教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)の新着ブログ記事

  • 教育随想 1026回 「やまなし」独り言 その2

    やまなしという作品は ある時は暗く ある時は急に明るく ある時ははげしく ある時はゆるやかに 明るさの中に暗さがあり 暗さの中に一点の光があります。 この場面は明るい いや暗いよ どちらでもないよ 明るいけどどこか明るい  暗いけどどこか明るい 子どもたちの感想に寄り添っていきます。 「つうと銀の... 続きをみる

  • 教育随想 1025回 「やまなし」独り言

    「谷川の上から見ていたのでは、この作品はまったくわからないのです。みんなもかにの目で、谷川の底に自分をしずめてみましょう」 この言葉から「やまなし」を始めます。 二ひきのかにの子どもに寄り添って読みます。 子がにの目になって 心になって見ている谷川の底を見ていきます。 谷川の底から見ていることが、... 続きをみる

  • 教育随想 1024回 文学作品 私の読む姿勢 「やまなし」

    教材としての文学作品は、多くの人々が作品の解釈をされています。 どれも熱心に追究されているものが多いです。 私は、敬服するばかりです。 その一方で、ひとつの疑問がうまれるのです。 文学作品についての研究が、どちらかというと作者の立場で研究されています。 作者の考え方、生き方、人生遍歴などから作品の... 続きをみる

  • 教育随想 1023回 直線的、平面的、立体的な授業

    常々、授業は立体的だと言ってきました。 直線的な授業(教科の論理のみで進める) 平面的な授業(教える側と教えられる側の二元的) 立体的とは、それらの上に、子ども一人ひとりの特性、心理、体調を考慮します。 直線的な授業・・・一次元的な授業 多くの授業は、指導者の一方的な教材研究、指導手順によって結論... 続きをみる

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  • 教育随想 1022回 授業の要素としての人間性と総合性

    以前にもお話しました。 今、学校教育から子ども、人間が希薄になっています。 特に、子どもの内面、心理、特性について深く掘り下げることが少なくなっています。 学校教育で語られる子どもは、いつも一般化された子どもたちです。 機械やコンピュータにおいては、操作する者と機器の間に人間は入りません。 ボタン... 続きをみる

  • 教育随想 1021回 私のつまらない 小さな授業技術

    今回、お話するのは、私が授業者として最初(新任)の時に身につけた技術です。 それはどうでもいい技術ですが、私にとっては、大切な技術でした。 少し笑って聞き流してください。 その1 授業が始まったら時計を見ない。 一時間の時間感覚を身につける。 教材の進行と時間の流れを同時に把握できるようにする。 ... 続きをみる

  • 教育随想 1020回  授業指導案の個性化

    先生方は、ふだんから「教える立場」それとも「育てる立場」のどちら立場で指導されていますか。 両方の立場で指導されている先生もおられます。 「教える立場」が多いという先生。 「育てる立場」が多いという先生。 子どもたちに意図的、計画的なプランで実践していく時、どちらかというと「教える立場」で語られて... 続きをみる

  • 教育随想 1019回  土いじり感覚を 教育の場で

    土を耕して、肥料を入れて整地します。 やがて、ここに新しい種を播き、苗を移植することを心に描きます。 空気を含ませ栄養を入れて、育てる環境をつくります。 半分以上は、この土づくりです。 教室も先生も土なのです。 種まきです。 こんなに小さな種ですが、しっかりと発芽するようにと祈ります。 でも、本当... 続きをみる

  • 教育随想 1018回 先輩の実践に 自分の実践を重ねる

    現場の先生が次のような話をしておられました。 ・・・若い先生が、板書の仕方、発問の仕方、子どもへの言葉かけのあり方 ワークシート集など、方法に関する本を多く集められている。 それに比べて、年配の先生は、そのような方法に関する本をあまり見ておられないように思います。・・・・・ 書店に行けば教育技術に... 続きをみる

  • 教育随想 1017回 教材で子どもと仲良くなる授業

    他校で授業をする機会を多くいただきました。(現役の時) 知らない地域、知らない学校、知らない子どもたち。 そのなかで、授業をしてほしいと依頼を受けました。 「先生の授業で普段の子どもたちがどのように変わるかを見たいのです。」という依頼でした。 私は快く引き受けました。 私は担任ではありません。 私... 続きをみる

  • 教育随想1016回 怒りたい感情と冷静な態度の間で子供を諭す

    2学期は、学校行事が多い季節です。 学校行事が多いということは、直接子どもと関わって、一定の評価水準にそった指導が多いということです。 運動会にしても団体種目は「見栄え」を考えて指導するでしょう。 音楽会にしても、一定の水準を保たなければなりません。 それに加えて、時間は無制限ではありません。 そ... 続きをみる

  • 教育随想1015回  運動会の結果が 学習意欲につながる

    運動会の練習が始まっています。 ある学校では、運動会のあとに音楽会も予定されています。 運動会の世話係も音楽会の指導の先生もどちらも熱心であるとのことです。 運動会の練習が始まったばかりなのに、少しずつ音楽会の練習がなされています。 あるとき、職員室で二人の先生が愚痴を言われたそうです。 二つの行... 続きをみる

  • 教育随想 1014回 一学期、目標を立てて実践・定着させたことの点検を

    学習態度の総点検をします。 点検項目は、指指導者が子どもたちが向かっていく方向をしめすものです。、 子どもたちに指示、強制するものではありません。 ひとつの基準であって先生によって異なるかもしれません。 私が二学期の最初に子どもたちの学習態度を総点検した視点です。 始業の合図に反応して直ちに子ども... 続きをみる

