教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 988回 一学期実践(2)  何気なく言葉を交わす

前回に引き続き、
1の段階
一人ひとりの子どもの心を捉えることです。


1の段階 2番目の手だてとして
一人ひとりの子と何気なく話をかわす。
初日から三学期終了まで。


全員の子と毎日、話をかわすことは難しいです。
できない日もあります。
かなり意識的に実行する必要があります。


登校時、私は、教室で子どもたちを迎えます。
一番最初の子ども、二番目に入室する子ども・・・。
「おはよう、今日も晴れて気持ちいいね」
「おはよう、今日も元気だね」
「おはよう、昨日はよく眠れたの」
「おはよう、昨日、風邪気味だったけど大丈夫かな」
挨拶に言葉を添えるようにします。
言葉を添える言葉で子どもと少しだけ近づけます。
近所隣人の挨拶も同じですね。


何気なく言葉をかわすことが大切です。
意図的なことがわかると子どもは緊張します。
遊び時間、休憩時、掃除の時間、給食の時間・・・個別指導の時。


子どもの立場で考えてみます。
先生から声をかけられる、先生と何気ない会話をすることはうれしいものです。
子どもたちは、先生に見つめられたり、声をかけられたりすることを期待しています。
声をかけられると、家に帰ってうれしそうに親に話します。


子どもは、常に先生とのつながりを求めています。
「〇〇さん、ピアノのお稽古、頑張っている?」
「〇〇さん、新しい靴だね」
「昨日、阪神が勝ったね」
相手の趣味、関心に合わせて話しかけるのもいいです。
勉強以外の会話でつながりを持ちます。


このようにして、子ども一人ひとりとの会話、言葉かけについては記録しておきます。
記録することは、子どもを脳裏に刻むことです。
私は忘れっぽい人間なので、記録することを大切にしました。


記録することは、子どもに少しでも近づくことです。
記録することは、子どもの日常を大切にすることです。

一人の先生では、十分子どもに目がゆき届かないから複数の先生でという意見を聞きます。
しかし、一人の先生がしっかりと子どもを見守ることができることが条件です。

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