教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 965回 子供から風が吹く 先生から風を吹かす

路傍の石

学級において、それぞれの子供から個性を含めてさまざまな風が吹いています。
子供たちからは、願い、欲求、不満の風が吹いています。
そして、学級という集団においては、それらの風が反応しあいます。
不協和音になったり、響きあったりします。


大切なことは、子どもたちの風(主張・ふるまい・性格など)を先生が受け止めることです
受け止めるとは否定しないことです。
ひたすら聞き手にまわることです。


集団がまとまると、風の吹き方がそろってきます。
ばらばらに吹いている風の向きがそろってきます。
そこに子どもたちの共通基盤ができます。


運動会の対抗リレー、球技大会の優勝をめざすとき、一つの目標に向かって子どもたちの風が流れます。
これは、共通の目的や意識をもつことで、子どもたちの風の向きがそろいます。


学級のそれぞれの子どもたちが、みんなで「こんな学級」にしようという意識を持たせることで風の向きは変わります。
あるいは、この学級は、自分にとって安心できるという気持ちをもつと、暖かくてやさしい風に変わってきます。


集団学習において、一つ一つの問題を解決していくことに楽しさを感じ始めると一定の風が吹きます。
だから、授業が重要なのです。


甲子園球児が優勝を目指して練習や試合をしているとき、選手個人の不満はあっても、「優勝」という共通目標のために、一致団結しようという思い、チームの風が吹き始めます。


さて、風が吹くのは子供からだけではありません。
先生からも自然に子供たちに向かって風が吹いています。
話し方、表情、身振り手振り、服装などから風が吹いています。
以外に、その風については気づかないものです。


先生が意識して吹かせる風もあります。
 「明るさ」と「元気さ」な風です。
 その二つのものは、教室の活動エネルギーになります。


明るい挨拶。子どもたちに言われる前に挨拶します。
子どもより先に挨拶をするように心がけます。
先生が意識して吹かせる風は、教室の背景であり、BGMです。
教室の後ろで、ゆったりと流れています。
レストランに流れている音楽のようなものです。


まずは自己点検です。
先生自身が担任として、学校の中でどのような風を無意識のうちに吹かせているのかを点検します。
話し方、顔の表情、歩き方、振る舞い、さらには、給食のときの食べ方まで振り返って見てください。
先生自身から吹き出ている風を点検します。
子どもたちにどのような影響を与えているかという点検でもあります。
                
学級づくりは風をつくることです。
学級づくりは、かぜの向きをそろえることでもあります。

強制的ではなく、自然にそろってくることが好ましいです。
その時期が6月20日以降ぐらいから表れてくるといいですね。
指導の効果は、最低3か月の時間を必要とします。
4月から3か月ですね。

実践者としての道を求めて

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