  • 教育随想 1013回 小学年国語「たずねびと」④ 人物の表情を追う

    原爆供養塔に行きます。 ここで、綾にとって、一人のおばあさんとの出会いがあります。 このおばあさんの話によって、綾は大きく自分を見つめ直します。 おばあさんの話によると「名前だけがわかっている八百人余りの人々のお骨」がおさめてあるという。 ここからは、綾に向かっておばあさんの話が続きます。 「どん... 続きをみる

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  • 教育随想 1012回 小学5年国語「たずねびと」③場面全体を読み取れる言葉

    平和祈念資料館から追悼平和記念館へ 場面を子どもたちに読み取らせるために、発問でひっぱらないようにします。 場面には、場面全体を読み取れる言葉、文があります。 綾は平和記念資料館を見学することで、大きなショックを受けます。 展示されているものすべてが信じられないことばかりだからです。 そこで、次の... 続きをみる

  • 教育随想 1011回 小学5年「たずねびと」② 文と文との間を読む

    一場面 不思議ポスターが目に飛びこむ(きっかけ) 言葉と言葉の間を読むということ。 この場面は二つの文を押さえる。 その間を子どもたちが読み解くことになる。 最初に「すごく不思議なポスターだった」 後に「本当に不思議な気がした」 最初は「すごく」が「本当に」とポスターを見て納得している。 「すごく... 続きをみる

  • 教育随想 1010回 小学5年国語「たずねびと」その1 物語の構造

    物語文の指導の場合、短い文の中に大切な内容が入っています。 子どもたちか自力で読み進めるためには、言葉で引っ張りまわさないことです。 場面ごとにキーワードを見つけて指導します。 今回、5年生の「たずねびと」の教材について、大まかですが読み取りの指導あり方についてお話します。 まず、指導書の言葉を引... 続きをみる

  • 教育随想 1009回 国語5年「からたちの花」学びの入口

    二学期の最初に指導する詩の授業です。 子どもの実態に配慮して進めます。 詩は、作者のなかで湧き上がってきた感動を、自分の言葉で、自分のリズムで書き表したものです。 そして、この詩は、「繰り返し」「暗喩」「七五調」「呼びかけ」といった技法を使っています。 繰り返してでてくる言葉や文がとても多いです。... 続きをみる

  • 教育随想 1008回 7月の印象に基づいた学習は避ける

    始業式から二週間、遅くても運動会までには一学期の学びの水準を とりもどします。 そのための授業のあり方についてお話します。 二学期の始めは、4,5月の授業の形をとります。 〇進度はあせらない。  子どもたちを夏休みの疲れから回復させるものは授業、学習です。  学習を一学期の前半ぐらいのペースに戻し... 続きをみる

  • 教育随想1007回 新学期 すでに学級が解体している

    一学期、意識して学級づくりに取り組まれたことでょう。 そして、夏休みを迎えました。 二学期を迎えました。 ところが、無残にも一学期の姿は消えていたという例が多いです。 その理由をお話します。 一学期は、個人のやる気を高めるために月日を重ねたのではないからです。 学級のスタイルを求めた結果なのです。... 続きをみる

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  • 教育随想1006回 新学期 子どもを失望させること

    夏休みに限って、子どもたちは2学期の到来を新鮮な気持ちで待っています。 ところが登校してみて 先生の服装・顔・子どもたちに接する態度に1学期と全く同じものを感じたらどうでしょうか。 1学期のイメージが蘇ってきます。 それだけで、子どもたちの2学期の意欲はたちまちのうちに減退します。 そうなのです。... 続きをみる

  • 教育随想1005回 季節外れの 教室

    二学期への期待を胸にして、颯爽と校門をくぐり教室へ。 眼前に展開する教室は 汚れ切ったガラス窓 一学期の展示品 掲示物 枯れた花の生けてある花瓶 汚れ切った水槽 ほこりだらけの机 ざらざらした感覚が伝わってくる床 なんとなく、くぐもったにおいが漂っている教室 ・・・これが二学期を迎える教室だとした... 続きをみる

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  • 教育随想 1004回 二学期の始まり ゆっくり ゆったり

    子どもたちは夏休み、特に、今年は暑いですから体力を落としている子どもたちも多いことでしょう。 ですから、いきなり教育活動のスピードをあげないようにします。 車のアクセルをいきなり吹かすのではなく、ゆっくりと発進させます。 休憩時間を少し長めにとる。 授業内容を全員でゆっくりと取り組めるような内容に... 続きをみる

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  • 教育随想 1003回 夏休み明けは 新たな学級づくりのチャンス

    学級集団は、最初からばらばらです。 まとまりのないのが集団の始まりです。 違った雰囲気、考え、感受性を持った子どもたちの集まりです。 そのような集団を一つの方向性を持たせていくのが学級づくりです。 学級づくりの目標は二つです。 集団モラルの育成。 個人の学習意欲の育成。 学級づくりは、友だちとの関... 続きをみる

  • 教育随想 1002回 違いこそ 学びの原動力 学習集団

    学級づくり、集団を育てる、集団学習・・・。 現場の先生の指導の様子を伺っていつも感じることがあります。 問題になる子の生徒指導に手を焼いている。 教科学習の指導が個人のみに対応している。 遅れている子ども、教科内容が理解できない子どもへの手だて。 ほとんどが子ども個人をどのように指導するかという相... 続きをみる

