教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 1004回 二学期の始まり ゆっくり ゆったり

子どもたちは夏休み、特に、今年は暑いですから体力を落としている子どもたちも多いことでしょう。
ですから、いきなり教育活動のスピードをあげないようにします。
車のアクセルをいきなり吹かすのではなく、ゆっくりと発進させます。


休憩時間を少し長めにとる。
授業内容を全員でゆっくりと取り組めるような内容にする。
友だちと話し合ったり作業できたりする内容にする。
子どもにとって、友だちと協力しあうことは新鮮である。


子どもたちは二学期の学級ルールを忘れていることが多いです。
勉強習慣も減退しています。
その時に頭ごなしに言ってはならない言葉があります。
「一学期はできていたでしょ、どうしてできないのよ」
先生の皮肉と愚痴の連発です。


一学期にしっかりと身についていないことは、40日間の管理されない休日生活において、忘れることが多いのは当然です。


一学期したことを、二週間でもう一度、初めからやり直します。
一度できていることですから、すぐに思い出して軌道に。
学校生活に体がなれるまで無理をしません。


家庭学習の課題も少しずつだします。
授業時間も45分間、目いっぱいしないこともあります。
子どもの体調と気候との関係から考慮します。


秋の気配がやってくるまでは、アクセルを加減します。
習慣化されていないことは、一学期と同じようにスモールステップで指導します。
「前にやったでしょ」が言いたくなるのを押さえて指導します。


一学期は一人ひとりの根本的な立て直し。
2学期は担任・学級のムードで、学級の主流から外れた子どもたちを救済します。
外れた子どもたちとは、
周りの子どもたちが活発に行動しているなかで、埋没している子。
自分の意見があっても、周りの考えに流されてしまう付和雷同する子
主体的に取り組むことが少なく、誰かを頼っている子


どの子も学校を新鮮に感じて、気持ちが開いている時がチャンスです。
秋の訪れを感じさせるまでの期間ですね。

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