教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 1363回2年国語「どうぶつ園のじゅうい」言葉にひっかかる子

前回の続きです。 2段落 「朝の獣医の仕事を確認し、その仕事のわけと工夫をよみとる。」 ここでのポイントは「朝に見回る」ことです。 そのわけを筆者は二つあげています。 一つ目は 「朝のようすみておくと、びょうきになったときに、すぐに気づくことができる。」 問: 獣医さんは、動物のどんな様子を見回るのか。   どうして、見回っておくと、すぐに病気に気づけるのか。 獣医さんの立場になって考えます。 …

教育随想1362回  2年国語「どうぶつ園のじゅうい」)隠れている筆者の心情

ここでは、単元目標を省略する。 説明文は、事実を正確に把握することが要求される。 この教材は、時間を追って獣医の仕事の様子が書かれている。 子どもたちも動物に関心があるので入りやすい説明文である。 説明文には、筆者の心情が言葉の向こうに見え隠れする。 直接、獣医は「しんどいよ」とか「大変ですよ」「気遣うことに苦労するよ」という言葉はない。 ただ、朝から帰りまでの仕事の様子が描かれている。 そのな…

教育随想1361回 かかりつけの医者から学ぶこと

私が三十年以上診ていただいていた病院が4月に閉院しました。 家族全員のホームドクターでした。 その先生の好きなところは、病気だけでなく患者を人間として接していただけたことです。 検査数値だけで診察している医者が多いなかで、患者に聴診器をあて、触診をし、その患者に応じた処方箋を考えてくださいました。 その先生は 「医者は患者の病気は治せません。病気を直すのはあくまで患者さんです。私は、そのお手伝い…

教育随想1360回 2年道徳「黄色いベンチ」(学研) の指導

この教科書の内容は、子供たちに考えるテーマを明確に与えている。 徳目をおしつけるためのものではない。 ねらい 自分勝手な行動が人のめいわくになることに気づかせ、きまりや約束を守り みんなが使うものや大切にしようとする心情を育てる。 みんなが使うもの、公共物を大切に扱う心情をめざす。 教材文の内容 ふりつづいていた雨が上がり、すっかりよい天気。 たかしとてつおの二人は、紙ひこうきをとばして遊んでい…

教育随想 1359回  学習指導は わかりにくさが大切

学習指導計画を立てる上で、先生は、子供たちをできるかぎりつまずかせないようすることがある。 できるだけわかりやすく、やる気を失わせないように指導する。 子どもたちが問題を考えるのに行き詰まると、すぐにヒントを出して学びやすくする。 子どもたちの学習過程は、よりわかりやすく、より迷わないで、わかる喜びを味わえるように努力する。 このことを否定はしない。 しかし、そこには子供たちを学びにおいて鍛えよ…

教育随想1358回 最高だと思った瞬間から下っていく集団

流行っているお店が急に勢いをなくすことがある。 行列ができていたお店の客足が急に少なくなる。 食べ物商売の場合、利益優先の料理をつくることが多い。 利益を優先することばかりを考えていると、コストダウンで味が落ちる。 反対に、どうしたらよりおいしい料理を提供できるかを考えるお店もある。 一番利益が出ているときが最も大切なときである。 登山をするとき、山頂をめざして息を切らしながら登りつく。 しかし…

教育随想 1357回 学校行事 集団指導は個人指導

や音楽会を控えている学校。 先生は忙しく走り回り、気だけが焦る。 行事が結果的に成功すると、先生や子供たちは喜びを分かち合う。 分かち合える教室、学年は素敵である。 しかし、一方的な指導者の強引な指導に終始すると、行事後は先生と子供たちの心は乖離する。 先生は学校と保護者の間に挟まれて、どうしても見栄え、できばえが優先される。 子供を育てる行事だとわかっていながら、ついつい子どもに圧力をかける。…

教育随想1356回 誤解を修正する 聞き手を育てる

聞く指導の具体的なことについて。 分かったことを子どもたちに発表させる。 それぞれのわかり方が違うことを認めさせる 自分の理解のあいまいさに気付かせる。 ペアを使って、子どもたちを指導する例をあげよう。。 ペアによる指導例 ペアで話し合いをさせる。簡単な相談から始める。 「昨日は、どんな遊びをしたか」「朝食で何を食べたか」 「絵を見てわかったことを一つ言いなさい。」などの課題を設定する。 短い言…

教育随想1355回 2年国語「雨のうた」学習指導につい

夏休み最初の国語の学習。 子どもたちは、夏休みの生活から抜けきれないまま登校する。 夏休み明け一週間の授業は、子供たちの体力と気力の回復を優先する。 国語の詩の学習「雨のうた」は、ゆっくりとスタートするにはふさわしい教材である。 友だちと音読を通して声を合わせる。 そこに、友だちと学習することの喜びを味わえるようにする。 1. 指導目標 ① 語のまとまりや言葉の響きなどに気を付けて音読することが…

教育随想1354回 子どもは聞いているふりができる

転寿司の店に行くと、ぐるぐる回るレーンがある。 レーンが言葉で、皿の上の寿司が意図であったり想いであったりする。 レーンから寿司を取り上げるとき、ぼうっと見ていると取り損なう。 話し手の意図をくみ取るとは、皿の上の寿司を取って自分の前に置くことである。 ただ、寿司の場合は、初めから自分の好みが決まっている。 自分の意図されたものだけを拾い上げるから、他のものは目の中に入らない。 聞き手の主観、思…