  • 教育随想 1001回 七つの顔をもつ先生

    先生方は、学校におられるときにどのような顔で過ごされていますか。 いや、どのくらいの顔をもって過ごされていますか。 子どもに微笑みを浮かべて話を聞くときのやさしい顔。 子どもと共に笑いあっている時の和やかな顔。 子どもを厳しく注意したり叱ったりする時の厳しい顔。 学びを追求しているときの真剣な顔。... 続きをみる

  • 教育随想 1000回 授業で差別感が育つ

    学級集団において、自分が周囲から受け入れられているという安心感をもてることは大切です。 子どもは、集団の中においては、皮膚感覚で周囲の目を敏感に感じ取ります。 自分は友だちからどのように思われているか。 自分は好かれているか嫌われているか。 自分の言動を認めてくれているかどうか。 子どもたちがお互... 続きをみる

  • 教育随想999回一学期実践(13) 学級と自分の進行方向を重複させる

    3の段階  一人ひとりの子どもの心を拓く 4月において、新しい学級の子どもたちは、それぞれの勝手な風を吹かせています。 たまたま、一緒になったという友だち集団です。 そうしたなかで、一か月、二か月・・・と生活していく上で、自分の行動や意識を周りの友だち(集団)と合わせる必要がてできます。 周りと合... 続きをみる

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  • 教育随想998回一学期実践(12) 集団に寄与する 集団に従う心を育てる

    3の段階  一人ひとりの子どもの心を拓く 子どもたちは、やがて社会を支えていく存在です。 国民として、地域の人として、周辺の人々とつながりあって生きていきます。 社会は共同体です。 そのなかで共に生きていけない子どもであっては、子どもたちは卒業と同時に生きることに失速してしまいます。 個の生き方と... 続きをみる

  • 教育随想997回一学期実践(11) 子どもの支援は共感から

    3の段階  一人ひとりの子どもの心を拓く 一人ひとりの子を支援する学級づくりの基礎をつくる 子どもたちが集団に属することには不安を伴います。 子どもによって、友だちと交流するのが苦手な子がいます。 自己評価が低い子は、周りの友達と自分とを比較して萎縮します。 自分が失敗することを恐れる子います。 ... 続きをみる

  • 教育随想996回 一学期実践(10) 学習の目的を子どもと共有する

    3の段階  一人ひとりの子どもの心を拓く 学習の目的を先生だけが知っているのではなく、子どもと共有する。 先生の指図(発問)に従っているだけの学習に止まっていることが多いです。 どんなことをどのように学習するのか。 どこまでわかったら、できたらよいかを理解する。 例をあげて説明します。 先生は、一... 続きをみる

  • 教育随想995回 一学期実践(9)  「分かりません」を喜び、激賞

    3の段階  一人ひとりの子どもの心を拓く 「わかりません」と言える子どもは学習が進んでいます。 「わかりません」という言葉を出すには勇気がいります。 「分かりました」ならかっこよく思える子どもも多いです。 しかし、「分かりません」は、学問の出発なのです。 分かる、分からないの弁別ができた子は素晴ら... 続きをみる

  • 教育随想994回 一学期実践(8)  怒らない 怒れない

    2の段階 一人ひとりの子どもの心をひきつける 新学期に子供たちが試してくるのは、先生を怒らせることです。 椅子や机のガタガタという音、どの程度で先生は怒るかを試します。 授業中のごそごそ、手悪さ、姿勢、隣とのおしゃべり・・・ 先生の怒る基準を見つけようとします。 子どもたちの生活の自由度を探るため... 続きをみる

  • 教育随想993回 一学期実践(7) 子供が自力で克服、修復できるために

    2の段階 一人ひとりの子どもの心をひきつける 「学習を含む学校生活のなかでグダグダ注意を乱発しない。」 どんなことがグダグダになるのか。 どこまでがグダグダ注意になるのか。 これはとてもあいまいです。 それでも、内容と程度によっては必要な時がありますね。 用具の使用法 筆箱の中身についての注意。 ... 続きをみる

  • 教育随想992回 一学期実践(6)たかが返事されど返事「先生のはい」

    今回から2の段階入ります。 2の段階 一人ひとりの子どもの心をひきつける 2番目のこと 「先生」という呼び声に「はい」と明快に受け止める。 子どもに「先生」と呼ばれたら返事しますね。 これを取り上げたのは、先生と子どもとのつながりにおいて重要だからです。 子どもに「先生」と呼ばれたら、「はい」とし... 続きをみる

  • 教育随想 991回 一学期実践(5) 子どもからの話 どこでも聞く

    今回から2の段階入ります。 2の段階 一人ひとりの子どもの心をひきつける 1番目のこと 子どもからの話 どのような場合でもその場面で聞く 子どもが先生に対して話しかけるのと、子どもが先生に話しかけるのとでは大きく違います。 先生は何気なく話せても、子どもは緊張感を伴います。 まして、学習に関する質... 続きをみる

  • 教育随想 990回 一学期実践(4)  笑いよりも 笑み 微笑み

    前回に引き続き、 1の段階 一人ひとりの子どもの心を捉える 4番目のこと  一人ひとりの子と笑顔が交わせられるようになる 教室に笑いがある学級は和やかな空気を醸し出します。 授業において笑いがあるのはさらにいいですね。 ただし、ギャグの笑いではなく学習に関する自然な笑いです。 この学習に関して子ど... 続きをみる

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  • 教育随想 989回 一学期実践(3) 一人ひとりの特質を把握する

