教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2021年3月のブログ記事

  • 教育随想 492回  このまま新年度を迎えていいのかな

    明日から新しい年度、新学期が始まります。 昨年は4月からスタートすることができませんでした。 子どもたちの勉強が遅れるという声が強く、各教育委員会や学校も手立てを打ってきました。 課題を与えたり、教育委員会がプリントを作成して学校に配布したところもあります。 しかし、今、一年間が終わりました。 終... 続きをみる

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  • 教育随想 491回 名人・達人の授業者の実践を追わない

    教育界には、過去において優れた教育実践家がおられました。 有名な実践家の書籍を読み漁ったり、授業参観に伺ったりしました。 あこがれからスタートして、やがて、その実践家の先生を目標としました。 おそらく、先生方も程度の差こそあれ、どこかで自分のお気に入りの実践家、教育者をもっているのではないでしょう... 続きをみる

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  • 教育随想 490回  先生は 職人ですか?

    家の屋根、外壁の工事が終わりました。 二週間ほどの工事でした。 骨組みを立てる大がかりな工事でした。 パイプを車から降ろし、ゆっくりと骨組みを作っていきます。 二人の方が協力しあって作業を進めておられました。 ところが、思ったほど組み立てる時の音がしなかったのです。 私は、窓を開けてその様子を見て... 続きをみる

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  • 教育随想 489回  学年は商店街 学級は小売店

    今日、街を歩いていると、連れ立って昼食に行かれる先生を見かけました。 その先生の会話が通りすがりに耳に入ってきました。 「昨日、終業式を終えたばかりなのに、今日から、もう新学期が始まったように感じますね」 私は、この会話を聞いて「もう、新学期が始まっているのに・・・」と、自然につぶやきが出ました。... 続きをみる

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  • 教育随想 488回  節度のある先生の話し方

    子どもたちに話す聞く指導をします。pypepype 先生が模範となる話し方をするのは当然のことです。 しかし、先生も幼い時から学校で指導を受けてきました。 親や受け周囲受けての大人の影響を受けています。 その最たるものとして、「ええと・・」「あの・・」という言葉です。 間を開けずに、意味のない言葉... 続きをみる

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  • 教育随想 487回 子どもにとっての環境 先生の服装

    先生の服装は、自由でいいのではという話を聞いたことがあります。 早朝より体育の服装、授業もすべて体育の服装です。 人によっては、通勤も同じ体操服です。 服装は個人の問題だから、自由でいい。 体操服のほうが、子どもたちと活動しやすいのでいい。 服装に関しては、先生方によって異なる考えを持っておられま... 続きをみる

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  • 教育随想486回 時を守る 子どもに信頼される

    時間を守ることは、共同社会において大切であることは言うまでもないことです。 ここでは、時間を守らないことが、子どもたちにどのような意識を持たせることになるかについてお話します。 時間を守ることについて、最も大切なのは、授業の始まり、終わりにけじめがあることです。 朝、職員室で朝の全体の打ち合わせが... 続きをみる

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  • 教育随想 485回 先生と呼ばれることへのためらい

    先生は、できるだけ子どもに好かれたいと思うのは当然のことです。 しかし、先生という仕事は、学校や教室では、子どもの前では力のある存在です。(力がなくなりつつあるのですが) 子どもたちに好かれたいために、話に受けをねらっておもしろいことを言います。 ギャグ、ダジャレを得意とする先生もいます。 教育の... 続きをみる

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  • 教育随想 484回 子どもの空気、波長に合わせる

    子どもたちは先生や親に対して、いつも感覚的なアンテナを立てています。 空気、雰囲気を感じて生活しています。 子どもたちは、自分たちが先生に好かれているかどうか、その空気を感じ取ります。 先生や親の機嫌が、今日はいいのか、悪いのかを敏感に察知します。 子どもたちが先生を見る時の上目づかいのなかに、彼... 続きをみる

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  • 教育随想483回 見える事実から 見えない事実へ

    「神戸市の小学校で、2,3月に小刀や彫刻刀を使う授業中、10人の児童が相次いでけがをしていることがわかった。このうち一人は右手親指のけんを切り、もう一人は、左手を数針縫った。他の8人は軽い切り傷だったが、市教委は、早急に原因を調べるとしている。」(毎日新聞) 市教委によると、ろうを削って作品をつく... 続きをみる

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  • 教育随想 482回 子どもたちに感謝 そして リセット

