私は、毎年欠かさずに子どもたちに日記を書かせてきました。 始めた頃は、子どもたちの気持ちを知りたいという単純な気持ちからでした。 今の学級や友達についてどのようなことを感じているのかを知りたいと思っていました。 やがて、書くことは自分を見つめること、深めることという立場から指導するようになってきま... 続きをみる
2019年8月のブログ記事
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前回の続きです。 係活動のモデルをつくる。 私は、一ヶ月の間、自分の求める係活動を子どもにやってみせたことがあります。子どもたちも係活動を決めますが、先生も一つ自分だけの係活動を担当します。 係活動の仕事内容を実際に子どもたちに見せることがねらいでした。 活動の計画、実践を通して先生自身が楽しさを... 続きをみる
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4月に子どもたちと出会ったとき、どの子も「先生、係はいつ決めるの」とたずねてきます。 私は「どうして係をつくることにそんなに急ぐの?」と聞き返すと「今までもあったから」という頼りない返事が返ってきます。 私は、前の学年で行った係についてどのような気持ちで係活動をしてきたかという子どもたちの発言... 続きをみる
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学級経営案からの実践例の続きです。 係活動の育て方もありますが、ここでは、給食当番や清掃当番についての内容に絞ります。 まずは、子どもたちが低学年から続けてきた清掃活動です。 清掃の場所は学年が進むにしたがって、場所も変わってきます。 しかし、教室は学年が変わっても変わりません。 清掃活動の結果を... 続きをみる
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再び、学級経営案からの実践例です。 日直、日番は、多くの学級でつくられています。 その役割は窓開け、朝、終わりの会の司会、宿題集め、提出物集め、簡単な拭き掃除、教室の整理整頓などがあります。 何をしてもいいと思いますが、そのねらいを明確にして活動させたいですね。 その時の5年生は、自分たちで物事を... 続きをみる
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教育随想 154回 夏休み明け 授業で子どもたちの意欲を回復
学級経営案の具体例よりも急ぎますので、この話題を取り上げます。 夏休みも終わりになります。 地方によっては、二学期が始まっているところもあります。 子どもたちは長い夏休みのなかで、生活リズムが崩れています。 長期休暇は、学校から家庭の場に子どもたちの生活の場を移すことです。 学校の管理下ではなく、... 続きをみる
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4月に子どもたちと出会ったときには、「先生、朝の会は」「係いつ決めるの」と聞いてくることが多いです。 学級運営の仕組みを前学年にあったからということで、簡単に続けようとします。 子どもたちは、朝の会等を先生の連絡の場だと考えている子どもが多くいました。 私は、4月の最初には、朝の会をしませんでした... 続きをみる
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教育随想 152回 ねらいと見通し力の育成(わかる・わからいのものさし)
学級経営案の実践例です。 私は、先生の仕事は、実践の中の事実から実践方法を見出して検証していくものだという姿勢で歩んできました。 したがって、理論的でない部分も多々あります。 参考書があって子どもの指導があるのではなく、あくまでも目の前の子どもたちの姿から実践方法を考え出したいと思っていました。 ... 続きをみる
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前回、学級経営案の略案を提示させていただきました。 具体的な取り組みだけで詳細は書いていません。 ですから、具体的なイメージがわかないと思います。 実は、この具体案の一つ一つを取り上げるために(すでに、取り上げているものもありますが)最初にアウトラインのみを提示しました。 回を追って、具体的にお話... 続きをみる
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学級経営案をあげてみます。 私が「話し合い学習」「小集団学習」「問題解決学習」「自主協同学習」を核として、授業や学級づくりを実践していたかの一端を理解していただければと思います。 5年 学 級 経 営 略 案 ① 学級目標 やってみよ... 続きをみる
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学習に依頼心とはどういうことでしょうか。 一般的には、わからなかったらすぐに頼ることなく自力で学ぶように指導することが多いです。 それは大切なことです。 子どもたちが自力で主体的に学んでいけるようにすることが学習指導のねらいです。いつまでも大人に寄り添ってもらっているようではいけませんね。 しかし... 続きをみる
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教育随想 148回 理科の学習(5)科学から遠ざかる 結論ありきの実験
実験は理科の学習において、大切だとわかっていても先生にとっては、その準備が面倒だと思うことがあります。 そして、実験の時間がなくなると、むこれは、教科書で結果がこうなるから覚えておきなさいという指示をだされることがあります。 知識の押し込みです。 これが理科嫌いの子どもをつくることになります。 従... 続きをみる
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教育随想 147回 理科の学習(4) せみの亡骸 冬越しの生き物
先日、夕方、散歩していると、ある家の前の玄関の様子でした。 子どもと母親が買い物から帰ってきて、門扉を開けて家に入るところでした。 門扉をあけたその下にセミが死んでいました。 それを見て、母親らしい人が、「いややねえ、こんな所で死んでるよ。」と言って、足で外に出そうとしていました。 その様子を小学... 続きをみる
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教育随想 146回 理科の学習(3) 命の最後まで看取る 植物学習