    前回に引き続き、 1の段階 一人ひとりの子どもの心を捉える 3番目のこと  学習、生活のなかで一人ひとりの特質を把握する 子どもの特質について少しずつ把握します。 他の子に比べて、その子だけに見られる性質、行動についてつかむようにします。 これは決して難しく考える必要はありません。 まずは、一人一... 続きをみる

  • 教育随想 988回 一学期実践(2)  何気なく言葉を交わす

    前回に引き続き、 1の段階 一人ひとりの子どもの心を捉えることです。 1の段階 2番目の手だてとして 一人ひとりの子と何気なく話をかわす。 初日から三学期終了まで。 全員の子と毎日、話をかわすことは難しいです。 できない日もあります。 かなり意識的に実行する必要があります。 登校時、私は、教室で子... 続きをみる

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  • 教育随想987回 一学期実践(1) 名前よりも顔(表情)を覚える

    もうすぐ夏休みで一学期が終わろうとしています。 子どもたちにとって、かけがえのない学級を少しは生み出せたでしょうか。 今回は、4月から7月までの実践の骨組みをまとめます。 4月から始まり7月までの実践を5段階に分けてお話します。 私の個人的な実践にもとづいたもです。 今まで書いたことと重複すること... 続きをみる

  • 教育随想 986回  子どもに沈黙で伝える 以心伝心

    究極の言葉は沈黙ではないだろうか。 沈黙から沈黙へと伝える。 言葉を介さないで伝える。 以心伝心とは 「言葉によらず、互いの心から心に伝えること。  言語では説明できない深遠、微妙な事柄を相手の心に伝えてわから   せること。」 先生は子どもたちに言葉を通して教える。 言葉で理解させ、言葉でできる... 続きをみる

  • 教育随想 985回 記号として言葉 心をのせる言葉

    今年も教員試験の指導をさせていただきました。 そこで、最も強く感じたことは、言葉の問題です。 言葉に深みがなく、メールをうつように記号化しているように感じました。 言葉の裏にある感情、思想が見えてこないのです。 日常生活において、言葉は重要なアイテムです。 少なくとも作業・伝言などの要件を伝えるた... 続きをみる

  • 教育随想 984回  学校の先生が 期待する 都合のよい子

    先生が期待している子どもがいます。 先生と話しているなかで、はっきりとは言われないですが、話の奥に求めている子どもの姿を感じます。 その例としてあげてみます。 何事も ハイハイ と言える子    素直な子 いつも ニコニコ している子    明朗な子 いつも ハキハキ している子    社交的な子... 続きをみる

  • 教育随想 983回 企業が期待する人間像と 指示待ちの子供

    企業が期待する人間像 あるトップ企業の重役の談話より・・・・・これも10年以上も前の話 これからは頭がいいだけでは困るんです。 というよりは、頭のいいことの弊害のほうがめだつのです。 つまり、秀才というのは試験の成績のいい人間です。 これは、言い換えると、答えのわかっている問題を上手に解く能力があ... 続きをみる

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  • 教育随想 982回 先生の自己満足 子どもの有難迷惑

    中学校の子どもから聞いた話です。 学級担任の先生の教科の時間です。 勉強を止めて卒業を前にした生徒たちの行動について説教をしたそうです。 長々と説教したあと、「先生は君たちのことを本気で心配していることをわかってくれ」と言葉を結んだそうです。 その時、一人の生徒が立ち上がって先生に向かって言いまし... 続きをみる

  • 教育随想 981回 「居残り勉強」(残して)から「残り勉強」(主体的)へ

    ある作家の少年時代のことがのっていました。 その方は、通産省の高級官僚だったそうです。 その方の小学校時代のお話がのっていました。 「学校の先生は不得手な科目ばかりを教えて、私の好きな科目はあまり教えてくれませんでした。不得手な科目は当然嫌いな科目で、その時間が増えて好きな時間が減るという残酷な話... 続きをみる

  • 教育随想 980回  先生の二学期も 夏休みから始まる

    夏休みも近くなってきました。 先生方は、どのような気持ちで夏休みを過ごされるでしょうか。 夏休みは休暇ではありません。 自己研修期間です(有給) 「やれやれほっとしました」 子どもたちとうまくいかないことも多かった。 学級に少し乱れが出てきて修復に時間がかかったなあ。 集団になじめないA君の対応に... 続きをみる

  • 教育随想 979回 夏休み前に 二学期の学級生活 開始

    今までのお話は、4年生以上の子どもについて実践してきたことです。 今回、お話するのは、夏休みに空白をつくらない。 子どもたちの意識を少し学校生活に残しておくのがねらいです。 夏休みという期間を9月からの活動のために生かせるようにします。 夏休み前の二日間で二学期の学級づくりをします。 まずは、二学... 続きをみる

  • 教育随想 978回 夏休みは二学期の始まり 前回の続き

    前回、夏休み前から二学期は始めると伝えました。 そのために、夏休みに入る前、今からすべきことがあります。 そのことを前回に続きお話します。 前もって掲示する場所を子ども一人ひとりと相談します。 特に、絵や自由研究、工作については、どのくらいのスペースがあるかを相談して決めます。 そして、そのペース... 続きをみる

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  • 教育随想 977回 夏休みは二学期の始まり その1

    一年間の見通しを以前にお話ししました。 一学期は、学級の始まりで揺籃期でした。 二学期は、充実期です。 三学期は発展期です。 さて、夏休みをどのように位置づけますか。 一学期と二学期の間の中休みとして捉えられることが多いでね。 夏休みの生活は、一学期に培ってきた結果、成果が表れます。 特に、学習に... 続きをみる

