようなタイミングで、どのように叱られるかによって、子どもの受け取り方は異なる。 親しく... 続きをみる

  • 教育随想 774回  「スイミー」のクライマックス 音読 群読の活用

    ねらい 岩陰にいる小さな魚たちに出会い、呼びかけ、知恵をしぼり考えがひらめいて、大きな魚を追い出したスイミーたちの様子を豊かに想像する。(4,5場面を一緒に扱う) 指導にあたって  物語のクライマックスである。  ★中心文は「かんがえた」「いろいろかんがえた」「うんとかんがえた」 かんがえた内容を... 続きをみる

  • 教育随想 773回  最初の4行で読み深める 「スイミ―3場面」

    ねらい       すばらしい海の世界の様子読み取り、その中でしだいに元気を取り戻してい                くスイミーの心情を想像する。 指導にあたって 〇場面最初の接続詞。 「けれど」とは反対の接続詞である。まぐろのこわいものに対する「すばらしいもの」をスイミーが発見することで、だん... 続きをみる

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  • 教育随想 772回 場面を読み取る時のキーワード

    2年国語「スイミー」を例にとって考える。 場面を順番に読まない。 読ませると授業者は常に、子どもたちを引っ張ることになる。 師問➡児答 の繰り返しである。 子どもたちに考えさせるためには、場面全体を読まないとわからない言葉 を取り扱う。 2場面の最初の一行と最後の四行。 ある日・・・・こわかった ... 続きをみる

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