教育随想 949回 3の段階 一人ひとりの子供の心を拓く
先生が子供一人ひとりの心を捉えるために、積極的に子供たちに働きかけるのが1の段階でした。
子供の表情をしっかりと脳裏に刻み付ける。
何気なく子供たちと会話を交わす。
2の段階では、子供の心をひきつける。
先生に対して親しみから尊敬に移行する時期である。
その中でも、子供たちは先生の「怒らない、怒れない」の区別は非常に素早くキヤッチするということを書きました。
今回は3の段階。
子供たちが自分の意思で心を拓いてくる段階てである。
そのためには、子供たちの言葉や行動に対する受け止め方が大切になる。
能力の劣る子が「わかりません」と言った時は、喜んで歓迎する。
能力の高い子が「わかりません」と言った時は激賞する。
彼は自分の学びを広げようとしたからである。
遊び半分から少しずつ学習のムート゜に変化していく。
先生の質問に対して子供たちが積極的に答えるようにする。
さらに、「それはこうだ」「「違う。それはこうだよ」という対立軸が生まれるように誘導する。
決して「教えてやる」という高圧的な態度は控えるようにする。
そのような場面も必要な時はある。
少なくとも、遅れている子に「やっぱり、ぼくは・・・」等の劣等意識を持たせないようにする。
「よくやったね」というねぎらいの言葉をかける。