  • 教育随想 976回 授業 児童と教材のお見合い 児童理解

    現場の先生と授業についてお話すると、あることに気づきます。 質問の多くは「どうしたらいいか」という方法論が多いです。 先生に質問します。 「この国語の教材、何回読まれましたか」 最低、一週間前から毎日読む。 読むたびに、教材に対する新しい認識が生まれる。 読むたびに、以前の理解と異なってくることが... 続きをみる

  • 教育随想 975回 授業 想定外のことが子供たちからの贈り物

    授業は子どもと先生との協同的な営みである。 同じ目標をもちながら、子どもたちと切磋琢磨していく物語である。 指導者が一方的に、自分の都合で子どもを引き回すことではない。 指導者は、自分の到達目標とそれに至る道筋を持っている。 その目標にたどりつくように子どもを導いていく。 子どもたちの意見を切り捨... 続きをみる

  • 教育随想 974回 授業は、指導者の意思(気持ち)ではなく意志(意欲)

    この教材を・・・わからせたい。 この教材で・・・気づかせたい。 この教材で・・・考えさせたい。 「させたい」という指導者の意思を明確にするのが授業者である。 それをしないで、子どもたちの学びに追従する授業になっている。 それがあたかも子ども中心であると思うことさえある。 子どもに寄り添って、学びを... 続きをみる

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  • 教育随想973回 授業の醍醐味 先生の造詣の深さと巧みな演出

    能力に関係なく学級すべての子供が、学習の進行にしたがって参加意識を高めていきます。 「ぼくでもわかる」「ぼくにもできる」という気持ち。 一時間の授業が緊張に満ちています。 授業の最初は頭をたれていた子供たちが、授業が終わるころになると頭を起こして表情には明るさが戻ってきます。 子供たちの学ぶエネル... 続きをみる

  • 教育随想 972回  ベテランと呼ばれないように

    ベテランとや呼ばれるのが何歳からなのでしょうか。 周りから呼ばれるだけであって、先生自身はつねに初心者、挑戦者の気持ちをもてればいいですね。 今の学級はどうですか。 子供たちは、あの子は問題だと日々、愚痴をこぼしていませんか。 教員も年数を重ねてくると、どのような学級、子供を受け持っても、その結果... 続きをみる

  • 教育随想 971回 二十代の先生へのメッセージ

    新卒の3年間は、学校全体の動きがわかるまで無我夢中であったと思います。 教員をめざした動機があったことでしょう。 その目標をおぼろげながらもめざしてこられたことでしょう。 やがて、6年目を迎えます。 6年もたつと、学校や子供のことについて、一通り理解できるようになります。 学校学級の行事のこなし方... 続きをみる

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  • 教育随想 970回 こんなこと なんでやる 子供たちの声

    直接耳にした子供たちの声。 立場を変えてみると、納得できることばかり。 話題1 自転車の安全教室講習 教えてくれた自転車の乗り方、わかるけど町で見かけたことないよ。 だれがあんな乗り方をするんだろう。 本当に意味があるのかな。 「乗り方を子供たちが習得することではなく、世間にむけて、学校も安全意識... 続きをみる

  • 教育随想 969回 ちまたの子供の声 おかしいよなあ

    子供たちが学校の外で友だち同士で雑談しています。 その話のなかにおもしろい話がありました。 話題1 先生の机の周りは整理整頓できなくて、どうしてぼくらには整理しろと強制するのかな。 ぼくたちは毎日机をふいているけど、先生の机を自分でふいているのをみたことがないよ。 休憩時に、机の上を整頓してから外... 続きをみる

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  • 教育随想 968回 どちらが先かな 授業と宿題 学習意欲と学習態度

    疑問1 学校での学習ができるから宿題をするのか。 宿題をするから学校での学習ができるようになるのか。 「あなたは宿題をきちんとしないから勉強がわからないのよ」という先生。 授業で理解していないことを宿題にして独りで家で勉強できるのか。 宿題が練習、復習というねらいをもっているなら、その前提は、授業... 続きをみる

  • 教育随想 967回 子供が求める授業 期待を裏切る授業

    今の子供たちは英知にとんでいます。 昔のように、先生の話をわかっていても我慢して聞くことが苦手です。 一言聞いて頭が回転する子が増えています。 質問することがすぐに浮上してきます。 中には、納得のいくまで聞き返す子供もいます。 学習の目標と内容がわかったら、すぐにやってみたいのです。 先生の長った... 続きをみる

  • 教育随想 966回 学力優秀だけが 先生ではない

    今からお話するのは、私をかつて指導してくださった先生のことです。 先生が最初に赴任されたのは、札幌市の小学校でした。 一学級70名、各学年約500名、先生の数は70名おられたそうです。 その先生のなかでも、「あの先生に習ってみたい」という先生がいました。 その先生は、先生らしい風格があり、その学級... 続きをみる

  • 教育随想 965回 子供から風が吹く 先生から風を吹かす

    学級において、それぞれの子供から個性を含めてさまざまな風が吹いています。 子供たちからは、願い、欲求、不満の風が吹いています。 そして、学級という集団においては、それらの風が反応しあいます。 不協和音になったり、響きあったりします。 大切なことは、子どもたちの風(主張・ふるまい・性格など)を先生が... 続きをみる

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  • 教育随想 964回 働き方改革 なぜ労働の内容が問われないのか

