教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

2020年7月のブログ記事

  • 教育随想 364回   学級経営と学級づくりは 違いますね                              

    生徒指導は必要ありません。 必要ないと言ってしまうと反論がおこります。 少なくとも学校教育において中心になるものではありませんね。 生徒指導の実情 子どもを個室に呼んで、問題を起こした子どもを指導します。 その子の事情、言い訳などを聞いて、「これからはね・・」と注意します。 学校によっては、担任、... 続きをみる

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  • 教育随想 363回  教育随想 363回  集団についての3つの分類

    集団について分類します。 恣意的集団 これは、子どもたちの発言の様子に注目するとわかりやすいです。 学級全体のことを考えての発言が少ないです。 自分本位の発言に終始することもあります。 子どもたちの親密度に偏りがあります。 指導者に従わないことも多いです。 子どもの奇声を耳にします。 奇声は、その... 続きをみる

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  • 教育随想362回  集団思考の野性化 

    集団思考 集団思考は、学習場面や学級会でよく見受けられます。 子どもたちが話し合って物事を進めます。 子どもたちが話し合って学習を広げたり深めたりします。 集団とは、学級の子どもたち全員を指しています。 学年当初に組織された集団 子どもたちはお互いのことをあまりよく知りません。 自分の意見を言う時... 続きをみる

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  • 教育随想 361回 授業時数の帳尻合わせと学習内容

    私の地域の学校では、6月15日に学校が再開されました。 そして、7月22日で一学期が終了しました。 授業時数が170時間程度だそうです。 4、5月学習の内容は自宅学習だったようです。 子どもたちの理解の程度はどうだったのでしょうか。 教育委員会からのワークシートをするように指示がありました。 多く... 続きをみる

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  • 教育随想 360回  働きかけるものが 働きかけられる 

    教育は具体的なもの 私は、教育理論を語り合うことを好みませんでした。 子どもの言葉、動き、表情を通して、教育は語ることが大切だと考えます。 医者は、医学理論から患者を診察しないそうです。 患者の顔色、皮膚、鼓動、訴えを聞くことから始めるそうです。 そのあと、医学理論を持ち出すそうです。(尊敬する医... 続きをみる

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  • 教育随想  359回 強制、指導者の意図なしに教育は成り立たない

    生徒指導と学習指導とは違います。 生徒指導は、子どもたちとの対話を通して、最終的には子どもが選択します。 指導者の意図は根底にありますが、人生の選択は子どもに委ねます。 学習指導は違います。 どのような学習においても、学び方を入れるとき、強制することがあります。 子どもたちは学び方を知りません。 ... 続きをみる

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  • 教育随想 358回 宿題から予習、復習へ 指導の手立て

    課題を与えたら勉強する。 課題を与えられないと勉強しない。 宿題は子どもたちの学びを受け身にします。 4年生以上の子どもたちは、宿題ではなく予習、復習を中心にします。 その方法は、授業の仕方にあります。 授業開始 算数の学習。 教科書を閉じさせる。 先生「今日は、どんな勉強をするのですか」と質問。... 続きをみる

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  • 教育随想 357回  授業は 盛り上げて 終わる

    授業開始、5分以内に本題 前置きを長くしません。 前時の復習もいりません。 既習内容を活用できるような学びをいれます。 授業開始後、すぐに課題を提示したらどうでしょうか。 発問として子どもに投げかけます。 ていねいに既習内容を想起 反対に、前時の学習したことを確かめてから本題に入ります。 すでに理... 続きをみる

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  • 教育随想 356回  授業者の力量を支えるもの 待つ

    個を鍛えるチャンス 今、コロナ対策として、子どもの座席を少し離しています。 班学習で子ども同士の話し合いは難しいです。 したがって、必然的に一人学習か全体学習のどちらかで学習を進めています。 一人学習の時間が多くなっています。 一人学習で個を鍛えるチャンスです。 意欲を持たせて学習形態を変える 全... 続きをみる

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  • 教育随想 355回 理科「夏の生き物」 そこに梅雨を入れなくては

    毎日、梅雨空が続き、地域によっては、大雨、洪水の被害が出ています。 人々の生活への影響が危惧されている今日この頃です。 理科の指導目標 理科学習で、どの学年でも植物の栽培が行われています。 植物の芽生え、生長に興味、関心を持たせるものです。 さらには、植物の環境条件、水、温度、空気などによる生長の... 続きをみる

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  • 教育随想 354回  物語文 子どもの読めない所を核にする

    物語文の指導で 物語文の指導において、気を付けなければならないことがあります。 子どもたちが読めていることを授業の中て問題にしないようにします。 子どもたちが退屈するからです。 読書好きな6年生の子どもが、かつて私に言いました。 「物語は独りで読んだほうが楽しいと思っていました。でも、最近になって... 続きをみる

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  • 教育随想 353回 4年 国語「一つの花」 教材の一つの視点

    指導書より抜粋 この教材は、ささやかな家庭の幸せ、親子の絆を無残に破壊する戦争の時代を背景に、子どもに対する親の願い、生命の尊さ、平和への願い等について描いたものである。  現在の子どもたちの環境とは異なるが、それをこえて、子どもたちに深い感動を与えることができる教材である。  登場人物の気持ちや... 続きをみる

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  • 教育随想 352回  教材研究は 子どもを抜きにして

    教材研究と教科 先生にとって最も大切な学び教材研究です。 教材研究➡児童研究➡教授方法研究の3つのステップがあります。 特に、教材研究は教科領域の学問的な内容に通じています。 算数や理科などの自然科学などの教材の内容及びその解釈については、私見を 挟む余地が少ないです。 もちろん、教授方法について... 続きをみる

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  • 教育随想 351回  恥ずかしながら 先生をしているという感覚

    「先生は」ではなく「ぼくは」で始まる 私は、教員生活のなかで自分のことを「先生」と言うことは特別なこと以外にはありませんでした。(プログの引用には先生を使っていますが) 初任者の時は、「ぼくは」という言葉で子どもたちと向き合っていました。 子どもたちに「先生はどうして自分のことを先生と言わないの」... 続きをみる

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