教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2021年4月のブログ記事

  • 育随想 511回  3年 理科 「たねをまこう」驚きと感動が先行する学習

    教材研究の参考にしてください。 指導目標  〇植物の生長には一定の順序があることに気付く。  〇成長を通して、他の植物と比較して、共通点や相違点を見つけ出すことができる。 教科書をおっての指導順序と留意点 (1)種まきの観察   〇「このたねは生きているのかどうか」最初に考えさせる問題です。   ... 続きをみる

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  • 教育随想 510回 子どもに引っ張ってもらう授業

    子どもを導くことは大切なことであり、先生も日常的に実践されています。 これを否定するのではありません。 導くという行為は、ある場面で強制的に子どもたちを動かすこともあります。 それも必要な場面があります。 導くことが先生の仕事の核であることを前提としてお話します。 導くことなく、「指示」だけをださ... 続きをみる

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  • 教育随想 509回 先生の曲がり角

    先生も15年ぐらいたつと、大きな曲がり角がおとずれます。 もちろん、それぞれの先生によって、年数は違います。 先生として、一応の経験を積んできます。 まわりからは、ベテランとして見られるようになります。 自分なりに教育技術を確立したと考えられる先生もいます。 しかし、その技術や考え方が、どこか自分... 続きをみる

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  • 教育随想 508回 教師、教員、職員 どれですか?

    先生は、教師、教員、職員のどれですかと尋ねることがあります. 職員は、一応、公務員という身分が保証されています。 教員は、教育に携わる公務員としての立場です。 教師は、となると私は自分を振り返っても言いづらいものがあります。 しいていえば、私は、教員と教師の間ぐらいの力しかなかったと思います。 先... 続きをみる

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  • 教育随想 507回 スポーツ指導 教えて離せ

    近くにサッカーの試合ができるコートを3つ保有している公園があります。 土日には、大きな試合があるので散策がてら出かけます。 先日、小学生のチームが集まって大会が行われていました。 私は、スポーツ大会に出かける時に注目するのは、試合ではありません。 試合前の練習の様子に関心があります。 多くのチーム... 続きをみる

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  • 教育随想 506回 3年道徳「あいさつ名人」から 挨拶される側の視点で指導

    3年生の道徳の教科書に「あいさつ名人」という教材があります。 指導目標は 挨拶が苦手だという「せいやくん」こそ、本当のあいさつ名人だと気づいたぼくの姿を 通して,挨拶について考えさせる。 ①相手に対して真心をもって接するために大切なことを考えさせる。 ②相手の立場や気持ちに応じた言葉づかいをしよう... 続きをみる

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  • 教育随想 505回 子どもの学びの力は、先生の学びの力

    全教科を先生になりたてから、うまく指導することはできません。 先生によって、得意な教科があります。 しかし、どの教科も子どもたちに指導すると考えたなら、どうしてもいい加減に済ますことができません。 へたくそなりに、指導の仕方を考える必要があります。 大学で学んだことは、ほとんど役に立ちません。 現... 続きをみる

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  • 教育随想 504回 信念があって、子どもに厳しい、優しい先生をめざして

    子どもに好感をもたれるのとそうでないのとでは、教育効果は全くちがってきます。 しかし、そのようにわかっていても、先生という人間性は、未熟なものです。 だからといって、子どもにへつらう必要はありません。 しかし、子どもたちに映る自分の姿を通して、自分という人間を省みる必要があります。 これから、いく... 続きをみる

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  • 教育随想 503回 子ども側にたって授業展開  3年国語「きつつきの商売」

    教材を前にして、どのように指導していくかを考えますね。 高校、中学の教材なら、教材の内容を強く押し出すことができます。 生徒の興味関心を引き出すことも必要なのですが。 授業者の立つ位置、教材と生徒の間では、より教材に近い所に立ちます。 教材は学問的であり、内容も高度化してきます。 しかし、小学校で... 続きをみる

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  • 教育随想 502回 評価が 一人歩きしている

    ある学校の先生の話です。 新しい校長が「評価をしっかりとって保護者にわかるようにしなさい」との話。 具体例として、理科の観察記録を取り上げられました。 子どもの観察記録を線だけ引いて返却するのはだめ。 さらに、言葉だけを添えるのもだめ。 評価しなさい。ABCで評価しなさい。 その評価を保護者に見せ... 続きをみる