    教育を効率的、合理的に進めようとしています。 教育に効率性を求める必要があるのか疑問に思います。 現場では「〇〇の導入で仕事の負担が少なくなった」という声。 さらには、働き方改革と称して、労働時間ばかりが問題視。 教育実践の内容はとりあげられないです。 時間をかけてもかけなくても、先生が子供をどれ... 続きをみる

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  • 教育随想 963回 教科書は教えても 教科書で教えられない

    授業前の準備で、指導書を見ながら教科書に手順を細かく書き留めておられる先生。 教科書に指導例が書かれている「赤本」を手にされている先生。 指導書さえあれば、先生でなくても誰にでも教えられるのではという外部の声。 教科書は、指導者と子供との接点である。 教科書をを介して、先生と子供とが交流する。 教... 続きをみる

  • 教育随想 962回 教科書に向かって 子供に向かわない

    教科書を片手に授業することで、自然と子供から目が離れる。 授業者を見ていると、子供よりも半分ぐらいの時間、教科書を見ている。 教科書は事前にしっかりと頭の中にいれておく。 小学校程度の教科書なら可能である。 国語の場合もではきるだけ本時の学習場面は覚えるようにする。 先生のまなざしは、教科書、時計... 続きをみる

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  • 教育随想961回  ワークシートよりもノートで考える子

    ワークシートを出して 「先生、去年、こんなプリントを使ったのですが、今年も使いませんか」と勧められる。 「参考にします」と言って、受け取る。 子供がどのように学んでくるか、動くかがわからない前にすでにシートが準備されている。 子供たちの学び方と思考の枠組みが決められている。 ワークシートは、授業を... 続きをみる

  • 教育随想 960回 右見て 左見て 進め

    学校行事をいつにするかを決めるとき、近隣の学校はどうしているかを調べることがある。 コロナ状況にあっては、自分の学校よりも周りの学校の対策が気になる。 みんなで揃えるほうがいいこともあるからだ。 学校独自で走りださないほうが、あとで、世間の批判をかうことはない。 保護者は、自分以外の学校情報に敏感... 続きをみる

  • 教育随想 959回 カメラの活用が子供の観察力を駄目にする

    自然豊な公園に中学年ぐらいの子供たちがやってきた。 一人ひとりの子供たちの手にはカメラが持たされている。 子供たちが自然をカメラにおさめる勉強だとわかる。 先生は、子供たちの前にたってかっこよく指導してされている。 大きく通る声で子供たちに自然観察の仕方を教えていた。 私は、どうして現場で指導する... 続きをみる

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  • 教育随想 958回 指導者は 子供を言い訳にしない

    指導者である先生は、とてもプライドが高いです。 プライドは高くもつべきです。 教育に携われることにプライドをもちます。 だからこそ、自分の指導方法が思わしくない時は自省します。 ところが、自分の指導がうまくいかないと子供を責め立てます。 だれにでも思い当たることがありますね。 勉強の時 先生「どう... 続きをみる

  • 教育随想957回 複数の先生による育て方の食い違い

    どの学校も高学年は専科制のシステムを取り入れているようです。 担任が一つの学級のすべての学習を指導することがなくなりつつあります。 授業の準備負担を少しでも減らすという学校もあります。 お互いの専門性を生かすというのも耳にします。 あるいは、複数の教員で子供たちに関わるのがいいのではという考えもあ... 続きをみる

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  • 教育随想 956回 よい学級を引き継ぐことの難しさ

    よい学級を受け持つことになりました。 前の先生がしっかりと子どもたちをしつけているので手間がいらないです。楽勝ですね。」という先生。 気の毒なことに、連休明けぐらいから、学級の子どもたちへの愚痴ばかりが始まりました。 子供たちに指導したことが大人になっても目に見えて残るものはほとんどありません。 ... 続きをみる

  • 教育随想 955回 7月になっても学級に変化なし

    前回の続きで、6月20日から7月10日になっても学級に変化がない場合の問題です。 子供たち一人ひとりの学習意欲が正常に育てられていないです。 個々の能力に関係のない一定水準の授業が行われているからです。 本来は、授業は子供たちの学習に対する意欲化をはかるものです。 「がんばりたい」「やってみたい」... 続きをみる

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  • 教育随想 954回 枠にはめられた 仮想の学級  無指導の指導

    経験的なことから言います。 6月20日から7月10日ぐらいの間に、活気 笑い声 緊張感のある学級に変化します。 なぜ、その期間かと問われてもその理由を明確には答えられません。 あくまで私の実践上のことです。 不思議なことにどの学年を担任しても同じ時期なのです。 その時期にふと気が付くことがあります... 続きをみる

  • 教育随想 953回 学習態度よりも 学習の内容を優先

    一人ひとりの子供が学習にどのように関わるかのかを中心に見ていく。 学級をどのように組織するかよりも優先する。 外枠、外堀を先に固めてしまわないことである。 見かけ上は学級がまとまりを持っているかのように見えるが、やがて時間がたつと6月ごろには崩れていく。 逆に、個人を重視していくと6月ごろには学級... 続きをみる

  • 教育随想 952回 学級づくりという観点で捉えた一学期

    一学期は、子供たちの学習意欲・生活改善意欲の向上をめざす。 この場合、生活よりも学習を優先する。(生活改善もするのだが) 学習意欲がでてくると、子供たちの生活改善意欲も比例してよくなる。 反対に、生活改善意欲が見られても学習意欲につながるとは言えない。 学校の主たる活動は学習であり時間の大半を占め... 続きをみる

