教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想865回 2年国語「スーホの白い馬」第4時 学習指導

1.本時目標
 大切な羊をおおかみから命がけで守り、スーホの優しさに応えようとした白馬と、それをきっかけに二人の心の結びつきが強さらに強くなっていく様子を読みとる。


2.教材解釈
〇「けたたましい馬の鳴き声」「ひつじのさわぎ」で「はっと目をさましました」
スーホは、一人前のひつじかいである。
危険を察知する能力を身につけている。


〇「はねおきる」「とびだし」「かけつけました」「どひかかろう」「たちふさがって」「おいはらって」などの複合語が異常事態を再現している。迫力のある場面である。


この場面は、複合語の意味をしっかりと押さえる。
具体的なイメージを引き出すことが大切になる。
白馬とスーホのひつじを守ろうとする姿が迫ってくるようだ。
兄弟に言うように話しかけたスーホの言葉が気になる。
「これから先、どんなときでも、ぼくはおまえといっしょだよ」
ひつじを命がけで守った白馬の行動に心が動かされるスーホの白馬への思いが読みの中心になる。


3.指導にあたって
 白馬はどうしてひつじを守ったのですか。
 ひつじを救った白馬をスーホはどのように思いましたか。
 この二つが発問としてあげられると思うが、これでは、子どもたちが主体的に考えることはない。
 中心となる発問
「なぜ、スーホは、白馬に「これから先、どんなときでも、ぼくはおまえといっしょだよ」と話しかけたのでしょうか。」
 ※この発問を設定することで、上の二つの課題を包括する。
  一つの発問で場面全体を読まざるえないような問題を提起すると、子どもたちは自力で
      考える。
   誘導発問で子どもを引っぱらないことが大切。


4.指導展開


中心課題
 なぜ、スーホは、白馬に「これから先、どんなときでも、ぼくはおまえといっしょだよ」と話しかけたのでしょうか

独り読み さぐる
①これから先とはいつまでなのか。
 ★死んでからのことは考えていなかっただろう。
②「どんなときでも」とは、どんな時のことか。
★苦しみの中を二人で超えていく場面をだしあう。


①最初から本時までを全体で読む
②課題を考えるために一人で読む。
③はなしかけたわけがわかる文を見つけて線をひく。


全体読み ねりあう
 白馬がおおかみを前にしてどのようにたたかったのかを読み取る。
「おおかみの前にたちふさがって」
 ➡立ちふさぐのイメージを明確に
「ひっしにふせいでいました」
体中あせびっしょり
ずいぶん長い間、おおかみとたたかっていた


中心課題を考える。

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