教育随想994回 一学期実践(8) 怒らない 怒れない
2の段階
一人ひとりの子どもの心をひきつける
新学期に子供たちが試してくるのは、先生を怒らせることです。
椅子や机のガタガタという音、どの程度で先生は怒るかを試します。
授業中のごそごそ、手悪さ、姿勢、隣とのおしゃべり・・・
先生の怒る基準を見つけようとします。
子どもたちの生活の自由度を探るためです。
先生が新学期、ほとんど怒ることがないと、子どもたちは先生に疑念を抱きます。
どうして、先生は、授業中、ひそひそ話をしている子を怒らないのだろうと不思議に思います。
自分がごそごそしているのに、どうしてぼくをのことを怒らないのか疑問に思います。
そこで、子どもたちは、わざと授業中にふざけたりおしゃべりをすることがあります。
先生を試しているのです。
先生は子どもたちに常に試されているのです。
先生の大切な指導のあり方として
「怒りたいけど怒れない」という姿勢があります。
天下の宝刀を抜いたらおしまいです。
先生が子どもに腹を立てて怒鳴ってしまったらおしまいです。
そのような時に、怒りたいけど怒れないという気持ちを別の形で子どもに伝えます。
態度は怒らなくても
がっかりした様子 軽蔑した様子
まだ子どもなんだという幼児に接するような態度を必要な応じて
使います。
時には、無視、沈黙の態度を示します。
言葉を使わずに、先生の表情、態度で示すことも必要ですね