  • 教育随想 951回 一学期 学習集団づくりの3段階

    学級づくりは、仲良しになる学級集団ではない。 学級づくりとは「学習集団づくり」である。 現在、小学校でも一部専科の授業を実施している。 専科であっても、学習集団を基盤にして授業をする。 理科であれば、理科の指導を通して理科を追及する学習集団を育てる。 学級集団は仲良しこよしの集団をめざすのではない... 続きをみる

  • 教育随想 950回  実践は 自由自在 常に指導者は変数

    先日、ある先生に実践記録を書くことを求めた。 ところが、実践の内容がすぐに思い出せない。 言葉となってあがってこない。 それは、すでに実践がないからだ。 ただの通りすがりの思い出にすぎない。 体験、経験として見聞したことがあるだけである。 実践は、子供の事実、子供の未熟さ、問題行動から始まる。 そ... 続きをみる

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  • 教育随想 949回 3の段階 一人ひとりの子供の心を拓く

    先生が子供一人ひとりの心を捉えるために、積極的に子供たちに働きかけるのが1の段階でした。 子供の表情をしっかりと脳裏に刻み付ける。 何気なく子供たちと会話を交わす。 2の段階では、子供の心をひきつける。 先生に対して親しみから尊敬に移行する時期である。 その中でも、子供たちは先生の「怒らない、怒れ... 続きをみる

  • 教育随想 948回 子供の心をひきつける 怒らない 怒れない

    先日、旅行で遠出したときのこと。 ホテルに宿泊した時、修学旅行生の団体と出会った。 子供たちは、ロビーで楽しそうに会話を楽しんでいた。 ロビーいっぱいに広がった学生のため、通行に支障をきたしていた。 私たち夫婦も人混みをかき分けるようにして移動した。 その時に、集団のどこからともなく「お客さんが通... 続きをみる

  • 教育随想947回 2の段階 注意・叱責は簡潔に 心地よく

    「どの子にも同じ言葉使い、同じ態度で接する。」 これが一番難しい。 同じ言葉を使っているようでも、話している時の表情が異なる。 声には相手に対する想いが自然にでてしまうことがある。 先生自身が相当意識しておかないと、子供たちから見ると差別感を与える。 注意・叱責は簡潔に 心地よく 先生は、指導の名... 続きをみる

  • 教育随想 946回 2の段階 グタグタと注意の乱発 関係悪化

    学習中を含む学校生活のなかでグダグタ注意を乱発しない。 先生病というものがあります。 自分以外の人間をみると、つい口出しして指導しようとする。 先生は、退職してもだいだい見分けがつく。 まなざしが厳しいというか、きついというか、人を評価する目である。 子どもたちの所作は、大人の先生から見ると気にな... 続きをみる

  • 教育随想 945回 「あとでね」はダメ 「はい」と明快に

    2の段階 一人ひとりの子どもの心をひきつける 5月、6月ぐらいの期間です。 子どもの心をひきつけるとは、 子どもが先生の魅力を感じ取り「先生、いいなあ」と思うことです。 ①子どもからの話は、どのような場合でも、すぐその場で聞かしてもらう。            子どもたちが話したいときは、ぜひとも... 続きをみる

  • 教育随想 944回 一の段階 一人ひとりの子どもの心を捉える

    子どものことをじっくりと観察することが大切です。(以前にお話をしたように) できるだけ客観的に子どもを把握します。 日々、子どもたちの振る舞いに注意します。 朝の挨拶の仕方 友達との会話の様子 授業前の椅子に座っての待ち方 ノートの取り方 聞き方 話し方 休憩時の様子 学習用具の準備の程度 服装の... 続きをみる

  • 教育随想 943回  7月までの実践 かけがえのない学級を生み出すたにめに

    一学期は、学習や生活、そして、人間関係づくりにおける基礎をつくる時期です。 この期間をしつけと称して圧力をかけても、二学期になると学級や子どもたちは荒れてきます。 先生の一年間にかける努力の6割は、この一学期の実践にあります。 ちなみに、二学期は3割、三学期は1割です。 土を耕し、肥料を入れてかき... 続きをみる

  • 教育随想942回 子どもの顔は 親の顔

    街を歩いているときです。 大きな駅前にいました。 向こうから子どもと母親が手をつないで列をなして歩いてきます。 子どもを車道を走る車から遠ざけるようにして手をつないで歩いています。 そして、母親も列をなして歩いています。 最初は、遠目に見ていると、どこかの宗教団体なのかと一瞬思いましたが、近くの保... 続きをみる

  • 教育随想 941回  四月で子どもや学級をつくらない

    四月に新しい子どもたちの担任になります。 その子どもたちが自分の前を去っていく3月の姿を想像していますか。 三学期にはどのような子どもたちになってほしいか。 どのような学び方を身につけてほしいか。 学級集団として、どのように育ってほしいか。 一学期に、理想の学級や子どもたちを作ってしまわないことで... 続きをみる

  • 教育随想 940回 授業の始まり 指示待ちを減らす

    授業を始める時、いろいろな指示をだしますね。 先生によって違うと思いまずか、いくつか挙げてみます。 「はい、立ちなさい」起立➡礼 「今から算数の勉強を始めます」 「今日は、○○の勉強をします」 「教科書の何ペーシを開けなさい」 「ノートを開いて書く準備をしなさい」 子どもたちとの授業が一週間が終わ... 続きをみる

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  • 教育随想 939回  授業は、子どもの反応に瞬時に対応する難しさ

