教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2021年5月のブログ記事

  • 教育随想 528回 反抗する子 友だちに暴言をはく子

    勉強会の先生からの話です。 3年生の男子です。 どんなことにも、先生に反抗する子どもです。 先生の言葉尻を取り上げます。 国語の時間に「一言感想」を全員に言わせている時でした。 その子は「わからない」と言いました。 先生「わからないではなく、何か感じたことはないの?」と問い返しました。 すると、彼... 続きをみる

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  • 教育随想 527回  先生の挫折感 屈辱感 劣等感 そして成功感

    先生の中には、小・中・高・大と無難に過ごしてこられた方もいます。 他の社会の人間関係も知らないまま教職につかれた方もいます。 学校に勤めると、周りの大人から「先生、先生」と持ち上げられます。 最初から、学級という閉鎖的な、自分の思い通りになる環境を与えられます。 まわりは子どもばかりです。 先生と... 続きをみる

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  • 教育随想 526回  自分を大きくみせる言葉の多用 先生 学校

    企業に勤務する方と、お話することがありました。 中間管理職の肩書を持たれていました。 お話をされる姿から、それなりのオーラを感じました。 仕事で苦労されているにも関わらず、淡淡とお話される姿に感銘を受けました。 その話の真実味に魅了されたものでした。 ところで、教育界におられる先生の姿はどうなので... 続きをみる

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  • 教育随想 525回 読むとは、問い続けること

    前回に続いて、3年説明文「言葉で遊ぼう」を例にとって考えます。 本を読むとは、言葉や文、さらには、筆者に対して問いかけ続けることです。 子どもたちが、その学年に応じて、文章に対して、問いかけができるようにしたいものです。 説明文は、その機会を多く与えてくれます。 第2時の学習になります。 指導目標... 続きをみる

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  • 教育随想 524回 授業における導入 3年説明文「言葉で遊ぼう」を例にして

    「こま楽しもう」の前にある説明文です。 この文において、説明文の読み方を学びます。 指導計画は次の通りです。 第1時 学習の見通しをもち、読むための準備をする。    ①新出漢字の読み書き指導とその発展    ②国語辞典を活用した語句指導    ③学習のめあてを把握    ④段落指導➡段落の確認➡... 続きをみる

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  • 教育随想 523回  説明文の指導 「こまを楽しむ」 筆者の説明の仕方を学ぶ

    3年生の説明文の学習で、「こまを楽しむ」という教材を取り上げて、説明文指導についてお話しします。 単元目標として、以下のことがあげられています。 ◎段落の役割について理解することができる。 ◎段落相互の関係に着目しながら、考えとそれを支える理由や事例との関係などについて、叙述をもとに捉えることがで... 続きをみる

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  • 教育随想  522回 学級づくり 引きつけて 離していく

    学級づくりを考える時、一年間の骨組みを考えます。 一年間は3学期に分かれています。 この学期の意味づけは次の通りです。 1学期 前の学年の子どもたちの思い出(充実感・喜び)を大切にして、その学年に相応しい学級に一日一日迫っていきます。 たとえば、3年生から4年生に進級したならば、一学期は3年生の状... 続きをみる

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  • 教育随想 521回 子どもを売り物にしない

    先生の仕事は、どこまで黒子に徹することだと考えます。 先生は、影の立役者です。 指導の構想、筋書き、時間配当、準備、順序立て、その他いろいろ。 監督、プロデューサー、スタッフなど、なんでも一人でこなさなければなりません。 しかし、これらのことはとても難しいことです。 ある学校では、特別の教育方法を... 続きをみる

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  • 教育随想 520回 子どもたちの闇・・・

    かつて、小学校6年で担任した子どもからメールがきました。 彼女は、中学2年生になっていました。 メールの内容は「先生、話を聞いてください。」の一言だけでした。 私は、すぐに、放課後、彼女を学校に呼びました。 くたびれたような、覇気のない表情になっていました。 彼女の話は次のようなことでした。 「両... 続きをみる

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  • 教育随想 519回 子ども 個ども 孤ども

    子どもたちを形容する言葉を並べてみます。 かわいい子 愛らしい子 可憐な子 はつらつとしている子 快活な子 活気のある子 素朴な子 まじめな子 素直な子 のびやかな子 しなやかな子 いじらしい子 けなげな子 かろやかな子・・・。 これらの言葉は、過去において、子どもを表現する時に使われた言葉です。... 続きをみる

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  • 教育随想 518回 わかったことで終わる?始まる? 授業

    「わかりましたか?」「わかったよ」という問答で終わる授業。 学問とは、「学んで問う」と書きます。 学べば学ぶほど、わかったつもりが、さらに、分からないことが増えてきます。 物事を探究するとき「わかったなあ」で終わると、それ以上、学ぶことをしません。 思考停止です。 授業で最後に「わかったことのまと... 続きをみる

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  • 教育随想 517回  学びの入り口は感動 教え込む前に

    学びの入り口は感動です。 感動することで、より深く学ぼうとする意欲が生まれます。 登山に知り合いの先生と出かけたときのことです。 その先生は、植物がとても好きでした。 登山道を登りながら、野草を見つけて、それぞれの名前を紹介してくださいました。 ていねいに教えてくださることには感謝しました。 しか... 続きをみる

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  • 教育随想 516回 具体的事実のなかに、教育の本質を考えるヒントあり

    思春期の子どもの起こす問題は、社会の想像をはるかに超えて、多岐にわたると同時に深刻さを増しています。 不登校、引きこもり、家庭内暴力、校内暴力、拒食症、過食症、薬物乱用、恐喝、窃盗、家出…枚挙にいとまがありません。 ネットは、子どもたちを裏社会に追いやっているとも言えます。 良い情報も手に入れられ... 続きをみる

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  • 教育随想 515回 今こそ、先生としての方角・方針・地図が必要

    人を育てるという事は、育てようとする方角と方針と地図が指導者になければなりません。 現在の社会は、情報にあふれています。 教育情報も各著名人の方や先生方も多種多様な情報を発信されています。 その中には、何の根拠もない「思いつき」や「思い込み」があります。 また、多くの勉強と思索、経験を重ねられたう... 続きをみる

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  • 教育随想 514回  用を足せば それで足りる

    日本人独特なものとして、「心配りのきめ細かさ」があります。 日本のおもてなし、サービスにおいても生かされています。 レストランに入ります。 コップの水がなくなると、店の係の人が、水をつぎ足してくれます。 その時に「温かいお茶はいいてずか」と言われます。 水がなくなったので、コップに水を注ぐことで仕... 続きをみる

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  • 教育随想 513回 成長 自覚から 自立へ そして自律

    子どもたちの成長とは、どのようなことを意味するのでしょうか。 子どもたちは、幼い時から、親や大人の指示によって教育されています。 子どもの足りないところを補います。 「もっと、きちんと片づけなさい。」 「もっと、ていねいに漢字を書きなさい。」 「計算したら、もう一度確かめなさい。」 「あいさつをき... 続きをみる

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  • 教育随想 512回 新米時代が気力も最高だった?

    教員生活の時代で一番熱意に燃えた時代はいつでしょうか。 先生の駆け出し時代であったという意見を多く聞きます。 そして、なんとなく定年で退職します。 教育に対する熱意は、新米時代が最高で、年を経るごとにその意欲薄れていく先生も見受けられます。 50代においては、過去の実績の集大成として、自己最高の教... 続きをみる

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