    あと残り一週間を切りました。 私は、あと何日かで子どもたちとの生活が終わると思うと、胸が締め付けられるような感じがしました。 子どもたちと、あと何日過ごせるかを考えると、手抜きができませんでした。 最後の日まで、授業をしました。 もちろん、投げ込み教材のたのしいものでした。 群読を楽しみました。 ... 続きをみる

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  • 教育随想 481回  子どもは 自然をながめない

    どの学年でも自然観察は、植物、動物等の自然を観察して記録します。 よく見て、くわしく書くように指導します。 物事をくわしく観察することは大切なことです。 よく見て書くようにと指示して、活動に入らせます。 しかし、この指導には最も大切なこと、根本的なことが抜けているように思います。 観察する前にすべ... 続きをみる

  • 教育随想  480回  最後の発表会「なんでも発表しちゃえ」

    残り一週間の時間があります。 最後に子どもたちの発表会を実施します。 子どもたちには、最大5分間程度の持ち時間を与えます。 その時間を使って、自分をアピールします。 得意なこと、聞いてほしい、見てほしいことを友だちに発表します。 歌や踊り、落語を発表する子。 朗読する子。 自分の大切にしているもの... 続きをみる

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  • 教育随想 479回  実践((活動)記録  新しい子どもたちの圧力に

    子どもたちとの一年間の成果を記録されていると思います。 記録しておくことで、次の学年の子どもたちの指導に活用します。 学年が違う場合、すべて活用できないですが、子どもたちの参考にはなります。 私は、次のようなものを記録として残しました。 ノートの使い方が上手な子どものノートをコピー。 ていねいに整... 続きをみる

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  • 教育随想 478回  学年終了一週間前 子どもたちの本音

    以前にもこの内容について、少しお話したことがあります。 三月は教材が終わり、まとめ、復習の時期に入っています。 先生方は、学級事務に追われています。 早く済まして春休みを迎えたいと思うものです。 先生は、学年末は忙しいと言われますが、ほとんどは学校事務と子どもたちの成績処理です。 学校事務は仕事の... 続きをみる

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  • 教育随想 477回 植物学習 点ではなく線として学ぶ

    生き物の学習をまとめるとき、一つの反省が生まれます。 ある学校では、観察した回数が少ないので、記録用紙が数枚しかないと言われました。 場当たり的な指導が見られるのも事実です。 それは、晩秋の学習園をみればわかります。 育てた植物が実りあるものになっている学校。 すでに、枯れてしまったので雑草のごと... 続きをみる

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  • 教育随想 476回  みじかくまとめる  ふくらましてまとめる

    一年間の教科学習のまとめが行われています。 4年生の理科の学習の最後に「生き物の一年間」という単元があります。 学習のめあては「生き物の一年間の変化をまとめ」です。 これまで、生き物の様子を観察して、気温の変化とともに生き物の様子がどのように変化してきたかをまとめる学習です。 「まとめる」というこ... 続きをみる

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  • 教育随想 475回 これだけは やめたいですね

    「わかりましたか?」「わかりましたね」を連発する先生。 このことは何度もお話してきました。 子どもたちは言います。 「先生、わかりましたね」と言われて、「わかりません」とい言えますか」と、口を開いた子ども。 若い時に子どもたちに指摘されたことです。 医者が患者に治療後、「もう、治りましたか」「治り... 続きをみる

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  • 教育随想 474回  指導案片手で 授業する見苦しさ

    研究授業の時、ふだんの授業の時、指導案片手に授業をされていることがあります。 実際問題として、指導案を片手にもつことはないですが、机上において、それを見ながら授業をされている光景を目にしました。 指導案を見るのが悪いというのではありません。 授業途中で、指導案を見直すことはあります。 しかし、見な... 続きをみる

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  • 教育随想  473回 学習指導に先生はいるけど、先生本人がいない

    大学を卒業してから、最初の3年間は無我夢中で頑張ります。 この3年間は、とにかく教育現場に慣れる3年間です。 さらに、5年目になると、それなりに教育行事や事務にも慣れ、少しばかりのゆとりが生まれます。 そして、大切なのは、5年目から10年目の間です。 30代を超えると、周りから少しばかり頼りにされ... 続きをみる

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  • 教育随想 472回  学校は商店街、各教室は個人商店

    授業を誰にでも公開して、お互いに磨き合うということが少なくなっているようです。 一年間の職員研修で低中高の各グループが授業発表するのに、その授業者を決めるのに手間取っているということを耳にしました。 このようなことは、今に始まったことではありません。 「わたしは、去年、代表で授業発表しましたので」... 続きをみる

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