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  • 教育随想 501回 3年国語「きつつきの商売」 音だけで子どもと向き合う授業

    子どもたちは、目でみる映像の世界に慣れきっています。 ビジュアルの世界です。 映像は、見えるものがすべてです。 映像は子どもたちの想像力を制限します。 今、見えないものに心を向けて想像を膨らませる力が弱まっています。 音を聞いて、見えない世界を見えるようにします。 耳で聞くのではなく「耳で見える」... 続きをみる

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  • 教育随想 500回  近づく子どもの うしろにいる子どもたち

    新学期が始まっています。 先日、来られた先生に、初めて会った時の子どもたちの様子はどうでしたかと尋ねました。 「明るくとても元気です。教科書を図書室に取りに行くときも、積極的に協力してくれました。休憩時間があったのですが、何人かの子どもたちが私の机の周りに集まってきました。」と言われました。 私は... 続きをみる

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  • 教育随想 499回  教室の 日なたと日かげ 挙手発言

    授業は、常に、全員の子どもが相手です。 4月は、特に、そのことを強く意識します。 子どもたちが、主体的に意見を言わなくなるのは、挙手発言です。 手をあげて、先生が指名する挙手発言です。 挙手する子どもは、あててほしくてたまりません。 先生は、どうしても指名して発言させたくなります。 ところが、その... 続きをみる

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  • 教育随想 498回 学級づくりは 風を整えること

    レストランに行くことがありますね。 入店した瞬間、すでにレストランの風が吹いています。 張りつめた風、わくわくする風、なんとなくけだるい風・・・・。 すっきりとさわやかな風が吹いているレストラン。 この風はどこから吹いてくるのだろうかと考えます。 見えるものは、ごみ一つ落ちていていない床。 清潔で... 続きをみる

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  • 教育随想 497回 教科書の表紙から始める授業

    子どもたちは新しい教科書を前にして、うきうきしています。 新しい教科書は、子供たちにとってまさにリセット気分ですね。 さて、最初の授業は教科開きの授業です。 子どもたちは、授業が始まると表紙を開いています。 先生はこう言います。 「さあ、国語の勉強の出発だね。あれ、どうして表紙を開いているのかな。... 続きをみる

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  • 教育随想 496回 新学期 児童席から教室環境がわかる

    新しい子どもたちを新しい教室に迎えます。 子どもたちは、進級の喜びを心いっぱいにして、新しい教室に入ってきます。 今度の教室は、どんな教室だろうと期待しています。 ところが、入ってみると、前の学級の子どもたちの掲示や物品が置かれています。 教室の床、机の上もほこりで汚れています。 これだけで、先生... 続きをみる

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  • 教育随想 495回 当番、係活動 前学年の慣例を否定しない

    清掃当番、学級生活にとって必要な仕事です。 当然、組織しなければなりません。 当番の班をどのように決めるかは迷うところです。 とりあえず、暫定的に決めておきます。 座席、班、清掃の班は、暫定的に決めておきます。 正式に決定するのは、5月連休のあとにします。 子どもたちにもそのように伝えます。 その... 続きをみる

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  • 教育随想 494回  学級目標 子どもの様子がわからないのに?

    昨日、夜遅く自宅に先生が来られました。 新学期を迎えて相談したいことがあるとのことでした。 いろいろとお話するなかで、学校が学級目標を4月16日までに提出期限が決められたそうです。 新学期一週間では、子どもたちの実態はわからないので、学級目標を考えるのは難しいのではということでした。 学級のめあて... 続きをみる

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  • 教育随想 493回 新学期 最初が大切? 本当ですか?

    新年度が始まると、学級生活の準備という名目で、大掃除、学級のめあて、学級のルール、係活動分担、当番活動の割り当てなど、新学期の三日間は大忙しですね。 先生としては、最初にきちっとした型作りをしたいものです。 容器をつくってから液体を流し込みます。 液体は漏れることはありません。 しかし、液体は、そ... 続きをみる

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