    授業者は、これくらいなら子どもたちは理解するだろうと考えます。 ところが、子どもたちは「わからない」という顔をします。 先生は「もっとよく考えなさい」「もっとよく読みなさい」と子どもを責め立てます。 考えてわからないから、子どもたちは悲鳴を上げているのです。 指導の仕方、順序の変更を求められていま... 続きをみる

  • 教育随想 938回 授業は三次元の世界 三つの関数

    授業は、教材・児童・授業者の三つの関数がお互いに影響し合っています。 それぞれについてお話します。 教材は、子どもと先生をダイレクトにつなぐものです。 授業者は教材を通して、子どもたちも教材に向かうことで学びます。 教材研究で考えることは 〇一人の大人として、この教材から何を学びとるのか。  子ど... 続きをみる

  • 教育随想 937回  先生の教育力は 子どもの表情の中にある

    前回と同様に「教育力」(斉藤孝)からの言葉を引用します。 「先生の教育力を見たいのなら、先生の言っていることよりも、教室の前のほうに立って生徒の顔を見ていたらわかる。生徒がどれだけ集中しているのかということで、その先生の教育力がわかる。一応、授業の形をとっていても、生徒の頭がはたらいていないで眠っ... 続きをみる

  • 教育随想 936回 先生の教育力 専門的力量

    「教師に求められるものを大きく分ければ、専門的力量と人格的力量」になろう。この二つは教師にとって不可欠なものである。」(「教育力」斎藤孝より) 現場の先生を知る限りにおいてわかることは、専門的力量が今一つというところである。 悲しいかな、先生は、指導書に沿って授業を進める限り、外見上は様になります... 続きをみる

  • 教育随想 935回  授業の基本は 講義形式にあり

    新年度、授業を開始する時、話し合い滑動を取り入れることがあります。 子どもたちの実態がまだわからない時には、独り学習に徹します。 先生を中心とした一斉学習をします。 子どもの前で、一時間、講義をすることができますか。 先生のお話だけで、子どもを退屈させないように話すことができますか。 45分間は大... 続きをみる

  • 教育随想 934回 学習技能のつながりを大切に 単元「言葉の準備運動」

    どの学年を受け持っても、その教科において、低学年からどのような学習をたどってきたかを把握しておく必要があります。 場合によっては、前学年の内容を復習してから学習に入ることもあります。 6年国語の教科書の最初の単元に「言葉の準備運動」があります。 これは、3年生から継続された指導の最終段階になってい... 続きをみる

  • 教育随想 933回  6年国語「ものの考え方、伝え方」分類と比較

    「考えるときに使おう」中学年の国語の教科書に掲載されています。 その中では、「分ける」「くらべる」の方法を学ぶようになっています。 分類と比較。 どの教科でも使えることです。 分類は、いろいろな資料、意見などを分けることで分かりやすくなります。 比較は、相対的に比べることで、考え方が深まります。 ... 続きをみる

  • 教育随想 932回 教科書の目次を生かして 学習意欲を膨らませる

    一年間、これから勉強する内容を概観できるようにします。 そこには、期待感が生まれます。 そして、子どもたちの好き嫌いを先生は把握することができます。 これは、どの教科でも実施します。 国語を例にとります。 「今日の勉強は、ぱらぱら勉強です」(ページをぱらぱらめくるから)   …子供たちは不思議がり... 続きをみる

  • 教育随想931回  最初の授業は 表紙から始める

    「今日から国語の授業を始めます」 子どもたちの机上を見ます。 「教科書のページをすでに開いていますね」(意欲的な子) 「A君は、教科書を閉じたままですね」 A君はあわててページを開こうとする。 「A君は教科書の表紙を見ていましたね。いいですねえ」 「みんなは、どうして表紙を飛ばしてページを開いたの... 続きをみる

  • 教育随想 930回 肯定も否定もしないニュートラルな状態  4月の学級経営

    新学期が始まり一週間ぐらいは、多くの子どもたちはおとなしいです。 新しい先生に気に入られたいという思いがあります。 周りの子どもたちとの親密度が浅いということもあります。 今年こそはがんばりたいから、最初からまじめにいこうと考える子もいます。 そのような子どもたちも時間がたつにつれて、本来の自分を... 続きをみる

  • 教育随想 929回 授業を通して 子どもたちと仲良くなる

    学級づくりは、一人一人の子の学習意欲を中核として、集団生活の働きを高め、学習効果の発展をはかることです。 学級づくりは、仲間づくりとも言い換えることができますが、それは、あくまで、学習意欲を増幅させる授業をとおして実現可能なものです。 子どもたちが勉強にやる気を持ち始めると、不思議に、生活意欲に影... 続きをみる

  • 教育随想 928回 子どものどんな情報を集めたらよいか 事実からのスタート

    指導にあたって、できるだけ多くの情報を集めます。 事前に集めておく情報は 〇病歴、けが、アレルギ―体質の有無 〇昨年までの健康診断表を閲覧。 〇指導要録の閲覧・・・子どもと出会って一週間を経過してから。 ➡まずは、先生の子どもに対する印象を大切にする。 〇昨年度までの学習成績の把握・・・教科の得意... 続きをみる

  • 教育随想 927回 子どもと仲良くなりたいなら「へつらうな」

    道の駅に小学生を乗せた観光バスが入っていました。 低学年ぐらいの子どもたちです。 トイレ休憩のために道の駅に駐車しているのでしょう。 私が車から降りると、私に向かって数人の子どもたちが窓越しに手を振っています。 顔をくちゃくちゃにしながら私に向かって合図を送っています。 私も笑顔で手を振って応えま... 続きをみる