教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想997回一学期実践(11) 子どもの支援は共感から

3の段階
 一人ひとりの子どもの心を拓く


一人ひとりの子を支援する学級づくりの基礎をつくる


子どもたちが集団に属することには不安を伴います。
子どもによって、友だちと交流するのが苦手な子がいます。
自己評価が低い子は、周りの友達と自分とを比較して萎縮します。
自分が失敗することを恐れる子います。
勉強が苦手な子は、最初から学級のなかで小さくなっている子もいます。
友だちができてうまくきやっていけるかどうかも気になる子もいます。


さらに、先生との関係がうまくいくかを心配する子もいます。
みんなの前で叱られないかを気にする子もいます。
先生が自分のことをどのように思っているかも不安です。
先生の目に自分が止まるのかさえ不安に思う子もいます。


このような子どもたちの気持ちを「支援する」ことが必要になってきます。
しかし、すべてによい結果がでるとは限らないですね。
むしろ、うまくいかないことの方が多いです。


大切なことは、先生が子どもたちの立場になって意識して子どもと関われるかどうかです。
子どもたちの不安をどれだけ感じ取れるかどうかです。
感じ取れても、その子に何もしてあげられないかもしれません。


すべてのことをできないことが前提です
しかし、子どもにとって何をしたらよいのかを絶えず意識することです。


ここでは具体的に書きませんが、(具体的実践を考えるのが先生の愛情)
支えるためには、子どもに共感することです。(支援とは共感)
共感するとは、子どもの不安を受け入れられることです。
その不安を先生の一方的な価値観で否定しないことです。
丸ごと受け入れる包容力が先生自身に問われています。
その実践を通して、先生は自分という人間の弱さ、卑しさを知ることになります。
子どもたちを育てることは、先生が自分を育てることと同じです。
どっちが先生か生徒かな・・・ですね。

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