教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 841回 4年国語「プラタナスの木」学習指導 1,2場面の展開

1,2場面の指導
1.本時目標
1場面 プラタナス公園で遊ぶマーちんたちのプラタナスの木への思いを考える
2場面 木への思いがおじいさんとの出会いや会話から変化してきていることを読み取る。
2.指導にあたって
〇マーちんたちは、最初はプラタナスの木に対しては無関心であったことを確認する。
〇おじいさんとの関わりのきっかけを見つける。
〇「ある日、おじいさんは不思議なことを言った」その不思議なことの意味を考える。
3.指導展開
捉える段階 課題
マーちんたちとおじいさんが親しくなっていった様子を読み取ろう。
1,2場面の音読をする。
確かめる段階
1場面からプラタナスの木に対するマーちんたちの関心の度合いを読み取る。
①プラタナス公園とは、どんな公園か。
②マーちんたちは、プラタナスのことをどのように思っているのか。
 ➡話し合いをする
 ※プラタナスの木に無関心である根拠をださせる。
ボール遊びに夢中で、木のことなど全く振り返っていないことに気づかせる。


深める段階
2場面から、おじいさんとの出会いによって、マーちんたちの木に対する関心が高まっていくことを読み取る。
➡おじいさんと親しくなったきっかけを考える。
➡おじいさんの不思議なこととはどんなことか。
    「さかだちしているところを考えたことがあるか」という言葉。
根がこまっていることなど
      ※ボールをかんでいった言葉
日陰に入って休むように言ってくれたことから
おじいさんの話のどこに不思議さを考えるか


中心課題
おじいさんは、公園のできるずっと前からプラタナスのことを知っているみたい」
どんなことから、マーちんはそう思ったのか。
「こまってしまう」という考え方
いつもプラタナスのそばのベンチにおじいんがすわっていること。
※この文はとても大切なところである。
おじいさんに対するとらえ方が、感覚的にどこか違う、不思議だと思い始めている場面である。
振り返る段階
 あなたはおじいさんのことをどう思うかを書く。