学級づくりも6月の半ばになろうとしている。 担任制が多く実施されるようになってきている。 一人の先生が学級を育てるのではなく、複数の先生が子どもたちを見守り育てる組織がくまれている。 そのことの是非はここでは問わない。 学級づくり、子ども集団づくりとは、学級集団に望む先生と、子ども集団の願いのズレを修復していく人間関係である。 先生は、子供や学級に対して、こんな子供、こんな学級という願いをもって…
学級集団を育てるためには3つの段階があります。 これは私の実践経験として感じ取ったものなので、どこでもあてはまることではありません。 三つの段階とは ①学級集団の構造を解体する。 ②解体した学級集団を再構成する。 ③非公式集団による学習指導(授業)の展開に至る。 4月に最初に担任した学級には、低学年から今まで習得してきた学習や生活の習慣があります。 そのまま引き継げるものもあればそうでないものも…
学級集団において お互いに挨拶を交わしあう。 一緒に校庭で元気に遊ぶ。 休憩時間に友だちと会話する。 給食を友だちと仲良く食べる。 友だちと協力して清掃活動を実施する。 しかし、 認め合い、励ましあい、支えあえる集団を育てるためには、 生活集団ではダメなのです。 認め合うとは、お互いの違い、多様性を認め合うことです。 とても難しいことですね。 これがうまくいかないので、集団のなかにおいて差別とい…
愛媛県教員採用試験 小論文テーマを取り上げます。 令和4年12月に文部科学省から出された生徒指導提要には、 「学級経営、ホームルーム経営の焦点は、教職員と児童生徒、 児童生徒同士の選択できない出会いから始まる生活集団を、 どのようにして認め合い、励ましあい、支えあえる学習集団に 変えていくのかということに置かれています。」と書かれています。 あなたが、あなたが学級担任として描く理想とする学級像は…
教室の周りを見渡してみてください。 そこにはられている掲示物、ひとつひとつが子どもたちを刺激していますか。 たかが時間割の掲示ですが、見て楽しくなる、やる気がでてくるようなものを目指します。 春夏秋冬に応じて、季節感のある時間割を作成します。 係活動の掲示物、子どもたちには二か月に一回程度、あらたに書き直しをするように指導します。 係活動の内容や目標の変化に応じて書き換えていくのです。 掲示物は…
教室は学びの部屋です。 だから、学習環境を整えることが教室環境づくりの基本です。 子どもたちが毎日登校してきます。 遊びに来るわけではありません。 給食を食べに来るわけではありません。 友だちと遊びに来るわけではありません。 勉強するために教室に入ってきます。 子どもたちが教室に一歩足を踏み入れた時を想像してみてください。 その瞬間、子どもたちの身体に入ってくるものは何でしょうか。 まず、教室の…
子どもたちが学級に求めているのは、解放感です。 自分を少しでも素直にだせる学級を求めています。 素直に、「わからない」「ありがとう」「ごめんね」と言える集団であってほしいと願っています。 解放感、この学級なら自分を表現できるという希望を抱かせることです。 まず、大切なことは、子どもたちの行為、言動を受け入れてくれる先生です。 先生からすると、そう簡単なものではないです。 どうしても、周りとの比較…
集団が一人ひとりの子どもたちの行動や価値観に影響を与えるように育てる事が大切になります。 学級集団は、それぞれの価値観が異なった子どもたちの集まりです。 子どもたちが自分の所属している学級に愛着をもち、所属していてよかったと思える一年間にしていきます。 そのためには、授業等の学習に参加できるようにします。 学習で全くついていけない能力的な問題、あるいは、興味関心がおこらない意欲態度の問題を是正す…
授業のねらいは、個人が学習内容を習得することだけではありません。 学習集団を形成することも授業の目的です。 子どもが自分の考えを広げたり深めたりするためには、友だちが必要です。 友だちと考えを合わせたり、話し合ったり、時には厳しい討論をすることを通して、自分の考えを確立できるのです。 学習集団は個の学習を支えます。 個の学習は学習集団の学びの質を高めます。 学校において研修目標として取り上げられ…
こでは三つのことをあげます。 一つ目は 「絶えざる研究心と学習意欲を養う」 学習が楽しいという雰囲気を醸し出すために、教材に子どもたぢが働きかけやすいようにします。 これは、教材の加工であり学びの入口を考えることです。 動物の像を捉えさせるのに、大きな胴体か、長い鼻か、太い足か、それとも細いしっぽか、どこを入口にして直庭セルのかを考えます。 どこから入っても動物の象を学ばせることはできます。 ど…