庭で栽培をしているとき、休憩しながら庭の花を眺めていました。 庭の隅に花が咲かなくなったプランターが目に入りました。 花が咲き誇っているときは、毎日のように見ていたものが、花がなくなってから、毎日見ていないことに気づきました。 種を作り始めていました。葉っぱも下のほうは枯れ始めています。 きっと人... 続きをみる
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教育随想 145回 理科の学習(2) 「月と星」 情緒的な始まりから
小学校の理科の学習で、月や太陽、そして星を学びます。 天文関係の学習は、大きな空間を必要とするので、イメージをとらえる上で難しいものがあります。 4年生の理科学習に「月と星」という単元があります。 「月や星を観察し、月の位置と星の明るさや色及び位置を調べ、月や星の特徴や動きについての考えをもつこと... 続きをみる
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理科の学習が一般的に低迷しています。 理科の教材研究がしっかりと行われていません。 その理由は、実験は確かめるためのものになっているからです。 結論を得るための実験になっています。 結論どおりの実験結果がでないと「本当は、違うのだよ」と先生は弁解します。 そうすることで、実験が真実を示すという目的... 続きをみる
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一斉授業は、能力の違う子供たちを相手に一律に教えることには無理があるのではという考えから、小集団学習 個別学習という形態が生まれてきました。 所によっては、一斉授業が古いのではという考えがあるようですが、私は、違うと考えています。 しかし、私は、小集団学習を実践してきた一人です。 30人の子どもた... 続きをみる
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教育随想 142回 夏休みは 先生の野性化 教育随想 142回 夏休みは 先生の野性化
夏休みに入っても学校にはいろいろな仕事があるものです。 事務処理もあれば、2学期に向けての教材の準備をします。 それはどうしても必要なことなので仕方がありません。 でも、二学期を迎える時に、自分の身も心も一学期のままであることに気づきます。少しもリフレッシュされていないのです。 子どもたちは家庭に... 続きをみる
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実社会と教育界を比較して営利専門の職場であれば結果はグラフに表すことができます。しかし、教育という仕事は、これといった決め手がないからむずかしいといわれてきました。 それでも、その度合いのはかり方はあると考えます。 そのいくつかをお話します。 今までお話してきたことと一部重なりますがお許しく... 続きをみる
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同じことを繰り返してお話することがありますがお許しください。 角度や事例を変えてお話します。 学級づくりがうまくいっていると授業が成功しやすい」とか、「授業の基盤は学級経営である」と言われていますが、果たしてそうなのだろうかという疑問を抱きます。 もし、そうならば、学級づくりは,何をもとにして実行... 続きをみる
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本来、学校の仕事は二つあると考えます。 一つは、教科、教材を直接教え、習わせるとこ、知識系統に主眼をおきます。 二つめは、教科、教材を利用して人間のあり方、姿勢を学ばせることに主眼をおきます。(中距離目標) そして、それらを底辺で支えるものが、先生と子どもとの人間関係の円滑さです。 したがって、教... 続きをみる
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子どもたちは、わかるということを「先生によって」もたらされるもの、教えられるものと考えています。教えてもらうことで理解できるものとして考えています。 学習が依存的になっています。 学びは、一人ひとりが自分で考えて達成すべきものとして考えていません。 「先生、やり方を教えてください」「先生が教えてく... 続きをみる
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教育随想 137回 授業のねらいは 「自主」と「協同」(中距離目標)
授業で子どもを育てます。 授業で集団を育てます。 授業以外の場でも教育はありますが、子どもたちを飛躍的に変容していくのは授業(学習)です。 だからといって、生徒指導や学級活動などがいらないというのではありません。 前回、教育の中距離目標についてお話しました。 授業(学習指導)を通して、どのような子... 続きをみる
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教育随想 136回 教育目標 遠距離目標 短距離目標 中距離目標
人を育てるという事は、育てようとする方角と方針と地図が指導者になければなりません。 現在の社会には情報があふれています。 何の根拠もない「思いつき」や「思いこみ」から、多くの勉強と思索、経験を重ねた上で誠実にわかっていることだけを述べたものまでさまざまです。 教育の上でも、価値観の多様化といえば聞... 続きをみる
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班学習というと、すぐに話し合いだけをとりあげまずが、班学習の機能からみれば、話し合い活動はコミュニケーション機能であって、本当に生きて働く(社会に向けて役立つ機能は次の三つであると考えます。 合力 助力 分業 子どもたちには あわせる ささえる わけあう という言葉に置き換えて使わせます。... 続きをみる
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子どもにとって、全くおもしろくない授業は一問一答式の授業です。 先生が質問して子どもがそれに答えます。先生がまた聞き、子どもが答えるというのが、一時間中繰り返されて終了します。 このような形式で授業されると、子どもたちは途中で学習の場から退散します。 これを4月から一年間続けたら、優秀な子ども以外... 続きをみる