教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 940回 授業の始まり 指示待ちを減らす

授業を始める時、いろいろな指示をだしますね。
先生によって違うと思いまずか、いくつか挙げてみます。


「はい、立ちなさい」起立➡礼
「今から算数の勉強を始めます」
「今日は、○○の勉強をします」
「教科書の何ペーシを開けなさい」
「ノートを開いて書く準備をしなさい」


子どもたちとの授業が一週間が終わったころに指導します。
上に書いてあることに番号をつけて板書します。


子どもたちに尋ねます。
「これは、授業が始まってから先生が話す言葉です。このなかで、もう、先生が言わなくてもいいものはどれですか。」
班のなかで考えさせてもいいです。
中学年以上から実施してきました。


このように先生の指示を待たなくてもいいことを一年間を通して、随時、子どもたちと相談して整理していきます。
これが、指示待ち人間からの脱却です。


高学年になると、次のような指示もいらないといようになります。
〇「ねらい」を先生がいわなくても自分たちで考えよう。
〇ノートを使う場面を考えよう。
〇班での話し合いの時間を考えよう。
〇学習形態の変更を考えよう。
 「先生、班で考えさせてくた゜さい」
「先生、もうすこし考える時間をください」


高学年では、子どもたちを先生から離していきます。
わたしの場合は、先生がいなくても自分たちで学習が展開できるようにしました。(出張時のプリントは用意せずに教科書を進めさせます)
ただし、一年間をかけて計画的に実行します。
形式だけを優先しないようにします。
二学期の後半ぐらいからできるようになればいいです。

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